【完結】四ばあちゃん、二度目の人生

大江山 悠真

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夜明け方まじかに砦に戻ると、みんなが徹夜して起きて卵を守ってくれていたの。
メテルド、レナードありがとう、迷惑をかけてしまってごめんなさい。
みんな疲れたよね、今日はゆっくり休んで頂戴。
明日から、石鹸の増産とカレーの香辛料の増産に入らないといけないの。
ウェダ、そういやな顔しないで。代わりにお土産、ヒュドラーの半分と頭4本持って帰ってきたから防具でも武具でも作れるよ。自分は武具の錬金はしない。今は車輪を作ってるから無理?
えー武具は作らないの?
メテルド、武具職人の腕のいい人いない?
偏屈だぞ?
偏屈でも腕が良くて売れる武具を作れる人を連れてきて頂戴、お願いできるかしら。
レナード、石鹸増産するのに必要な手がいるけど仕事探している人いないかしら?
メテルドも知らない?
ライナル、ヘナ、ネリアは石鹸の増産を手伝ってくれる。ありがとう。
マリナにも孤児がいるでしょう。移住希望者いないかしら。マシュライタとジッタが探しに行くの。お願いします。
モリナ、半蝙蝠族にも伝手がないかしら、女性でも男性でも大歓迎するわよ。

卵強奪騒ぎから2週間過ぎて、コルド方面から予期せぬ一団が訪れたの。
コルドの村からではなくコルド方面に住んでいた小人族が避難してきたのだった。
コルドの村は草原地帯で平地が広がっている。村人は小麦や大麦を栽培し、エールやパンを生産している。気候も穏やかな場所で小人族も村人たちと上手に付き合ってきていたが大狼が異常に発生したそうだ。
始めは、ホーンラビットやダトランが出現し、そのを狩る大狼が群れになって襲いだしたらしい。
村は領主が守るが小人族は、バラけて住んでいるので保護できないそうだ。
追われてここまで逃げてきたようで、私としては大歓迎だわ。
メテルドとレナードに任せてゴードに転居できる状況になってきたわ。
この砦は生産拠点としておきたいので、小人族はなにが出来るのかな。
小麦、大麦の生産と酒造り、気が向けば武具等を作る、いいわ、いいじゃない。
砦に外周壁を作るわ。
外周壁は直径1500mとすると十分小麦、大麦、サトウキビ、野菜と壁内側に樹木を植えて小人族に生産委託できるわね。
計画書を作って頂戴、メテルド。
警備の人間が必要になるから、レナード警備担当出来る人を探してね。
小人族は全員で何人来てくれるのかしら。34名。うち女性が5名と子供が9名ね。
大丈夫、十分仕事もあるし、食べれるわよ。ここの生産拠点から物資の輸送は当面、わたしがゴ-ドに運び、売りさばくわ。
店をゴードに出すわよ。
王城の修理に取り掛かり地下の闘技場は転移可能な私たち4名しか入れないようにするから、大丈夫魔素だまりは秘匿出来るわよ。
魔素だまりは魔石が出来る場所なの。
今まで魔素だまりを見つけれなかったけど、王都のような便利なところであるならば魔石を生成出来るのよね。魔石さえ生成出来れば、水や明かりをはじめ生活が随分豊かになるわよ。

魔法が使えるなら十分使って、この世界を住みやすいように進歩することが可能よ、マリに相談しなくっちゃ。
先に王城の修理が先ね。
修理してから交渉しなくては国王様と。



     ◇◇◇◇◇

砦の外周工事が完成し、畑の準備も整ったわ。小人族も移住完了し34名誰もかけずに砦にたどり着いたのは行幸だったわ。
石鹸は石鹸の木と呼ばれる樹木を樹液ごと粉にしてから動物油脂と混ぜ合わせる方法をウェダが完成させ、増産体制に入った。私は石鹸にレモの汁を混ぜレモンの匂いの石鹸を作り売り上げに貢献できて面目躍如となりました。

シズの卵はこのころ孵り、女の子ばかり5人孵ったのよ。おかげで父親の5人は子供にかかりっきりで大変らしい。
マリはまだ、卵を温めているらしい。

私は卵を前と後ろに抱きながら王都修理に励んでいたら国王とネーシュリナ妃が来られて、卵に魔力を与えてもいいか許可を求められた。祖父母として魔力を与えたいと懇願され、肉親の愛情込めた魔力をもらうのもこの子達のためにいいかと思い了承したわ。
ネーシュリナ妃が、卵強奪の1件の説明に来られご自身も思うことが多くあり、せめて息子たちに卵に魔力を与えさせてほしいとお願いされたわ。自分が嵌められなければこのような事態にはならなかったのにと、気丈な方がさめざめと泣かれ陥落しました。
怒りがないとは言えないけど時間やしなければならない仕事が気を沈めたのか、彼らは彼らの立場があったのだと思うと仕方なかったのかなと。
私も大概で修理しているとき卵を傷つけないかと不安になるので、その間魔力を与えてくれるなら安心という手前勝手な理由もありました。
バロックとハロルドは2個づつの卵を愛おし気に抱きかかえ執務している姿は好ましいものがありましたよ。(内緒でネーシュリナ妃がこっそり見せてくれたのでした。)
王太子のバルナルド様はシズが気に入ったらしく政務の合間に時間があるとシュナイダ砦に転移希望され、アクトさんやロイさん、ジイさん、ラッドさん、エドさんたちから睨まれています。



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