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ヤエ 7
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「ヤエ殿、お邪魔してよろしいかな?」
「構いませんよ。どうされました、ストリガルド様。」
あれから3か月、わたしはマリと一緒に農園に住んでいるの。
デュスカルと一緒に採取した薬草を育てるため農園の一部を借りて育てている現状なの。
でもそれはマリが、私を一人にするのを心配して一緒にいるために理由を作り出してくれてるのよ。
マリは卵が孵るとき時も一緒にいてほしいとお願いしてくれたのよ、優しいでしょう彼女。
マリの卵も全員女の子でした。
3人の祝福の女性が13人の女の子を産んだのよ。
地球の人類は8人の女性から増えたと言われているので、この世界も十分人口増加が見込めるかも。
私も5個の卵を産む予定だしね.。
5個の卵から産まれた子達から、またエルフ族が生まれるかもしれない。
そうでしょう、大人になった私の子がエルフ族のハーフの子と結婚すればエルフ族が生まれる可能性は無きにしも非ずよ。
そう考えるようになったの。
前しか進めない人生なのだから、過ぎたことでいくら悔やんでも起きたことはどうすることも出来ないわ。
出来るのは、反省して次に同じことをしないことだけよ。
16才の時間は長く感じるけど、いつまでも長く感じる時間ではないわ。そのことは実感しているもの。
”~たら、~れば”の世界とはお別れするの、自分があちらの世界に逝くまで。
そんな心情になった頃、ストリガルド様が訪ねてきたのよ。
ドローナックに何かあったのかと思ったけど、ストリガルド様はあの時のお礼と感謝を伝えるために来られた。
「もっと早くお訪ねして感謝とお礼をしたかったのですが、ヤエ殿も取り込んでおられたようなので、この時期になりました。
もしあのときドローナックがヤエ殿の元にいなければ、息子は死んでいたかもしれません。大好きな王妃を知らないとはいえ毒殺に手を貸してしまい、その後王太子や殿下かたを殺そうとした自分が許せなくて。
私も同罪なので息子が自身を殺めることを止めることは出来なかったと思います。
ヤエ殿がそれを止めて下さった。
私は自分の息子をも殺してしまうところでした。感謝しても感謝しきれぬ思いです。
ありがとう、ありがとうございました。」と丁寧に述べられた。
仕方なかったとはいえ、この方もある意味被害者の一人だった側面はあるのよね。
この方の奥様も罪人として断じられ犯罪奴隷として王国管理の館に引き取られたそう。
奥様の実家の女たちすべてが犯罪奴隷となり館に入ったらしい。
2年間も王妃殿下を殺めようとして来たのだから、この世界では当然の結果と言われているみたいだわ。
ストリガルド様も、バロック殿下に宰相の仕事を引き継ぎ済み次第引退されるそう。
呪いで逆らえずした行為であったが、息子のドローナックともども何とか国王陛下を助けようとしていたのを評され今回は自身の隠居で済まされたよう。ドローナックは降格して一介の魔法使いとして勤務しているようよ。
セリのゴタゴタも私のゴタゴタもようやく片付いたようなので家に帰ろう。
寂しさも苦しさも恋人との出会いや喜びあった我が家に帰ろう。
新しい世代が、愛しい人の子が産まれる我が家に帰ろう。
生まれ来るわが子の我が家になるように帰りましょう。
◇◇◇◇◇
ヤエはもう少しゆっくりしていけばよかったのにね。帰ってしまった。
お前たちの新しい家族が生まれるのにね。我が家で孵したいって残念だわ。残念ね、孵るまでここにいてくれたら、あなた達も仲良くなれたのにね。
「マリ様、何を考えこんでいるのですか?」
「マーク、ちょっと考え事。どうしたの何かあったのかしら。」
「いいえ、夕方になりましたので農園の見回りをしておりましたらマリ様が見えましたので。」
「夕方になったのね。帰ろうか、貴女たちのお父さんが明日来るから。朝からやかましいのにね。」
「マリ様、お嬢様方はお城にいかれるのですか?」
「そうね、明日の話し合いの結果に寄るわね。先に帰っているわね。」
卵から孵った子供たちはすべて女の子で飛び上がって喜んだのは、父親の王太子より祖父にあたる国王陛下。
貴重な女の子が生まれたと喜び、王太子の妃に祝福の女性を手に入れたともろ手を挙げての喜びようだったらしい。ところがどっこい、祝福の女性は未来の王妃を断るわ、王宮で暮らすなら他国に移住すると言い出すわ国王陛下にとっては思わぬことばかり噴出して頭を抱え込んでる状況が今なのよね。
王太子のロベリエドは元から私を王妃に据えるのは無理と考えていたようで側妃の一人でと納得していたのにね。
父親の国王陛下の意向に閉口気味ですわ。
私は側妃にも本当はなりたくなかったのよね。
隠れた恋人で十分、ただし先に王太子の子供は産んどかないとまずいかと思い先に孕んだのよね。
ええ、恋人3人、4人いての中に王太子が含まれますじゃ恰好つかないじゃない。
私は地位も名誉も金に惹かれることなく、今生は好きなタイプの男性を恋人に選ぼうと思うの。
先ほどのマークもその一人よ。イケメンというほどではないけど、寡黙で働き者で、土のことは何でも知ってる感じ。
もう一人は、食堂にくる隣の領主のナルデマイト。彼も実直を絵にかいたような人なのよ。
後二人は執事兼護衛のマグリドとバーフマン。
私は、人ではない方に言われたように女の子を産んで人口を増やして夫を何人か持ち、この世界をよくするために農業と料理をしようと考えたのだから、頑張って次は身近な彼らの子を産むつもりなのよ。
そのためには王妃も側妃もお断りし他方がいいのに決まってるじゃない。
「ヤエ殿、お邪魔してよろしいかな?」
「構いませんよ。どうされました、ストリガルド様。」
あれから3か月、わたしはマリと一緒に農園に住んでいるの。
デュスカルと一緒に採取した薬草を育てるため農園の一部を借りて育てている現状なの。
でもそれはマリが、私を一人にするのを心配して一緒にいるために理由を作り出してくれてるのよ。
マリは卵が孵るとき時も一緒にいてほしいとお願いしてくれたのよ、優しいでしょう彼女。
マリの卵も全員女の子でした。
3人の祝福の女性が13人の女の子を産んだのよ。
地球の人類は8人の女性から増えたと言われているので、この世界も十分人口増加が見込めるかも。
私も5個の卵を産む予定だしね.。
5個の卵から産まれた子達から、またエルフ族が生まれるかもしれない。
そうでしょう、大人になった私の子がエルフ族のハーフの子と結婚すればエルフ族が生まれる可能性は無きにしも非ずよ。
そう考えるようになったの。
前しか進めない人生なのだから、過ぎたことでいくら悔やんでも起きたことはどうすることも出来ないわ。
出来るのは、反省して次に同じことをしないことだけよ。
16才の時間は長く感じるけど、いつまでも長く感じる時間ではないわ。そのことは実感しているもの。
”~たら、~れば”の世界とはお別れするの、自分があちらの世界に逝くまで。
そんな心情になった頃、ストリガルド様が訪ねてきたのよ。
ドローナックに何かあったのかと思ったけど、ストリガルド様はあの時のお礼と感謝を伝えるために来られた。
「もっと早くお訪ねして感謝とお礼をしたかったのですが、ヤエ殿も取り込んでおられたようなので、この時期になりました。
もしあのときドローナックがヤエ殿の元にいなければ、息子は死んでいたかもしれません。大好きな王妃を知らないとはいえ毒殺に手を貸してしまい、その後王太子や殿下かたを殺そうとした自分が許せなくて。
私も同罪なので息子が自身を殺めることを止めることは出来なかったと思います。
ヤエ殿がそれを止めて下さった。
私は自分の息子をも殺してしまうところでした。感謝しても感謝しきれぬ思いです。
ありがとう、ありがとうございました。」と丁寧に述べられた。
仕方なかったとはいえ、この方もある意味被害者の一人だった側面はあるのよね。
この方の奥様も罪人として断じられ犯罪奴隷として王国管理の館に引き取られたそう。
奥様の実家の女たちすべてが犯罪奴隷となり館に入ったらしい。
2年間も王妃殿下を殺めようとして来たのだから、この世界では当然の結果と言われているみたいだわ。
ストリガルド様も、バロック殿下に宰相の仕事を引き継ぎ済み次第引退されるそう。
呪いで逆らえずした行為であったが、息子のドローナックともども何とか国王陛下を助けようとしていたのを評され今回は自身の隠居で済まされたよう。ドローナックは降格して一介の魔法使いとして勤務しているようよ。
セリのゴタゴタも私のゴタゴタもようやく片付いたようなので家に帰ろう。
寂しさも苦しさも恋人との出会いや喜びあった我が家に帰ろう。
新しい世代が、愛しい人の子が産まれる我が家に帰ろう。
生まれ来るわが子の我が家になるように帰りましょう。
◇◇◇◇◇
ヤエはもう少しゆっくりしていけばよかったのにね。帰ってしまった。
お前たちの新しい家族が生まれるのにね。我が家で孵したいって残念だわ。残念ね、孵るまでここにいてくれたら、あなた達も仲良くなれたのにね。
「マリ様、何を考えこんでいるのですか?」
「マーク、ちょっと考え事。どうしたの何かあったのかしら。」
「いいえ、夕方になりましたので農園の見回りをしておりましたらマリ様が見えましたので。」
「夕方になったのね。帰ろうか、貴女たちのお父さんが明日来るから。朝からやかましいのにね。」
「マリ様、お嬢様方はお城にいかれるのですか?」
「そうね、明日の話し合いの結果に寄るわね。先に帰っているわね。」
卵から孵った子供たちはすべて女の子で飛び上がって喜んだのは、父親の王太子より祖父にあたる国王陛下。
貴重な女の子が生まれたと喜び、王太子の妃に祝福の女性を手に入れたともろ手を挙げての喜びようだったらしい。ところがどっこい、祝福の女性は未来の王妃を断るわ、王宮で暮らすなら他国に移住すると言い出すわ国王陛下にとっては思わぬことばかり噴出して頭を抱え込んでる状況が今なのよね。
王太子のロベリエドは元から私を王妃に据えるのは無理と考えていたようで側妃の一人でと納得していたのにね。
父親の国王陛下の意向に閉口気味ですわ。
私は側妃にも本当はなりたくなかったのよね。
隠れた恋人で十分、ただし先に王太子の子供は産んどかないとまずいかと思い先に孕んだのよね。
ええ、恋人3人、4人いての中に王太子が含まれますじゃ恰好つかないじゃない。
私は地位も名誉も金に惹かれることなく、今生は好きなタイプの男性を恋人に選ぼうと思うの。
先ほどのマークもその一人よ。イケメンというほどではないけど、寡黙で働き者で、土のことは何でも知ってる感じ。
もう一人は、食堂にくる隣の領主のナルデマイト。彼も実直を絵にかいたような人なのよ。
後二人は執事兼護衛のマグリドとバーフマン。
私は、人ではない方に言われたように女の子を産んで人口を増やして夫を何人か持ち、この世界をよくするために農業と料理をしようと考えたのだから、頑張って次は身近な彼らの子を産むつもりなのよ。
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