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変わる世界

ステータスⅡ

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ガチャッ

「ふい~」

遥斗が部屋に戻ってきた。

(あんなに怒らなくても良いのに)

遥斗は先程までコンビニまで買いに行っていた。

それは別に良かった。しかし、あまりにも時間がかかってしまった。それで親におこられていたのだ。

ちなみに今は日付が変わって2分経っている。

(もう遅いし最終確認してから寝るか)

「ステータスOPEN」

遥斗がそう言うと、もはやおなじみと思える板が出てきた。

「ん?」

しかし、今回は『お知らせ』に『NEW』の文字があった。

(確認して消えたはずなんだがなぁ)

NEWは1度確認すると消えるのだ。

そして、遥斗はお知らせの表示に触れる。

すると.......







──────────職業候補欄に新しく『商人』が追加されました。

──────────スキル『予想』を獲得しました。

──────────あと11時間58分32秒

──────────新機能『読み上げ』が追加されました。

──────────新機能『取り扱い説明』が追加されました。









「お、おう」

(なんか色々と後回しに出来ないものばっかりじゃねぇか)

「ていうか職業確認するの忘れてた。」

職業欄に触れてみると次のように候補が現れた。

・学生

・商人

・オタク

・忍者


「選択肢キツいわ!何でオタクが候補にあるんだよ」

そんな事を言った遥斗だったが学生を職業では無いことに気づかなかった。

(実質一択だよな)

選択肢の中の忍者に触れると『この職業にしますか?YES   or   NO』と表示された。
遥斗はYESを押した。すると、

──────────職業が『忍者』に決まりました。
──────────職業が『忍者』に決まったことにより、ステータス俊敏が3up
──────────職業が『忍者』に決まったことにより、忍者専用武器『小太刀』、『クナイ』、『手裏剣』を獲得しました。

──────────職業が忍者に決まったことにより、スキル『身代わり』、『投擲』、『隠蔽』、『偽装』、『気配遮断』を獲得しました。

──────────職業が『忍者』になったことにより、称号『下っ端忍者』を獲得しました。

──────────称号『下っ端忍者』により スキル『身代わり』、『投擲』、『隠蔽』、『偽装』、『気配遮断』の効果が下がりました。



「うわ!なんだ!?」

遥斗の脳内に直接、声が届いた。

「まさかさっき見た『読み上げ』か?」

(機能の場合勝手に変更されるのか)

ON/OFFとか出来ないか、声の大小を変えれないか等探してみたが、選択肢は無かった。

(しょうがないか.......)

「けどなぁ、せっかく大量にスキル手に入れたのに、効果が下がるんだもんなぁ、はぁ.......」

忍者になったことで手に入ったスキルは、称号『下っ端忍者』になったことで効果が弱まってしまった。ただでさえ魔攻が低い遥斗には致命傷なのだ。

(それは、ひとまず置いといてこのカウトダウンは.....きっとモンスターがこの時に出揃うってことだよな。) 

「とりあえず全部終わらせてからだな、脱線してたな。」

そう言って遥斗は、新しく表示された『取り扱い説明』を開く。

「なんかあれだな~電化製品みたいだな~」


そう呟きながら説明を見ていく。
そこには『取り扱い説明』を大きく書かれた文字と、小見出しのようなものがあった。

>>>>ステータス

>>>>職業

>>>>スキル

>>>>読み上げ機能

>>>>称号

>>>>操作方法

>>>>モンスター

>>>>カウントダウン

.....................etc



「結構あるな」

全部見るのは流石に無理なので、気を引いたタイトルのものを開く。

ステータスの項目に触れると画面が切り替わり文章とそれを説明するための表や図などが表示された。



・ステータスは基礎能力の現れである。基本的には数値で負けてる相手には勝てないが、その時の体調や精神状態、使用している武器、スキル等で結果は変わる。

・ステータスを上げるためには、レベルを上げる必要が有り、レベルを上げるためにはモンスターを倒したりする必要がある。

・ステータスにより装備出来る武器、防具が決まる。

・スキルによりステータスが上がる事がある。



>>>>タイトル
>>>>職業
>>>>スキル
>>>>読み上げ機能


「お、ここまでか」

ページはここまでで、終わっていた。

(なんかゲームとラノベの間みたいな?内容だったな)

次に職業を押した。



職業には簡単に言うと3種類とその他だ

①戦闘系(戦士、剣士、武闘家、舞踏家など)

②魔法系(魔法使い、魔術師、賢者、錬金術師など)

③生産系(農家、漁師、鍛冶屋、飲食店など)

その他(生徒、無職、死霊使い、王など)


>>>>タイトル
>>>>スキル
>>>>読み上げ機能
>>>>称号




「..............」

(えっ?こんなにあったのに、俺の選択肢あれだけ!?ていうか説明無いじゃん)

遥斗は少し思った。

(俺、人殺ししたこと無いのに『忍者』あったぞ!?)

遥斗はラノベの読みすぎで殺しのイメージしかないが、普通忍者は闇に潜み、情報を集めるのが仕事である。

実は遥斗に『忍者』の選択肢が出たのは簡単に言ってしまえば、ぼっちだからである。息を潜め、気配を断ち、逃げるように生活してたからである。

遥斗は始めは会話等しようとしていたが、なかなかクラスメイトと話題が合わず、どんどん言葉を交わす事が無くなっていった。そして遥斗は会話自体を避けるようになった。

「なんか疲れた、もう寝よ」

遥斗はベッドに入り誰に言うでもなく独り呟いた遥斗だった。


佐藤        遥斗
サトウ     ハルト

Lv1

種族:人間

職業【忍者】

攻撃力28

防御力23

俊敏    21

器用    32

魔攻      1

魔防      1

MP     3/3

お知らせ

報酬         

スキル【弱者の強襲NEW、格上殺しNEW、偽装NEW、騎乗NEW、不意打ちNEW、探索NEW、身代わりNEW、予想NEW、投擲NEW、隠蔽NEW、気配遮断NEW】

装備:ジャージ

称号:無謀の勇気、下っ端忍者

持ち物


                                   
                                                     決定













この話はフィクションです
キャラの名前、企業、団体は現実とは関係ありません
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