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第七話:初めての地下ダンジョン
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八宵が月読学園の生徒会に加入してから約三週間が経過していた。
八宵は月乃の指導を受けながら、毎朝の挨拶運動や校門前の掃除、体力作りのために学校の外周をランニングしたりと地道な生徒会活動と基礎訓練を行なっていた。
そのあいだに生徒会室の地下に続く不思議なダンジョンの探索に赴く生徒会長のミコトと副会長のルイ。地下施設から妖魔が校内や校外へ溢れて来るのは、なんとしてでも阻止すべき事である。
そして、二人が集めた妖魔の魂を、生徒会室で待機組の八宵は次々と浄化していた。
「二人とも良いな~僕も地下のダンジョン行ってみたいんだけど」
生徒会室の椅子に座っている八宵が、月乃に話しかけている。
「お前が今行ったって足手纏いになるだけだよ。大人しく待機しとけ」
月乃は、ホワイトボードに浄化した妖魔の魂の数を記録しながら八宵に目を向ける。
「まぁ、でも。いずれは現状見てもらう必要はあるからさ」
月乃は、ペンを置きながら八宵が戦力としてどの程度役に立つのかを思案していた。
そうこうしているうちに、生徒会室の扉が開き、八宵の幼馴染のルイがやって来た。
「あっ。ルイじゃん。地下のダンジョン行くの?僕もさ~ついて行きたいんだけどダメかなぁ?」
八宵はスポーツバッグを肩から下ろしているルイの側に行く。
「……お前のおもりとか面倒くさすぎ。そこで大人しくしとけよな」
ルイは掃除道具入れから硬式用の木製バッドを取り出すと、軽く素振りしながらウォーミングアップし始めた。
「僕だってもう生徒会の一員なんだってこと忘れないでよ!それに、いちいちルイに指図される覚えないんだから!」
八宵は少し頬を膨らませながら怒っている。
「せんせ~!僕もダンジョン行きたい~!」
八宵は月乃に手のひらを合わせてお願いに行く。
「うーん。まぁ地下一階だけなら。あそこは弱い妖魔しか居ないし、俺とルイも同行して三人で行くなら……」
月乃は少し悩みながら八宵に提案する。
「ほんとぅ⁉︎行く行く‼︎」
八宵は瞳を輝かせる。その側でルイが軽く舌打ちをしていたが、八宵はあまり気にしていないようだ。
「単独行動禁止だからな。遊びじゃないんだから」
月乃は八宵に釘を刺すと、三人でダンジョンの地下一階に行くことになった。
生徒会室の机をどけ、床下の地下へ続く階段を三人でくだっていく。階段の奥は暗くなっているが、通路の両脇にランタンが吊り下がっていて視界はそこまで悪くない。コンクリート製の階段をヒタヒタとおりていく三人。道の補装はある程度されているらしい。人的な手が加わっているのが見てとれる。一体誰がこんな空間を作ったのだろうか?
疑問に思うことはいくつかあるが、八宵は何故だか心が躍るような感覚で、少しの高揚感も覚えていた。
三人の前に観音開きの大きな銅製の扉が現れた。月乃は何やら呪文を唱えながら鍵を外していく。観音開きの扉をギギギ……と開けると、目の前には白い壁に囲まれた入り組んだ迷路のような空間が見えて来た。
「ここが地下ダンジョン。地下一階だからそう強くはない妖魔ばっかりだと思うけど、油断するなよ。先頭がルイでお前の後ろに俺がつくから」
月乃は少しだけ目の色を真剣させる。ルイはというと少し前方に立ち、交戦的でヤる気満々な目つきをしていた。
「さて、今日は何匹ヤれるかな」
ルイはバッドを携えながら一人颯爽と走って行く。
「あっ!待ってよルイ!単独行動禁止‼︎」
八宵もルイを追いかけて走りだした。背後で「おい、いきなり走って行くなよ」と月乃が声をかけているが、そんなことはお構いなしである。
ダンジョンの角を曲がると、八宵の傍からネコミミの生えた水色のスライム状のモンスターが飛び出して来た。
「うげっ!早速妖魔じゃん」
ネコ型のスライムは水色のネバネバとした粘液を飛ばしながら八宵に向かって来る。八宵は少しだけ後退りし距離を取る。
ネコ型のスライムは口から水色の粘液を八宵の足元に向けて飛ばす。
すると八宵のローファーにネバネバの粘液が引っ付いてしまった。
「げ!気持ち悪!」
そう叫んだのも束の間、足元を拘束されてしまいトスンと尻もちをついてしまう。
ネコ型のスライムは八宵を標的にしてジリジリと詰め寄って来る。
「ヤ、ヤダ……。来ないで……」
八宵が目を閉じたその時、通路からルイが現れ、持参しているバッドで思いっきりネコ型のスライムを殴り飛ばした。
べチン、と弾ける音がすると、ネコ型のスライムは溶けて無くなりその魂がふわふわと漂う。
月乃もようやく二人に追いつくと「いきなり先走るなよ」と声をかけながら胸元から小瓶を取り出して蓋を開け、妖魔の魂を捕獲しだした。
八宵は立ち上がりながらルイに向かう。
「あ、ありがと。あの、」
と小さくお礼を言おうとするのだが
「やっぱお前帰れ。困るんだよ。戦えもしない奴が」
ルイは冷たく八宵を嗜める。
「い、今のはちょっと油断しただけだし!ぼ、僕だってすんごい術とか技とか使えるもん!たっ多分……」
「なんだよそれ。せめて月乃から武器貰っておけよ。この馬鹿」
「なっ!馬鹿ってなによ!大体ルイが一人で走りだすから……」
八宵とルイの二人が言い合っていると、八宵の足元に黄緑色のツタがシュルシュルと忍び寄って来ていた。ツタは八宵の足元を捉える。八宵は思いっきり片足を引っ張られ上空に持ち上げられた。影からウツボカズラのような妖魔が出現している。
「うぎゃ~~‼︎何⁉︎なんなのこれ⁉︎」
八宵はスカートを押さえているがパンツがモロに見えてしまう。
「うわ~ん。見ないで~‼︎」
ルイはすぐさまバッドを振りかぶる。ツタにバッドが当たるがびくともしていない。
月乃がルイの肩を掴み後方に寄せる。
「どいてろ‼︎」
月乃は赤色の呪符を取りだすと、何やら呪文を唱え始め、カボチャ型の黒いローブを着用した可愛らしい妖魔を召喚する。カボチャの妖魔はランタンを携えていて、炎が青くメラメラと燃えている。
「カボタン‼︎頼む!」
月乃はカボチャの妖魔をカボタンと呼び声をかける。
するとカボタンの持つランタンから炎がビュンビュンと飛び出て、ウツボカズラの妖魔の身体の中央にヒットする。ボンッと小さく爆発音がすると、ウツボカズラの妖魔はそのまま倒れてしまった。
八宵は足元のツタを解き地上に降りることができた。
ルイはウツボカズラのツタの棘で頬を少し擦りむいている。
「ルイ、大丈夫?怪我してるじゃん」
ルイはそっぽを向いているが八宵はルイの頬に手を当てて傷の確認をしだした。
八宵の指先がルイの頬に触れると、何故だか傷が癒えていく。
ルイは少し驚いたような表情を見せ八宵を見つめる。八宵も「え?」と声をあげ、訳も分からず目をぱちくりとさせている。
月乃が八宵に声をかける。
「お前、治癒術が使えるんだな。まぁルイの言う通り足手まとい感は拭えないけど、暫くの間は後方支援にまわってもらうか」
妖魔の魂を回収すると、本日のダンジョン探索を終えることにした。
呑気に前を歩く八宵の姿を眺めながら月乃は以前生徒会室で顕在化した白蛇の守神のことを考えていた。
(前に顕在化できた白蛇……召喚できるようになればこいつも十分戦力なんだがな。やはり、いきなり実戦で顕在化するのは無理な話か……)
地下のダンジョンを出ると八宵はルイに声をかける。
「ルイ、今日は助けてくれてありがと。僕も絶対強くなるから。絶対足手纏いにはならないから」
ルイは無言のまま八宵に目もくれず、スポーツバッグを手に取り帰宅の準備をする。
そんなルイの背中を見つめながら、八宵は生徒会の一員として今の自分に出来ることは何なのか少し考えていた。
月乃はそんな八宵に声をかける。
「これ。今日退治した妖魔の魂。お前は、これ浄化してから帰宅な」
「せんせ~……人使い荒いよ~」
八宵は疲れた表情を見せているが自分の役割があることに少し嬉しさを覚えながら月乃から小瓶を受けとった。
八宵が帰宅の準備をしているところに月乃が声をかける。
「あのさ。再来週からテスト週間なんだけど大丈夫?一応言っておくけど生徒会のメンバーはみんな成績優秀だから。生徒会たるもの、一般生徒の模範でなきゃな。お前の成績、ちょっと調べさせて貰ったけど、なんというか……。まぁ、赤点なんてとろうもんなら生徒会の加入は無し。じゃ、今日はおつかれ。早く帰れよ」
そんな月乃の言葉を聞いて八宵は放心したままその場に立ち尽くしてしまう。
(そっそんなぁ~~)
八宵の顔は青ざめていた。
八宵は月乃の指導を受けながら、毎朝の挨拶運動や校門前の掃除、体力作りのために学校の外周をランニングしたりと地道な生徒会活動と基礎訓練を行なっていた。
そのあいだに生徒会室の地下に続く不思議なダンジョンの探索に赴く生徒会長のミコトと副会長のルイ。地下施設から妖魔が校内や校外へ溢れて来るのは、なんとしてでも阻止すべき事である。
そして、二人が集めた妖魔の魂を、生徒会室で待機組の八宵は次々と浄化していた。
「二人とも良いな~僕も地下のダンジョン行ってみたいんだけど」
生徒会室の椅子に座っている八宵が、月乃に話しかけている。
「お前が今行ったって足手纏いになるだけだよ。大人しく待機しとけ」
月乃は、ホワイトボードに浄化した妖魔の魂の数を記録しながら八宵に目を向ける。
「まぁ、でも。いずれは現状見てもらう必要はあるからさ」
月乃は、ペンを置きながら八宵が戦力としてどの程度役に立つのかを思案していた。
そうこうしているうちに、生徒会室の扉が開き、八宵の幼馴染のルイがやって来た。
「あっ。ルイじゃん。地下のダンジョン行くの?僕もさ~ついて行きたいんだけどダメかなぁ?」
八宵はスポーツバッグを肩から下ろしているルイの側に行く。
「……お前のおもりとか面倒くさすぎ。そこで大人しくしとけよな」
ルイは掃除道具入れから硬式用の木製バッドを取り出すと、軽く素振りしながらウォーミングアップし始めた。
「僕だってもう生徒会の一員なんだってこと忘れないでよ!それに、いちいちルイに指図される覚えないんだから!」
八宵は少し頬を膨らませながら怒っている。
「せんせ~!僕もダンジョン行きたい~!」
八宵は月乃に手のひらを合わせてお願いに行く。
「うーん。まぁ地下一階だけなら。あそこは弱い妖魔しか居ないし、俺とルイも同行して三人で行くなら……」
月乃は少し悩みながら八宵に提案する。
「ほんとぅ⁉︎行く行く‼︎」
八宵は瞳を輝かせる。その側でルイが軽く舌打ちをしていたが、八宵はあまり気にしていないようだ。
「単独行動禁止だからな。遊びじゃないんだから」
月乃は八宵に釘を刺すと、三人でダンジョンの地下一階に行くことになった。
生徒会室の机をどけ、床下の地下へ続く階段を三人でくだっていく。階段の奥は暗くなっているが、通路の両脇にランタンが吊り下がっていて視界はそこまで悪くない。コンクリート製の階段をヒタヒタとおりていく三人。道の補装はある程度されているらしい。人的な手が加わっているのが見てとれる。一体誰がこんな空間を作ったのだろうか?
疑問に思うことはいくつかあるが、八宵は何故だか心が躍るような感覚で、少しの高揚感も覚えていた。
三人の前に観音開きの大きな銅製の扉が現れた。月乃は何やら呪文を唱えながら鍵を外していく。観音開きの扉をギギギ……と開けると、目の前には白い壁に囲まれた入り組んだ迷路のような空間が見えて来た。
「ここが地下ダンジョン。地下一階だからそう強くはない妖魔ばっかりだと思うけど、油断するなよ。先頭がルイでお前の後ろに俺がつくから」
月乃は少しだけ目の色を真剣させる。ルイはというと少し前方に立ち、交戦的でヤる気満々な目つきをしていた。
「さて、今日は何匹ヤれるかな」
ルイはバッドを携えながら一人颯爽と走って行く。
「あっ!待ってよルイ!単独行動禁止‼︎」
八宵もルイを追いかけて走りだした。背後で「おい、いきなり走って行くなよ」と月乃が声をかけているが、そんなことはお構いなしである。
ダンジョンの角を曲がると、八宵の傍からネコミミの生えた水色のスライム状のモンスターが飛び出して来た。
「うげっ!早速妖魔じゃん」
ネコ型のスライムは水色のネバネバとした粘液を飛ばしながら八宵に向かって来る。八宵は少しだけ後退りし距離を取る。
ネコ型のスライムは口から水色の粘液を八宵の足元に向けて飛ばす。
すると八宵のローファーにネバネバの粘液が引っ付いてしまった。
「げ!気持ち悪!」
そう叫んだのも束の間、足元を拘束されてしまいトスンと尻もちをついてしまう。
ネコ型のスライムは八宵を標的にしてジリジリと詰め寄って来る。
「ヤ、ヤダ……。来ないで……」
八宵が目を閉じたその時、通路からルイが現れ、持参しているバッドで思いっきりネコ型のスライムを殴り飛ばした。
べチン、と弾ける音がすると、ネコ型のスライムは溶けて無くなりその魂がふわふわと漂う。
月乃もようやく二人に追いつくと「いきなり先走るなよ」と声をかけながら胸元から小瓶を取り出して蓋を開け、妖魔の魂を捕獲しだした。
八宵は立ち上がりながらルイに向かう。
「あ、ありがと。あの、」
と小さくお礼を言おうとするのだが
「やっぱお前帰れ。困るんだよ。戦えもしない奴が」
ルイは冷たく八宵を嗜める。
「い、今のはちょっと油断しただけだし!ぼ、僕だってすんごい術とか技とか使えるもん!たっ多分……」
「なんだよそれ。せめて月乃から武器貰っておけよ。この馬鹿」
「なっ!馬鹿ってなによ!大体ルイが一人で走りだすから……」
八宵とルイの二人が言い合っていると、八宵の足元に黄緑色のツタがシュルシュルと忍び寄って来ていた。ツタは八宵の足元を捉える。八宵は思いっきり片足を引っ張られ上空に持ち上げられた。影からウツボカズラのような妖魔が出現している。
「うぎゃ~~‼︎何⁉︎なんなのこれ⁉︎」
八宵はスカートを押さえているがパンツがモロに見えてしまう。
「うわ~ん。見ないで~‼︎」
ルイはすぐさまバッドを振りかぶる。ツタにバッドが当たるがびくともしていない。
月乃がルイの肩を掴み後方に寄せる。
「どいてろ‼︎」
月乃は赤色の呪符を取りだすと、何やら呪文を唱え始め、カボチャ型の黒いローブを着用した可愛らしい妖魔を召喚する。カボチャの妖魔はランタンを携えていて、炎が青くメラメラと燃えている。
「カボタン‼︎頼む!」
月乃はカボチャの妖魔をカボタンと呼び声をかける。
するとカボタンの持つランタンから炎がビュンビュンと飛び出て、ウツボカズラの妖魔の身体の中央にヒットする。ボンッと小さく爆発音がすると、ウツボカズラの妖魔はそのまま倒れてしまった。
八宵は足元のツタを解き地上に降りることができた。
ルイはウツボカズラのツタの棘で頬を少し擦りむいている。
「ルイ、大丈夫?怪我してるじゃん」
ルイはそっぽを向いているが八宵はルイの頬に手を当てて傷の確認をしだした。
八宵の指先がルイの頬に触れると、何故だか傷が癒えていく。
ルイは少し驚いたような表情を見せ八宵を見つめる。八宵も「え?」と声をあげ、訳も分からず目をぱちくりとさせている。
月乃が八宵に声をかける。
「お前、治癒術が使えるんだな。まぁルイの言う通り足手まとい感は拭えないけど、暫くの間は後方支援にまわってもらうか」
妖魔の魂を回収すると、本日のダンジョン探索を終えることにした。
呑気に前を歩く八宵の姿を眺めながら月乃は以前生徒会室で顕在化した白蛇の守神のことを考えていた。
(前に顕在化できた白蛇……召喚できるようになればこいつも十分戦力なんだがな。やはり、いきなり実戦で顕在化するのは無理な話か……)
地下のダンジョンを出ると八宵はルイに声をかける。
「ルイ、今日は助けてくれてありがと。僕も絶対強くなるから。絶対足手纏いにはならないから」
ルイは無言のまま八宵に目もくれず、スポーツバッグを手に取り帰宅の準備をする。
そんなルイの背中を見つめながら、八宵は生徒会の一員として今の自分に出来ることは何なのか少し考えていた。
月乃はそんな八宵に声をかける。
「これ。今日退治した妖魔の魂。お前は、これ浄化してから帰宅な」
「せんせ~……人使い荒いよ~」
八宵は疲れた表情を見せているが自分の役割があることに少し嬉しさを覚えながら月乃から小瓶を受けとった。
八宵が帰宅の準備をしているところに月乃が声をかける。
「あのさ。再来週からテスト週間なんだけど大丈夫?一応言っておくけど生徒会のメンバーはみんな成績優秀だから。生徒会たるもの、一般生徒の模範でなきゃな。お前の成績、ちょっと調べさせて貰ったけど、なんというか……。まぁ、赤点なんてとろうもんなら生徒会の加入は無し。じゃ、今日はおつかれ。早く帰れよ」
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