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婚約破棄
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王宮の一室、金糸で刺繍が施された赤絨毯の上に立つ彼は、まるで英雄気取りだった。
「すまない、レティシア。俺は……“真実の愛”に気づいてしまったんだ」
彼――第一王子アレクシスは、まるで美談のようにそう言い放った。
レティシア・ノーグレイブは、微笑を崩さずに首を傾げた。
「まあ。それはおめでたいことですわね、殿下」
その場には、王族と上級貴族のみが出席していた。正式な婚約発表の直前、最後の打ち合わせの場。だが今、空気は凍りついていた。
「相手は、子爵令嬢のイヴェットだ。君のことは尊敬している。だが、愛は、別だと思う」
その隣に立つ金髪の少女――イヴェット・カルステアが「まあ……」と涙声を漏らした。
「レティシア様……お許しください。私たち、もうずっと前から……気持ちを抑えきれなくて……」
レティシアは、黙って彼女を見下ろした。
涙一粒で同情を引けるなら、女の戦いなど容易いものだ。けれど、レティシアは戦う気など起こらなかった。
アレクシスの方へ、レティシアは一歩近づいた。
「では一つだけ、お聞かせくださいませ。わたくしのどこが“愛”ではなかったのでしょう?」
「そ、それは……。君は……完璧すぎるんだ」
何かと思えば。
「君は剣も魔法もできるし、政務にも明るい。俺なんかよりよほど王にふさわしい。君といると、息が詰まる」
「――まあ。そんなに優秀でごめんなさいね?」
軽やかに微笑みながら、レティシアは一礼した。
「では、婚約は破棄でいいな?」
そのひとことが、静かな部屋に落ちた。
王太子のアレクシスは、それだけを言い切ると満足げにイヴェットの手を取る。イヴェットは大げさに口元を押さえ、涙をにじませて見せた。
「……わたくし、本当に……申し訳ございません」
レティシアは、それに答えるように、ただ小さく首を振った。
ああ、なるほど――と、胸の奥で何かが音を立てて崩れる。けれど、それは悲しみでも怒りでもない。ただ一つの確信だった。
この人はもう二度と信じるべきではないのだ、と。
「……わたくし、殿下とは幼いころからの付き合いですわ。ずっと、共に未来を築いていくものだと、そう信じておりました」
その言葉に、王族の誰かが小さく息を呑んだ。
「けれど、思い返してみれば――そう思い込んでいたのは、どうやらわたくしだけだったようですわね」
彼女の声には怒りも嘆きもなかった。ただ、透き通るような静けさと、冷え切った理性だけがあった。
「殿下の夜会での振る舞い、侍女への手出し、他家の令嬢との密会。すべて見聞きしておりました。何度も“これは一過性のことだ”と、目を瞑ってまいりました。わたくしは、公爵家の令嬢として、王妃として、王国のために最善を尽くすべきだと信じていたからです」
「けれど、殿下は違った。たった今、自らの口で明らかにされました。“愛”を選んだと。わたくしを“完璧すぎる”とおっしゃった。息が詰まると」
そこまで言って、彼女は微笑んだ。
「では、どうぞご自由に。今後は、息苦しくないお相手と、自由な恋愛をなさってくださいませ」
ざわめきの中、彼女は腰の書類ケースから、一通の文書を取り出した。
「こちらは、公爵家より提出済みの婚約破棄通告書です。条件は一切放棄いたします。慰謝料も求めません。その代わりに――」
レティシアの声が鋭くなった。
「本日以降、ノーグレイブ家は王家との縁を断ち、政治的中立を宣言いたします。王家からの支援を一切受けず、自立の道を歩みます。殿下の決断により、わが家も“自由”を得ましたので」
「な……っ!」
アレクシスが青ざめた。ノーグレイブ家は公爵家の筆頭。そこが王政から離れたとなれば、貴族会議の力関係は一気に変わる。
アレクシスとレティシアが許嫁となったのは、幼馴染だったからでも、単に王子と貴族令嬢として釣り合っていたからでもない。
それは――ノーグレイブ家の存在が、あまりにも大きかったからだ。
王家と並び立つことを許された、数少ない名門。
その名を冠するだけで、貴族会議は静まり返り、軍部すら一目置く。
歴代の宰相、学術院の院長、財務官の多くがノーグレイブの出身であり、国の意思決定において、彼らの同意なくして動かせるものはなかった。
だからこそ、王家はノーグレイブ家と縁を結んだ。
アレクシスとレティシアの許嫁関係は、国を保つための“契約”であり、王家の権威を確かなものにするための“保証”だった。
けれど――
その絶大な力を、レティシアは一度たりとも振りかざしたことはなかった。
他の令嬢たちが、ノーグレイブ家の令嬢――つまり“彼女”がそこにいるにもかかわらず、一族の名を振りかざして舞踏会で王子にダンスを申し込もうとし、貴族間で派閥を築いては勢力争いに明け暮れていた時でさえ、レティシアはただ、静かに一歩引いてそれを眺めていた。
それはアレクシスの為だと思って。
だから彼女は、黙っていた。
譲り、抑え、飲み込み、立場をわきまえて。
けれど――
そうして積み重ねてきた日々のすべてを、アレクシスはたった一言で打ち捨てたのだ。
「完璧すぎて、息が詰まる」と。
「真実の愛に気づいた」と。
これまでの献身も、誠意も、支えも――何一つ届いていなかった。
それどころか、“重荷”と断じられた。
理不尽だった、滑稽ですらあった。
心の底で、ひとつ、乾いた笑いがこぼれた。
自分は一体、何のためにここまでしてきたのだろう。
誇りを守り、立場を弁え、愛さえ言葉にせずに――ただ、彼の未来を信じていたのに。
けれど、それも今日で終わる。
自分の信じてきた未来も、支えようとした未来の王様も、もうここには存在しない。
レティシアが文書を差し出し、王家との関係を正式に断つと宣言したとき――
ようやくアレクシスの顔に、はっきりとした動揺が浮かんだ。
「ま、待ってくれ……話が違うじゃないか」
情けない声だった。
「婚約を解消したのは確かに俺だけど……家の縁まで無くすなんて、聞いてない……!」
その言葉は、彼自身の立場の甘さを露呈するものだった。
それは、幾ら王太子とはいえ、政治に関わる案件までは勝手にできる立場ではないという事だ。
「話が違う、と仰いましたか?」
レティシアは冷たい視線を向ける。
「ではお尋ねしますが、わたくしに“真実の愛に気づいた”などというお話、事前にご相談いただいておりましたか?」
「そ、それは……」
「ありませんでしたね。殿下が一方的にこの場で婚約を破棄された。それは、わたくしにとっても“話が違う”ものでした」
その静かな一言は、刃のように鋭く、容赦がなかった。
アレクシスは、ぐっと口を閉ざしたまま、視線を逸らすしかなかった。
「殿下は、愛を選ばれたとおっしゃいました。でしたら、わたくしは家を守る選択をしたまでです」
その声は澄んでいた。恨みでも怒りでもなく、ただ、事務的で冷淡な決定を下す官吏のように。
「政略の意味も、家の重さも理解なさらず、私情で全てを投げ打ったその責任を、これからはご自身でお背負いくださいませ」
そう言い残し、レティシアは一礼もせずに踵を返した。
赤絨毯の上を、真っ直ぐに歩き出す。
その背を、誰一人として呼び止めることはできなかった。
「レティシア……っ、待って――」
ようやくアレクシスが手を伸ばす。けれど、そこにはもう、彼女の姿はなかった。
王族たちの視線が、一斉に彼に集まる。
その目にあるのは、驚愕、失望、そして――嘲笑の色。
「殿下……今のは、どういうご判断です?」
老齢の宰相が、低く重い声で問いかけた。
「王家がノーグレイブ家と袂を分かつなど、軽々しく判断できることではありませんぞ」
「……し、しかし、これは個人的な婚約の……」
「違います。殿下が“個人的な判断”で国政に波紋を呼んだのです」
ピシャリと切り捨てられたその言葉に、アレクシスの喉が乾く。
その隣で、イヴェットが震える声を漏らした。
「わ、わたくし……そんなつもりでは……。ただ、殿下をお慕いしていただけで……!」
誰も彼女に返事をしない。
貴族たちは、すでに“この騒動の責任は誰にあるか”を冷静に計算し始めていた。
――ノーグレイブ家が抜けた今、王家は急速に弱体化する。
そして、その引き金を引いたのは、目の前の二人。
「……っ」
アレクシスは拳を握りしめたが、もはや何もする術など残されていなかった。|《》
「すまない、レティシア。俺は……“真実の愛”に気づいてしまったんだ」
彼――第一王子アレクシスは、まるで美談のようにそう言い放った。
レティシア・ノーグレイブは、微笑を崩さずに首を傾げた。
「まあ。それはおめでたいことですわね、殿下」
その場には、王族と上級貴族のみが出席していた。正式な婚約発表の直前、最後の打ち合わせの場。だが今、空気は凍りついていた。
「相手は、子爵令嬢のイヴェットだ。君のことは尊敬している。だが、愛は、別だと思う」
その隣に立つ金髪の少女――イヴェット・カルステアが「まあ……」と涙声を漏らした。
「レティシア様……お許しください。私たち、もうずっと前から……気持ちを抑えきれなくて……」
レティシアは、黙って彼女を見下ろした。
涙一粒で同情を引けるなら、女の戦いなど容易いものだ。けれど、レティシアは戦う気など起こらなかった。
アレクシスの方へ、レティシアは一歩近づいた。
「では一つだけ、お聞かせくださいませ。わたくしのどこが“愛”ではなかったのでしょう?」
「そ、それは……。君は……完璧すぎるんだ」
何かと思えば。
「君は剣も魔法もできるし、政務にも明るい。俺なんかよりよほど王にふさわしい。君といると、息が詰まる」
「――まあ。そんなに優秀でごめんなさいね?」
軽やかに微笑みながら、レティシアは一礼した。
「では、婚約は破棄でいいな?」
そのひとことが、静かな部屋に落ちた。
王太子のアレクシスは、それだけを言い切ると満足げにイヴェットの手を取る。イヴェットは大げさに口元を押さえ、涙をにじませて見せた。
「……わたくし、本当に……申し訳ございません」
レティシアは、それに答えるように、ただ小さく首を振った。
ああ、なるほど――と、胸の奥で何かが音を立てて崩れる。けれど、それは悲しみでも怒りでもない。ただ一つの確信だった。
この人はもう二度と信じるべきではないのだ、と。
「……わたくし、殿下とは幼いころからの付き合いですわ。ずっと、共に未来を築いていくものだと、そう信じておりました」
その言葉に、王族の誰かが小さく息を呑んだ。
「けれど、思い返してみれば――そう思い込んでいたのは、どうやらわたくしだけだったようですわね」
彼女の声には怒りも嘆きもなかった。ただ、透き通るような静けさと、冷え切った理性だけがあった。
「殿下の夜会での振る舞い、侍女への手出し、他家の令嬢との密会。すべて見聞きしておりました。何度も“これは一過性のことだ”と、目を瞑ってまいりました。わたくしは、公爵家の令嬢として、王妃として、王国のために最善を尽くすべきだと信じていたからです」
「けれど、殿下は違った。たった今、自らの口で明らかにされました。“愛”を選んだと。わたくしを“完璧すぎる”とおっしゃった。息が詰まると」
そこまで言って、彼女は微笑んだ。
「では、どうぞご自由に。今後は、息苦しくないお相手と、自由な恋愛をなさってくださいませ」
ざわめきの中、彼女は腰の書類ケースから、一通の文書を取り出した。
「こちらは、公爵家より提出済みの婚約破棄通告書です。条件は一切放棄いたします。慰謝料も求めません。その代わりに――」
レティシアの声が鋭くなった。
「本日以降、ノーグレイブ家は王家との縁を断ち、政治的中立を宣言いたします。王家からの支援を一切受けず、自立の道を歩みます。殿下の決断により、わが家も“自由”を得ましたので」
「な……っ!」
アレクシスが青ざめた。ノーグレイブ家は公爵家の筆頭。そこが王政から離れたとなれば、貴族会議の力関係は一気に変わる。
アレクシスとレティシアが許嫁となったのは、幼馴染だったからでも、単に王子と貴族令嬢として釣り合っていたからでもない。
それは――ノーグレイブ家の存在が、あまりにも大きかったからだ。
王家と並び立つことを許された、数少ない名門。
その名を冠するだけで、貴族会議は静まり返り、軍部すら一目置く。
歴代の宰相、学術院の院長、財務官の多くがノーグレイブの出身であり、国の意思決定において、彼らの同意なくして動かせるものはなかった。
だからこそ、王家はノーグレイブ家と縁を結んだ。
アレクシスとレティシアの許嫁関係は、国を保つための“契約”であり、王家の権威を確かなものにするための“保証”だった。
けれど――
その絶大な力を、レティシアは一度たりとも振りかざしたことはなかった。
他の令嬢たちが、ノーグレイブ家の令嬢――つまり“彼女”がそこにいるにもかかわらず、一族の名を振りかざして舞踏会で王子にダンスを申し込もうとし、貴族間で派閥を築いては勢力争いに明け暮れていた時でさえ、レティシアはただ、静かに一歩引いてそれを眺めていた。
それはアレクシスの為だと思って。
だから彼女は、黙っていた。
譲り、抑え、飲み込み、立場をわきまえて。
けれど――
そうして積み重ねてきた日々のすべてを、アレクシスはたった一言で打ち捨てたのだ。
「完璧すぎて、息が詰まる」と。
「真実の愛に気づいた」と。
これまでの献身も、誠意も、支えも――何一つ届いていなかった。
それどころか、“重荷”と断じられた。
理不尽だった、滑稽ですらあった。
心の底で、ひとつ、乾いた笑いがこぼれた。
自分は一体、何のためにここまでしてきたのだろう。
誇りを守り、立場を弁え、愛さえ言葉にせずに――ただ、彼の未来を信じていたのに。
けれど、それも今日で終わる。
自分の信じてきた未来も、支えようとした未来の王様も、もうここには存在しない。
レティシアが文書を差し出し、王家との関係を正式に断つと宣言したとき――
ようやくアレクシスの顔に、はっきりとした動揺が浮かんだ。
「ま、待ってくれ……話が違うじゃないか」
情けない声だった。
「婚約を解消したのは確かに俺だけど……家の縁まで無くすなんて、聞いてない……!」
その言葉は、彼自身の立場の甘さを露呈するものだった。
それは、幾ら王太子とはいえ、政治に関わる案件までは勝手にできる立場ではないという事だ。
「話が違う、と仰いましたか?」
レティシアは冷たい視線を向ける。
「ではお尋ねしますが、わたくしに“真実の愛に気づいた”などというお話、事前にご相談いただいておりましたか?」
「そ、それは……」
「ありませんでしたね。殿下が一方的にこの場で婚約を破棄された。それは、わたくしにとっても“話が違う”ものでした」
その静かな一言は、刃のように鋭く、容赦がなかった。
アレクシスは、ぐっと口を閉ざしたまま、視線を逸らすしかなかった。
「殿下は、愛を選ばれたとおっしゃいました。でしたら、わたくしは家を守る選択をしたまでです」
その声は澄んでいた。恨みでも怒りでもなく、ただ、事務的で冷淡な決定を下す官吏のように。
「政略の意味も、家の重さも理解なさらず、私情で全てを投げ打ったその責任を、これからはご自身でお背負いくださいませ」
そう言い残し、レティシアは一礼もせずに踵を返した。
赤絨毯の上を、真っ直ぐに歩き出す。
その背を、誰一人として呼び止めることはできなかった。
「レティシア……っ、待って――」
ようやくアレクシスが手を伸ばす。けれど、そこにはもう、彼女の姿はなかった。
王族たちの視線が、一斉に彼に集まる。
その目にあるのは、驚愕、失望、そして――嘲笑の色。
「殿下……今のは、どういうご判断です?」
老齢の宰相が、低く重い声で問いかけた。
「王家がノーグレイブ家と袂を分かつなど、軽々しく判断できることではありませんぞ」
「……し、しかし、これは個人的な婚約の……」
「違います。殿下が“個人的な判断”で国政に波紋を呼んだのです」
ピシャリと切り捨てられたその言葉に、アレクシスの喉が乾く。
その隣で、イヴェットが震える声を漏らした。
「わ、わたくし……そんなつもりでは……。ただ、殿下をお慕いしていただけで……!」
誰も彼女に返事をしない。
貴族たちは、すでに“この騒動の責任は誰にあるか”を冷静に計算し始めていた。
――ノーグレイブ家が抜けた今、王家は急速に弱体化する。
そして、その引き金を引いたのは、目の前の二人。
「……っ」
アレクシスは拳を握りしめたが、もはや何もする術など残されていなかった。|《》
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