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7、拉致
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大通りの歩道を、車道から離れた所を位置取って歩く如月。そんな男の傍に白いバンが横づけたかと思うと中から飛びだした男達はあっという間に如月を車に押し込んだ。
慣れたもんだな、と津田が思わず感心したほどだった。
無論、元市警だという如月もその暴挙に素直に応じるはずもなく、見事とも言える動きで一人の顔面に膝を叩きこんで血を噴かせ、もう一人の後頭部をつかんで手近の男の顔面をそれで殴り、津田は初めて人間の頭部を武器にすると言う恐ろしいやり方を生で目撃する羽目になった。
急襲をかけた方が先に負傷したとはいえ多勢に無勢。
しかし男達も如月がそういう男だと分かっていたのだろう。スタンガンらしきもので後れを取った如月は津田の50mあまり前方であっという間に拉致されて行った。
情報が必要になり、気は進まなかったが津田から連絡を入れて落ち合う約束をしてみればこれだ。
夜間で周囲に人はまばらとは言え目撃者もいる。
白いバンを見送って約二秒、津田は踵を返す。それは選択を逡巡するのに費やした二秒であった。
如月から顔認証システムの件を利かされて以降、街に出れば公衆電話を気にするようになってしまった。
意識してみると意外なほどにその数は多く、確かに維持管理費と利用者数を考えれば完全な赤字事業と思われた。
決して焦るでもなく、肩で風を切るようにして最寄りの公衆電話の前に立つ。
公衆電話には銀行などのATMに設置されているような背後を確認するための鏡がある。もしここにカメラが備え付けられているのであれば、そりゃ綺麗に顔が映るだろうなと眉を顰めながら不本意を隠さない緩慢な動きで左腕を公衆電話の奥につき、受話器を取った右手の人差し指で緊急時の警察への直通ボタンを乱暴に押す。
「元市警の如月が今この通りで拉致された。スモーク貼りの白いバンでナンバーはG5786。国道11号を南の方へ向かった」
真っ直ぐに鏡を見詰めながらオペレーターが何か言うよりも先に淡々と告げる。公衆電話を使った時点で場所などすでに把握出来ているだろう。
「運転手の他に最低でも四人」
『あなたのお名前は?』
こちらの事など丸分かりだろうに、あくまでもマニュアル通りの事務的なオペレーターの態度の問いかけに苛立つ。
「知るか」
どうせ分かってるんだろうがと言う代わりにそう吐き捨てて受話器を耳から外した。
生業上、恨みを買って刺される可能性もある津田は背後に気を遣うのが癖になっている。目の前には電話機に貼りつけられた鏡。そこにうごめく陰に気付いた瞬間、津田は咄嗟に受話器を放り出した。
━━クソッ、俺もかよ!
内心罵って、透明アクリル板でコの字型に区切られた公衆電話を使ったことを悔いた。
手詰まりの状態で男達に囲まれれば暴れようともあまりにも不利で、津田もまた新たに寄せられた黒い車に押し込められたのだった。
*
「ッがっっは!」
山に近い郊外でようやく車は止まり、車から引き擦り出され地面に転がされると同時にみぞおちに男の爪先がめり込み津田は低く呻いた。
後ろで両腕を拘束されている為からだをくの字に折る事でしか痛みを緩和できない。重い激痛に目をつむりそうになるのを堪えて相手を見上げる。
そこにいたのはかつて津田に如月を襲うよう依頼してきた男。
「まさかお前みたいなチンピラが元市警と繋がってたとはな」
繋がってねぇよ。
憎々し気に吐き捨てる男に、津田もまた同様に内心悪態をついた。
「テメェのせいでハワイがパァだよ」
……ハワイ、か。
津田は我慢する事なく固く目をつむると同時に内心それは大きくため息をついた。
アイツそういや焼けて帰って来てたなと苦く思う。
狙われてる事を俺があいつにタレこんで。
俺があいつを潰さなかったからハワイの拠点だかがガサ入れでもされた、といった所だろうか。
知るかっ!
詰めが甘いお前らが悪いんだろうが!
俺はまったくの無関係じゃねぇか!
そう強く反論したいところだが、どうせそれをしたところで状況は変わらない。
蹴られたはずみで仰向けになった風を装ってロープで拘束された手首を背後に隠した。車内にいる間に腕時計に仕込んだ刃で力を入れればすぐに引き千切るられるように準備は出来ている。
これまでこんな子供だましの細工を使った事など無かったというのに、如月がらみで二回目だ。慣れた感も出てきた。慣れたくなどないのに。
先に拉致されたはずの如月の姿がないのは別の場所に連れて行かれたか、それともすでに警察に保護されたか。
後者の場合、俺だけ放置って可能性もあるよなぁ。
襲撃に遭った時ってまだ電話繋がってたよな? 繋がってなくてもどうせ前後の映像もばっちり見られるんだろうが。
みぞおちの痛みを毒づく事で何とか緩和しようとする最中、市警察によって彼等は包囲された。
救助なのか否か、津田には判断が出来ない。
しかし一つだけ明確に理解したことがある。
てっめぇ! やっぱ現役じゃねーか!!
市警察のロゴの入った防弾着を着用し、周囲に指示を出す如月。まったく違和感のないその姿に津田は心中で罵りを上げたのだった。
そこからまさかの銃撃戦に発展し、津田は転がされたままそこに放置された。
「嘘だろ」
人質にされなかっただけましだが、それにしても巻きこまれた感が強すぎる。心中で罵詈雑言を吐きながら後ろ手に拘束されたロープを切る。
放置されたのが拉致されてきた車のすぐ横だったのは不幸中の幸いで、車の影で経過を待つしかない。警察に援護射撃されるなか如月が単身で車の影に飛び込んできたのは意外だったが。
「伏せてろっ!」
言われずとも伏せている。如月は叫びながら津田の頭を抱え込むようにして覆いかぶさる。
硬い防弾着に顔を押しつけられるように強く頭を抱き込まれ、一瞬戸惑った。
警察関係者なのだから「拉致された人間」を守るのは当然なのだとは理解している。しかしこれまで人に庇われた事など無い人生を送ってきた津田は思いがけず動揺してしまった。
銃弾が近くに着弾すると思わずびくりと体が反応したが、そうするとなだめ励ますかのようによりかたく抱え込まれる。それまでの緊張と恐怖が少しだけ和らいだ。
※
「お前のアパート、お前んちだけ吹っ飛んだぞ。ガス爆発だと」
警察による制圧後、怪我の有無と蹴られた腹部のチェックを医療スタッフから受けていた津田に如月はそう声を掛けた。
「はあ!? ガスなんかひいてねぇよ!」
津田の小さなアパートには電気ケトルと滅多に使わないIHコンロがあるだけだ。
「そういう事なんだから仕方ないだろ。在宅中狙われなくてラッキーだったな」
「ラッキーじゃねぇよ。ちゃんと調べろよ、使えねぇな」
警察を罵る津田に如月は意地の悪い笑みを浮かべる。
「調べていいのか? これでむこうも少しは気が済んだだろ」
痛い腹を探られるのは確かに受け入れがたい。それを見越しての報復かと歯噛みする。
「クッッソ!」
上体を憤りに任せて揺らして激痛に小さく呻き、医療スタッフに「動かないで」と窘められた。
「被害は俺んちだけだな?」
「幸い怪我人もいないそうだ」
「あーあーそーかよ!」
無駄に察しよく返答してくる如月に対し、津田は舌打ちして悪態をつく。その姿に如月はまた鷹揚に笑った。
その後、実に嫌々ながら警察署に連れて行かれ「被害者」としての事情聴取を受けた。
如月の口添えがあったらしく最後に「帰ってもいいが如月の知り合いなら仮眠所も使える」と親切にされたが思わず渋面となった。これから寝床を探す気力などあろうはずもないが、かと言って警察に一泊も避けたい。
「うち来るか」
なぜか付き添いの態で室内にいる如月が担当官が退室した後なんでもない事のように発言し、津田はしばし熟考する。
「シャワーとセックスと朝飯付きなら」
「そこはベッド、だろ。元気なもんだな」
津田の並べたフルコースに如月は呆れながら顎で帰宅を促した。
慣れたもんだな、と津田が思わず感心したほどだった。
無論、元市警だという如月もその暴挙に素直に応じるはずもなく、見事とも言える動きで一人の顔面に膝を叩きこんで血を噴かせ、もう一人の後頭部をつかんで手近の男の顔面をそれで殴り、津田は初めて人間の頭部を武器にすると言う恐ろしいやり方を生で目撃する羽目になった。
急襲をかけた方が先に負傷したとはいえ多勢に無勢。
しかし男達も如月がそういう男だと分かっていたのだろう。スタンガンらしきもので後れを取った如月は津田の50mあまり前方であっという間に拉致されて行った。
情報が必要になり、気は進まなかったが津田から連絡を入れて落ち合う約束をしてみればこれだ。
夜間で周囲に人はまばらとは言え目撃者もいる。
白いバンを見送って約二秒、津田は踵を返す。それは選択を逡巡するのに費やした二秒であった。
如月から顔認証システムの件を利かされて以降、街に出れば公衆電話を気にするようになってしまった。
意識してみると意外なほどにその数は多く、確かに維持管理費と利用者数を考えれば完全な赤字事業と思われた。
決して焦るでもなく、肩で風を切るようにして最寄りの公衆電話の前に立つ。
公衆電話には銀行などのATMに設置されているような背後を確認するための鏡がある。もしここにカメラが備え付けられているのであれば、そりゃ綺麗に顔が映るだろうなと眉を顰めながら不本意を隠さない緩慢な動きで左腕を公衆電話の奥につき、受話器を取った右手の人差し指で緊急時の警察への直通ボタンを乱暴に押す。
「元市警の如月が今この通りで拉致された。スモーク貼りの白いバンでナンバーはG5786。国道11号を南の方へ向かった」
真っ直ぐに鏡を見詰めながらオペレーターが何か言うよりも先に淡々と告げる。公衆電話を使った時点で場所などすでに把握出来ているだろう。
「運転手の他に最低でも四人」
『あなたのお名前は?』
こちらの事など丸分かりだろうに、あくまでもマニュアル通りの事務的なオペレーターの態度の問いかけに苛立つ。
「知るか」
どうせ分かってるんだろうがと言う代わりにそう吐き捨てて受話器を耳から外した。
生業上、恨みを買って刺される可能性もある津田は背後に気を遣うのが癖になっている。目の前には電話機に貼りつけられた鏡。そこにうごめく陰に気付いた瞬間、津田は咄嗟に受話器を放り出した。
━━クソッ、俺もかよ!
内心罵って、透明アクリル板でコの字型に区切られた公衆電話を使ったことを悔いた。
手詰まりの状態で男達に囲まれれば暴れようともあまりにも不利で、津田もまた新たに寄せられた黒い車に押し込められたのだった。
*
「ッがっっは!」
山に近い郊外でようやく車は止まり、車から引き擦り出され地面に転がされると同時にみぞおちに男の爪先がめり込み津田は低く呻いた。
後ろで両腕を拘束されている為からだをくの字に折る事でしか痛みを緩和できない。重い激痛に目をつむりそうになるのを堪えて相手を見上げる。
そこにいたのはかつて津田に如月を襲うよう依頼してきた男。
「まさかお前みたいなチンピラが元市警と繋がってたとはな」
繋がってねぇよ。
憎々し気に吐き捨てる男に、津田もまた同様に内心悪態をついた。
「テメェのせいでハワイがパァだよ」
……ハワイ、か。
津田は我慢する事なく固く目をつむると同時に内心それは大きくため息をついた。
アイツそういや焼けて帰って来てたなと苦く思う。
狙われてる事を俺があいつにタレこんで。
俺があいつを潰さなかったからハワイの拠点だかがガサ入れでもされた、といった所だろうか。
知るかっ!
詰めが甘いお前らが悪いんだろうが!
俺はまったくの無関係じゃねぇか!
そう強く反論したいところだが、どうせそれをしたところで状況は変わらない。
蹴られたはずみで仰向けになった風を装ってロープで拘束された手首を背後に隠した。車内にいる間に腕時計に仕込んだ刃で力を入れればすぐに引き千切るられるように準備は出来ている。
これまでこんな子供だましの細工を使った事など無かったというのに、如月がらみで二回目だ。慣れた感も出てきた。慣れたくなどないのに。
先に拉致されたはずの如月の姿がないのは別の場所に連れて行かれたか、それともすでに警察に保護されたか。
後者の場合、俺だけ放置って可能性もあるよなぁ。
襲撃に遭った時ってまだ電話繋がってたよな? 繋がってなくてもどうせ前後の映像もばっちり見られるんだろうが。
みぞおちの痛みを毒づく事で何とか緩和しようとする最中、市警察によって彼等は包囲された。
救助なのか否か、津田には判断が出来ない。
しかし一つだけ明確に理解したことがある。
てっめぇ! やっぱ現役じゃねーか!!
市警察のロゴの入った防弾着を着用し、周囲に指示を出す如月。まったく違和感のないその姿に津田は心中で罵りを上げたのだった。
そこからまさかの銃撃戦に発展し、津田は転がされたままそこに放置された。
「嘘だろ」
人質にされなかっただけましだが、それにしても巻きこまれた感が強すぎる。心中で罵詈雑言を吐きながら後ろ手に拘束されたロープを切る。
放置されたのが拉致されてきた車のすぐ横だったのは不幸中の幸いで、車の影で経過を待つしかない。警察に援護射撃されるなか如月が単身で車の影に飛び込んできたのは意外だったが。
「伏せてろっ!」
言われずとも伏せている。如月は叫びながら津田の頭を抱え込むようにして覆いかぶさる。
硬い防弾着に顔を押しつけられるように強く頭を抱き込まれ、一瞬戸惑った。
警察関係者なのだから「拉致された人間」を守るのは当然なのだとは理解している。しかしこれまで人に庇われた事など無い人生を送ってきた津田は思いがけず動揺してしまった。
銃弾が近くに着弾すると思わずびくりと体が反応したが、そうするとなだめ励ますかのようによりかたく抱え込まれる。それまでの緊張と恐怖が少しだけ和らいだ。
※
「お前のアパート、お前んちだけ吹っ飛んだぞ。ガス爆発だと」
警察による制圧後、怪我の有無と蹴られた腹部のチェックを医療スタッフから受けていた津田に如月はそう声を掛けた。
「はあ!? ガスなんかひいてねぇよ!」
津田の小さなアパートには電気ケトルと滅多に使わないIHコンロがあるだけだ。
「そういう事なんだから仕方ないだろ。在宅中狙われなくてラッキーだったな」
「ラッキーじゃねぇよ。ちゃんと調べろよ、使えねぇな」
警察を罵る津田に如月は意地の悪い笑みを浮かべる。
「調べていいのか? これでむこうも少しは気が済んだだろ」
痛い腹を探られるのは確かに受け入れがたい。それを見越しての報復かと歯噛みする。
「クッッソ!」
上体を憤りに任せて揺らして激痛に小さく呻き、医療スタッフに「動かないで」と窘められた。
「被害は俺んちだけだな?」
「幸い怪我人もいないそうだ」
「あーあーそーかよ!」
無駄に察しよく返答してくる如月に対し、津田は舌打ちして悪態をつく。その姿に如月はまた鷹揚に笑った。
その後、実に嫌々ながら警察署に連れて行かれ「被害者」としての事情聴取を受けた。
如月の口添えがあったらしく最後に「帰ってもいいが如月の知り合いなら仮眠所も使える」と親切にされたが思わず渋面となった。これから寝床を探す気力などあろうはずもないが、かと言って警察に一泊も避けたい。
「うち来るか」
なぜか付き添いの態で室内にいる如月が担当官が退室した後なんでもない事のように発言し、津田はしばし熟考する。
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