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第二章 わだつみの娘と海の国の婚約者
32、幕間 シーア妃という人物。それはオーシアン史最大の謎。<下>
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レオンはグレイにシーアの指示を伝えながら自ら赤子を母親に送り届け、すぐにシーアの回収に向かった。
先ほどと同様にあっさりとシーアを引き上げ、先に矢狭間に上がったレオンは不要な行為だと理解しているにもかかわらずあえてシーアに片手を差し伸べる。シーアもまた彼の魂胆を理解して素直にその手に己の手を乗せる。
二人は矢狭間の上で大衆に向き直ると、無事と成功を示すためレオンは軽く手を上げて自信に満ちた笑顔を浮かべて見せた。
仲睦まじく寄り添う二人のその姿に、堀の向こう側で歓喜に沸いた大衆の中から先ほどの罵詈雑言を吐いた婚約者の姿は形をひそめたのだった。
「医者に見せに行かせた。隊員を付き添わせてある」
二人が胸壁を降りると同時にグレイはそう報告した。
「ああ。費用は全額国が負担する。後々何か出るかもしれないから、申し出るよう後で通達を出そう」
「医者の方にもちゃんと言っとけとよ」
グレイの言葉にレオンは頷いて対応を決め、シーアはそこに明るく付け足した後、表情を一変させた。
「西の警備は? 仲間が潜んでる可能性もある。気をつけさせろ」
シーアが条件にした開放を約束した水門は南側であるが、あの賊は裏をかいて距離のある西門へ向かう可能性があった。
海に最も近いのは南門だが、西門は水路が狭く流れが強い。その分、容易に海へと出られるとも考えられるのだ。
「指示済みだ。生け捕りは期待するなよ?」
「まあ仕方ないだろうな」
シーアは頷いて続けた。
「悪かったな。わたしがはじめに取り逃がしたからこんな事になって」
グレイは舌打ちする。
一人で取り押さえようという彼女に呆れた。
「うちの奴らが追い詰め過ぎたんだ。お前こそ、それひどいのか?」
固く握られたシーアの右拳は、隣に立ったレオンの左手に包み込まれたままである。
その手はロープを握ろうとした際、国旗竿をひっかいた中指と薬指の爪がはがれかけ、長時間に渡り硬く握りしめたため人差し指の爪が掌を傷つけていた。
引き上げるため手を貸した際それに気付いたレオンは眉をひそめたが、彼が口を開く前にシーアは一睨みでそれを黙らせた。
彼女の性格を理解し、大衆が何を見る事によってどうそれを捕えるかを予測する能力に長けたレオンは、その負傷を周囲に気取られぬよう傷付いたその手を自分の手で包んで隠した。
二人仲睦まじく手をつなぐ様子に「こんな時にまで仲のいい風を装っているのか」と呆れたグレイだったが、この二人の性格と関係を把握している彼もまた違和感を覚えた後、すぐにその事実に行き着く。
そんなグレイに大丈夫だとでも言うかの肩をすくめて薄く笑み、シーアは自分の姿を見下ろした。
純白のドレスの裾は割れた窓を乗り越えた際に割れたガラスに引っ掛け、外を走り回ったあと胸壁によじ登ったせいで薄汚れている。
「さすがに作り直しかねぇ」
シーアはそう、しみじみと嘆息したのだった。
シーアの読み通りの場所で侵入者の捕獲に成功し、「あいつは水路まで把握してるのか。落城させられそうじゃねぇか」などと眉間に皺を寄せながらグレイは担当部署に賊を引継いだ。
侵入者の目的は何の事はない、婚約者の荒探しという実にお粗末な物で、娘を持つ国内の有力者に雇われたとの事だった。査問を専門とする人間は当然それを鵜呑みにする事はなく、延々尋問したという。
「お前、子守とか出来るんだな」
数日後、顔を合わせるなりグレイは心底意外そうに言った。
「子供とか触った事ないのかと思った」
「子は宝だぞ」
グレイの失礼な思い込みにシーアは「何を言っているんだ」とさも心外だと言うように鼻で笑って返した。シーアの育った島では島民全員で子供を育てる風習がある。
子は宝、ねぇ。
グレイは反芻する。
半商半賊の言葉としては意外すぎる言葉だったが、これから王妃になろうという人間の口からそれが出た事に国民として感慨深いものを感じてしまう。
その発言はシーアが人の流入のほとんどない島で育った事に由来する。島の人手は実に貴重で、大切な財産であり、島民同士の諍いは厳しく戒められていた。
そこで育てられた感性は奇しくも統治者として求められる資質に共通する物があった。
王城に勤めていた夫婦が、子供とともに職場を訪れていた際に起きた今回の騒動。
「女の子だって? 職場に子供連れて来るなんて微笑ましいじゃないかと思うんだけどねぇ」
「普通ならな」
「ホントなら国で一番安全なハズの場所であんな目に遭うなんてツイテないよな」
シーアは裾が汚れ、一部刷り切れたドレスを服飾店の娘のユキに見せて相談し、祭りで子供が使うヘッドドレスに作り直した。
最上級の生地を使ったそれはギャザーを寄せるだけで美しい物に仕上がり、一つはあの子供に、残りは孤児の施設に寄付した。
あの日、純白のドレスで子供を抱き、穏やかな表情であやしていた婚約者。
この時彼女が発した「子は宝」という言葉は国民に知れ渡り、また一つ「海姫」に誤った認識が植え付けられたのだった。
◇◆◇
オーシアン史で最も重要な国王となる男の妻は、美しく聖母のような女性だったと語り継がれたが、これがはるか後世、オーシアン史の研究者達を翻弄する事になる。
主に海賊関係者の記録に残る「海姫」に関してはその容姿に触れらる事はほとんどなく、中にはその所業に起因するのか「海の黒い魔女」と記された物さえあった。
対して海の国史に残されているのは慈愛に満ち、「海の国の黒真珠」の二つ名で呼ばれた美貌の王妃。
それらにあまりに統一性がないと主張した研究者達により「二人は別人であった」という説が唱えられた結果、それを解き明かさんとする者がいつの時代も現れた。
シーア妃という存在はオーシアン史最大の謎として後々まで研究者をはじめ多くの人々を魅了したのだった。
::::::::::::::::::::
第二章 完結
次回より最終章となります。
先ほどと同様にあっさりとシーアを引き上げ、先に矢狭間に上がったレオンは不要な行為だと理解しているにもかかわらずあえてシーアに片手を差し伸べる。シーアもまた彼の魂胆を理解して素直にその手に己の手を乗せる。
二人は矢狭間の上で大衆に向き直ると、無事と成功を示すためレオンは軽く手を上げて自信に満ちた笑顔を浮かべて見せた。
仲睦まじく寄り添う二人のその姿に、堀の向こう側で歓喜に沸いた大衆の中から先ほどの罵詈雑言を吐いた婚約者の姿は形をひそめたのだった。
「医者に見せに行かせた。隊員を付き添わせてある」
二人が胸壁を降りると同時にグレイはそう報告した。
「ああ。費用は全額国が負担する。後々何か出るかもしれないから、申し出るよう後で通達を出そう」
「医者の方にもちゃんと言っとけとよ」
グレイの言葉にレオンは頷いて対応を決め、シーアはそこに明るく付け足した後、表情を一変させた。
「西の警備は? 仲間が潜んでる可能性もある。気をつけさせろ」
シーアが条件にした開放を約束した水門は南側であるが、あの賊は裏をかいて距離のある西門へ向かう可能性があった。
海に最も近いのは南門だが、西門は水路が狭く流れが強い。その分、容易に海へと出られるとも考えられるのだ。
「指示済みだ。生け捕りは期待するなよ?」
「まあ仕方ないだろうな」
シーアは頷いて続けた。
「悪かったな。わたしがはじめに取り逃がしたからこんな事になって」
グレイは舌打ちする。
一人で取り押さえようという彼女に呆れた。
「うちの奴らが追い詰め過ぎたんだ。お前こそ、それひどいのか?」
固く握られたシーアの右拳は、隣に立ったレオンの左手に包み込まれたままである。
その手はロープを握ろうとした際、国旗竿をひっかいた中指と薬指の爪がはがれかけ、長時間に渡り硬く握りしめたため人差し指の爪が掌を傷つけていた。
引き上げるため手を貸した際それに気付いたレオンは眉をひそめたが、彼が口を開く前にシーアは一睨みでそれを黙らせた。
彼女の性格を理解し、大衆が何を見る事によってどうそれを捕えるかを予測する能力に長けたレオンは、その負傷を周囲に気取られぬよう傷付いたその手を自分の手で包んで隠した。
二人仲睦まじく手をつなぐ様子に「こんな時にまで仲のいい風を装っているのか」と呆れたグレイだったが、この二人の性格と関係を把握している彼もまた違和感を覚えた後、すぐにその事実に行き着く。
そんなグレイに大丈夫だとでも言うかの肩をすくめて薄く笑み、シーアは自分の姿を見下ろした。
純白のドレスの裾は割れた窓を乗り越えた際に割れたガラスに引っ掛け、外を走り回ったあと胸壁によじ登ったせいで薄汚れている。
「さすがに作り直しかねぇ」
シーアはそう、しみじみと嘆息したのだった。
シーアの読み通りの場所で侵入者の捕獲に成功し、「あいつは水路まで把握してるのか。落城させられそうじゃねぇか」などと眉間に皺を寄せながらグレイは担当部署に賊を引継いだ。
侵入者の目的は何の事はない、婚約者の荒探しという実にお粗末な物で、娘を持つ国内の有力者に雇われたとの事だった。査問を専門とする人間は当然それを鵜呑みにする事はなく、延々尋問したという。
「お前、子守とか出来るんだな」
数日後、顔を合わせるなりグレイは心底意外そうに言った。
「子供とか触った事ないのかと思った」
「子は宝だぞ」
グレイの失礼な思い込みにシーアは「何を言っているんだ」とさも心外だと言うように鼻で笑って返した。シーアの育った島では島民全員で子供を育てる風習がある。
子は宝、ねぇ。
グレイは反芻する。
半商半賊の言葉としては意外すぎる言葉だったが、これから王妃になろうという人間の口からそれが出た事に国民として感慨深いものを感じてしまう。
その発言はシーアが人の流入のほとんどない島で育った事に由来する。島の人手は実に貴重で、大切な財産であり、島民同士の諍いは厳しく戒められていた。
そこで育てられた感性は奇しくも統治者として求められる資質に共通する物があった。
王城に勤めていた夫婦が、子供とともに職場を訪れていた際に起きた今回の騒動。
「女の子だって? 職場に子供連れて来るなんて微笑ましいじゃないかと思うんだけどねぇ」
「普通ならな」
「ホントなら国で一番安全なハズの場所であんな目に遭うなんてツイテないよな」
シーアは裾が汚れ、一部刷り切れたドレスを服飾店の娘のユキに見せて相談し、祭りで子供が使うヘッドドレスに作り直した。
最上級の生地を使ったそれはギャザーを寄せるだけで美しい物に仕上がり、一つはあの子供に、残りは孤児の施設に寄付した。
あの日、純白のドレスで子供を抱き、穏やかな表情であやしていた婚約者。
この時彼女が発した「子は宝」という言葉は国民に知れ渡り、また一つ「海姫」に誤った認識が植え付けられたのだった。
◇◆◇
オーシアン史で最も重要な国王となる男の妻は、美しく聖母のような女性だったと語り継がれたが、これがはるか後世、オーシアン史の研究者達を翻弄する事になる。
主に海賊関係者の記録に残る「海姫」に関してはその容姿に触れらる事はほとんどなく、中にはその所業に起因するのか「海の黒い魔女」と記された物さえあった。
対して海の国史に残されているのは慈愛に満ち、「海の国の黒真珠」の二つ名で呼ばれた美貌の王妃。
それらにあまりに統一性がないと主張した研究者達により「二人は別人であった」という説が唱えられた結果、それを解き明かさんとする者がいつの時代も現れた。
シーア妃という存在はオーシアン史最大の謎として後々まで研究者をはじめ多くの人々を魅了したのだった。
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第二章 完結
次回より最終章となります。
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