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理想の家族
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歩夢の友人が「自分の事姫だなんだ言ってるのも珍獣兄さんのせい?」と聞いてきた。
…うっ、確かに歩夢の事お姫様扱いしているけど…それは可愛い弟だからで…
全部俺が悪いんだ、言い訳はしない…食器を洗い終わると子供達に抱きつかれて一緒に遊ぶ事にした。
元気な子供達で、俺は早々にバテてしまい…馬乗りになる小さな子を少年が抱き上げていた。
「付き合わせて悪いな」
「いや、いい運動になったから」
「子供が好きなのか?」
「まぁな、嫌いじゃない」
この子達を見てると歩夢みたいで可愛いんだ、懐いてくれるし…
中学生の少年は「そういえば、お兄さんの名前を聞くの忘れてました…申し訳ございません」と謝ってきた。
俺も名乗らずにいたから、俺も悪かったと謝ったら少年に「何二人で謝ってんの?」と不思議そうな顔をされた。
俺が自己紹介をすると、皆も自己紹介を始めてやっと名前を知った。
末っ子の男の子はリン、女の子はミク、小学生の男の子はセラ。
中学生の少年はイクト、そして歩夢の友人の名はナイトという。
「改めて、よろしく」
「うん、よろしく」
「あらあら、随分賑やかね」
聞き覚えがない女性の声が聞こえて、見るとドアの前に優しそうな女性と男性がいた。
パパママ!と子供達が駆け寄っていて、この人達が両親なのかと頭を下げた。
子供達が両親にも俺がいる理由を説明していて、大歓迎してくれた。
明るい家族で、俺に「いつでも居ていいのよ」と言ってくれて心が暖かくなる。
なんか、俺も家族になったみたいで嬉しかった…魔導学園に入った不安が安らぐようだった。
俺が作ったカレーをご両親達にも食べてもらい、美味しいって言ってもらってホッとした。
今まで家族以外に料理を作った事がなかったが、レオンハルトやナイトの家族達に食べてもらえるなんて思わなかった。
友人はいたけど、こんなに人と触れ合う事はなかった…一番は歩夢だったから遊びにもあまり行かず歩夢のいる家に帰っていた。
俺も、俺自身の繋がりを改めないといけないな……歩夢は当然大事だが、歩夢と同じくらい繋がりを大切にしないといけない。
それが欠けていたのも事実だ、世界の全ては歩夢だった。
歩夢にとっても俺にとっても、このまま歩夢を連れて帰っても俺達は何も変わらない。
歩夢と一緒に未来を歩むために、俺は俺の大切を見つける。
この不思議な国で出会ったレオンハルトとナツとヨシュアとナイト達…きっとまだ出会っていない人達…俺はいろんな人達と出会って成長する。
そしてきっと歩夢も同じように大人になっていく。
ナイトを見て、俺もこんな家族になりたいなと思った。
「あたし、あずまおにいちゃんとけっこんする!」
ミクちゃんが俺の膝の上に乗ってそんな事を言っていて、驚いた。
小さいとはいえ女の子にそう言われるのはちょっとドキッとした。
ありがとうと頭を撫でるとおませな女の子は俺の腕に抱きついていた。
すると、リンくんとセラくんも言い出して俺に抱きついてきた。
不思議なモテ期だなぁと笑っていたらイクトくんが「お兄さんが困ってますから」と止めていた。
それを微笑ましそうに見ていたお母さんはナイトの方を見た。
「ナイトはいい人いないの?」
「……またその話か」
「ナイトが心配なのよ、いつもボーッとしてるし将来の事考えてるのかと思って」
「あー、考えてる考えてる」
ナイトのその適当な言葉は全然考えていないように感じた。
俺もなれるかな、歩夢とこんな暖かい家族に…
…うっ、確かに歩夢の事お姫様扱いしているけど…それは可愛い弟だからで…
全部俺が悪いんだ、言い訳はしない…食器を洗い終わると子供達に抱きつかれて一緒に遊ぶ事にした。
元気な子供達で、俺は早々にバテてしまい…馬乗りになる小さな子を少年が抱き上げていた。
「付き合わせて悪いな」
「いや、いい運動になったから」
「子供が好きなのか?」
「まぁな、嫌いじゃない」
この子達を見てると歩夢みたいで可愛いんだ、懐いてくれるし…
中学生の少年は「そういえば、お兄さんの名前を聞くの忘れてました…申し訳ございません」と謝ってきた。
俺も名乗らずにいたから、俺も悪かったと謝ったら少年に「何二人で謝ってんの?」と不思議そうな顔をされた。
俺が自己紹介をすると、皆も自己紹介を始めてやっと名前を知った。
末っ子の男の子はリン、女の子はミク、小学生の男の子はセラ。
中学生の少年はイクト、そして歩夢の友人の名はナイトという。
「改めて、よろしく」
「うん、よろしく」
「あらあら、随分賑やかね」
聞き覚えがない女性の声が聞こえて、見るとドアの前に優しそうな女性と男性がいた。
パパママ!と子供達が駆け寄っていて、この人達が両親なのかと頭を下げた。
子供達が両親にも俺がいる理由を説明していて、大歓迎してくれた。
明るい家族で、俺に「いつでも居ていいのよ」と言ってくれて心が暖かくなる。
なんか、俺も家族になったみたいで嬉しかった…魔導学園に入った不安が安らぐようだった。
俺が作ったカレーをご両親達にも食べてもらい、美味しいって言ってもらってホッとした。
今まで家族以外に料理を作った事がなかったが、レオンハルトやナイトの家族達に食べてもらえるなんて思わなかった。
友人はいたけど、こんなに人と触れ合う事はなかった…一番は歩夢だったから遊びにもあまり行かず歩夢のいる家に帰っていた。
俺も、俺自身の繋がりを改めないといけないな……歩夢は当然大事だが、歩夢と同じくらい繋がりを大切にしないといけない。
それが欠けていたのも事実だ、世界の全ては歩夢だった。
歩夢にとっても俺にとっても、このまま歩夢を連れて帰っても俺達は何も変わらない。
歩夢と一緒に未来を歩むために、俺は俺の大切を見つける。
この不思議な国で出会ったレオンハルトとナツとヨシュアとナイト達…きっとまだ出会っていない人達…俺はいろんな人達と出会って成長する。
そしてきっと歩夢も同じように大人になっていく。
ナイトを見て、俺もこんな家族になりたいなと思った。
「あたし、あずまおにいちゃんとけっこんする!」
ミクちゃんが俺の膝の上に乗ってそんな事を言っていて、驚いた。
小さいとはいえ女の子にそう言われるのはちょっとドキッとした。
ありがとうと頭を撫でるとおませな女の子は俺の腕に抱きついていた。
すると、リンくんとセラくんも言い出して俺に抱きついてきた。
不思議なモテ期だなぁと笑っていたらイクトくんが「お兄さんが困ってますから」と止めていた。
それを微笑ましそうに見ていたお母さんはナイトの方を見た。
「ナイトはいい人いないの?」
「……またその話か」
「ナイトが心配なのよ、いつもボーッとしてるし将来の事考えてるのかと思って」
「あー、考えてる考えてる」
ナイトのその適当な言葉は全然考えていないように感じた。
俺もなれるかな、歩夢とこんな暖かい家族に…
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