53 / 81
レオンハルトの物語3
しおりを挟む
「まさか、レオンハルトさん…梓馬を洗脳して好きにさせたんじゃ…」
食べるのを止めて、ナイトを見るとナイトは複雑な顔をしていた。
僕との力の差が分かっているから逆らいたくないが、梓馬のために言わないと…と二つの気持ちがぶつかり合っているようだ。
梓馬は愛されているんだな、普段表情が変わりにくいナイトにこんな顔をさせられるんだから…
洗脳、そう言われたらそうなのかもしれない。
梓馬の弟を助けたいという気持ちにつけ込んで、僕は恋人ごっこを提案してくれた。
身体の関係も、必要だからと強引に迫ったのは僕だ。
ナイトの事を言えないな。
「僕は梓馬を愛している、その気持ちに嘘はない」
「…でも梓馬がレオンハルトさんに抱いている気持ちが洗脳だったら卑怯じゃないですか」
「そうだな、でも梓馬のために僕は止める気はない…弟を取り戻して、そこから決めるのは梓馬自身だ」
「……」
「特別な魔法を使っているわけではないから梓馬の気持ちを変える事は出来ないよ」
「じゃあ、俺も梓馬に迫っても…もう止めませんよね」
ナイトの言葉に、諦めのため息を吐いた。
梓馬に告白するのは自由だが、梓馬とするのは見逃す事が出来ない。
僕が梓馬を愛していて独占したいから……それも少しはあるがそれだけの理由ではない。
梓馬は人間で、魔力を注いで魔法が使える。
二つの魔法を入れたらどうなるかなんて誰にも分からない、そんな魔導士は聞いた事がない。
梓馬の身体に何かしら変化が起こるかもしれない…だから僕はダメだと言っているんだ。
それに、もし無事でもナイトの氷の魔法なんて使ったらどうなるか分かっているのか?
周りには梓馬が雷属性だと知られているのに、混乱する。
人間だと気付く奴が居ても不思議じゃない、そんな危険な目にあわせるわけにはいかない。
「梓馬にアプローチするのは勝手にしろ、ただ…梓馬は雷属性なんだ…それを変えると梓馬がどうなるか……想像出来ないほどのバカではないだろ」
「………ご馳走様、梓馬の事よろしく」
ナイトはそう言っていつの間にか全部食べたのか、空の食器を片していた。
僕も食事を再開させた。
納得してはくれたとは思うが、梓馬の事を諦めたわけでなさそうだ。
食堂で一人になり、早々に食べて僕も食器を片した。
ナイトが入寮するなら部屋を掃除しておかないといけないな。
確か使っていない部屋があったが、あそこは物置になっている…片付けないとな、と気分が滅入る。
梓馬の部屋も壊れたままにしておくわけにはいかないな。
やる事が山積みで、梓馬の部屋に関しては僕のせいだから早めになんとかしようと思った。
学園裏にある時計塔から時間を知らせる大きな鐘が鳴った。
この鐘は寮の門限を知らせる役割もあり…離れたここまで音が聞こえる、僕のいる寮には門限はないけどね。
梓馬の様子を見に行こうと自分の部屋に向かった。
食べるのを止めて、ナイトを見るとナイトは複雑な顔をしていた。
僕との力の差が分かっているから逆らいたくないが、梓馬のために言わないと…と二つの気持ちがぶつかり合っているようだ。
梓馬は愛されているんだな、普段表情が変わりにくいナイトにこんな顔をさせられるんだから…
洗脳、そう言われたらそうなのかもしれない。
梓馬の弟を助けたいという気持ちにつけ込んで、僕は恋人ごっこを提案してくれた。
身体の関係も、必要だからと強引に迫ったのは僕だ。
ナイトの事を言えないな。
「僕は梓馬を愛している、その気持ちに嘘はない」
「…でも梓馬がレオンハルトさんに抱いている気持ちが洗脳だったら卑怯じゃないですか」
「そうだな、でも梓馬のために僕は止める気はない…弟を取り戻して、そこから決めるのは梓馬自身だ」
「……」
「特別な魔法を使っているわけではないから梓馬の気持ちを変える事は出来ないよ」
「じゃあ、俺も梓馬に迫っても…もう止めませんよね」
ナイトの言葉に、諦めのため息を吐いた。
梓馬に告白するのは自由だが、梓馬とするのは見逃す事が出来ない。
僕が梓馬を愛していて独占したいから……それも少しはあるがそれだけの理由ではない。
梓馬は人間で、魔力を注いで魔法が使える。
二つの魔法を入れたらどうなるかなんて誰にも分からない、そんな魔導士は聞いた事がない。
梓馬の身体に何かしら変化が起こるかもしれない…だから僕はダメだと言っているんだ。
それに、もし無事でもナイトの氷の魔法なんて使ったらどうなるか分かっているのか?
周りには梓馬が雷属性だと知られているのに、混乱する。
人間だと気付く奴が居ても不思議じゃない、そんな危険な目にあわせるわけにはいかない。
「梓馬にアプローチするのは勝手にしろ、ただ…梓馬は雷属性なんだ…それを変えると梓馬がどうなるか……想像出来ないほどのバカではないだろ」
「………ご馳走様、梓馬の事よろしく」
ナイトはそう言っていつの間にか全部食べたのか、空の食器を片していた。
僕も食事を再開させた。
納得してはくれたとは思うが、梓馬の事を諦めたわけでなさそうだ。
食堂で一人になり、早々に食べて僕も食器を片した。
ナイトが入寮するなら部屋を掃除しておかないといけないな。
確か使っていない部屋があったが、あそこは物置になっている…片付けないとな、と気分が滅入る。
梓馬の部屋も壊れたままにしておくわけにはいかないな。
やる事が山積みで、梓馬の部屋に関しては僕のせいだから早めになんとかしようと思った。
学園裏にある時計塔から時間を知らせる大きな鐘が鳴った。
この鐘は寮の門限を知らせる役割もあり…離れたここまで音が聞こえる、僕のいる寮には門限はないけどね。
梓馬の様子を見に行こうと自分の部屋に向かった。
16
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
【完結】我が兄は生徒会長である!
tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。
名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。
そんな彼には「推し」がいる。
それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。
実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。
終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。
本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。
(番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。
彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は未定
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い
・本格的に嫌われ始めるのは2章から
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる