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第三話 喧嘩中のカップルは、めんどくさい!

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逃げてきた僕は、とある教室に入った。

「はぁー、酷い目にあったよ。アイツら、俺がやったと思ってら。あんなの絶対許さねぇ。次会ったらガツンと言ってやる。」

ガツン?、、、ガツンか、、両手に残る感覚を確かめる。うんうん、あれは、悪くない。よし許そう。
  
「何してるんだよ、ガミ。そんな熱心に確認しちゃって、ナニでも触ったか、ナニでも」

   先客がいたようだ。椅子に座っている。
ガミとは、僕の事である。野上の上《がみ》をとったのだ。   
   この人は、部活の先輩の上原亮司《うえはらりょうじ》先輩だ。部活の事については、また話すとして、上原先輩がいるってことは、もう一人、、、

「おつかれー、ガミ来てたんだ。」

「お疲れ様でーす。」

この人も、部活の先輩で、空涼香《そらすずか》先輩だ。実は上原先輩と空先輩は、付き合ってて、いつもうんざりする程のイチャコラを見せてくるんだけど、

「なんで、お前がガミと一緒にいるんだよ。」

「うるせぇ、なんで俺がお前にそんな事言われなきゃいかんわけ」

現在、喧嘩中の模様。目を合わせているが、そこからは火花が出そうだ。

「どうしちゃったんです?」

「別に何もねぇよ。てか、俺はもう帰るから」

「ちょっと、待ってくださいよ。」

「ふーん、、亮司について行くんだ。」

「え、なんですか。付いてきて下さい」

「私、用事思い出した。それじゃ。」

   空先輩も出ていってしまった。
   はぁ、めんどくさい。何あれ構って欲しいだけでしょ。どうせ理由だってしょうもないんだ。きっとそうだ。目玉焼きは、醤油派か、塩派か、みたいなのだよきっと。
   とある理由から僕は早々に仲直りして欲しいと思っていた。

ガチャ

戻ってきたのかな。

「一回デートにでも行ってみましょうよ。そしたら、まt、、」

「わ、わわ、私とですか?」

そこには、先程、僕が追われる原因となった一人の少女が立っていた。
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