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第二章 プレイ二日目
#32 四本腕のゾンビ、撃破!
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大気が震わす大声と共にゾンビが自らを強引に振り回す。ゾンビの腕が床を殴り、反動で体を起こした。その勢いのままゾンビは回転を続け、四本腕が鞭のようにしなる。風圧を伴うラリアットが近くにいた少女やマイを弾き飛ばした。
「うわ、わっと!」
腕は当然私にも襲い掛かるが、私は敏捷値極振りだ。高い素早さのお陰でどうにか回避出来た。だが、それも一度きりだ。
ゾンビが目と鼻の先に迫っていた。ゾンビの鞭の如き腕が私に迫る。一度回避した直後で体が硬直してしまっている。すぐに動けない。避けられない――
「――【初級火炎魔術】!」
そう思った刹那、火の玉がゾンビの背を叩いた。ルトちゃんの魔術だ。火炎魔術のクールタイムが終わったのだ。だから再使用が可能になった。
「やあああっ!」
ゾンビの攻撃こそ止まらなかったが、火の玉をぶつけられた衝撃に勢いが鈍った。その隙に私は突き出されたゾンビの腕を手で捉えて跳躍した。手を起点に身を翻し、ゾンビの肩の上に乗る。ゾンビが私を払い落とそうと腕を伸ばすが、もう遅い。敏捷値極振りの私に速度では勝てる訳がない。弓にはとうに矢を番えていた。振り落とされないように足でしっかりとゾンビに私を固定する。
ここから狙う先は一点。思考を司る脳天だ。
「【伏龍一矢】――!」
ゾンビの頭に矢が突き刺さる。しかし、私の筋力値と精神値では決定的なダメージにはならない。
ならば、何度も撃ち込むまでだ。一撃で駄目なら二撃、二撃で駄目なら三撃で穿つ。ゾンビが倒れるまで何度でも撃ってやる。
「【伏龍一矢】――やっ、はあっ、とおっ、いやっ――【伏龍一矢】!」
文字通り矢継ぎ早にゾンビの脳天を貫く。クールタイムの間にも通常の矢を打ってゾンビをダメージを与え続ける。射抜かれるごとにゾンビが呻き声を上げる。幾本もの矢を突き刺さったゾンビの頭部はハリネズミのようだ。リアルだったら相当グロテスクな事になっていただろう。
「――【伏龍一矢】!」
四本目の魔矢が射抜いた時、ようやくゾンビの動きが止まった。糸の切れた人形のように前のめりに倒れる。ゾンビが地面に顔を擦り付ける寸前に私がゾンビから跳び離れると、ゾンビはそのままうつ伏せになった。
ゾンビはもう動く事はなかった。僅かな余韻を残して光となって消滅していく。光の中には宝箱があった。宝箱はゾンビが完全に消えると私に吸収された。私がゾンビを直接撃破したと認められたのだ。
勝った。ようやく終わった。少女もルトちゃんも助ける事が出来たのだ。
「うわ、わっと!」
腕は当然私にも襲い掛かるが、私は敏捷値極振りだ。高い素早さのお陰でどうにか回避出来た。だが、それも一度きりだ。
ゾンビが目と鼻の先に迫っていた。ゾンビの鞭の如き腕が私に迫る。一度回避した直後で体が硬直してしまっている。すぐに動けない。避けられない――
「――【初級火炎魔術】!」
そう思った刹那、火の玉がゾンビの背を叩いた。ルトちゃんの魔術だ。火炎魔術のクールタイムが終わったのだ。だから再使用が可能になった。
「やあああっ!」
ゾンビの攻撃こそ止まらなかったが、火の玉をぶつけられた衝撃に勢いが鈍った。その隙に私は突き出されたゾンビの腕を手で捉えて跳躍した。手を起点に身を翻し、ゾンビの肩の上に乗る。ゾンビが私を払い落とそうと腕を伸ばすが、もう遅い。敏捷値極振りの私に速度では勝てる訳がない。弓にはとうに矢を番えていた。振り落とされないように足でしっかりとゾンビに私を固定する。
ここから狙う先は一点。思考を司る脳天だ。
「【伏龍一矢】――!」
ゾンビの頭に矢が突き刺さる。しかし、私の筋力値と精神値では決定的なダメージにはならない。
ならば、何度も撃ち込むまでだ。一撃で駄目なら二撃、二撃で駄目なら三撃で穿つ。ゾンビが倒れるまで何度でも撃ってやる。
「【伏龍一矢】――やっ、はあっ、とおっ、いやっ――【伏龍一矢】!」
文字通り矢継ぎ早にゾンビの脳天を貫く。クールタイムの間にも通常の矢を打ってゾンビをダメージを与え続ける。射抜かれるごとにゾンビが呻き声を上げる。幾本もの矢を突き刺さったゾンビの頭部はハリネズミのようだ。リアルだったら相当グロテスクな事になっていただろう。
「――【伏龍一矢】!」
四本目の魔矢が射抜いた時、ようやくゾンビの動きが止まった。糸の切れた人形のように前のめりに倒れる。ゾンビが地面に顔を擦り付ける寸前に私がゾンビから跳び離れると、ゾンビはそのままうつ伏せになった。
ゾンビはもう動く事はなかった。僅かな余韻を残して光となって消滅していく。光の中には宝箱があった。宝箱はゾンビが完全に消えると私に吸収された。私がゾンビを直接撃破したと認められたのだ。
勝った。ようやく終わった。少女もルトちゃんも助ける事が出来たのだ。
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