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第四章 プレイ十二日目
#59 登録者数10000人突破YEAHHHHH!!!
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テストプレイ開始より十二日目。午後六時過ぎ。
「えー……じゃあ、すのこの登録者数一万人突破を祝して、カンパーイ!」
「カンパーイ!」
私達は仲間内で宴会をしていた。
宴会といっても酒類はない。ここはゲームの中だからどんな物を幾ら飲食しても罪には問われないし、何だったらこのゲームには状態異常:酩酊もあるのだが、しかし私達は未成年。それを考慮して一応アルコールの摂取は避けた。テーブルの上にあるのは全てフルーツジュースだ。
とはいえ、そのフルーツも『知恵をもたらす林檎』や『黄泉路の桃』といったファンタジックかつ胡乱げな代物だったが。
料理は飛竜のだし巻き卵、蛇鶏の唐揚げ、巨烏賊の刺身、幽霊豚のヒレカツ、植物男農園のフライドポテトと人参スティックなどが並んでいる。ファンタジー世界でしか食べられないメニューだ。現実に出されたら食べるのを少し躊躇する珍奇っぷりである。
しかし、その味はといえばどれも美味だ。このゲームでは五感は完備されているが、ここまで味覚を刺激してくるとは思わなかった。あくまでゲームの中での食事なので実際に腹は膨れないのだが、「現実の食事では満足出来なくなってしまうのでは?」と不安になる程の美味しさだ。
「メェ~、メメメ~」
使い魔のシュブシュブも野菜を美味しそうに頬張っている。可愛い。この子はカメラとしての存在ではあるものの、こうやって配信をしない時にも召喚して愛でる事が出来る。可愛い。
「それにしてもこんなにも早く一万人を達成出来るなんて」
美食に舌鼓を打ちつつ私は感慨深さに浸る。
乾杯の音頭でマイが言った通り、本日この私こと二倉すのこのチャンネル登録者数が一万人を突破したのだ。『●NEPIECE』で例えるなら一〇〇〇万ベリーの賞金首になった出世振りだ。東の海なら大物海賊に数えられるレベルである。
……はい、『ON●PIECE』を読んでいない人には分からないネタで申し訳ありません。
ルトちゃんみたいな一級のVtuberに比べればまだまだ弱小だけど、やっぱり五桁の大台に入ったのは一つの節目だ。
なお、ルトちゃんはこのゲームを始めてから登録者数が二十二万人を超えた。私四人分の増加だ。賞金首なら二億二〇〇〇万ベリー。いや別に悪い事した訳じゃないんだから賞金首に比喩するのもおかしいんだけど。
……そもそも個人勢と企業勢とじゃ伸び率が全然違うから、私とルトちゃんとじゃ比べられるものじゃない。
ちなみに一万人になるとYabeeTubeからグッズ販売の許可が与えられる。更に収益を得る手段が増えるのだ。やったぜ。
「でも、ルトちゃんの配信に便乗しちゃったみたいで何か悪いね」
ガタノソア遺跡でルトちゃんと出会ってから毎日、私達は彼女の配信にお邪魔させて頂いていた。配信中ずっとという訳ではなく、プレイ中のほんの一時に顔を出した程度だったが、それでも毎日だ。私の登録者数に与えた彼女の影響力は間違いなく大きい。
「……そんな事ないよ。登録者数はすのこの実力だよ。それに、他の人とコラボして伸びるのはV業界の常套手段だもん。悪いと思う事なんかない」
しかし、ルトちゃんは首を横に振った。
「えー……じゃあ、すのこの登録者数一万人突破を祝して、カンパーイ!」
「カンパーイ!」
私達は仲間内で宴会をしていた。
宴会といっても酒類はない。ここはゲームの中だからどんな物を幾ら飲食しても罪には問われないし、何だったらこのゲームには状態異常:酩酊もあるのだが、しかし私達は未成年。それを考慮して一応アルコールの摂取は避けた。テーブルの上にあるのは全てフルーツジュースだ。
とはいえ、そのフルーツも『知恵をもたらす林檎』や『黄泉路の桃』といったファンタジックかつ胡乱げな代物だったが。
料理は飛竜のだし巻き卵、蛇鶏の唐揚げ、巨烏賊の刺身、幽霊豚のヒレカツ、植物男農園のフライドポテトと人参スティックなどが並んでいる。ファンタジー世界でしか食べられないメニューだ。現実に出されたら食べるのを少し躊躇する珍奇っぷりである。
しかし、その味はといえばどれも美味だ。このゲームでは五感は完備されているが、ここまで味覚を刺激してくるとは思わなかった。あくまでゲームの中での食事なので実際に腹は膨れないのだが、「現実の食事では満足出来なくなってしまうのでは?」と不安になる程の美味しさだ。
「メェ~、メメメ~」
使い魔のシュブシュブも野菜を美味しそうに頬張っている。可愛い。この子はカメラとしての存在ではあるものの、こうやって配信をしない時にも召喚して愛でる事が出来る。可愛い。
「それにしてもこんなにも早く一万人を達成出来るなんて」
美食に舌鼓を打ちつつ私は感慨深さに浸る。
乾杯の音頭でマイが言った通り、本日この私こと二倉すのこのチャンネル登録者数が一万人を突破したのだ。『●NEPIECE』で例えるなら一〇〇〇万ベリーの賞金首になった出世振りだ。東の海なら大物海賊に数えられるレベルである。
……はい、『ON●PIECE』を読んでいない人には分からないネタで申し訳ありません。
ルトちゃんみたいな一級のVtuberに比べればまだまだ弱小だけど、やっぱり五桁の大台に入ったのは一つの節目だ。
なお、ルトちゃんはこのゲームを始めてから登録者数が二十二万人を超えた。私四人分の増加だ。賞金首なら二億二〇〇〇万ベリー。いや別に悪い事した訳じゃないんだから賞金首に比喩するのもおかしいんだけど。
……そもそも個人勢と企業勢とじゃ伸び率が全然違うから、私とルトちゃんとじゃ比べられるものじゃない。
ちなみに一万人になるとYabeeTubeからグッズ販売の許可が与えられる。更に収益を得る手段が増えるのだ。やったぜ。
「でも、ルトちゃんの配信に便乗しちゃったみたいで何か悪いね」
ガタノソア遺跡でルトちゃんと出会ってから毎日、私達は彼女の配信にお邪魔させて頂いていた。配信中ずっとという訳ではなく、プレイ中のほんの一時に顔を出した程度だったが、それでも毎日だ。私の登録者数に与えた彼女の影響力は間違いなく大きい。
「……そんな事ないよ。登録者数はすのこの実力だよ。それに、他の人とコラボして伸びるのはV業界の常套手段だもん。悪いと思う事なんかない」
しかし、ルトちゃんは首を横に振った。
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