近衛隊長のご馳走は宰相閣下

東院さち

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ショコラデー

 目の前をチカチカと光が跳ぶ。

「閣下、そろそろお休みをとられたほうが・・・・・・」
「ああ、ユリウスお前はもう帰っていいよ。後、もう少しで終わるから」

 まだ歳若い青年をこき使っている自覚はあった。三人は既に机に突っ伏して眠っているし、一人は床に転がっている。私より年寄は先に返した。

 先王崩御からこの一月、この王宮を収めるリチャード様は必死に頑張っておられるが、元々身体が弱いこともあって無理をさせないように気を付けてきた。そのお蔭でつつがなく政(まつりごと)はリチャード様の態勢に移りつつある。

 そろそろ部下達にも順番に休みをとらせないと、そのうち死人が出てもおかしくない様相になってきている。

「ですが、閣下!」

 そうそう、私はあの男の予想通り宰相閣下と呼ばれる身分となった。
 眼鏡をかけ、多少黒いと呼ばれる笑顔で武装した私には、あの男がいったように色々な人間達が寄ってきた。それまでは、リチャード様に取り入るために私を利用しようとしているとしか思えなかった貴族たちが、そればかりでないということに気付いたのは、眼鏡があったからだろう。人の顔色を読むことに長けていた私が、ぼやけて見えない人間達に壁を作ってしまったのは、生まれと弱さ故だろう。

 私が変わって一番喜んでくれたのは勿論リチャード様だった。そして亡くなった王もだ。

『今のお前になら、リチャードを頼めるよ』

 今際の席でそう言って手を握られた時、認められた嬉しさと、リチャード様の悲しみを思い、涙が零れた。

 しんみりとしたのは、そこまでで、崩御にあたっての霊祭に新王即位のための準備に大忙しだった。新王が立つのは崩御から三か月後。やっと霊祭が落ち着き、少しだけ息を吐けそうだとほっとする。

「こんな時間までやってるなんて、お前、馬鹿だろ――」
「ヴァレリー・マルクス隊長! いいところへ」

 ユリウスの弾んだ声と、私のペンを握る手が武骨な手に邪魔をされたのは同時だった。

「何を――。邪魔をするな」
「その隈をなんとかしてから、言え。リチャード様は、この部屋の明かりが消えないのが心配で、眠れないんだ。主に心配をかけるな。――ユリウス、急ぎの書類は終わっているのか?」
「はい、宰相補佐官の署名でも大丈夫です」
「ユリウス!」
「少しお休みください。心配で・・・・・・。なにかあったら迷わず、閣下を起こします。だから・・・・・・」

 リチャード様に心配をかけてまで今やらないといけない仕事はない。ついつい先までやっておかないと気が済まない自分の性格のために、まだやっと二十歳になったばかりのユリウスを巻き込んでいることに気付く。私が帰らないと彼も休むわけにはいかないのだ。

「ユリウス、お前ももう帰りなさい。ありがとう」

 ヴァレリーに眼鏡を取り上げられ、机にしまわれた。
 諦めに似た溜息を吐いて、立ち上がろうとしたところをクラリと眩暈が襲う。

「カシュー!」
 
 抱きとめられた腕に縋るような私を軽く抱き上げて、男は「お前は加減をしらないから・・・・・・」と呟いた。

「医者を連れてきます!」
「大丈夫だ、こいつは目が疲れすぎるとこうなるんだ。休ませれば、治るよ」
「でも・・・・・・」
「ユリウスも倒れないうちに帰れ。まぁお前は若いから大丈夫だろうけどな。後十年も経ったらこうなるから、加減を覚えろよ。でないと、こんな男にお姫様抱っこで城を歩き回られるからな」

 勝手なことを言っているとは思ったが、言葉も出ない。目を閉じていたが、ユリウスが自分の上着を掛けてくれたとわずかに香るコロンでわかった。

「お前、いい男になりそうだな」
「色男代表のヴァレリー・マルクス隊長にそう言ってもらえたら、自慢できますね」

 満更でもない様子の声だ。色男代表というか、唯のお手軽な男だけのような気がしたが、そこは黙っておく。

 
 私の部屋は昔より随分広くなった。呼べばメイドがやってくるのはわかっていたがこんな遅い時間に呼ぶのも気が引ける。そう思ったのは男も同じなようで、私を寝台まで運ぶと靴からシャツから下着まで取り去って、どこかへ行ってしまった。

 下着までとられたから、やる気なのかと思ったが、それほど餓えていないようだ。しばらくするとお湯で濡らして絞った布をうつ伏せになっている私の首と背中に置いて背中を揉み始めた。大きな手は私の筋肉のこわばりをとるように何度も揉み解し、擦り、押していった。

「そこ・・・・・・」
「ここ? 痛いのか?」
「気持ちいい・・・・・・」

 男は急に黙り込んだ。

「あ・・・・・・」
「ここは?」
「ちょっと痛いけど、気持ちいい・・・・・・」

 はぁと溜息が聞こえた。

「もっと、して・・・・・・」

 溜息を吐いた時、止まった指の動きを催促すると、「無自覚なのが一番くる」とか訳のわからないことを言う。

「リチャード様、心配してたのか?」

 眠ってくれただろうかと、それが少しだけ心配になる。ユリウスは明かりを消してくれただろうか。

「嘘だ・・・・・・。お前はリチャード様のいうことならきくだろ? でもずっと心配はしてた」
「お前は・・・・・・、すぐ、嘘を・・・・・・つくから・・・・・・信頼はしてるけど、信用はできな・・・・・・」

 瞼が落ちていくのを止められない。もっと言ってやりたいのに、それが叶わないのは、この気持ちのいい指のせいだ。

「寝たか・・・・・・」

 その言葉は聞こえなかったけれど、身体を温めて解してくれる存在に安心して眠った。
 
 悪い夢は見なかった――。


 暑い・・・・・・と冬なのにそんなことを思って目が醒めた。

「ああ、これのせいか」

 まとわりついているのはシーツではなく裸の男だった。筋肉をまとっているからか、この男にくっつかれていると大そう暑い。
 視界が明るいのは、多分昨日私を揉み解していた男のお蔭だろう。最近にないくらいすっきりとしていて、これなら二日くらい徹夜でもできそうだと言ったら男は怒るだろう。

「起きたのか・・・・・・」

 気配に敏い男は私が身じろいだだけで目が醒めたようだ。

「ああ」
「今日は一日休めとリチャード様からの伝言だ」
「・・・・・・わかった――」
「そんな物分かりのいいふりをしても無駄だぞ。俺が見張りだからな・・・・・・。俺も休みをもらってきたからな」

 眉を上げると、楽しそうにククッと男は笑う。

「貴殿の見張りなど、恐れ多くて結構だ。可愛いレディがお待ちだろう、遠慮せず出て行ってくれ」

 笑っていた男がふと真面目な顔をして私を窺う。

「どういう意味だ?」

 朝から気分のいい話題でもなかったなと、自分の失敗に気付いた。
 こんな風に私を心配してくれているのを嘘だとは思っていないが、まるで大事なもののように扱われると、勘違いをしてしまうのは、私が悪いわけではないだろう。

 私の真意を見逃さないようにと目を凝らす男から思わず視線を外してしまった。

「朝ごはん、食堂でいいか・・・・・・」

 これ以上二人でいるのは、気まずい。どの辺がというと、身体が朝の現象をもよおしているところが。

「朝ごはんでいいのか?」

 肩に手をまわしただけで男を組み敷ける男の技量と力に舌打ちが出た。

「機嫌が悪いな。まだ身体が辛いのか?」

 私の首筋をそっと撫でる男の指にビクッと反応してしまったのは、決して望んでいるからじゃない。忙しすぎて一月以上そういうことを男とも貴婦人達ともしていなかったからだ。

「やめろ・・・・・・」
「もともと細いのに、アバラが出てる・・・・・・」

 胸ではなく、その下の骨をなぞられる。男も同じように忙しくしていたはずなのに、筋肉に遜色はない。

「でも舐めやすそうでいいな」
「何を――」

 男はそういうと、人のアバラを舌でなぞり始めた。

「ん・・・・・・っ。やめ」
「だから、閨では反対の言葉か、嫌味な感じの長い言葉で・・・・・・って」
「あっ! もっと噛んで・・・・・・」
「じゃあ舐めてやるよ」

 何か所か噛まれれば、期待する身体が勝手に快感を拾い始める。両手でシーツを掴み押し寄せてくる快感に耐えていれば、骨を舐められる度に訪れるのは、もどかしさで――。

「あ、あ・・・・・・。そんなところ・・・・・・お前は長々と皿を舐めまわす犬か――!」
「犬と呼んでくれていいぞ」
「あっ、やぁ――」

 ずっと期待に尖っていた胸の突起を軽く噛まれて、私は男の下で胸だけで達ってしまった。

「敏感だな。久しぶりだからか?」

 嬉しそうな男の顔を枕で殴ると、笑いながら手を戒められて口付けされる。

 ねっとりと執拗に口の中を弄(まさぐ)られれば、私の息は軽く上がっていく。

「やっぱり疲れているな」

 体力の低下は否めないが、それを指摘されると何だか悔しい。同い年なのに自分だけ歳をとったような気持ちにさせられる。

「お前のような体力馬鹿と一緒にするな。私のこれは通常だ」
「・・・・・・食事もらってくる」

 私の髪をクシャっと撫でると、男はさっさと風呂のほうに行く。部屋に風呂があるのは宰相の特権の一つだ。

「待てよ、お前のソレ、どうするんだ?」

 私のは今出したが、男のソレは元気いっぱいに自己主張している。

「風呂で抜いてくる。お前はゆっくり湯船に浸かれよ。俺が入れてやりたいけど・・・・・・」

 意味がわからない。今日は休みで、男はそのつもりでここに居たのだろうに。
 私の心の声が聞こえたように男は言う。

「今日は違う用事なんだ」

 はにかむ様に笑う男の横顔に、そういうことかと気付く。

 忙しくても男の噂は私の耳に届く。男の武勇伝は、少女から熟女まで色鮮やかだ。最近はいってきた噂では、遂に男が妻となる人を家にいれたというものだった。
 その女(ひと)は、もう既に妊娠していて、遂に男も年貢の納め時だとか墓場に入る準備に入っただとかそんなものだった。

 やっと、唯の情人である自分にそういう意味での別れを告げる気になったのだろう。
 
「気にせず言えよ」

 リチャード様を支える同士として、多分これからも繋がっていく絆は、色めいたものはなくなっても切れることはない。本当の意味での独りになることはないと、知っているから私は動揺もなかった。
 多少、目付きが悪くなっているかもしれないが、それは私を煽るだけ煽っていう台詞かと思ったからだ。出してスッキリしたといっても、期待してしまった身体は、男のソレを待ちわびていて、そんな自分を自嘲しているからに過ぎない。

「食事の後でな・・・・・・」

 少し頬を染めている男が、気持ち悪い。私に好きだといっていた顔と同じなのに、別れを告げることを何とも思っていないのだ。
 男が部屋を出たところで、平気だと思っていたことが虚勢だと気付く。

「気持ち悪い・・・・・・」

 胸がムカムカするのは、自分への嫌悪だった。

 シーツを寝台から取り去って、風呂に入った。鏡に映る自分のアバラにあの男がつけた跡が赤く散っていた。
 元々白い身体が、この一月で更に白くなっていた。目の周りは少しましになっているとはいえ、まだ隈の名残がある。細くなった身体は、見ていてみすぼらしかった。どんなに着ているものや装飾品で飾ったとしても、情けない容貌だった。

「これじゃ抱く気もおきないか・・・・・・」

 最後になるだろうに、抱かなかったのは、妻となる人への気遣いか、それとも・・・・・・。

 風呂から上がり、バスローブだけを羽織り部屋に戻った。

「ちょうどいい。今もらってきた」

 大きな皿と、半分くらいの皿にコップが二つ。

「あまり食べたくない・・・・・・。飲み物だけで・・・・・・」
「これ最後なんだ。デザートだからな」

 紅茶でもなく、珈琲でもなく、デザート? と余程不信な顔をしていたのだろう焦ったように男は甘い匂いのする温かな飲み物を差し出した。

「なんだ、これは」
「えっと、ショコラだ。あっためたミルクで溶かしたやつでな。滋養強壮にいいらしい。お前、痩せたから糖分がいいだろう?」

 飲もうとすると止められた。

「これは一人で飲んじゃダメなんだ」

 意味がわからなくて、コップと男の顔を交互に見ると、またもや赤い顔をする。

「意味が・・・・・・」
「とりあえず、これは俺と一緒に飲むんだ。その際は、俺と目線を合わせてだな・・・・・・。こう、逸らすと色々俺が困るから。後、飲むときは無言でな。何も喋るなよ」
「意味が・・・・・・」
「いいから!」

 男の言葉の意味もわからないが、とりあえず何か温かいものを腹にいれたくて、頷いた。

 男は慎重に、といっていいほど私と目線を合せて、自分もコップを片手に持った。

 何だ、この何とも言えない儀式のようなものは――。

 必死な男の視線を外すのは簡単だが、今までこの男が私に示してきた愛情のような真心のようなものを汚泥にぶちまけるような気がして、私は視線を外せなかった。

 飲み込むと、甘い液体が喉を通る。正直甘すぎて、美味しいとは思えない。だが、ショコラは疲れた時にいいとは聞いていたから、薬のつもりで少しずつ流し込んでいく。

 目線を合わせたまま、飲み物を飲みこむという行為は、かなり恥ずかしい。

「飲んだ」

 既に飲み終わっていたのだろう男は、満足げに頷き、私を抱きしめる。

「何を――」
「お前ならきっと視線を外すんじゃないかと思ってたから嬉しくて――」

 何がそんな嬉しいのか私には全くわからない。

「これに何の意味があるんだ」

 私の疑問に男は意外な答えを示した。

「ショコラを飲み物にして、無言のまま見つめ合って飲み干すと・・・・・・一年間二人は幸せな恋人になれるんだそうだ!」
「は・・・・・・?」

 こいつは何を言っているんだと、頭を振る。やはり疲れていて、思考が追い付かない。

「先にお前に言ったら、嫌がるだろうと思って――」
「お前、言いたいことがあるって・・・・・・」
「これを一緒に飲んでって言いたかったんだ」
「お前、家に妊娠した女性がいるんだろ?」

 この男は何を言っているんだろうと、怒りが沸く。私はこの男のように女性全てに優しいというわけではない。けれど、自分の子供を宿した女性がいれば、男の情人など関係を断ち切るだろう。

「何で知っているんだ?」

 驚きに目を瞠った男の頬を殴ろうと手を上げたが、軽く止められる。

「女の敵め、黙って殴られろ」

 ついでに私の怒りも受け入れろと念を込めて反対の手をあげたが、それも簡単に抑えられた。両手を後ろに回されて、私はそのまま抱きしめられた。

「お前、誤解してるのか・・・・・・。それは姉だ。義兄と喧嘩したけど、実家だと直ぐに連れ戻されるからって俺の家に来たんだ。それに王の崩御から、俺も忙しくて家には帰っていないんだぞ・・・・・・」
「あ、姉?」

 耳元で囁くように告げられた内容に私は愕然とした。

 確かに、女だ・・・・・・、姉だから。妊娠していてもこいつの種ではないのだ、姉だもの。

「ずっと・・・・・・誤解してたのか? だから、俺に会わないようにしたのか?」
 
 王の崩御の前だから、一月以上になる。だが、会わないようにしていた覚えはない、多分。

「それでこんなに痩せたのか?」

 まるで嫉妬して身体を壊したかの言われて、慌てて頭を振った。

「ち、ちが」
「そういうことにしとけよ、嬉しんだから――」

 ギュウと内臓が出そうなくらい抱きしめられて、疲れたように男の肩にもたれる。

「じゃあ何で抱かなかったんだ?」

 さっき、抱かれると思ったのに肩透かしだったのは、女がいたからじゃなかったのかと疑問を投げかけてみた。

「お前が疲れているのはみたらわかる。久しぶりなんだぞ、軽くで俺がすむと思っているのか? 夜までに回復したら、抱いてやるから、今は少しでもいいから食べてくれ」

 膝に乗せられて、千切ったパンをスープに浸してそれを口に入れられた。それを大人しく食べると、嬉しそうに小さく切った肉や果物をちょっとずつ運んでは私のこめかみへキスをする。

「もうちょっと寝ろ」

 咀嚼していると疲れて瞼が落ちてくる。ああ、そうだ間違いがあったと私は男に告げる。

「起きたら抱かせてやるから、寝台まで連れて行け・・・・・・」

 抱いてやるといわれて、何故かムカついていたのだ。

「はいはい、お姫様」

 横抱きにして、恭しく私を寝台まで運ぶと、男は瞼に口付ける。

 自分だってお腹が空いているだろうに、私に食べさせるのに一生懸命で自分はまだショコラ以外一口も食べていない男が「添い寝しましょうか」と訊ねてくる。

「ヴァレリー・マルクス。お前も食べろ、スタミナのない男なんかに用はない」

 ククッと笑い、男は膝を折り仰々しく頭を垂れた。

「仰せのままに――」

 芝居がかった仕草が異様に似合うのは、男が貴婦人を喜ばせるために覚えた所作だ。けれど、何故だろう、嫌な気はしなかった。

 さっき飲んだショコラの甘い香りのせいかもしれない――。
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