欲望の愛らぶyou

三愛 紫月 (さんあい しづき)

文字の大きさ
3 / 23

時雨と星(月を幸せにできないなら)

しおりを挟む
僕は、時雨の愛を欲しがった。

月の話を聞いたら、誰かに触(ふ)れていないとおかしくなりそうだった。

ワインの飲み過ぎか、酔いすぎて頭がクラクラしてる。

「星、いいのか?」

「うん。」僕は、時雨を布団に導いた。

時雨は、僕の唇を舌先でなぞる。

「ハァ…ハァ…」

僕の声を聞きながら、ゆっくりシャツのボタンを外す。

「時雨…しぐれ」

「星、愛してるよ」

そう言って、時雨は僕の身体を愛撫する。

胸を舐められる。

「アァッ」快感だけが、もう支配してる。

忘れたかったさっきの話。

最低な自分を考える程、より興奮する。

「もう、こんなになってるよ」そう言って時雨は、僕のものを咥えた。

「アァッ、アッ…時雨」

イヤらしい音を立てながら、舐める。

この性癖だけは、かわらない気がしてしまう。

汚されれば、汚される程、より快感が貫くのを感じる。

心と身体の違和感が、広がる程、より興奮を覚える。

「俺にもして」

「うん」僕は、時雨のものを口に咥えた。

「星…ゥン」時雨は、僕を求める。

「ハァ…ハァ」僕の息づかいに時雨は、より興奮を覚える。

「時雨、気持ちいい?」

「うん。」そう言って時雨は、僕のお尻に指をいれる。

間違いなく、時雨を覚えている。

どれだけ別の人と交わったって、僕の身体は時雨を忘れていない。

「アァッ…時雨」

時雨の指が、さらに深くはいってきた。

「ハァ…時雨…ァッ…ァッ」

「かわいいね、星は」そう言って笑って、口の中に舌を滑り込ませる。

「ハァ…ハァ…ハァ」

練っとりと絡み付くようなディープキスとお尻にいれられた指の快感で、僕の目に涙が、たまっていく。

時雨は、その顔に気づき絡めた舌を離した。

「星、綺麗だよ。」そう言って僕の目から溢(あふ)れる涙を舐めていく。

「ハァ…ァッ…ゥッ」

好きな人がいるのに汚(けが)される快感、もう堪らなく興奮する。

「いれて…。」

「まだダメ」

焦らされるとよけいに興奮する。

「どうして欲しい?」僕の涙を舐めながら、時雨が話す。

「時雨のをいれて、僕の中を掻き回して、心も身体もグチャグチャにして」

「いいよ。」そう言って時雨は、ゆっくりと僕の中に入ってくる。

初めて肌を重ねたあの日みたいに優しくいれてくる。

「ァァっ」身体は、時雨を忘れていない。

だって、時雨は僕の初めてだから

「久しぶりに星に入れれた」そう言って時雨は、笑う。

「もう…どれだけの人としたかわからないよ。ァッ」

僕の言葉に時雨は笑う。

「それでも、こんなにキツイ」

そう言って舌を絡ませてきた。

「ハァ…ァッ…ハァ」

「また、こうしたい」

「いい…よっ…ァッァッ…まハァたハァ…し…よァッアッ」

「嬉しい」

もう、時雨に掻き回されて心も身体もグチョグチョだ。

「ハァ…ァッァッァッ」って声も涙も止まらない。

こんな身体に僕を作ったのは、あの人だ。

時雨は、僕のモノを握る。

「一緒にいく?これでいく?それとも、中でいく?」

「何でもいい…ァッ…時雨がやってくれるならハァ…何でも…」

「ちゃんと言うんだよ、星」

「僕のを触ってハァン…それでァッ…一緒に…ァッいく…」

「良くできました。」そう言って舌を絡めてきた。

時雨は、僕に激しく腰をふる。

「ハァ…ァッァッァッ」

隙間から声がもれる。

もう、堪らない。

時雨は、僕のものも擦ってくれる。

舌を離された。

「アッアッ…ァッァッ」

「ハァ…ハァ…いくよ」 

「うん…ァァっァッァッアー」

僕の声と同時に時雨も果てた。

久しぶりに感じた。

「抜いちゃうの?」

「まだ、抜かない」そう言って時雨は、僕を抱き締めてくれた。

ドクドクと身体の中を押し寄せてくる時雨の液体(もの)。

ゆっくりと抜かれた。

「久しぶりに感じた。」

僕の言葉に時雨は、笑った。

お客さんとの行為は、思い出したくないものだ。

こんな風に快感がはしることもない。

僕は、時雨を抱き締めて眠った。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

処理中です...