ふたりの愛らぶyou

三愛 紫月 (さんあい しづき)

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拾い集めろ

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俺は、沼に固定させられてあいつが出ていったのがわかった。

どうしたらいいんだ。

あいつは、厄介だ。

あっちと繋がり始めている。

「くわよー」

ルルと12歳の俺も分裂した。

「るい、もう無理なのかな」

「もう、動けない。時間がない、拾い集めるしかない。」

「わかった。ルルとやってみる。」

「俺の本当の中心(こころ)を捕まえてきて、もしかしたらうまくいくかもしれない」

「わかった。」

繋がったあいつが、出ていったからかこっちの化け物はとまってる。

星から、愛をもらえないようにしにいったんだな。

「飯、腹へったからなんか作れよ」

「はい」

こいつ面白いわ。

面白い玩具手にいれれてラッキーだな。

服を着て、立ち上がった。

どうやって、こいつを壊すかな。

「どうぞ」

今でも死にそうな顔してるな。

バターを塗った食パンを出された。

コーヒーも渡された。

可哀想なやつだな。

「これ食べたら、戻りましょう」

「ああ、いいよ。お前に従ってやるよ」

おかしくて堪らない。

俺は、パンを食べてコーヒーを飲む。

傷つけられても愛を欲しがる。

こいつは、今までで一番面白い玩具だ。

女は、すぐにピーピー言ってもう別れるだ、何だってわめくけれど。

でも、こいつはそんな事は言わない。

むしろ、いて欲しいとお願いしてくる。

馬鹿みたいだけど、面白い。

こんなに傷ついてんのに、欲しがって。

お前に感じない、俺をどれだけ愛せるかやってみろ

「はい、食った。」

「さげますね。」

腕を掴んだ。

ビクッとした。

パリン…。

皿を割った。

「すみません。」

「嫌か?俺が」

落ちた皿の破片を握りしめた、血がポタポタとでてきた。

「わかりません。」

俺は、こいつの頬を撫でた。

「舐めろ、病気はないはずだ。」

そう言って、唇に血の出た手を押しあてた。

泣いてる。

お皿を掴んだこいつの手は、震えて血がでてきた。

握りしめたか?

「大丈夫か?血がでてるぞ」

俺は、皿を持つ手を開かせた。

パリン…。

皿が、また割れた。

その手を舐めてやった。

泣いてる。

可哀想にな。

「また、膨らんできたか?」

全力で首を横にふった。

可愛くねーやつ。

俺は、唇をこじ開けた。

「ちゃんと舐めろよ」

「はい」

掌を舐めさせた。

俺も舐めてやった。

涙がとめどなく流れている。

「手当てしろ」

「はい」

救急箱をとって戻ってきた。

何の痛みも感じない。

「お前もやってやるよ」

こいつも同じだ。

空っぽの目をしてる。

「ありがとう」

そう言って、お皿を拾い集めてる。

「掃除機あてたら行くから」

「ああ」

俺は、立ち上がった。

月の部屋にはいった。

そう言えば、スマホないな。

小さなノートを見つけた。

メモみたいに気持ちを書いてる。

【星と結婚式をあげる。口約束は、ダメだ。養子縁組をする。】

【栞と詩音にも話す。合同でしたい。】

【一生一緒に生きる努力をする約束をした。俺は、星を愛してる】

【初めて星とキスをした。暖かくて優しい。星を壊したくない。】

【初めて星を抱いた。幸せで愛が溢(あふ)れてとまらなかった。大切にしたい。傍にいたい。星の幸せだけを願いたい。】

【化け物にのまれるのを阻止してくれるのは、いつも星だ。俺は、星がいないと笑えない。】

なんだ、こいつキモいな。

俺は、ノートを手にした。

コンコン

「行けますよ」

「ああ」

俺は、部屋を出た。

「お前、俺に愛されたいんだろ?」

「えっ?」

玄関をでた。

エレベーターに乗って降りた。

車の前に、近づいた時に俺はそいつに言った。

「ほら、これやるよ。お前が愛してた月(やつ)の言葉だろ。喜べ」

ノートを渡した。

見た瞬間に、膝から崩れ落ちた。

ハハ、やっぱりな。壊れるな。

「あー、あー。」

泣き叫んだ。


「星君」

綺麗な顔した男、二人が降りてきた。

「あー、あー、月。月」

「星君、何があったの?」

一人の男は、近づいていった。

もう一人は、俺に近づいてきた。

「月君、何があった?」

「何もねーよ。そいつが愛されたいって言うから、それをあげただけだ。」

「月君じゃないんだね。」

「そうだな。あいつを大嫌いなやつだ。」

俺は、笑って車に乗った。

立たされて、フラフラと俺の隣に座った。

「残念だったな。お前」

ビンゴだな。

かなり破壊出来たな。

二人が、車に乗り込んで車は、走り出した。

光が、もうすぐ消える。

あいつに喜んでもらえる。


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