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凛の話2

寝るわ

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「明日、早いの忘れてた!ご馳走さまでした」

龍ちゃんは、私から手を離して急いでご飯を食べていた。

「何時?」

「四時半起きだった」

「えっ?もう、寝なきゃ」

「うん」

21時半には寝ないとしんどいじゃん!今は、20時半だった。

「歯磨いたり、なんだかんだしたら寝なくちゃだわ!ごめん!凛、団子食べなよ」

そう言って、龍ちゃんはお皿を持っていく。
平日、ゆっくり話せるのは晩御飯の時ぐらいだった。龍ちゃんは、忙しなく動いていた。私は、それを見ながらご飯を食べる。私と龍ちゃんどうなるのかな?このまま、一生二人で生きてくとどうなるのかな?どっちかが、先に死んじゃったらどうなるのかな?

「凛、ごめんね!寝るね」

「うん、おやすみ」

龍ちゃんは、後ろから私を抱き締めてきた。

「凛」

「何?」

「俺は、凛を失いたくないから…。いつか、凛が二人で生きていけるって思うまで待つから!ごめんね、何もしてあげられなくて」

「ううん」

「じゃあ、明日早いからおやすみ」

「おやすみ」

龍ちゃんは、寝室に行った。貴方が悪いわけじゃない。悪いのは、全部私なんだよ。龍ちゃんは、浮気なんてきっとしない。今だってしてないのわかってる。でもね、私ね。もう、裏切ったんだ。龍ちゃんを…

「ご馳走さまでした」

お皿を下げて、キッチンに行く。二人で買ったステンレスの電気ケトルでお湯を沸かす。ティーバッグの緑茶をコップに置いて、お湯を注いだ。

みたらし団子とあん団子を二本お皿にいれて20秒チンして持っていく。
ついでに、財布から紙を取り出した。

お行儀悪く膝を抱えながら、お団子を食べ始める。

小さな頃、よく怒られた!

ちゃんと座りなさい!ちゃんと食べなさい!ちゃんと持ちなさい!行儀悪くても怒られないし、誰かの見本にならなくてもいい。あー、これが二人で生きてく意味か?なんて下らない考え方をしていた。

私は、癒しさんの番号を入力した。ショートメールを作成する。

【トマトありがとうございました。甘くて美味しかったです。皆月凛】

送信と…。みたらし団子をモグモグ食べながら、お茶をすする。

「うますぎる」

やっぱり、ここのみたらし団子は最高!

ピロロン、メッセージがやってきて見つめる。

【連絡くれて嬉しいです!少し、電話出来ますか?】

【はい】

私は、そう返事を送った。
きっと癒しさんとお話したかったんだと思う。

電話が鳴ったのを見て、取った。

「はい」

『今、何してましたか?』

「お団子食べてました」

『そうですか』

若さが溢れるフレッシュな声がする。多分、彼は高校生だと思う。
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