323 / 646
エピローグ【凛の話1】
行ってみたい
しおりを挟む
理沙ちゃんは、「そうなんだよねー」と言いながら笑っていた。
「喧嘩した?」
「してない、してない。ただ、理沙が優太の邪魔になりたくないなーって勝手に思ってるだけ」
「邪魔なわけないよ!」
「だよねー。でも、何となく帰りたくなくてね」
「今日は、まっつんさんの家に行くの?」
理沙ちゃんは、私の言葉にうんうんと頷いた。
「兎に角、電車乗ろう」
「うん」
私と理沙ちゃんは、改札を抜ける。
「明日休みだから、優太の家に泊まりに行く予定なの」
「うん」
ホームに続く階段を降りながら話す。
「でもね、何となく。行きたくなくて」
「掲示板のせい?」
「そうなんだよねー。何か、また書かれちゃったらって思ったら怖くて」
理沙ちゃんの気持ちが私には、よくわかった。
「まっつんさんも呼んだらどうかな?」
「えっ!駄目だよ」
「どうして?」
「たくむんに話したりするかもでしょ?」
「言わないと思うんだけど…」
私の言葉に理沙ちゃんは、頷いていた。
「そうだね、優太は言わない。何を知っても、何を聞いても、自分が言わなくていい、聞かなくていいって思ったら黙ってるから」
「優しい人だね」
「優しいだけじゃ駄目だよね」
理沙ちゃんは、そう言って私を見つめる。ホームにつくと、ちょうど電車が行ってしまった。帰るなって言われてるみたいに感じる。
「呼んでよ!四人で、ご飯食べよう」
私は、理沙ちゃんの手を握りしめる。
「いいの?凛ちゃん」
「いいに決まってるじゃない!私も、ほら二人で居たくないから…」
「わかるよ!その気持ち…。でも、何食べる?」
「個室がいいなら、知ってる場所あるけど…。リーズナブルではないのよね」
「高いの?凄く高い?」
「高級店って感じじゃないのよ。ただ、チェーン店ではないってだけで」
理沙ちゃんは、目をキラキラと輝かせてる。
「凛ちゃんが行く所、行ってみたい」
「本当に?」
「うんうん!本当に」
「じゃあ、行こう!予約してみる」
「うんうん!」
私は、スマホを開いて予約をとる。ラッキーな事に、七時半が空いていた。
「七時半なら空いてたよ」
「何て名前?」
「個室居酒屋のはやしってわかるかな?」
「調べてみる!」
理沙ちゃんは、スマホで調べる。
「わー、めっちゃおしゃれ!ここでしょ?」
「そう」
「凄い、一駅向こうなんだね」
「そうなの」
「優太に送ってみるね」
「うん」
ガタンゴトンー
電車がホームに入ってくる。
「じゃあ、帰ろう」
「うん」
私と理沙ちゃんは、電車に乗る。帰りは、快速はないらしくて特急電車に乗った。
「喧嘩した?」
「してない、してない。ただ、理沙が優太の邪魔になりたくないなーって勝手に思ってるだけ」
「邪魔なわけないよ!」
「だよねー。でも、何となく帰りたくなくてね」
「今日は、まっつんさんの家に行くの?」
理沙ちゃんは、私の言葉にうんうんと頷いた。
「兎に角、電車乗ろう」
「うん」
私と理沙ちゃんは、改札を抜ける。
「明日休みだから、優太の家に泊まりに行く予定なの」
「うん」
ホームに続く階段を降りながら話す。
「でもね、何となく。行きたくなくて」
「掲示板のせい?」
「そうなんだよねー。何か、また書かれちゃったらって思ったら怖くて」
理沙ちゃんの気持ちが私には、よくわかった。
「まっつんさんも呼んだらどうかな?」
「えっ!駄目だよ」
「どうして?」
「たくむんに話したりするかもでしょ?」
「言わないと思うんだけど…」
私の言葉に理沙ちゃんは、頷いていた。
「そうだね、優太は言わない。何を知っても、何を聞いても、自分が言わなくていい、聞かなくていいって思ったら黙ってるから」
「優しい人だね」
「優しいだけじゃ駄目だよね」
理沙ちゃんは、そう言って私を見つめる。ホームにつくと、ちょうど電車が行ってしまった。帰るなって言われてるみたいに感じる。
「呼んでよ!四人で、ご飯食べよう」
私は、理沙ちゃんの手を握りしめる。
「いいの?凛ちゃん」
「いいに決まってるじゃない!私も、ほら二人で居たくないから…」
「わかるよ!その気持ち…。でも、何食べる?」
「個室がいいなら、知ってる場所あるけど…。リーズナブルではないのよね」
「高いの?凄く高い?」
「高級店って感じじゃないのよ。ただ、チェーン店ではないってだけで」
理沙ちゃんは、目をキラキラと輝かせてる。
「凛ちゃんが行く所、行ってみたい」
「本当に?」
「うんうん!本当に」
「じゃあ、行こう!予約してみる」
「うんうん!」
私は、スマホを開いて予約をとる。ラッキーな事に、七時半が空いていた。
「七時半なら空いてたよ」
「何て名前?」
「個室居酒屋のはやしってわかるかな?」
「調べてみる!」
理沙ちゃんは、スマホで調べる。
「わー、めっちゃおしゃれ!ここでしょ?」
「そう」
「凄い、一駅向こうなんだね」
「そうなの」
「優太に送ってみるね」
「うん」
ガタンゴトンー
電車がホームに入ってくる。
「じゃあ、帰ろう」
「うん」
私と理沙ちゃんは、電車に乗る。帰りは、快速はないらしくて特急電車に乗った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
13
1 / 2
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる