519 / 646
エピローグ【凛と拓夢の話】
話をする【凛】
しおりを挟む
「まだ、何も話してないのに泣かないでよ」
相沢さんに指定されたお店について、龍ちゃんは車を停めながらそう言った。
「ごめんね」
私は、鞄からハンカチを取り出して涙を拭った。
「ちゃんと聞くから、凛の話」
「わかった」
私と龍ちゃんは、車を降りる。もう、後戻りする事は出来なくて…。私は、胃の痛みが酷くなるのを感じていた。
「こんにちは」
入り口で相沢さんと智天使(ケルビム)のボーカルさんに会った。
「こんにちは」
「行きましょうか」
「はい」
相沢さんと、龍ちゃんが言葉を交わして私達四人はついていく。
「いらっしゃいませ。こちらへ」
店員さんにそう言われて案内されたのは、個室だった。そう言えば入り口に中華料理【華】と書かれていた。円卓を囲みながら私達四人は席についた。
「せっかくなんで、お話が終わったら、お昼ご飯を食べませんか?」
「はい」
相沢さんの提案に龍ちゃんは、そう言った。
「まずは、自己紹介ですね!私は、相沢と言います。そして、彼がはやとと言います」
「初めまして」
そう言って、はやとさんはお辞儀をして来た。
「初めまして。私が、皆月龍次郎で、妻の凛です」
龍ちゃんの言葉に私は、頭を下げた。
「堅苦しいのは、やめましょうか。お互い、気楽に話す方がいいですね」
相沢さんは、そう言って笑った。
「そうですね」
龍ちゃんも、そう言って笑った。
コンコンー
「お待たせしました」
店員さんが、ホットコーヒーを4つ持ってきてくれた。
「失礼しました」
お辞儀をして、店員さんは部屋を出ていく。
「それじゃあ、話しましょうか」
店員さんがいなくなって、相沢さんが切り出した。
「はい」
龍ちゃんの言葉に相沢さんは、「ここからは、はやてが聞きたい事を聞いてもいいですか?」と言ってきた。
「勿論です。どうぞ」
そう言って、龍ちゃんは頷いていた。
「じゃあ、はやて。聞きたい事を聞きなさい。俺は、黙ってるから」
そう言って、相沢さんはどうぞと手を差し出した。
「わかりました」
はやてさんは、そう言うと話し出す。
「えっと、凛さんと呼んでいいですか?」
「はい」
私は、はやてさんにそう言われて頷いた。
「では!凛さんにお聞きします」
「はい」
「拓夢とは、どうして不倫関係になったのでしょうか?」
はやてさんは、そう言って私をジッと見つめながら言う。
「えっと、そうですね。星村さんと出会ったのは、不妊治療をもう出来ないと病院に言われて、友人の妊娠報告を聞いた帰りでした」
私は、まだ、きちんと癒えてない傷を掘り起こす。胸と胃がギュッギュッと締め付けられるのを感じる。
相沢さんに指定されたお店について、龍ちゃんは車を停めながらそう言った。
「ごめんね」
私は、鞄からハンカチを取り出して涙を拭った。
「ちゃんと聞くから、凛の話」
「わかった」
私と龍ちゃんは、車を降りる。もう、後戻りする事は出来なくて…。私は、胃の痛みが酷くなるのを感じていた。
「こんにちは」
入り口で相沢さんと智天使(ケルビム)のボーカルさんに会った。
「こんにちは」
「行きましょうか」
「はい」
相沢さんと、龍ちゃんが言葉を交わして私達四人はついていく。
「いらっしゃいませ。こちらへ」
店員さんにそう言われて案内されたのは、個室だった。そう言えば入り口に中華料理【華】と書かれていた。円卓を囲みながら私達四人は席についた。
「せっかくなんで、お話が終わったら、お昼ご飯を食べませんか?」
「はい」
相沢さんの提案に龍ちゃんは、そう言った。
「まずは、自己紹介ですね!私は、相沢と言います。そして、彼がはやとと言います」
「初めまして」
そう言って、はやとさんはお辞儀をして来た。
「初めまして。私が、皆月龍次郎で、妻の凛です」
龍ちゃんの言葉に私は、頭を下げた。
「堅苦しいのは、やめましょうか。お互い、気楽に話す方がいいですね」
相沢さんは、そう言って笑った。
「そうですね」
龍ちゃんも、そう言って笑った。
コンコンー
「お待たせしました」
店員さんが、ホットコーヒーを4つ持ってきてくれた。
「失礼しました」
お辞儀をして、店員さんは部屋を出ていく。
「それじゃあ、話しましょうか」
店員さんがいなくなって、相沢さんが切り出した。
「はい」
龍ちゃんの言葉に相沢さんは、「ここからは、はやてが聞きたい事を聞いてもいいですか?」と言ってきた。
「勿論です。どうぞ」
そう言って、龍ちゃんは頷いていた。
「じゃあ、はやて。聞きたい事を聞きなさい。俺は、黙ってるから」
そう言って、相沢さんはどうぞと手を差し出した。
「わかりました」
はやてさんは、そう言うと話し出す。
「えっと、凛さんと呼んでいいですか?」
「はい」
私は、はやてさんにそう言われて頷いた。
「では!凛さんにお聞きします」
「はい」
「拓夢とは、どうして不倫関係になったのでしょうか?」
はやてさんは、そう言って私をジッと見つめながら言う。
「えっと、そうですね。星村さんと出会ったのは、不妊治療をもう出来ないと病院に言われて、友人の妊娠報告を聞いた帰りでした」
私は、まだ、きちんと癒えてない傷を掘り起こす。胸と胃がギュッギュッと締め付けられるのを感じる。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
13
1 / 2
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる