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新しい未来へ~互いを救ってくれた愛と共に…。~【凛と拓夢の話3】
一週間後とニュース【拓夢】
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あれから、目まぐるしく日々は過ぎ去っていった。
今日は、SNOWROSEの新曲のPV撮影の日だった。
俺は、朝から珈琲を入れていた。昨日、相沢さんに買ってきて欲しいと頼んだアンジェロのパンをトースターで温める。ソファーに座って、TVをつけると芸能ニュースがやっていた。
『SNOWROSEにまたしても不倫と淫行話が出ているらしいんです』
アナウンサーがそう言っているのを俺は聞いていた。
『週刊誌に載るはずだった記事は事務所が止められたらしいですがね…』
『いやー。同期である摩天楼よりもスキャンダルばっかりが目につくグループですよね』
『本当ですよねー』
嫌気がさして、俺はTVを消そうとした。
その時だった。
『そんな、SNOWROSEの肩を持つ人がまたまた現れましたね。女優月坂梨花(つきさかりんか)が映画の製作発表でこんな話をしたみたいです』
俺は、その言葉にTVに釘付けになる。
『今回の映画のテーマは、バンドなんですが、月坂梨花さんにとって今注目しているバンドってありますか?』
『はい!今、私が注目しているのはSNOWROSEですね』
『それは、今回の映画の題材になったmilkと同じ事務所のバンドですよね!それは、どうしてですか?』
『世間からは、スキャンダルが多いばかりのバンドに思われていますが…。彼等の奏でる曲の繊細さやボーカルの優しい歌声など、本当はもっと評価されても私はいいと思っています』
『そうですか!月坂さんが言うからには、注目しなくちゃいけないバンドですね』
『はい!是非、注目してみて下さいね』
そう言って、月坂梨花は笑っていた。俺は、TVを消した。
若手女優の中で、一番人気を誇っている月坂梨花はCMだけでも20本は出演していた。今年だけで、映画は10本、ドラマには5作品も出ていた。
そんな月坂梨花が俺達を褒めてくれたのだ。
俺は急いでパンを食べて珈琲を飲んでから服を着替えた。
これは、みんなに早く言わなくちゃ!
俺が、玄関のドアを開けるとみんなが俺の家の前に居た。
「ニュース見たの?」
「見た。月坂梨花が俺達の事話してたよな!」
「相沢さんのお陰かな?」
「どうかな?」
俺は、家の鍵を閉める。
「今日から、迎えは笹塚さんに変わるらしいよ」
しゅんがそう言って、俺達は歩きだした。
「もしかしたら、月坂梨花のお陰で何か変わるかもな」
かねやんの言葉に全員頷いていた。
「まっつん、理沙ちゃんと結婚出来るかもしれないよ」
俺は、まっつんにそう言った。
「理沙とは、もう別れた。それに、番号も消去した。だから、会う事は二度とないよ」
「そんな話、知らなかった」
俺の言葉にまっつんは、「心配かけたくなくて言わなかった」と言った。
「向こうに行けば会えるだろ?ほら、落ち着いたらまた会いに行って…」
俺の言葉にまっつんは、俺を見つめる。
「理沙に迷惑かけたくないし、SNOWROSEが売れるのが先だから…」
そう言ってまっつんは、笑った。俺は、まっつんにそれ以上何も言えなくて…。かねやんとしゅんも悲しげな表情を浮かべただけだった。
今日は、SNOWROSEの新曲のPV撮影の日だった。
俺は、朝から珈琲を入れていた。昨日、相沢さんに買ってきて欲しいと頼んだアンジェロのパンをトースターで温める。ソファーに座って、TVをつけると芸能ニュースがやっていた。
『SNOWROSEにまたしても不倫と淫行話が出ているらしいんです』
アナウンサーがそう言っているのを俺は聞いていた。
『週刊誌に載るはずだった記事は事務所が止められたらしいですがね…』
『いやー。同期である摩天楼よりもスキャンダルばっかりが目につくグループですよね』
『本当ですよねー』
嫌気がさして、俺はTVを消そうとした。
その時だった。
『そんな、SNOWROSEの肩を持つ人がまたまた現れましたね。女優月坂梨花(つきさかりんか)が映画の製作発表でこんな話をしたみたいです』
俺は、その言葉にTVに釘付けになる。
『今回の映画のテーマは、バンドなんですが、月坂梨花さんにとって今注目しているバンドってありますか?』
『はい!今、私が注目しているのはSNOWROSEですね』
『それは、今回の映画の題材になったmilkと同じ事務所のバンドですよね!それは、どうしてですか?』
『世間からは、スキャンダルが多いばかりのバンドに思われていますが…。彼等の奏でる曲の繊細さやボーカルの優しい歌声など、本当はもっと評価されても私はいいと思っています』
『そうですか!月坂さんが言うからには、注目しなくちゃいけないバンドですね』
『はい!是非、注目してみて下さいね』
そう言って、月坂梨花は笑っていた。俺は、TVを消した。
若手女優の中で、一番人気を誇っている月坂梨花はCMだけでも20本は出演していた。今年だけで、映画は10本、ドラマには5作品も出ていた。
そんな月坂梨花が俺達を褒めてくれたのだ。
俺は急いでパンを食べて珈琲を飲んでから服を着替えた。
これは、みんなに早く言わなくちゃ!
俺が、玄関のドアを開けるとみんなが俺の家の前に居た。
「ニュース見たの?」
「見た。月坂梨花が俺達の事話してたよな!」
「相沢さんのお陰かな?」
「どうかな?」
俺は、家の鍵を閉める。
「今日から、迎えは笹塚さんに変わるらしいよ」
しゅんがそう言って、俺達は歩きだした。
「もしかしたら、月坂梨花のお陰で何か変わるかもな」
かねやんの言葉に全員頷いていた。
「まっつん、理沙ちゃんと結婚出来るかもしれないよ」
俺は、まっつんにそう言った。
「理沙とは、もう別れた。それに、番号も消去した。だから、会う事は二度とないよ」
「そんな話、知らなかった」
俺の言葉にまっつんは、「心配かけたくなくて言わなかった」と言った。
「向こうに行けば会えるだろ?ほら、落ち着いたらまた会いに行って…」
俺の言葉にまっつんは、俺を見つめる。
「理沙に迷惑かけたくないし、SNOWROSEが売れるのが先だから…」
そう言ってまっつんは、笑った。俺は、まっつんにそれ以上何も言えなくて…。かねやんとしゅんも悲しげな表情を浮かべただけだった。
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