俺の王子様-3lover-

三愛 紫月 (さんあい しづき)

文字の大きさ
24 / 40

ヒーローがやってきた

しおりを挟む
一週間後ー

あれから、一週間が立った。

今日、秋帆と心春が引っ越してきた。

おかんは、二人に会うのに朝からソワソワしていた。

「みっくん、へんかな?」

「なんやその、くそダサい格好」

おかんは、まっピンクの服にまっ黄色のスカートはいてる。

「頭、おかしい思われるから、普通の服にしろや」

俺の言葉に、服を着替えに行った。

「みっくん、これでええやろか」

戻ってきたら、結婚式でる為のドレス着てる。

「なんでも、ええわ」

「何時やったっけ?」

「だから、三時やったやろ。早いねん、まだ朝の8時や」

俺は、部屋に行った。

「みっくん、お母ちゃん片付けするわ」

ブー ブー

「わかった。電話やから、ちょっと閉めて」

そう言って、知らない番号の電話にでた。

出た瞬間、すぐに誰かわかった。

話して、電話を切った。

プープー

「くそ腹立つわ。」俺は、電話を切ってイライラしていた。

おかんは、現れなかったから暫く目を閉じていた。

気づくと俺は寝てて、ノックの音で起きた。

「みっくん」

「今、何時?」

「二時半」

「もっと、はよ、起こせよ」 

俺は、ガバッと起き上がった。

明日と明後日、二人の為に休みとったのに明日は一緒にいるのは無理そうやな。

俺は、服を着替えてリビングに行った。

おかんは、普通の服にかわっていた。

「おかん、今日何食べるん?」

「こっちゃんと、お父ちゃんが好きなやつ」

おかんは、喜んで準備してる。

俺は、洗面所で顔を洗った。

こっちゃんとおとんが、好きなやつはしゃぶしゃぶやな。

千切りのキャベツと椎茸ともやしをたくさん入れた鍋の中で、しゃぶしゃぶする鍋が二人は大好きやった。

けど、おとんが亡くなってから一回も作らんかったで。

リビングに戻ってきたら、おかんは、キャベツを千切りにしてる。

「そんなん食べるん、21年ぶりやけど」

俺の言葉におかんは、こっちを見た。

「そやな、食べたら泣いてまうから。でもな、みっくんのヒーローには食べさせたくなってん。」

そう言って、おかんが笑ってる。

インターホンが、鳴った。

「出ておいで」

おかんに言われて、玄関に行った。

「家、間違ったか思たわ」

秋帆が、そう言って笑ってる。

「引っ越して、きたよ」

心春が、顔を覗かせた。

「どうぞ、狭いけど」

俺は、二人を家に入れた。

「お邪魔します。」

二人を連れて、リビングにきた。

「おかん、ちょっとええか?」

おかんは、こっちを向いた。

「初めまして、天羽秋帆(あもうあきほ)です。」

「初めまして、美澄心春(みすみこはる)です。」

そう言って、二人はおかんに頭を下げた。

「秋帆君に心春君やね。初めまして、美月の母です。」

そう言って、おかんも頭を下げた。

「これ、よかったら食べて下さい。」

秋帆がおかんに何かを渡す。

「引っ越しうどん?」

「蕎麦苦手で」

秋帆が、頭を掻いて笑った。

「ありがとう、もろとくわ」

そう言って、おかんはまた料理し出した。

「美月のお姉ちゃんとお父さんに手を合わせてもいい?」

心春が聞いてきた。

「ええよ、こっち」

そう言って、仏壇に案内した。

二人は、並んで座った。

「お父さんもお姉ちゃんも、綺麗な人だね。」

心春が、写真を見ながら言う。

「なんか、照れるな」

俺は、頭を掻いた。

「双子の姉ちゃん、目元がそっくりやな」

「当たり前だよ。双子だよ。」

秋帆の言葉に、心春がそう言った。

二人は、袋からお菓子を出して供えてる。

「これから、美月の時間を貰うことを許して下さい。」

「これから、美月の傍にいることを許して下さい。」

心春と秋帆が、そう呟いた。

「かまへん言うてるわ」

おかんがいつの間にか後ろに立っていた。

「ご飯食べよか」

おかんは、二人を見て笑ってる。

二人共、立ち上がってダイニングに座った。

おかんは、とにかく嬉しそうにしてる。

ビールを出してきて、テーブルに置いてる。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

番に見つからない街で、子供を育てている

はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。 異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。 現世の記憶は失われているが、 この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。 街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、 ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。 だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。 再会は望まない。 今はただ、この子との生活を守りたい。 これは、番から逃げたオメガが、 選び直すまでの物語。 *不定期連載です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

僕の、しあわせ辺境暮らし

  *  ゆるゆ
BL
雪のなか僕を、ひろってくれたのは、やさしい男の子でした。 ふたりの、しあわせな辺境暮らし、はじまります! ふたりの動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

過去のやらかしと野営飯

琉斗六
BL
◎あらすじ かつて「指導官ランスロット」は、冒険者見習いだった少年に言った。 「一級になったら、また一緒に冒険しような」 ──その約束を、九年後に本当に果たしに来るやつがいるとは思わなかった。 美形・高スペック・最強格の一級冒険者ユーリイは、かつて教えを受けたランスに執着し、今や完全に「推しのために人生を捧げるモード」突入済み。 それなのに、肝心のランスは四十目前のとほほおっさん。 昔より体力も腰もガタガタで、今は新人指導や野営飯を作る生活に満足していたのに──。 「討伐依頼? サポート指名? 俺、三級なんだが??」 寝床、飯、パンツ、ついでに心まで脱がされる、 執着わんこ攻め × おっさん受けの野営BLファンタジー! ◎その他 この物語は、複数のサイトに投稿されています。

青龍将軍の新婚生活

蒼井あざらし
BL
犬猿の仲だった青辰国と涼白国は長年の争いに終止符を打ち、友好を結ぶこととなった。その友好の証として、それぞれの国を代表する二人の将軍――青龍将軍と白虎将軍の婚姻話が持ち上がる。 武勇名高い二人の将軍の婚姻は政略結婚であることが火を見るより明らかで、国民の誰もが「国境沿いで睨み合いをしていた将軍同士の結婚など上手くいくはずがない」と心の中では思っていた。 そんな国民たちの心配と期待を背負い、青辰の青龍将軍・星燐は家族に高らかに宣言し母国を旅立った。 「私は……良き伴侶となり幸せな家庭を築いて参ります!」 幼少期から伴侶となる人に尽くしたいという願望を持っていた星燐の願いは叶うのか。 中華風政略結婚ラブコメ。 ※他のサイトにも投稿しています。

執着

紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

処理中です...