5 / 11
アオーの話
しおりを挟む
「あっ、魔物という言い方はおかしいですよね」
「いや、魔物でいいよ」
俺の言葉にパーンは、笑っている。で、またポシェットから何かを取り出した。
「何?」
「これが、アオーです」
そう言われて、見ると青色ってよりも、もっと何か鉄色の入ったような色をしてる。
「まさか、毎日降らないよな」
「残念ながら、毎日降るんです。だいたい、明け方と……。夜の10時頃から一時間程ですね。アオーがやむと一斉に拭き掃除をしなさいというアナウンスが流れて、掃除をして眠るんです。朝は、必ず朝食の前にアオーを拭き取ってから朝御飯を食べるんです」
「へーー。何で?」
俺の疑問にパーンは、ポシェットにアオー閉まってから俺を見つめる。
「アオーをうっかり飲み込んでしまうと身体に侵食されてしまうんです」
「身体が青色になるとか?」
冗談っぽく笑って言った俺をパーンは、真剣な顔で見つめる。
「よくわかりましたね。そうなんです。アオーが侵食すると身体が青色になるんですよ」
「じゃあ、死ぬのか?」
「いえ、死にません。アオーは、最終的に脳を支配します」
「支配されたらどうなるんだ?」
「黒王国の監獄に送られます」
パーンは、そう言いながら悲しそうな顔をしている。
「逮捕されるのか?」
「アオーに侵食された脳は、精神を保てませんから……。なので、監獄に閉じ込めておくしか出来ないのです。隣の黒王国は、基本的にこっちとは違いますからね」
「汚いって事か?」
「いやいや、違いますよ!あっちは……」
そう言って、パーンはポケットから何かを取り出した。
「あー、えーと、あなたの世界の警察や弁護士とかですかねー」
「あのさー、さっきからそれ何?」
俺の言葉に、パーンはそれを見せてくれる。
「これは、あなたの世界だとスマホって呼ばれてるみたいですね。検索機です」
そう言って、パーンはスマホみたいな形のそれを見せてくれる。
「検索機って何をするの?」
「例えば、こんな風にするんです」
そう言って、パーンは検索機を見せてくれる。調べるってのをパーンが押すとどの世界を調べますかと出てくる。そして、パーンは俺の顔写真を押した。
「ってか!これいつ撮ったんだよ」
「あー、眠ってる間にですよ。この国では、不審者を見つけたら必ず写真を撮るように教えられています」
そう言って、パーンはニコニコ笑いながら俺を見つめている。
不審者……。
不審者…………。
不審者………………。
「あのー、そんなに落ち込まないで下さい。今は、不審者じゃありませんから」
そう言いながら、パーンは嬉しそうにニコニコ笑っている。
そんな問題なのか?
「いや、魔物でいいよ」
俺の言葉にパーンは、笑っている。で、またポシェットから何かを取り出した。
「何?」
「これが、アオーです」
そう言われて、見ると青色ってよりも、もっと何か鉄色の入ったような色をしてる。
「まさか、毎日降らないよな」
「残念ながら、毎日降るんです。だいたい、明け方と……。夜の10時頃から一時間程ですね。アオーがやむと一斉に拭き掃除をしなさいというアナウンスが流れて、掃除をして眠るんです。朝は、必ず朝食の前にアオーを拭き取ってから朝御飯を食べるんです」
「へーー。何で?」
俺の疑問にパーンは、ポシェットにアオー閉まってから俺を見つめる。
「アオーをうっかり飲み込んでしまうと身体に侵食されてしまうんです」
「身体が青色になるとか?」
冗談っぽく笑って言った俺をパーンは、真剣な顔で見つめる。
「よくわかりましたね。そうなんです。アオーが侵食すると身体が青色になるんですよ」
「じゃあ、死ぬのか?」
「いえ、死にません。アオーは、最終的に脳を支配します」
「支配されたらどうなるんだ?」
「黒王国の監獄に送られます」
パーンは、そう言いながら悲しそうな顔をしている。
「逮捕されるのか?」
「アオーに侵食された脳は、精神を保てませんから……。なので、監獄に閉じ込めておくしか出来ないのです。隣の黒王国は、基本的にこっちとは違いますからね」
「汚いって事か?」
「いやいや、違いますよ!あっちは……」
そう言って、パーンはポケットから何かを取り出した。
「あー、えーと、あなたの世界の警察や弁護士とかですかねー」
「あのさー、さっきからそれ何?」
俺の言葉に、パーンはそれを見せてくれる。
「これは、あなたの世界だとスマホって呼ばれてるみたいですね。検索機です」
そう言って、パーンはスマホみたいな形のそれを見せてくれる。
「検索機って何をするの?」
「例えば、こんな風にするんです」
そう言って、パーンは検索機を見せてくれる。調べるってのをパーンが押すとどの世界を調べますかと出てくる。そして、パーンは俺の顔写真を押した。
「ってか!これいつ撮ったんだよ」
「あー、眠ってる間にですよ。この国では、不審者を見つけたら必ず写真を撮るように教えられています」
そう言って、パーンはニコニコ笑いながら俺を見つめている。
不審者……。
不審者…………。
不審者………………。
「あのー、そんなに落ち込まないで下さい。今は、不審者じゃありませんから」
そう言いながら、パーンは嬉しそうにニコニコ笑っている。
そんな問題なのか?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる