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リゼの話

死神学校⑤

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次の日、朝は相変わらずの食事をしてクラスにくる。

「おはようございます」

挨拶をして、授業が始まった!

「では、今日は生と死について話す」

マイク先生は、映像を見せる。

その映像は、お婆さんが、死んだ瞬間。赤ちゃんが産声をあげた。

「生と死は、表裏一体でなければならない」

先生は、そう言って僕達の前に立つ。

「ルカが死ぬ日にリゼが産まれる。あるいは、リゼが死ぬ日にローズがお腹に宿る。そうやって、魂の秩序は保たれている」

先生は、プリントを渡してくる。

「魂の数は、決まっている。人間界に存在していい数は決まってるのだ!そうやって、繰り返し命は輪っかを繋げていく」

先生は、僕の肩を掴んだ。

「誰かが生を受けたければ、誰かが死ななければならない。生と死は、表裏一体でなければならない。その為に、私達が存在するのだ」

そう言うと、先生は教壇に戻る。

「誰かが幸せになるなら、誰かは不幸にならなければならない。そうやって、バランスを取りながら人間は生きれるようになっているのだ」

先生は、僕達を見つめる。

「人間は、命をお金で買う事を覚えた!それは、医療が進歩を遂げたからだ!しかし、神様はそれを許さない。だから、命は平等なのだ。お金があっても、なくても死ぬのだ!」

先生は、そう言って小瓶を差し出した。

ミニチュアの人形が、瓶に入っている。

「これは、魂になった人間だ」

僕達は、その瓶を回すように言われた。

「彼は、まだ6歳だ!それでも、死ぬのだ」

そう言って、先生は小瓶を教壇に置いた。

「生と死は、表裏一体!バランスが大切な事を覚えておきなさい。そして、何より神様は、秩序を大切にする事を忘れてはなりません」

「はい」

「それでは、今日はもう一つ新しい授業にはいります」

そう言って、先生はさっきの小瓶を掲げる。

「魂の運び屋である私達には、取り出す能力とこうして瓶に納める能力をもつものがいます。それが、ペアになっている」

先生は、新しい瓶を二つ持つとルカとローズの机に置いた。

「ルカ、ローズ、あなた方二人は瓶に納める能力を持っています」

先生は、そう言って二人を見つめる。

「それでは、明日実践をしに行きましょう」

「はい」

リーン、リーン、リーン

授業が終わりを告げる。

表裏一体の関係と言う言葉がやけに耳や頭にこびりついていた。

授業が、終わった。

「ルカ、行こうか」

「うん」

僕とルカは、スタンドに来ていた!

「イチゴジュース二つ」

「はいよ」

暫くして、渡された。

「お待たせ」

「ありがとう」

僕は、ルカにそれを渡した。
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