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【心だけが、繋がらない。】
プロローグ《一部修正しました》
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あの日、僕は春を捕まえられなかった。
あの日、俺は秋を捕まえられなかった。
夏と冬は、空に手を伸ばしながら握りしめる。
.
.
.
.
反対側のホームで、痛くて辛くて悲しいあの恋が終わった音を僕はこの耳で聞いたんだ。
雲一つない晴れた日になると、僕はあの日をいつも思い出すんだ。
隣にいたのに、何も言えなかったあの恋を、今でもハッキリと思い出すんだ。
「夏、ええ加減。彼女作って結婚せな!もう、37歳やで」
「いらんし。彼女とかも興味あらへんから」
「おかんが、いつまでも生きてるとおもいなや!」
「わかってるから」
僕には、誰にも言ってない秘密がある。
それは、一生誰にも言わないし。
墓場まで、持っていく。
そして、僕は恋愛もしない。
僕の秘密を知ってるのは、こいつだけで…。
あるのは、体の関係だけで…。
「冬、しよう。溜まってる」
「俺もやで!夏」
多分、一生こいつと僕は性だけで繋がって生きていく。
冬にも僕と同じ傷がある。
お互いの絶望を埋め合うために、僕達は出会った。
「はぁー。よかったで!夏」
ピンッて綺麗な音がするライターで煙草に火をつける。
「なぁ。おかんにまた結婚言われてんねん」
「俺も同じやで」
「同棲しよか?」
「かまへんよ!干渉されんのやったら」
「するわけないし」
「後、好きにならんって条件つきな」
「ならんわ。こんなに抱いてんのにならんねん」
「知ってる」
冬は、煙草を消した。
「来週の日曜にでも物件探しに行かへん?」
「かまへんよ」
「よかった。」
冬は、僕に笑いかけた。
カッターシャツを着てる。
フリーターの僕とは違って、冬はちゃんとサラリーマンしている。
営業職の冬は、時間がある時は僕にワンムをしてくる。
ワンムとは、メッセージアプリでワンワンと鳴いてメッセージを届けてくれる。
チュッ…
おでこにキスをされた。
「お金、これで足りる?まだ、ゆっくりしていくんやろ?」
「おかん、うるさいから」
「せやな」
冬は、ホテル代を置いてくれる。
「ほんなら、行くわ」
「頑張ってな」
「うん、ほなまた」
冬を見送っていた。
あの日、僕は突然告白をされた。
「俺の性処理の玩具になってくれへん?」
初めは、頭おかしくて怖いやつやと思ってた。
「いやー。無理やし」
バイト帰りに、急に手を握って何をゆうてくるんやと思った。
イケメンやなかったら、ただの犯罪者やと思った。
それでも、冬は次の日も次の日もやってきた。
「いやー。無理やって」
「一回味見してアカンかったらやめたらええやん」
「味見って、あんたどっちなん?」
「俺は、する方やけど。君が嫌なら受け身になるし」
「はあ?そんなうまい事コロコロ変われるんか?」
「わからんけど、やってみるから」
「いやー。まじ無理やから」
次の日も、次の日もやってきて
突然の大雨にずぶ濡れで待ってた日に、しゃーなしに受け入れた。
「しゃーなしやから」
「ありがとう、ほんまにありがとう」
めっちゃ、喜んでた。
体の相性が良すぎて、めっちゃビックリした。
春を亡くしてから、普通になろうと、女の子二人ぐらいとはしたけど、そんなんよりめっちゃよかった。
初めて、春を忘れてた。
「ありがとう。初めて忘れれたわ。今、君を抱いてるときだけ」
その言葉に、僕は冬が同じものを抱えてるのがわかった。
「はぁー。眠っ。」
何で、結婚、結婚って世の中は狂ってる。
僕は、目を閉じてあの日を思い出していた。
あの日、俺は秋を捕まえられなかった。
夏と冬は、空に手を伸ばしながら握りしめる。
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反対側のホームで、痛くて辛くて悲しいあの恋が終わった音を僕はこの耳で聞いたんだ。
雲一つない晴れた日になると、僕はあの日をいつも思い出すんだ。
隣にいたのに、何も言えなかったあの恋を、今でもハッキリと思い出すんだ。
「夏、ええ加減。彼女作って結婚せな!もう、37歳やで」
「いらんし。彼女とかも興味あらへんから」
「おかんが、いつまでも生きてるとおもいなや!」
「わかってるから」
僕には、誰にも言ってない秘密がある。
それは、一生誰にも言わないし。
墓場まで、持っていく。
そして、僕は恋愛もしない。
僕の秘密を知ってるのは、こいつだけで…。
あるのは、体の関係だけで…。
「冬、しよう。溜まってる」
「俺もやで!夏」
多分、一生こいつと僕は性だけで繋がって生きていく。
冬にも僕と同じ傷がある。
お互いの絶望を埋め合うために、僕達は出会った。
「はぁー。よかったで!夏」
ピンッて綺麗な音がするライターで煙草に火をつける。
「なぁ。おかんにまた結婚言われてんねん」
「俺も同じやで」
「同棲しよか?」
「かまへんよ!干渉されんのやったら」
「するわけないし」
「後、好きにならんって条件つきな」
「ならんわ。こんなに抱いてんのにならんねん」
「知ってる」
冬は、煙草を消した。
「来週の日曜にでも物件探しに行かへん?」
「かまへんよ」
「よかった。」
冬は、僕に笑いかけた。
カッターシャツを着てる。
フリーターの僕とは違って、冬はちゃんとサラリーマンしている。
営業職の冬は、時間がある時は僕にワンムをしてくる。
ワンムとは、メッセージアプリでワンワンと鳴いてメッセージを届けてくれる。
チュッ…
おでこにキスをされた。
「お金、これで足りる?まだ、ゆっくりしていくんやろ?」
「おかん、うるさいから」
「せやな」
冬は、ホテル代を置いてくれる。
「ほんなら、行くわ」
「頑張ってな」
「うん、ほなまた」
冬を見送っていた。
あの日、僕は突然告白をされた。
「俺の性処理の玩具になってくれへん?」
初めは、頭おかしくて怖いやつやと思ってた。
「いやー。無理やし」
バイト帰りに、急に手を握って何をゆうてくるんやと思った。
イケメンやなかったら、ただの犯罪者やと思った。
それでも、冬は次の日も次の日もやってきた。
「いやー。無理やって」
「一回味見してアカンかったらやめたらええやん」
「味見って、あんたどっちなん?」
「俺は、する方やけど。君が嫌なら受け身になるし」
「はあ?そんなうまい事コロコロ変われるんか?」
「わからんけど、やってみるから」
「いやー。まじ無理やから」
次の日も、次の日もやってきて
突然の大雨にずぶ濡れで待ってた日に、しゃーなしに受け入れた。
「しゃーなしやから」
「ありがとう、ほんまにありがとう」
めっちゃ、喜んでた。
体の相性が良すぎて、めっちゃビックリした。
春を亡くしてから、普通になろうと、女の子二人ぐらいとはしたけど、そんなんよりめっちゃよかった。
初めて、春を忘れてた。
「ありがとう。初めて忘れれたわ。今、君を抱いてるときだけ」
その言葉に、僕は冬が同じものを抱えてるのがわかった。
「はぁー。眠っ。」
何で、結婚、結婚って世の中は狂ってる。
僕は、目を閉じてあの日を思い出していた。
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