彩られる作品【仮】

三愛 紫月 (さんあい しづき)

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試写会や次回作の話

鑑賞会

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上映を無事に終わった。

パチパチパチパチ

「お疲れさま。」

「めっちゃくちゃ、よかったよ」

「いやー。Blu-rayになってもいいね。これ!」

「待てを言われた僕達は…。結構評価高いらしいよ!」

「でも、実際どうなのかな?はやてはどう思う?」

「俺は、悲しいかな。凛と出来ないのは…。凛は?」

「確かに、そうだよな。俺も悲しいよ。それだけじゃないのはわかっていても…。やっぱり、大切だよな!雄大は?」

「なくても、いいかな?だって、永遠には出来ないだろ?実は?」

「確かに、年を重ねれば出来なくなるわけだから、それに縛られるのは違う気がするよね。でも、気持ちはわかったよ。海斗と凛音の切ない気持ちは、わかるよ。でも、それだけに縛られるのは悲しいよね」

「確かに、悲しいよね。でもさ、その悲しみさえもハッピーエンドにしちゃう、しんは凄いよね」

「確かに、凄いよ!小さなハッピーエンドを見つけてくれる。だから、幸せな夢を見れる。でも、俺は、凛の事覚えちゃったから難しいよ。それでも、そればかりじゃないのはわかってるよ。そればっかりに支配されたくないかな。」

「でも、ここつなでは違っただろ?」

「省略かたうけるよな!」

「凛のファンがそう呼んでる。」

「ねーねー。これ、知ってる?」

「これ、見た!見た!」

「しんが、描(えが)くんだろ?」

「珍しいよね。しんが、これを描(えが)くなんて」

「確かに、男女の恋愛は、身体だけが繋がらないで終わりかと思ってた。」

「ネットドラマがよかったって話でしょ?シークレットだったやつ」

別の、Blu-rayのパッケージをとるはやて。

「美麗(みれ)が、やるとはね。」

「確かに!」

「これさ、めっちゃよかったよ!見た?」

「見た!見た!しんが、無名の小説家さんと作ったんでしょ?」

「うん」

「それでも、やっぱりしんの作品なんだよね。これだって、りあのさんと作ったのに、しんの作品だったしね」

「これも、よかった。」

「やっぱり、小さなハッピーエンドはしんの得意分野だよね。」

「これ、見る?ネットドラマ」

「見よう!これ、よかったよ。美麗(みれ)だろ?」

「そうそう、美麗(みれ)と梓」

「これ、めちゃくちゃよかったよね。」

「その前に、これにしようよ」

「凛とはやてが、撮ったやつ?」

「これは、深夜枠だったけど!かなり、問題作になったみたいだよ」

そう言って、凛はパッケージを取り出した。

「これで、散々否定しちゃったのに、次回作、叩かれない?」

「叩かれる気がするよね」

「これだって、叩かれたけど。しんの元奥さんの実話でしょ?だったら、叩かれる意味がわからないよね」

「確かに、これって本人の解釈だもんな。元奥さんはこう思ったんだもんな!」

「そうそう、それを酷いとか最低とか言われたくないよね」

四人は、Blu-rayのパッケージを見ながら首を傾げる。

「絶対的な悪人を作らないといけないから、物語の世界は大変だよね。」

「まあ、世の中的にも悪人は必要だよな!」

「確かにね」

はやては、みんなのグラスにワインを注いだ。

「それでも、俺はしんの作品の理解者でいたいよ。」

「そうだね。それが、いいよ。」

「しんの作品に救われた人もいる。それが、答えだよね。」

「一人でも、共感してもらえるだけで幸せだってしんが言ってたよね。」

「確かに、言ってた!」

「だから、しんの書く作品は大好きだよ」

「さあー。再生しよう」

「じゃあ、いれるよ」

「うん」

凛は、Blu-rayをいれて、リモコンで再生した。

四人は、はやての家で試写会をやっていた。

「あっ、そうだ!それさだもよかったよ。一緒に見れなかったけど、見たよ!」

「ほんとに!あの話、不思議な世界観だったよね」

「実在してるって知らなかったよ。」

「こないだ、しんがまた会いに行くって聞いたよ!」

「次の作品の為でしょ?」

「そうそう」

「占い師でもあるんだよね!一回見てもらいたいなぁー。」

「みんなで、行ってみる?」

「いいね」

「じゃあ、再生するよ」

「うん、ごめん」

凛が、Blu-rayを再生した。

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