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取材二日目
烏丸さん《一部修正しました。》
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宮部さんは、レコーダーをとめる。
「私と三日月さんと同じですね。」
「はい」
宮部さんは、私を見つめていた。
「新しい縁は、簡単に切られてしまう。だから、烏丸さんはそれを話した。」
「悲しいですね。必死になって、手繰り寄せた縁。それよりも、強固な縁がある。」
「それなら、今まで悲しい思いをした幽体は新しい縁が多かったという事ですか?」
「はい。私が、あの日見せた8人もそうでした。化け物になり、覗いて気づいた。現世で、繋がった縁だった。」
「古くないから、まだ細かった。だから、古い縁の力に引きちぎられたのですか?」
「いえ、あの縁切りに名前を書かれたんです。」
「それって、三日月万珠(みかづきまんじゅ)が操っていた。あちらの神と呼ばれるものにですよね?」
「はい、そうです。だから、簡単に切れてしまったのです。もう、手繰り寄せれない程にバッサリと…。」
「それが、死だった。」
「私と宮部さんで、あの日の話を出来るのは何だかくすぐったいですね。」
私は、宮部さんに笑いかける。
「そうですね。三日月さんとの縁がバッサリ切れなくてよかったです。」
「そうですね。」
「あの、五木結斗と荻野美花と前野友作は、二条さんが再会させたのですよね?」
「はい!二条から聞いて下さい。すごく、素敵なお話でしたよ。」
「後、冴草健斗と浜井凌平のビジョンは見れますか?」
「はい、見れますよ。」
「あっ、エッチな部分はなくていいです。」
「そうですか?美しかったですよ。」
そう笑った私に、宮部さんが動揺しているのがわかった。
「三日月さん、私。三日月さんと本当は一緒に居たかったです。だから、こんな風にいれて嬉しいですよ。」
「また、バディを組みますか?私は、これからも依頼者を助けます。宮部さんが、一緒についてきてくれたら嬉しいです。」
「それは、光珠さんに聞いてみます。」
「もちろんです。お二人の邪魔をするつもりはありませんから。そもそも、宿命の糸を断ち切るなど私には出来ませんから」
私の言葉に、宮部さんは悲しげに目を伏せた。
「私と三日月さんは、間違いだったのですか?ほら、三津木家(みつきけ)とは同じ能力者家系で。三日月さんのお父様の方ですよね。」
「はい。そうです。光珠は、私が幼き頃に手繰り寄せた赤子の魂です。幼い私は、いろんな魂を引き寄せてしまっていました。その一つが、光珠です。あの日、光珠の魂を光珠の母親の元に導きました。無理やり手繰り寄せたのかもしれません。でも、彼は凄く立派な能力者になりました。烏丸のように歪な愛も持たない。真っ直ぐな人に成長しました。」
「それは、三日月さんが手繰り寄せたからではないですか?私は、光珠さんを三日月さんだと思いましたよ。あの日、ボロボロだった心を癒してくれました。また、再びこうして私の名を呼んでもらえるだけで充分です。」
手繰りよせた縁は、細く頼りなく、簡単に切れてしまう。
それが、現世で産まれた縁。
私は、宮部さんとそうならぬように縁を自ら断ち切った。
その代わり、新しい縁が繋がったのをあの日この目でハッキリと見た。
それは、恋人でもなく、友人でもなく、必要としている人に、一緒に想いを届けに行く縁だった。
断られるかも知れない。
それでも、かろうじて繋がったこの縁を断ち切りたくなかった。
「また、一緒に想いを届けに行く事が出来るなら、次は、きちんとお金をお支払いしますよ。なので、お仕事として一緒にやってもらいたいです。宮部さんの記事のお陰で、私は凄く人気のある占い師になりました。ありがとうございます。」
「わかりました。光珠さんに聞いてお返事します。この取材が終わるまでにお返事をしますね。」
「わかりました。では、次の幽体のお話をしましょうか?」
「はい、お願いします。」
宮部さんは、そう言って頭を下げた。
「私と三日月さんと同じですね。」
「はい」
宮部さんは、私を見つめていた。
「新しい縁は、簡単に切られてしまう。だから、烏丸さんはそれを話した。」
「悲しいですね。必死になって、手繰り寄せた縁。それよりも、強固な縁がある。」
「それなら、今まで悲しい思いをした幽体は新しい縁が多かったという事ですか?」
「はい。私が、あの日見せた8人もそうでした。化け物になり、覗いて気づいた。現世で、繋がった縁だった。」
「古くないから、まだ細かった。だから、古い縁の力に引きちぎられたのですか?」
「いえ、あの縁切りに名前を書かれたんです。」
「それって、三日月万珠(みかづきまんじゅ)が操っていた。あちらの神と呼ばれるものにですよね?」
「はい、そうです。だから、簡単に切れてしまったのです。もう、手繰り寄せれない程にバッサリと…。」
「それが、死だった。」
「私と宮部さんで、あの日の話を出来るのは何だかくすぐったいですね。」
私は、宮部さんに笑いかける。
「そうですね。三日月さんとの縁がバッサリ切れなくてよかったです。」
「そうですね。」
「あの、五木結斗と荻野美花と前野友作は、二条さんが再会させたのですよね?」
「はい!二条から聞いて下さい。すごく、素敵なお話でしたよ。」
「後、冴草健斗と浜井凌平のビジョンは見れますか?」
「はい、見れますよ。」
「あっ、エッチな部分はなくていいです。」
「そうですか?美しかったですよ。」
そう笑った私に、宮部さんが動揺しているのがわかった。
「三日月さん、私。三日月さんと本当は一緒に居たかったです。だから、こんな風にいれて嬉しいですよ。」
「また、バディを組みますか?私は、これからも依頼者を助けます。宮部さんが、一緒についてきてくれたら嬉しいです。」
「それは、光珠さんに聞いてみます。」
「もちろんです。お二人の邪魔をするつもりはありませんから。そもそも、宿命の糸を断ち切るなど私には出来ませんから」
私の言葉に、宮部さんは悲しげに目を伏せた。
「私と三日月さんは、間違いだったのですか?ほら、三津木家(みつきけ)とは同じ能力者家系で。三日月さんのお父様の方ですよね。」
「はい。そうです。光珠は、私が幼き頃に手繰り寄せた赤子の魂です。幼い私は、いろんな魂を引き寄せてしまっていました。その一つが、光珠です。あの日、光珠の魂を光珠の母親の元に導きました。無理やり手繰り寄せたのかもしれません。でも、彼は凄く立派な能力者になりました。烏丸のように歪な愛も持たない。真っ直ぐな人に成長しました。」
「それは、三日月さんが手繰り寄せたからではないですか?私は、光珠さんを三日月さんだと思いましたよ。あの日、ボロボロだった心を癒してくれました。また、再びこうして私の名を呼んでもらえるだけで充分です。」
手繰りよせた縁は、細く頼りなく、簡単に切れてしまう。
それが、現世で産まれた縁。
私は、宮部さんとそうならぬように縁を自ら断ち切った。
その代わり、新しい縁が繋がったのをあの日この目でハッキリと見た。
それは、恋人でもなく、友人でもなく、必要としている人に、一緒に想いを届けに行く縁だった。
断られるかも知れない。
それでも、かろうじて繋がったこの縁を断ち切りたくなかった。
「また、一緒に想いを届けに行く事が出来るなら、次は、きちんとお金をお支払いしますよ。なので、お仕事として一緒にやってもらいたいです。宮部さんの記事のお陰で、私は凄く人気のある占い師になりました。ありがとうございます。」
「わかりました。光珠さんに聞いてお返事します。この取材が終わるまでにお返事をしますね。」
「わかりました。では、次の幽体のお話をしましょうか?」
「はい、お願いします。」
宮部さんは、そう言って頭を下げた。
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