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忘れられない人ー優季ー
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私は、今、優季の双子の弟の真希(まさき)と付き合っている。
「可愛いね」
「んん」
「大好きだよ」
「ハァー」
毎度毎度、感じてるフリをしてる。
「桜、よかった。」
「私もよ」
ベッドに、寝転がって優季と同じ顔を撫でる。
物足りない、つまらない。
真希が、私に告白してきたのは、あの大きな桜の木の下だった。
「俺と付き合って下さい」
「いいよ」
優季と同じだと思った、だからいいよ何て言ってしまった。
優季を失なって、自暴自棄だったからかも知れない。
だって、別にこの顔以外、真希に興味がないもの
スヤスヤ眠る、真希を見つめながら優季を思い出す。
「お前は、こうされんのが好きだろ?桜」
「や、やめてー」
「うるせーよ」
毎回、服はビリビリに破られた。
見えない体は、痣が出来ていた。
優季は、性的サディストだった。
双子なのに、真希にはその兆候が全くないのが不思議だ。
「これが、欲しかったんだろ?言えよ、桜」
「……欲しいです」
今考えると口に出すのもおぞましい言葉の数々を私に言わせ与えた。
「いやー、痛い、痛い」
「うるせー、このメスブタ」
たくさんの痛みを、私に与えた。
「優しいのは、嫌よ。真希」
私は、真希の頬を撫でて立ち上がった。
真っ裸で、部屋を歩く。
ゴクリ、ゴクリと水を飲む。
【死亡したのは、……優季さん、……葵さん、………咲哉さんの三名です。三人は、一緒に飲んだ帰り道だったと言います。犯人は、依然としてわかっておりません。最初に、車で跳ねられた後、殺害されたと言うことです。この雪でしたので、目撃者が全くいませんでした。】
ニュースが、名前を読み上げた時
私の愛する優季が、この世界からいなくなったのを知った。
優季、私は、あなたに殴られていてよかったのよ。
私は、マゾヒストではなかったけれど…。
あなたの為なら、豚でも何でもなったのよ。
カタッと引き出しを開けて、たった一枚だけの優季との写真を見つめていた。
こんなに綺麗な人と付き合えるなんて、思っていなかった私は、一枚しか写真を撮らなかった。
「桜、ハイチーズ。笑ってよ」
「嫌よ、こんなデブでブス。」
出会った頃の私は、体重が80キロオーバーのデブだった。
顔は、肉に埋もれたブサイクだった。
「桜は、可愛いよ。ほら、笑って」
優季は、食欲より性欲を与えた。
「桜、しよう」
その結果、一年で私は、体重が30キロも痩せた。
「綺麗になって、よかったね」
「わざと?」
「何が?」
「痩せてる子がよかったからでしょ?」
「違うよ、桜が太ってるのが嫌だって言うからだよ。僕は、むしろ桜のプニプニが大好きだったよ」
まだ、この頃は、性的サディストではなかった。
その思考が出始めたのは、一緒に暮らして1ヶ月が過ぎた頃だった。
「お前さー。男に優しくされてヘラヘラしてんじゃねーぞ」
「やめて」
「ケツ叩かれんのいいんだろ?」
バチン、バチン
「ぁっ、ぁ」
「ほら、好きなんじゃん」
「好き」
涎を滴しながら、毎回欲しがる私に、優季はエスカレートしていった。
「いつか、僕。桜を殺してしまう。」
いつからか、終わった後、そう震え出すようになった。
「殺してよ。優季ならいい」
笑っていった私をきつく抱き締めた。
「駄目だよ。死ぬなんて駄目だよ」
「優季のものよ。私の全部」
「桜」
スイッチの入れ方は、わかってる。
スルスルと服を脱げば、勝手に食いついてくれた。
「このドスケベやろーが。どうされたかった?」
私の裸を見れば、優季の目がキリリと変わるのだ。
「いじめてください」
懇願すれば、胸をちぎれる程強く掴むのだ。
「好きなんだろ?桜」
「好き、大好き」
「ほら、啼けよ。もっと、もっと、苦痛に顔を歪めろよ」
「ぁぁっ、優季」
私は、泣きながら写真をしまった。
「眠れないの?桜」
「大丈夫よ、真希」
「じゃあ、ベッドに行こう」
「うん」
私は、真希の手を握りしめながらベッドに向かった。
何故、優季は死んでしまったの?
一緒にいた人は、誰なの?
「可愛いね」
「んん」
「大好きだよ」
「ハァー」
毎度毎度、感じてるフリをしてる。
「桜、よかった。」
「私もよ」
ベッドに、寝転がって優季と同じ顔を撫でる。
物足りない、つまらない。
真希が、私に告白してきたのは、あの大きな桜の木の下だった。
「俺と付き合って下さい」
「いいよ」
優季と同じだと思った、だからいいよ何て言ってしまった。
優季を失なって、自暴自棄だったからかも知れない。
だって、別にこの顔以外、真希に興味がないもの
スヤスヤ眠る、真希を見つめながら優季を思い出す。
「お前は、こうされんのが好きだろ?桜」
「や、やめてー」
「うるせーよ」
毎回、服はビリビリに破られた。
見えない体は、痣が出来ていた。
優季は、性的サディストだった。
双子なのに、真希にはその兆候が全くないのが不思議だ。
「これが、欲しかったんだろ?言えよ、桜」
「……欲しいです」
今考えると口に出すのもおぞましい言葉の数々を私に言わせ与えた。
「いやー、痛い、痛い」
「うるせー、このメスブタ」
たくさんの痛みを、私に与えた。
「優しいのは、嫌よ。真希」
私は、真希の頬を撫でて立ち上がった。
真っ裸で、部屋を歩く。
ゴクリ、ゴクリと水を飲む。
【死亡したのは、……優季さん、……葵さん、………咲哉さんの三名です。三人は、一緒に飲んだ帰り道だったと言います。犯人は、依然としてわかっておりません。最初に、車で跳ねられた後、殺害されたと言うことです。この雪でしたので、目撃者が全くいませんでした。】
ニュースが、名前を読み上げた時
私の愛する優季が、この世界からいなくなったのを知った。
優季、私は、あなたに殴られていてよかったのよ。
私は、マゾヒストではなかったけれど…。
あなたの為なら、豚でも何でもなったのよ。
カタッと引き出しを開けて、たった一枚だけの優季との写真を見つめていた。
こんなに綺麗な人と付き合えるなんて、思っていなかった私は、一枚しか写真を撮らなかった。
「桜、ハイチーズ。笑ってよ」
「嫌よ、こんなデブでブス。」
出会った頃の私は、体重が80キロオーバーのデブだった。
顔は、肉に埋もれたブサイクだった。
「桜は、可愛いよ。ほら、笑って」
優季は、食欲より性欲を与えた。
「桜、しよう」
その結果、一年で私は、体重が30キロも痩せた。
「綺麗になって、よかったね」
「わざと?」
「何が?」
「痩せてる子がよかったからでしょ?」
「違うよ、桜が太ってるのが嫌だって言うからだよ。僕は、むしろ桜のプニプニが大好きだったよ」
まだ、この頃は、性的サディストではなかった。
その思考が出始めたのは、一緒に暮らして1ヶ月が過ぎた頃だった。
「お前さー。男に優しくされてヘラヘラしてんじゃねーぞ」
「やめて」
「ケツ叩かれんのいいんだろ?」
バチン、バチン
「ぁっ、ぁ」
「ほら、好きなんじゃん」
「好き」
涎を滴しながら、毎回欲しがる私に、優季はエスカレートしていった。
「いつか、僕。桜を殺してしまう。」
いつからか、終わった後、そう震え出すようになった。
「殺してよ。優季ならいい」
笑っていった私をきつく抱き締めた。
「駄目だよ。死ぬなんて駄目だよ」
「優季のものよ。私の全部」
「桜」
スイッチの入れ方は、わかってる。
スルスルと服を脱げば、勝手に食いついてくれた。
「このドスケベやろーが。どうされたかった?」
私の裸を見れば、優季の目がキリリと変わるのだ。
「いじめてください」
懇願すれば、胸をちぎれる程強く掴むのだ。
「好きなんだろ?桜」
「好き、大好き」
「ほら、啼けよ。もっと、もっと、苦痛に顔を歪めろよ」
「ぁぁっ、優季」
私は、泣きながら写真をしまった。
「眠れないの?桜」
「大丈夫よ、真希」
「じゃあ、ベッドに行こう」
「うん」
私は、真希の手を握りしめながらベッドに向かった。
何故、優季は死んでしまったの?
一緒にいた人は、誰なの?
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