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結末なら知っている
拓実の話⑤
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俺の誕生日に、冷蔵便がやってきた。
「ありがとうございます」
俺は、宅配業者にお礼を言った。
部屋に段ボールを持ってきて開ける。
中には、手紙と料理が入ったタッパーがあった。
【拓実へ】
お誕生日おめでとう!何がいいかわからなくて、そうだ!拓実との結婚を想像して料理を作ってみました。よければ、食べて下さい。いらないなら、捨てて下さい。大好きなお塩を入れておきます。
【愛してます、東子】
俺は、タッパーのハンバーグやロールキャベツなどを見つめていた。
温めて食べて、泣いた。
東子の料理は、上手すぎた。
これなら、作れるよと書かれたメモにレシピが載っていた。
東子が、大好きな竹輪の磯辺揚げのレシピが書かれていた。竹輪の名前や粉の配分や青さの名前や少ない油であげている事が書かれていた。
俺は、それを食べながら泣いていた。
東子から、もらったご飯のプレゼントを俺は、三日間かけながら食べたんだ。
あれから、日々は過ぎて行った。
俺は、東子を忘れられなくてずっと一人だった。
約束の日を今日迎えていた。
俺は、杏美に向き合うことを決めていた。
初めて、デートした場所にいた。
今日一日、ここで待っていようと決めたのだ。
「拓実君」
「杏美」
現れた姿を見て、ホッとしていた。
「よかった。来てくれると思わなかった」
「来るよ!だって、愛してるんだから」
そう言って、笑った杏美を引き寄せて抱きしめていた。
「人が見てるよ」
「関係ない」
「関係あるよ」
「俺と、付き合ってください」
「抱きしめながら、言うの?」
「それも、そうだね」
俺は、杏美から離れた。
「俺と付き合ってください」
「はい、宜しくお願いします」
そう言って、手を繋いだ。
「デートしようか?」
「うん」
二人で並んで歩き出す。
「柔軟剤、変えた?」
「うん」
「いい匂いだね」
「本当に?」
「うん」
俺は、きっと杏美には言わないと思う。
いや、いつかは話せる日がくるかも知らない。
あの日の、東子との出来事を…。
「休日だと凄い人だね」
「そうだなー。ちょと、トイレ行ってくる」
「並んでるね」
その洋食屋さんは、結構な有名店で、平日もかなり待たされる。
休日だともっと待つんだ。
俺は、近くのコンビニでトイレを借りて水を買った。
「ごめんな、水でよかった?どうした?」
「ううん、拓実君。戻ってきたのかと思ったら、今だったからビックリした」
「どういう意味だよ?」
「何か、同じ匂いがしたからかな?」
「そんな人、沢山いるだろ?」
「だよね」
俺は、杏美の隣に並んで立つ。
そして、ゆっくりと手を握りしめた。
これからは、ずっと一緒にいよう。
「ありがとうございます」
俺は、宅配業者にお礼を言った。
部屋に段ボールを持ってきて開ける。
中には、手紙と料理が入ったタッパーがあった。
【拓実へ】
お誕生日おめでとう!何がいいかわからなくて、そうだ!拓実との結婚を想像して料理を作ってみました。よければ、食べて下さい。いらないなら、捨てて下さい。大好きなお塩を入れておきます。
【愛してます、東子】
俺は、タッパーのハンバーグやロールキャベツなどを見つめていた。
温めて食べて、泣いた。
東子の料理は、上手すぎた。
これなら、作れるよと書かれたメモにレシピが載っていた。
東子が、大好きな竹輪の磯辺揚げのレシピが書かれていた。竹輪の名前や粉の配分や青さの名前や少ない油であげている事が書かれていた。
俺は、それを食べながら泣いていた。
東子から、もらったご飯のプレゼントを俺は、三日間かけながら食べたんだ。
あれから、日々は過ぎて行った。
俺は、東子を忘れられなくてずっと一人だった。
約束の日を今日迎えていた。
俺は、杏美に向き合うことを決めていた。
初めて、デートした場所にいた。
今日一日、ここで待っていようと決めたのだ。
「拓実君」
「杏美」
現れた姿を見て、ホッとしていた。
「よかった。来てくれると思わなかった」
「来るよ!だって、愛してるんだから」
そう言って、笑った杏美を引き寄せて抱きしめていた。
「人が見てるよ」
「関係ない」
「関係あるよ」
「俺と、付き合ってください」
「抱きしめながら、言うの?」
「それも、そうだね」
俺は、杏美から離れた。
「俺と付き合ってください」
「はい、宜しくお願いします」
そう言って、手を繋いだ。
「デートしようか?」
「うん」
二人で並んで歩き出す。
「柔軟剤、変えた?」
「うん」
「いい匂いだね」
「本当に?」
「うん」
俺は、きっと杏美には言わないと思う。
いや、いつかは話せる日がくるかも知らない。
あの日の、東子との出来事を…。
「休日だと凄い人だね」
「そうだなー。ちょと、トイレ行ってくる」
「並んでるね」
その洋食屋さんは、結構な有名店で、平日もかなり待たされる。
休日だともっと待つんだ。
俺は、近くのコンビニでトイレを借りて水を買った。
「ごめんな、水でよかった?どうした?」
「ううん、拓実君。戻ってきたのかと思ったら、今だったからビックリした」
「どういう意味だよ?」
「何か、同じ匂いがしたからかな?」
「そんな人、沢山いるだろ?」
「だよね」
俺は、杏美の隣に並んで立つ。
そして、ゆっくりと手を握りしめた。
これからは、ずっと一緒にいよう。
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