【完結】復讐に燃える帝国の悪役令嬢とそれに育てられた3人の王子と姫におまけ姫たちの恋愛物語<キャラ文芸筆休め自分用>

書くこと大好きな水銀党員

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逃げて。ウリエル超逃げて~!

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 休日の早朝、ウリエルは部屋にミカエルとガブリエルが訪ねて来たのを迎え入れる。二人がお兄さんの部屋で遊びたいといい。ウリエルは可愛い可愛い妹と弟を喜んで迎え入れたのだが……


「ウリエルお兄様……」


「ウリエルお兄さん」


 部屋に入るなり、深刻な顔をして窓と扉の前に二人は立った。すぐに逃げれるようにかと思い。ウリエルは優しく包みこむように微笑む。


「大丈夫です。何かいけない事をしたのでしょう。安心してください。怒りません。しっかりと言ってくれることに感謝します」


「ラファエルお兄様と会いましたか?」


 ガブリエルがモジモジとしながら質問する。


「ああ、朝にも会って。今日も格好いいと言われたね。ラファエルのが格好いいと言ったのを喜んでいたから……いつの通りで……」


 ピクッ


 ウリエルに電撃が走る。


「お兄様……」


「お兄さん……」


「「ごめん!!」」


「…………えっと。何かな?」(……大丈夫。悪い勘はよく外れてる。大丈夫だ……ウリエル)


「……ガブ姉さん」


「うん……ウリエルお兄様。ラファエルがウルルン令嬢の正体。バレてしまいました」


「………」「………」「………」


 ウリエルは黙って動きを止める。そして……震える手で頭を押さえた。


「……本当に?」


 二人は目線を剃らし、ウリエルと顔をあわせないようにする。その反応にウリエルは……肯定と受け取った。


「……そういえば……朝……母上に会いに行くとラファエルは言っていたのですが……父上は昨日会っていると言ってましたし……」


「………」


 スッ


「ミカエル。退きなさい。ラファエルが母上に報告に行くんですね。そうですね?」


「……ごめん。雇われてる」


「ガブリエルもかい?」


「……ええ。ウリエルお兄様」


 ウリエルはミカエルを掴み合い。退かそうとする。


「退きなさい!! 母上には!! 母上には!! 言ってはいけない!!」


「たーっくる!!」


「ガブリエル!! 離しなさい!!」


「ウリエルお兄様を……数分でも耐えるんだ!!」


「ガブリエル姉さん……頑張ろう!!」


「くっ……お金いくらいただいたのですか?」


「お年玉2年分」


「……4年分で手を打ちましょう」


「……6年。お兄様」


「足下みますね!? 兄ですよ!!」


「じゃぁ!! 4年分の一日お兄様自由権をください!! ミカエルいいね?」


「うん……いいけど。一日権かぁ……確かに良いねそれ。6年分以上の価値がある」


「わかりました!!」


 ウリエルはそれでいいと言い。ミカエルは扉を開けた。


「まいどあり」


「ミカエル……ガブリエルに似てきたね。ダメだよあの姉に近付いちゃ」


「いいやがりましたね!! 邪魔しますよ!! ミカエルを」


「えっ!? 俺!?」


「ふふおらータックル~」


「……仲良くね」


「「はーい」」


 ウリエルは子供のようにはしゃぐ二人を尻目に城へ向かった。全力で……母上の弁明するために。








ガチャ


「……母上……お元気ですか? 屋敷に帰らずに……心配です」


「あら……ラファエル」


 ラファエルは城の中に儲けられた寝室に顔を出す。王族特有の個室であり……ミェースチは窓に腰掛け。艶やかな足を組み見せつける。その鍛えられても柔らかそうな足にラファエルは……流石と心で唸った。妖艶……人だと。


「大丈夫……大丈夫よ……ちょっと考え事よ」


 自分に言い聞かせるようミェースチは答える。


「……そうですか。深くは聞きません。屋敷に帰ってきてください。父上とウリエルが悲しんでます」


「うん……そうね。わかった……だけど。もう少しだけ……お願い……」


 ミェースチは天井をみる。何かあるのかラファエルを同じように見るが天井だけである。ラファエルはそれを未来を見据えていると言う事で納得し……本題に入った。


「母上……質問いいですか?」


「ええ……なに?」(きっとあの戦闘についてね……)


「ウリエルはもしかして……女性ですか?」


「………………」


「………………」


「もう一回い~い? ラファエル」(私もとうとう耳が遠くなったのね)


「ウリエルは女ですか?」


「………??」(んんんん?)


 ミェースチはいったい何を言っているんだと思い。首を傾げた。呪いや薬を使い性別を無理矢理変えた記憶はなく。それが出来る事をラファエルは見つけたのだろうかと思い……答える。


「何処でそんなことを知ったのか知らないけど……生まれてから男よ」


「………そうですか。ではそういうことなんですね」


「………そういうことよ?」(どういうこと!?)


「……」(兄がいいと思ったのは女装だったからか? それとも……自分がその変わった人種だったのか?)


「……」(疑われてる?)


 ミェースチは悩む。ラファエルも悩む。


「……」(母に言おう。それで判断しよう)


「……」(隠してもしかたない……ラファエルには言いましょう。素晴らしいのを見つけたのねと褒めよう……私には……)


「「実は……」」


「「……」」


「母上から」


「ええ、実はね。その禁術。あまり世の中に出したくないわ」


「……」(禁術? 女装が?)


「たまたまの結果だったの。だから……秘匿にしてたわ?」


「秘匿? 耳に入ってますが?」(何か違ってる?)


 ラファエルは感付く。そして話を合わせた。


「あら? 見つけたの? 自力で」


「いいえ。教えてもらいました」


「……はぁ……何処かは知らないけど。しょうがないわね。その性転換させる呪いは秘密よ……わかった? どうにかしてそれを……」


「は、母上!?」


「……!?」(えっ!?)


 ミェースチはラファエルの驚いた顔を見て、やらかした事を知る。どうやら違ってるのを知り、焦り出す。


「性転換ですか?」


「い、いえ!! なんでもないわ……な、何を言おうとしたの?」


「……母上実は……」


 ラファエルがミェースチに相談する。好きだった令嬢が実は女装したウリエルだったこと。それを知りながらも……忘れられないことを伝える。ミェースチは……ポンッと手を叩き。喰えない笑顔をラファエルに向けた。


「あらあら……ちょうどいいじゃない。こっちにきて」


「え、ええ……」


 ラファエルはミェースチについていき隣の部屋について行く。隣の部屋は多くの蒸留器があり。ポーションが飾られてた。その中は全て毒なのだろうとラファエルはわかった。なぜなら飲んだこともあるのもあったからだ。


(懐かしい……毒耐性をあげるために飲まされ物もある)


「懐かしい? 飲む?」


「母上、お断りします」


「ふーん。美味しいよ?」


「甘くて美味しいですが。そのあと激痛です」


 子供のとき美味しい飲み物だったが……痛みを発し……苦しんだ思い出を懐かしむ。甘くて仄かに苺の風味や柑橘類の風味がし……とにかく最悪に酷い飲み物だった。


(うまいから……馴れたらご褒美でしたね)


 毒に耐えるため。痛みに耐えるための特訓で飲んできたのを懐かしく見ていく中でミェースチが一品。ラファエルの目の前に寄せる。小さな入れ物入ったそれを手にすると。魔女のような笑みで説明をする。


「その薬は呪いを増幅させる事が出来る。ベラの魚を材料に作り。呪いを込めると……あら不思議。女の子になっちゃったと言う実験の副産物です。いい薬で……私を売った奴隷商人の男を奴隷商人に売ったわ。どうなったかはわからないけどね」


 ラファエルは背筋が冷える。その残虐な仕打ちに……きっと慰め物として何処かで生き絶えているだろうと思った。そして……そんなものがとラファエルは思いつつ。恐ろしい拷問方法を思い付き……ミェースチの考えが読み取れた。


 ある意味。最悪な生き物と神への冒涜だった。


「まぁ、たまたま運よく出来た最後の一品だから。あなたにあげる。好きにしたらいいわ。復讐に使うにも痛みを伴うものじゃないから微妙だしね」


「……ウリエルに使えと仰るのですか?」


「そうよ。心残りでしょう? あとリンゴに混ぜて。食べたら眠るように意識が落ち。男によって目覚めるわよ……ふふふ。商人がそうだった」


 本当に魔女のような母上に……ラファエルはそれをポッケに納める。そして……お辞儀をした。


「ありがとう。母上……考えます。本当にいいんですね?」


「いいの……選ぶのはあなただし。面白いわ……ウリエルがどうするかしらね? 殿方同士も今はあるぐらいだからね。王国では禁じられてるけども」


「………」


 ラファエルは大いに悩まされる事になるのだった。







「母上!! ラファエル来ませんでしたか?」


「ああ、来たわよ。旅に出るって」(少し考える時間が必要ね)


「……ラファエル。くっ……そこまでショックを。かわいそうに………」


「………ウリエル」


「なんでしょうか?」


「もしも、ラファエルがあなたの事をそれでも好きと言うならウリエルはどうするの?」


「穴があれば入りたい」


「墓穴ならあるわよ。諦めなさいウルルン」


「ぐぅ………ぐぅ………屈辱です」


「はいはい。でっ……問いに対しては?」


「………丁重に………お断りします」(いや……怖い、それは怖すぎる。ガブリエルみたいになるのだろう。流石に兄としては無理だ。異性なら、我を殺して許せていただろうか……)


「あら……弟好きだから認めるかと」


「残念ですが。さすがに………」(少し悩みましたがダメです)


「ふふ。わかった。楽しみね」(どう転んでも私は受け入れよう。痛快よ)


「………?」


「ふふふ」(サイコロの目はどっちでしょうね。楽しいわ~)


 邪悪な笑みでウリエルを見続けるミェースチにウリエルはなにか良からぬ事を察するのだった。





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