【完結】復讐に燃える帝国の悪役令嬢とそれに育てられた3人の王子と姫におまけ姫たちの恋愛物語<キャラ文芸筆休め自分用>

書くこと大好きな水銀党員

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おまけ姫様健闘~そして……崔は投げられる

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 ラファエルたちはミェースチに会わずにのんびり冬を楽しんでいる中でとうとう、鉄の独楽による大会は開催された。大人子供含め全国から集まり頂点を決めるその大きな催しは週間を跨ぎ、選考がされ……決闘場参加者が決まる。


 何千人もの参加者達が童心を思い出しながら笑顔で大真面目になる。


 一攫千金や騎士団の予算アップを目指す野心家達の熱き戦いは何日も行われる。そんな中で……多くの者が悪ふざけをする。


 四方騎士団長は……


「南騎士団長がやられたか………」


「ふん、あやつは四方騎士最弱………」


「そうだな。そろそろワシらも腰をあげよう」


「………くっ……」


 等を4人で仲良く演じ。


「お前とここで会うとはな……皇帝」


「辺境伯爵……これもまた定め。ワシが上へ行く」


「ふん。確かにお前が上だ。王だ……だがな!! こればっかりはお前よりも上へ行く!! 長年の決着決めようぞ!!」


「ふん!! 喰らうてやる!! その蛮勇!!」


 皇帝陛下とそのご友人の人の掛け合い等で盛り上がる。


 中には絶望し、ひれ伏す者もいる中で勝者だけが上へとあがる。


 そして……驚く事が起きる。最初はラファエルは代理でレイチェルを出場させて腕を組みえらそげに言う。


「レイチェル……奴は私を負かし。そして……私は彼女の体をうまく使うシュート力に目を見張った。抱いているからわかる。しなやかさに剛があった」


 えらそげに自分の用意した刺客を送り込む悪役を演じ、好敵手を恐怖や期待を持たせて楽しんでいたのだが。 


「レイチェル!! 吹き飛ばしによる勝利!!」


 予想よりも勝利を重ねていく。その度にラファエルはどんどん余裕が無くなって行った。楽しそうにするレイチェルの頭を撫でながら。心では思いの外……健闘し、生き残ることに驚きを隠せなかった。


「ラファエル様!! 勝ちました!!」


「おめでとう……次も頑張ろう」


 ラファエルは冷や汗をかき。レイチェル姫が皆に知れ渡るのはそう時間はかからなかった。








 64人まで減ったとき。敗者復活も含めた人数64人は決闘場まで導かれる。決闘場は観客がひしめき合い。非常に強力な魔法によって戦っているスタジアムが手元で見れるようになっている。


 その64人まで参加者が絞られる中には有名な騎士達がいた。とにかく有名過ぎるため……当然と皆が思う中で……一人異質な名前がデカデカと出る。


 レイチェル・グローライト


 64人の中にいるその名前が王国の姫様と言う事が皆が分かり。初戦……多くのブーイングが起きた。だが……レイチェルは堂々とし、ラファエルの登場によりブーイングはなくなり。


 レイチェルが勝利で叫んだとき。会場は多いに盛り上がった。相手が有名な騎士だったこともあり。予想を反する結果に……いつしかレイチェルはその場のヒーローとなる。それからも、くじ運の悪さで優勝候補と言われる人と辺り続け。


 決勝戦までレイチェルは登り詰めてしまう。ラファエルは胃薬を服用し、諦めの境地で彼女を決勝戦に送り込んだ。


 そして……決勝戦。相手は……薔薇騎士のボロス。


 レイチェルもボロスも知り合いで……あり。戦う前の罵り合いも面白いものだった。


 ダークホースのレイチェルが挑む絶対の強者ボロスに球場は盛り上がる。


 ボロスを応援する声よりもレイチェル姫を応援する声が大きく。いかに……そのくじでの戦いが壮絶だったかを思い知らされた。


「私、ビックリ。軟弱な姫がここに最強の敵として来るなんて。ラファエル……あなたの目は素晴らしい」


「……でしょう?」


「私もこんな所まで登れると思いませんでした。ですが……ここまで来たんです。この聖剣で勝ちます」


「ウリエルと同じ物を使うのね」


「はい。覚悟してください」


 二人は構え……審判の手が降り下ろされる。勝負は一瞬だった。








「優勝は……レイチェル・グローライト!!」


 解説者が叫び、審判が叫んだ瞬間。レイチェルは飛び上がり。ラファエルに抱き付いた。ラファエルも今までの事は全て吹き飛び。彼女を抱えて振り回す。ボロスは悔し泣きをし……ウリエルに慰められ。決勝場の大歓声に見送られる中で表彰台に案内される。表彰台に向かうまで、皇帝や多くの名だたる帝国の貴族、騎士から握手を求められ……レイチェルは満面の笑みで手袋をはずして答えた。


 同じようにラファエルにはそのレイチェルの独楽の力強い一投の才能を見抜いた事を称賛された。上司からはよくやったと誉められる。


 そんな中でレイチェルは表彰台に登った。寒さに負けない熱い声援が贈られ。皇帝直々に金のメダルを首にかけていただける。


「おめでとう……いい戦いぶりだった。ロマンが溢れ……いや。それは関係ない。本当に素晴らしい戦いぶりだった」


「あ、ありがとうございます」


「気負うことはない。王国の姫だろうと勝てば勝者だ。一言言うがいい。表彰台に上がってから文句を言えと」


「は、はい」


「ほんま……攻撃的な方法でここまでこれるには運もあっただろう。よく諦めずに来たよ」


「皇帝陛下……そろそろ……下がってください。皆が待っています」


「司会か……すまない……熱くなってね」


 皇帝がレイチェルの手を握り直し、そのまま下がる。そして……司会が話を伺う。


「今日、全ての勝者となったレイチェル・グローライト様に話を伺います。今の気持ちどうでしょうか!!」


「とにかく嬉しい以上に……名残惜しいです。一戦一戦がとにかく熱く。相手も強者ばかり。特に最終戦は時間の感覚がばなくなる程でした」


「はい!! では、最終戦如何でしたか?」


「強く運の先でした。しかし!! 私は掴みました!! ありがとうございますラファエル様!!」


「そうですね。レイチェル姫はラファエル様の傭兵との事でしたが……ラファエル様にお伺いしましょう」


「あっ……はい。ここまで勝ち登ると思いませんでしたが。出来レース等と言われていた昨今。今回、敵国の姫がここまでするとは予想外です。相手も本気で潰しにかかっているのを力と構成、運……全てで場外吹き飛ばしで驚きました。あんな戦い方が出来るのですから天性でした」


「ラファエル様。ありがとうございます。では……最後に一言。レイチェル姫お願いします」


 レイチェル姫が少し悩んだあと。ラファエルの腕を掴む。そして……笑みで答えた。


「みんなに怒られるかもしれません。私、レイチェルはラファエル様と先週婚約いたしました。だから来年……そこで見ているあなたと戦うかもしれませんよ」


「……おおおおおおと!?」


 会場が大きくざわつき。大きく盛り上がる。ラファエルは強張った表情でレイチェルを見たとき。レイチェルは可愛く舌とウィンクをしゴメンねと伝え。ラファエルは……あっ可愛い小悪魔と思うのだった。








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