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光陽の船’スキーズ’
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咲夜は心地よい眠りから目がさめると、一瞬彼の気配に包まれ、安心して目を閉じ枕に沈み込む。
無意識に彼の周りの結界を確認し、お日様の匂いがするシーツに彼の気配はするものの、隣に誰もいないことを感じてもう一度ぱちっと目を開け、今度こそベッドから起き上がった。
(ここは・・船の上?)
目の前に、昼の明るい春の陽に反射するキラキラした大きな海原の景色が広がり、海の上に浮かんでいるような錯覚に陥る。
周りを見渡せば、そこは落ち着いた白と薄い銀の壁紙、オフホワイトと蜂蜜色を基調をした北欧家具、白木の床に深い海の色の絨毯が敷いてある広く明るいベッドルームで、天井やドアの装飾もシンプルだが上品なものでまとめてある。
優しい色調に咲夜は一目で部屋が気に入り自分の部屋の様に寛いでうーんと伸びをする。
明るいベッドルームはとても広く、部屋にはソファーセットが置かれテレビやオーディオセットも見える、続き部屋は書斎になっており、広い机とコンピューターが載っている。
(うーん、居心地いい部屋だわ、すごく寛げる。ああ海の水面が光ってなんて素敵、でも、どうやってここに?・・っ私、もしかして寝てしまった?)
昨日の夜の、光陽との熱い戯れを思い出し、今更恥ずかしさで頬が火照ってきた。
(そうだわ、私、光陽にあちこち恥ずかしいところを触られて、気持ちよくなっちゃったんだわ。)
二度目のデートに至ったことのない咲夜には何もかもが初めての経験だった。
(男の人とああなる時は絶対緊張して恥ずかしくなると思っていたのに、光陽の愛撫に応えるのに夢中で気持ちよかった記憶しかないわ。)
余計なことは頭から消えて、目の前の光陽しか考えられなかった、光陽はそんな咲夜を、どう思っただろうか?
広いベッドルームの奥のドアの向こうが浴室になっているのが見え、そちらに行こうと手を動かすとシーツが身体からずり落ち、そこで初めて自分が下着さえつけず、裸で寝ていたことに気づいた。
(やだ、どうして私、裸で寝ているの?)
真っ赤になって周りを見回したが、人の気配はせず、ほっと息をついて、恐る恐る浴室に向かう。
広いシャワー室が見えると、途端に熱いシャワーが浴びたくなり、白いふかふかのタオルが洗面所の作り付けの棚に収まっているのを見て、決心して熱いシャワーを浴びた。
咲夜のいつも使っているシャンプーやリンス、ボディソープ全て揃っていて、もう深く考えない事にした咲夜は、そのまま有り難くそれらをふんだんに使ってサッパリした気分でシャワーを終える。
タオルで体を拭こうと手を伸ばし、初めて、二つある広い洗面台の横に可愛らしい女性用の下着とワンピースが揃えて置いてあることに気づく。
(これって、私のために用意してくれたのよね?)
下着は桃色と黄緑の可愛いランジェリーの上下、ワンピースは萌黄色に花網様の春らしく上品なデザインの一着だ。
試しに着てみると咲夜にぴったりのサイズで、まるで誂えたようにフィットした。
身支度を済ませ、部屋に帰るとすでにベッドメイクは済んでいる。
お腹がすいたなーと廊下に出るとそこは廊下の一番奥になっており、前にまっすぐ廊下が続いている。
船の中とは思えない程、揺れを感じず、今咲夜がいる廊下も天井が高くて広い。両脇に手すりがついているのは咄嗟に揺れた時の為なのだろうが、それ以外は普通の邸宅なの中にいるようだった。
キッチンに行けば食べ物があるだろうとキッチンを目指し歩き出すと、いつの間にかあんなに長かった廊下ではなく一番最初に見た吹き抜けの玄関の一番上の階から、下を見下ろす螺旋階段の手前に来ていて、びっくりした咲夜は思わず歩みを止めてしまう。
(えっ、今わたし数歩しか歩いてないわよね?)
そのまま下の階に降りて行く。さてどっちがキッチンだろうときょろきょろ見渡すと、チリンと音がして、いつの間にか目の前にアンマリーが控えていることに気づいた。
一日経つと彼らの手首から先の姿もユーモアがあって見慣れてくる。慣れとは恐ろしいものだ、と思いながらも、試しに、
「おはよう、アンマリー、お腹が空いたのでご飯が食べたいのだけど、どこに行けばいい?」
と聞くと、いつの間にかアンマリーがタブレットを持っており、
「ダイニングでお食事になさいますか?今日はいい天気ですし、デッキで召されるのも良いと思いますが?」
と電子音で答えられた。
「そうね、いい天気だし外で食べるわ。」
「かしこまりました。もうすぐ旦那様もお昼に戻ってこられますし、お二人のテーブルをご用意いたしますね。こちらです。」と言ってふわふわ咲夜の前を宙に浮き、船首のデッキへ案内された。
やっぱり見た目より、歩いた距離が近いような気がして、
「船の全長はどれくらいあるの?」
と聞いてみると、
「今は60メートルとなっておりますが、必要に合わせて変更が可能です。」
とアンマリーが教えてくれた。
「部屋数は幾つなの?」
と好奇心で聞いてみると、
「寝室は現在3つございます。」
と答えられた。こんなに大きいのに寝室は3つという事は、寝室以外の部屋がたくさんあるのかしら?と思いながら、いつの間にかデッキに出ていることに気づき目の前の2人用の丸いテーブルの椅子に腰掛ける。
すると何を召し上がりますか?聞かれ、お腹の空いていた咲夜は、
「えっと、オムレツとか出来る?」
と聞くと、
「かしこまりました。ただいまお持ちします、お飲み物はいかがいたしますか?」
と聞かれ、「オレンジジュースをお願い。」
と言うと畏まりましたとお辞儀され、すぐにテーブルにフレッシュなしぼりたてのジュースとオムレツが現れた。
(光陽は仕事かしら?アンマリーに聞けばよかった。)
春の海の穏やかな波のうねりを見ながら、思ったより風がないのねと思いながらブランチを食べていると、光陽の気配がこの船に現れた。
(あれ?もっと西の方に感じていたのに。)
と不思議ながらも、歩いて近づいてくる彼を見つめる。いまの彼は上品なスーツを纏っており、いつものジーンズ姿と別人だ。大人の男性の落ち着いた雰囲気と上品なグレイカラーのスーツを堂々と着こなすその姿は、彼の凜とした独特の雰囲気と相まって仕事の出来る優れた男性の姿だった。
彼の姿を見た途端、心が弾み胸がキュンとしてくる。高くなる鼓動と共に花の匂いが香り、光陽の顔がほころんだ。
そのまま真っ直ぐ金と緑の瞳で咲夜を見ながら、
「ただいま、可愛い人。よく眠れたかい?」
と聞いてくる。彼の深みのある低いバリトンは咲夜に音楽の旋律のように響き、上気した顔を上げて見つめると、彼が咲夜に屈み込みこみ、唇を塞いで口づけられる。咲夜が口を開き迎えると、彼の舌が滑り込んできてキスが深くなった。
「んっ・・・」
溢れそうな甘い唾液を飲み込んでいると、唇を離した彼が長い指で咲夜の唇を優しく拭い、その指を舐めると、向かいに腰を下ろす。
「お帰りなさい、お仕事は?」
「今は昼休みだ。食べたらまた戻る。今日は6時には帰る様にする。咲夜はどうしたい?このまま船にいてもいいし、行きたいところがあるのなら、送っていく。」
「じゃあ、港まで送ってもらってもいい?散歩がてら買い物してくるわ。」
「もちろんだよ。何を買いに行くんだい?」
「ピクニックの材料とか。久しぶりに色々見てくるわ。」
(一旦家に帰ったほうがいいのかしら、着替えとか無いし。)
と考えていると、コツコツと足音が聞こえ、リチャードが現れる。
「旦那様、お帰りなさいませ。」
「ただいまリチャード。」
「お昼は如何なさいますか?」
「咲夜の食べているオムライス、美味しそうだな。僕も同じものを頼む。それと飲み物は、炭酸水で。デザートにレモンシャーベットを。咲夜もシャーベット食べるかい?」
「美味しそうね、いただくわ。」
「かしこまりました。」
電子音で答えると、その場からやはりパッと消え、すぐに食事がテーブルの上に現れる。
咲夜は彼と二人で海を眺めながらのんびりランチの続きを食べ始めた。
「そういえば、アンマリーが咲夜の着替えやら、服やらをネットで嬉々として買い込んでいた。彼女、可愛いものや綺麗なものが好きなんだ。当分ファションショーに付き合わされる覚悟をしたほうがいい。なんせ彼女の憧れの着せ替えが出来る機会を、彼女が逃すとは思えないからな。部屋の洋服ダンス、チェックしたかい?」
「えっ、そうなの?じゃあこの服のお礼も言わなくちゃね、それなら着替えを取りに帰る必要はないわね。太郎は今晩合コンだと張り切ってたし。」
「ああ、そうだ、これは僕からのプレゼントだよ。」
光陽は、金のタグのようなものがついたブレスレットを咲夜に渡す。
「僕とお揃いなんだ、ほら。」
と袖を捲って手首を見せる。
「はめてごらん。手首を出して。」
と咲夜の手首にはめると、余っていたチェーンが消えて手首の大きさにぴったりの長さに縮んでいく。タグにはルーン文字が刻まれている。
「これってもしかして魔道具?」
「そうだ、所謂、収納ボックスと呼ばれる類のものだ。任意で好きなものが出し入れできる。ただし、生き物は持ち運びできない出来ないから。指輪と同じで気まぐれに消えたりするけど、必要な時は必ず現れる。」
どうりて、光陽と訓練した時、咲夜は上着を地面に置いたが、光陽はそんなそぶりを見せなかったはずだ、というか指輪が消えたりするとは知らなかった。
光陽からの初めてのプレゼントに心が高鳴る。それにこれは光陽とお揃いのアイテムなのだ。嬉しさに満面の笑みを浮かべて彼にお礼を言った。
「ありがとう、光陽、大事にするわね。」
「お礼はキスでいいよ。咲夜からしてもらったことないからね。」と頬を指して言ってくる。
はにかみながら立ち上がり、光陽に近付いて屈んで頬にキスをしようと手を伸ばすと、彼がその手と咲夜の腰を掴み、咲夜を身体ごと引き寄せると光陽の膝に横抱きに座らせられた。
「光陽ったら、何するのよ。」
「この方がキスしやすいだろう。」
「こんな格好、誰かに見られたら、恥ずかしいわ。」
咲夜の言葉に彼は面白そうに笑う。
「僕たち以外誰もいないよ、リチャードもアンマリーも僕らが呼ばない限り来ない。」
「それでも恥ずかしいの!」
「そうだ、シャーベット食べさせてあげよう、早く食べないと溶ける。」
とスプーンですくったシャーベットを咲夜の口元に待ってくる。恥ずかしがる咲夜にさらに、
「はい、アーンして。」
と食べさせようとする。咲夜は真っ赤になりながらも、素直に口を開けて運ばれてくるシャーベットを光陽のスプーンから食べる。
(なんのプレイなのこれは・・、誰もいないとはいえ、この小恥ずかしい感じ・・・ううっ)
咲夜のそんな様子を光陽は満足そうに微笑みながら見ている。恥ずかしくて、思わずぎゅっと目を瞑った咲夜に、
「あっ、ほら咲夜が目を瞑るから、溢れてしまった。」
とスプーンから咲夜のワンピースの開いた胸元に溢れたシャーベットを顔を近づけて、ぺろっと舐める。
「あっ・・・」
感じやすい咲夜は胸元に温かく湿った彼の舌が蠢くのを感じて小さく呻く。
彼の舌はそのまま溶けて胸元に滑り込んだシャーベットを追っていく。
咲夜がくすぐったいような感覚にじっと耐えていると、ワンピースの後ろのファスナーが下ろされ肩がむき出しにされる。
いたずらな冷たい塊は、咲夜の可愛いランジェリーの中に入り込んでいき、彼は、
「可愛い下着だね、中に入ってしまったから外すよ。」
と言うと、何を外すのだろうと咲夜が疑問に思うのと同時にブラジャーの肩紐がずらされ、咲夜の裸の胸が明るい昼の太陽の下、外の外気にさらされる。
「あっ、光陽だめっ。恥ずかしい」
光陽は、胸元までピンクに染めていく咲夜の膨らみの下に残っていた甘い液体を舐めとり、そのまま柔らかい胸元に顔を埋め、わざとちゅっと音を立てながら肌にキスをする。咲夜がふっと吐息を漏らすと花の香りが強くなり胸の膨らみの先端が尖ってくる。
白いなめらかな肌に、血の色のように少し暗い赤色をした胸先が、いかにも誘っているかのように薔薇の蕾の形に変わっていく。
「咲夜、綺麗だな。」
光陽は目を細め、ゆっくり熱い舌を押し当てて、全体を舐めると、尖った蕾をそっと唇で挟んで強く吸った。
咲夜は彼の低いバリトンで名前を呼ばれると、胸がキュンとなり、苦しい様な甘い様な切なさで彼を求めて彼の頭をぎゅっと抱える。
「ああっ」
咲夜は胸に突然走った快感に思わず彼の頭を抱えていた手に力が入り、もっと、と彼の頭をウズウズする中心の胸先に押し付ける。
彼は咲夜の胸を味わって食べるように、蕾を強く吸っては、舐め、舌で押し潰しては、口を開いて周りの赤い部分も一緒に吸い込む。
(なんて気持ちいいの・・・)
「ぁん・・・」
咲夜は彼が与えてくれる胸に広がる快感に逆らわず、快感の波に合わせて嬌声を連続して上げる。そして、咲夜の香りが強くなりショーツを濡らし始めると、光陽は胸の先端に歯を当てて甘噛みをした。
「咲夜、やっぱりここも敏感だ。これはどう?」
「あーっ・・・」
咲夜が一際大きな声を上げ、ビクンビクンと身体を震わせてから弛緩させると、今度は強く蕾を口の中に吸い込みながら舌でいたぶった。
「やあっ、ダメ光陽・・」
少し痛がゆいが、気持ち良い快感に腰の奥がムズムズして咲夜が甘い抗議の声を上げる。
その時、光陽のポケットから携帯のアラームがなりだし、残念そうに口を胸から外し、ブラジャーの位置を直して、スカートのファスナーを閉めると、咲夜の目を見て、
「残念だけど時間切れだ、仕事に戻らないと。一緒に来るかい?」
と聞いてきた。敏感な胸元を散々いじられて咲夜は気持ちよさに涙目になりながら、息を整えて、なんで光陽はこんなに冷静でいられるんだろう、と恨めしくなる。
「光陽の意地悪。一緒に行くわ。」
じゃあ5分あげるから支度しといで、と言われ、彼に手で支えられ、ふらっとしながらも立ち、キャビンに戻って行った咲夜だった。
光陽は、その後ろ姿を見送りながら、先ほど咲夜が見せたかわいい涙目の顔に、(可愛いな、咲夜)と悦びを隠せず微笑んでしまう。
ちょっとからかうつもりだったのが、つい彼女の反応が愉しくてやめられなくなってしまった。
アラームが鳴らなければ昼の仕事に戻れたかどうか、とても、とても怪しい。
彼女に触れると、光陽の身体は全身で彼女を可愛がりたくなる。
彼女が愉悦の声を上げれば、もっと気持ちよくしてあげたいと思うし、快感で身体が震えれば、彼でもっと感じて欲しいと思う。
先ほども、自制心には自信があったのに、彼女の胸から離れることを全身の細胞が拒絶し、意思で無理やり押し切った。
女性に対してここまであからさまに欲望が働きかけるのは初めてで、手加減がだんだん難しくなっている。
彼女の案外ウブな反応に嬉しくもあるが、大事にしたいと思っといるのに。
(怖がらせたくは無い、少しづつ僕に慣れてもらう。)
余裕がない自分に光陽は苦笑いを浮かべた。
咲夜がキャビンに入り、(早く部屋に帰って支度しなきゃ。)と思っているといつの間にかベッドルームの扉の前に立っていた。
扉を開け、ベッドルームに入ると部屋の奥に見えた衣装掛けに向かう。そこは部屋が丸々クローゼットになっており、咲夜の昨日着ていた服も、荷物も全部きちんと畳んであって部屋の真ん中にある腰掛け椅子に揃っていた。
咲夜は光陽の先ほどの言葉を思い出し、(洋服ダンスってもっとこう、こじんまりした箪笥のことよね。普通・・・)と目の前のずらっと並んだハンガーに止め息をつく。
ハンガーには色とりどりのワンピースがかかり、棚にはトレーニングウェアらしきものが収まっている。
好奇心で引き出しの一つを開けるとレースのランジェリーが綺麗に収まっていた。
一番手前の黒のレースのショーツを手に取ってみるとかなり際どいセクシーなデザインだ。
手に取って見ているだけでもつけた時の姿が想像でき、顔が赤くなってくる。どう見てもいわゆる勝負下着に見える。
(・・・これを私につけろと・・・アンマリー・・・)
メイドの心尽くしの下着をそっと元の引き出しにしまい、咲夜のバッグを手に取り(ブレスレットに、)と思うとスッと荷物が消えた。驚いた咲夜は、もしかして、と試しにバッグの中身の財布が欲しいと思うと手の中にスッと財布が現れる。
(便利な魔道具なのね。重宝しそうだわ。)
必要なものを次々収納し終わると、光陽の言った通りブレスレットはすっと手首から消えていく。
部屋を出て光陽の元に戻ろうと思うと、いつの間にか光陽が待つタラップのあるリアデッキについていた。
(どうなっているの?この船の構造・・)
と思うと、船の複雑なマップが頭に浮かび始めて、リビング、ダインニング、図書室、音楽室など次々頭に映像が浮かんでくる。
興味は尽きなかったが、光陽を待たせていることを思い出し、慌てて急いで意識を光陽に移し、
「お待たせ。」
と彼に手を引かれて、船のタラップを後にした。
無意識に彼の周りの結界を確認し、お日様の匂いがするシーツに彼の気配はするものの、隣に誰もいないことを感じてもう一度ぱちっと目を開け、今度こそベッドから起き上がった。
(ここは・・船の上?)
目の前に、昼の明るい春の陽に反射するキラキラした大きな海原の景色が広がり、海の上に浮かんでいるような錯覚に陥る。
周りを見渡せば、そこは落ち着いた白と薄い銀の壁紙、オフホワイトと蜂蜜色を基調をした北欧家具、白木の床に深い海の色の絨毯が敷いてある広く明るいベッドルームで、天井やドアの装飾もシンプルだが上品なものでまとめてある。
優しい色調に咲夜は一目で部屋が気に入り自分の部屋の様に寛いでうーんと伸びをする。
明るいベッドルームはとても広く、部屋にはソファーセットが置かれテレビやオーディオセットも見える、続き部屋は書斎になっており、広い机とコンピューターが載っている。
(うーん、居心地いい部屋だわ、すごく寛げる。ああ海の水面が光ってなんて素敵、でも、どうやってここに?・・っ私、もしかして寝てしまった?)
昨日の夜の、光陽との熱い戯れを思い出し、今更恥ずかしさで頬が火照ってきた。
(そうだわ、私、光陽にあちこち恥ずかしいところを触られて、気持ちよくなっちゃったんだわ。)
二度目のデートに至ったことのない咲夜には何もかもが初めての経験だった。
(男の人とああなる時は絶対緊張して恥ずかしくなると思っていたのに、光陽の愛撫に応えるのに夢中で気持ちよかった記憶しかないわ。)
余計なことは頭から消えて、目の前の光陽しか考えられなかった、光陽はそんな咲夜を、どう思っただろうか?
広いベッドルームの奥のドアの向こうが浴室になっているのが見え、そちらに行こうと手を動かすとシーツが身体からずり落ち、そこで初めて自分が下着さえつけず、裸で寝ていたことに気づいた。
(やだ、どうして私、裸で寝ているの?)
真っ赤になって周りを見回したが、人の気配はせず、ほっと息をついて、恐る恐る浴室に向かう。
広いシャワー室が見えると、途端に熱いシャワーが浴びたくなり、白いふかふかのタオルが洗面所の作り付けの棚に収まっているのを見て、決心して熱いシャワーを浴びた。
咲夜のいつも使っているシャンプーやリンス、ボディソープ全て揃っていて、もう深く考えない事にした咲夜は、そのまま有り難くそれらをふんだんに使ってサッパリした気分でシャワーを終える。
タオルで体を拭こうと手を伸ばし、初めて、二つある広い洗面台の横に可愛らしい女性用の下着とワンピースが揃えて置いてあることに気づく。
(これって、私のために用意してくれたのよね?)
下着は桃色と黄緑の可愛いランジェリーの上下、ワンピースは萌黄色に花網様の春らしく上品なデザインの一着だ。
試しに着てみると咲夜にぴったりのサイズで、まるで誂えたようにフィットした。
身支度を済ませ、部屋に帰るとすでにベッドメイクは済んでいる。
お腹がすいたなーと廊下に出るとそこは廊下の一番奥になっており、前にまっすぐ廊下が続いている。
船の中とは思えない程、揺れを感じず、今咲夜がいる廊下も天井が高くて広い。両脇に手すりがついているのは咄嗟に揺れた時の為なのだろうが、それ以外は普通の邸宅なの中にいるようだった。
キッチンに行けば食べ物があるだろうとキッチンを目指し歩き出すと、いつの間にかあんなに長かった廊下ではなく一番最初に見た吹き抜けの玄関の一番上の階から、下を見下ろす螺旋階段の手前に来ていて、びっくりした咲夜は思わず歩みを止めてしまう。
(えっ、今わたし数歩しか歩いてないわよね?)
そのまま下の階に降りて行く。さてどっちがキッチンだろうときょろきょろ見渡すと、チリンと音がして、いつの間にか目の前にアンマリーが控えていることに気づいた。
一日経つと彼らの手首から先の姿もユーモアがあって見慣れてくる。慣れとは恐ろしいものだ、と思いながらも、試しに、
「おはよう、アンマリー、お腹が空いたのでご飯が食べたいのだけど、どこに行けばいい?」
と聞くと、いつの間にかアンマリーがタブレットを持っており、
「ダイニングでお食事になさいますか?今日はいい天気ですし、デッキで召されるのも良いと思いますが?」
と電子音で答えられた。
「そうね、いい天気だし外で食べるわ。」
「かしこまりました。もうすぐ旦那様もお昼に戻ってこられますし、お二人のテーブルをご用意いたしますね。こちらです。」と言ってふわふわ咲夜の前を宙に浮き、船首のデッキへ案内された。
やっぱり見た目より、歩いた距離が近いような気がして、
「船の全長はどれくらいあるの?」
と聞いてみると、
「今は60メートルとなっておりますが、必要に合わせて変更が可能です。」
とアンマリーが教えてくれた。
「部屋数は幾つなの?」
と好奇心で聞いてみると、
「寝室は現在3つございます。」
と答えられた。こんなに大きいのに寝室は3つという事は、寝室以外の部屋がたくさんあるのかしら?と思いながら、いつの間にかデッキに出ていることに気づき目の前の2人用の丸いテーブルの椅子に腰掛ける。
すると何を召し上がりますか?聞かれ、お腹の空いていた咲夜は、
「えっと、オムレツとか出来る?」
と聞くと、
「かしこまりました。ただいまお持ちします、お飲み物はいかがいたしますか?」
と聞かれ、「オレンジジュースをお願い。」
と言うと畏まりましたとお辞儀され、すぐにテーブルにフレッシュなしぼりたてのジュースとオムレツが現れた。
(光陽は仕事かしら?アンマリーに聞けばよかった。)
春の海の穏やかな波のうねりを見ながら、思ったより風がないのねと思いながらブランチを食べていると、光陽の気配がこの船に現れた。
(あれ?もっと西の方に感じていたのに。)
と不思議ながらも、歩いて近づいてくる彼を見つめる。いまの彼は上品なスーツを纏っており、いつものジーンズ姿と別人だ。大人の男性の落ち着いた雰囲気と上品なグレイカラーのスーツを堂々と着こなすその姿は、彼の凜とした独特の雰囲気と相まって仕事の出来る優れた男性の姿だった。
彼の姿を見た途端、心が弾み胸がキュンとしてくる。高くなる鼓動と共に花の匂いが香り、光陽の顔がほころんだ。
そのまま真っ直ぐ金と緑の瞳で咲夜を見ながら、
「ただいま、可愛い人。よく眠れたかい?」
と聞いてくる。彼の深みのある低いバリトンは咲夜に音楽の旋律のように響き、上気した顔を上げて見つめると、彼が咲夜に屈み込みこみ、唇を塞いで口づけられる。咲夜が口を開き迎えると、彼の舌が滑り込んできてキスが深くなった。
「んっ・・・」
溢れそうな甘い唾液を飲み込んでいると、唇を離した彼が長い指で咲夜の唇を優しく拭い、その指を舐めると、向かいに腰を下ろす。
「お帰りなさい、お仕事は?」
「今は昼休みだ。食べたらまた戻る。今日は6時には帰る様にする。咲夜はどうしたい?このまま船にいてもいいし、行きたいところがあるのなら、送っていく。」
「じゃあ、港まで送ってもらってもいい?散歩がてら買い物してくるわ。」
「もちろんだよ。何を買いに行くんだい?」
「ピクニックの材料とか。久しぶりに色々見てくるわ。」
(一旦家に帰ったほうがいいのかしら、着替えとか無いし。)
と考えていると、コツコツと足音が聞こえ、リチャードが現れる。
「旦那様、お帰りなさいませ。」
「ただいまリチャード。」
「お昼は如何なさいますか?」
「咲夜の食べているオムライス、美味しそうだな。僕も同じものを頼む。それと飲み物は、炭酸水で。デザートにレモンシャーベットを。咲夜もシャーベット食べるかい?」
「美味しそうね、いただくわ。」
「かしこまりました。」
電子音で答えると、その場からやはりパッと消え、すぐに食事がテーブルの上に現れる。
咲夜は彼と二人で海を眺めながらのんびりランチの続きを食べ始めた。
「そういえば、アンマリーが咲夜の着替えやら、服やらをネットで嬉々として買い込んでいた。彼女、可愛いものや綺麗なものが好きなんだ。当分ファションショーに付き合わされる覚悟をしたほうがいい。なんせ彼女の憧れの着せ替えが出来る機会を、彼女が逃すとは思えないからな。部屋の洋服ダンス、チェックしたかい?」
「えっ、そうなの?じゃあこの服のお礼も言わなくちゃね、それなら着替えを取りに帰る必要はないわね。太郎は今晩合コンだと張り切ってたし。」
「ああ、そうだ、これは僕からのプレゼントだよ。」
光陽は、金のタグのようなものがついたブレスレットを咲夜に渡す。
「僕とお揃いなんだ、ほら。」
と袖を捲って手首を見せる。
「はめてごらん。手首を出して。」
と咲夜の手首にはめると、余っていたチェーンが消えて手首の大きさにぴったりの長さに縮んでいく。タグにはルーン文字が刻まれている。
「これってもしかして魔道具?」
「そうだ、所謂、収納ボックスと呼ばれる類のものだ。任意で好きなものが出し入れできる。ただし、生き物は持ち運びできない出来ないから。指輪と同じで気まぐれに消えたりするけど、必要な時は必ず現れる。」
どうりて、光陽と訓練した時、咲夜は上着を地面に置いたが、光陽はそんなそぶりを見せなかったはずだ、というか指輪が消えたりするとは知らなかった。
光陽からの初めてのプレゼントに心が高鳴る。それにこれは光陽とお揃いのアイテムなのだ。嬉しさに満面の笑みを浮かべて彼にお礼を言った。
「ありがとう、光陽、大事にするわね。」
「お礼はキスでいいよ。咲夜からしてもらったことないからね。」と頬を指して言ってくる。
はにかみながら立ち上がり、光陽に近付いて屈んで頬にキスをしようと手を伸ばすと、彼がその手と咲夜の腰を掴み、咲夜を身体ごと引き寄せると光陽の膝に横抱きに座らせられた。
「光陽ったら、何するのよ。」
「この方がキスしやすいだろう。」
「こんな格好、誰かに見られたら、恥ずかしいわ。」
咲夜の言葉に彼は面白そうに笑う。
「僕たち以外誰もいないよ、リチャードもアンマリーも僕らが呼ばない限り来ない。」
「それでも恥ずかしいの!」
「そうだ、シャーベット食べさせてあげよう、早く食べないと溶ける。」
とスプーンですくったシャーベットを咲夜の口元に待ってくる。恥ずかしがる咲夜にさらに、
「はい、アーンして。」
と食べさせようとする。咲夜は真っ赤になりながらも、素直に口を開けて運ばれてくるシャーベットを光陽のスプーンから食べる。
(なんのプレイなのこれは・・、誰もいないとはいえ、この小恥ずかしい感じ・・・ううっ)
咲夜のそんな様子を光陽は満足そうに微笑みながら見ている。恥ずかしくて、思わずぎゅっと目を瞑った咲夜に、
「あっ、ほら咲夜が目を瞑るから、溢れてしまった。」
とスプーンから咲夜のワンピースの開いた胸元に溢れたシャーベットを顔を近づけて、ぺろっと舐める。
「あっ・・・」
感じやすい咲夜は胸元に温かく湿った彼の舌が蠢くのを感じて小さく呻く。
彼の舌はそのまま溶けて胸元に滑り込んだシャーベットを追っていく。
咲夜がくすぐったいような感覚にじっと耐えていると、ワンピースの後ろのファスナーが下ろされ肩がむき出しにされる。
いたずらな冷たい塊は、咲夜の可愛いランジェリーの中に入り込んでいき、彼は、
「可愛い下着だね、中に入ってしまったから外すよ。」
と言うと、何を外すのだろうと咲夜が疑問に思うのと同時にブラジャーの肩紐がずらされ、咲夜の裸の胸が明るい昼の太陽の下、外の外気にさらされる。
「あっ、光陽だめっ。恥ずかしい」
光陽は、胸元までピンクに染めていく咲夜の膨らみの下に残っていた甘い液体を舐めとり、そのまま柔らかい胸元に顔を埋め、わざとちゅっと音を立てながら肌にキスをする。咲夜がふっと吐息を漏らすと花の香りが強くなり胸の膨らみの先端が尖ってくる。
白いなめらかな肌に、血の色のように少し暗い赤色をした胸先が、いかにも誘っているかのように薔薇の蕾の形に変わっていく。
「咲夜、綺麗だな。」
光陽は目を細め、ゆっくり熱い舌を押し当てて、全体を舐めると、尖った蕾をそっと唇で挟んで強く吸った。
咲夜は彼の低いバリトンで名前を呼ばれると、胸がキュンとなり、苦しい様な甘い様な切なさで彼を求めて彼の頭をぎゅっと抱える。
「ああっ」
咲夜は胸に突然走った快感に思わず彼の頭を抱えていた手に力が入り、もっと、と彼の頭をウズウズする中心の胸先に押し付ける。
彼は咲夜の胸を味わって食べるように、蕾を強く吸っては、舐め、舌で押し潰しては、口を開いて周りの赤い部分も一緒に吸い込む。
(なんて気持ちいいの・・・)
「ぁん・・・」
咲夜は彼が与えてくれる胸に広がる快感に逆らわず、快感の波に合わせて嬌声を連続して上げる。そして、咲夜の香りが強くなりショーツを濡らし始めると、光陽は胸の先端に歯を当てて甘噛みをした。
「咲夜、やっぱりここも敏感だ。これはどう?」
「あーっ・・・」
咲夜が一際大きな声を上げ、ビクンビクンと身体を震わせてから弛緩させると、今度は強く蕾を口の中に吸い込みながら舌でいたぶった。
「やあっ、ダメ光陽・・」
少し痛がゆいが、気持ち良い快感に腰の奥がムズムズして咲夜が甘い抗議の声を上げる。
その時、光陽のポケットから携帯のアラームがなりだし、残念そうに口を胸から外し、ブラジャーの位置を直して、スカートのファスナーを閉めると、咲夜の目を見て、
「残念だけど時間切れだ、仕事に戻らないと。一緒に来るかい?」
と聞いてきた。敏感な胸元を散々いじられて咲夜は気持ちよさに涙目になりながら、息を整えて、なんで光陽はこんなに冷静でいられるんだろう、と恨めしくなる。
「光陽の意地悪。一緒に行くわ。」
じゃあ5分あげるから支度しといで、と言われ、彼に手で支えられ、ふらっとしながらも立ち、キャビンに戻って行った咲夜だった。
光陽は、その後ろ姿を見送りながら、先ほど咲夜が見せたかわいい涙目の顔に、(可愛いな、咲夜)と悦びを隠せず微笑んでしまう。
ちょっとからかうつもりだったのが、つい彼女の反応が愉しくてやめられなくなってしまった。
アラームが鳴らなければ昼の仕事に戻れたかどうか、とても、とても怪しい。
彼女に触れると、光陽の身体は全身で彼女を可愛がりたくなる。
彼女が愉悦の声を上げれば、もっと気持ちよくしてあげたいと思うし、快感で身体が震えれば、彼でもっと感じて欲しいと思う。
先ほども、自制心には自信があったのに、彼女の胸から離れることを全身の細胞が拒絶し、意思で無理やり押し切った。
女性に対してここまであからさまに欲望が働きかけるのは初めてで、手加減がだんだん難しくなっている。
彼女の案外ウブな反応に嬉しくもあるが、大事にしたいと思っといるのに。
(怖がらせたくは無い、少しづつ僕に慣れてもらう。)
余裕がない自分に光陽は苦笑いを浮かべた。
咲夜がキャビンに入り、(早く部屋に帰って支度しなきゃ。)と思っているといつの間にかベッドルームの扉の前に立っていた。
扉を開け、ベッドルームに入ると部屋の奥に見えた衣装掛けに向かう。そこは部屋が丸々クローゼットになっており、咲夜の昨日着ていた服も、荷物も全部きちんと畳んであって部屋の真ん中にある腰掛け椅子に揃っていた。
咲夜は光陽の先ほどの言葉を思い出し、(洋服ダンスってもっとこう、こじんまりした箪笥のことよね。普通・・・)と目の前のずらっと並んだハンガーに止め息をつく。
ハンガーには色とりどりのワンピースがかかり、棚にはトレーニングウェアらしきものが収まっている。
好奇心で引き出しの一つを開けるとレースのランジェリーが綺麗に収まっていた。
一番手前の黒のレースのショーツを手に取ってみるとかなり際どいセクシーなデザインだ。
手に取って見ているだけでもつけた時の姿が想像でき、顔が赤くなってくる。どう見てもいわゆる勝負下着に見える。
(・・・これを私につけろと・・・アンマリー・・・)
メイドの心尽くしの下着をそっと元の引き出しにしまい、咲夜のバッグを手に取り(ブレスレットに、)と思うとスッと荷物が消えた。驚いた咲夜は、もしかして、と試しにバッグの中身の財布が欲しいと思うと手の中にスッと財布が現れる。
(便利な魔道具なのね。重宝しそうだわ。)
必要なものを次々収納し終わると、光陽の言った通りブレスレットはすっと手首から消えていく。
部屋を出て光陽の元に戻ろうと思うと、いつの間にか光陽が待つタラップのあるリアデッキについていた。
(どうなっているの?この船の構造・・)
と思うと、船の複雑なマップが頭に浮かび始めて、リビング、ダインニング、図書室、音楽室など次々頭に映像が浮かんでくる。
興味は尽きなかったが、光陽を待たせていることを思い出し、慌てて急いで意識を光陽に移し、
「お待たせ。」
と彼に手を引かれて、船のタラップを後にした。
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