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第17章 魔王軍との戦い
第586話 オークエンペラー
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午後からの戦闘中に突如それは現れた。ケビンは何者かが森の中を突き進んでくることを知っていたが、現場で戦闘中の者に関してはその限りではない。
その者は猛る闘志の邪魔だと言わんばかりに、行く手を遮る木々を吹き飛ばし戦場に姿を現す。
「皆殺しブヒぃぃぃぃ!」
オークキングを超える巨躯から放たれた1撃が地面を割り、その勢いを殺さぬまま衝撃波が王国軍を襲う。
突如現れたのもそうだが、その異様なる雰囲気に飲み込まれてしまった王国軍は、衝撃波を避けきれず吹き飛ばされていく。
「女は生け捕り、男は殺せぇぇぇぇ!」
その掛け声とともに周りにいた部下たちも戦場を走り、王国軍への攻撃を開始していき、王国軍は一部の陣形を崩されてしまった。
「あら、あれが魔王かしら?」
「そうじゃない? オークキングを従えているんだし」
サラとマリアンヌが呑気にそのようなことを会話していると、ローテーションで休んでいた一部の勇者たちが応援に駆けつけようと、ケビンに対し具申する。
「人殺しの覚悟はできたのか?」
そう言うケビンの言葉によって勇者たちは二の足を踏んでしまう。視線の先で暴れているのは、なにもオークの上位種だけではない。
そこでは浅黒い肌をした見た目が人族と変わらないような者たちや、獣人族も一緒になって戦いに参加しているのだ。
「ああいうタイプは初めて見るな。サナ、あれは何種族だ?」
『あれは魔人族ですね。魔大陸の魔素の濃さでも生き延びた人族の成れの果てです。環境適応した人族と言ったところですね。人族の進化には驚かされるばかりです』
「人族と違う点は?」
『人族の派生上位種と思っていただければ。魔物や魔族が跋扈する魔大陸で生きているのですからステータスの基礎値が当然高く、濃い魔素の環境下での影響で魔法にも全員が適応しています』
「兵士との戦闘力差は?」
『一般兵は負けますね。騎士だとそれなりに戦って負け、騎士隊長でかろうじて五分と言ったところでしょうか』
「マジか……」
『基本的に鍛えている者に関しては、冒険者でいうSランクに近い戦闘力だと思っていただければ。強い者だと普通にSランクですね』
「それがあの人数か……ってゆーか、それなら隠れてコソコソしなくても良かったんじゃないか?」
『誰しもがマスターみたいな規格外じゃないんですよ。一般人はみんな体力というものを持っていますから。戦ってたら当然のことながらバテちゃうんですよ』
「いや、俺も普通にバテるんだけど?」
『マスターはバテる前に魔法で無双するでしょ。普通に剣技でも厄介なのに、疲れたと思ったら魔法に切り替える。しかも【無詠唱】が使える。魔法で疲れを取ることもできる。マナポーションがいくらでも飲めたら、無限機関ですよ? 世に言われるチート野郎が可愛く見えます』
サナから例を上げて言われたことでケビンは何も言い返せなくなってしまい、何事もなかったかのように戦場を見つめるのだった。
そして、事情を知らない勇者たちは、ケビンが独り言をブツブツと言っているようにしか見えないみたいで、遠巻きに様子を窺うような仕草を見せている。傍から見れば危ない人、間違いなしだからだ。
「あの……ケビンさん?」
そのような中で勇者さながら勇気を持ってケビンに声をかけたのは、二の足を踏む代表の能登である。
「あ、ああ、悪い。ちょっと調べものをしていてな。それでわかったんだが、能登。お前は戦うな」
「え……」
「あそこに見える日サロ通いのギャル男みたいな魔族がいるだろ?」
「え、ええ……」
ケビンの例えがあんまりなものだったためか能登は戸惑いを隠せないが、その例えのおかげで誰を指して言っているのかは、他の勇者たちにしても一目瞭然だった。
「あれは人族だ」
ケビンが何を言っているのか理解が追いつかなかったのか、能登を始めとする勇者たちはポカンとする。
「魔大陸に住む人族。それがあいつらだ。能登はあいつらを殺せるか? 魔族と一括りにされているけど、人族なのは間違いない。正式には魔人族と言うらしいがな」
「魔人族……」
「地球でも同じ人間なのに、住む環境によっては肌の色が違ったりするんだろ?」
「……はい」
「それと同じだ。肌の色が違うだけの人族。まぁ、細かく言えばポテンシャルも違うがな。だからあいつらと戦うってことは、確実に人殺しをするってことになる。他種魔族みたいに角が生えていたり、翼が生えていたりしていない、完全に肌の色が違うだけの魔族という名の人族だ」
「ぼ……僕は……」
心の内で葛藤する能登を見たケビンは、優しい声音で説得する。
「お前は戦うのをやめておけ。もし殺したりしたら後戻りできないぞ。後に残るのは寝覚めの悪い後味と後悔だけだ。それで済むならまだしも、最悪心を病むぞ。人を殺すには、お前は優しすぎる」
「でも……みんなが頑張っているのに……」
能登は役に立てない自分が不甲斐ないと思っているのか、ギュッと拳を握りしめて地面を睨みつけていた。
「お前はお前にできることをすればいい。魔物相手なら戦えるだろ? あいつらが乱入したせいで、こちら側の勢いが落ちた。だからお前は味方を守るために魔物を倒していくんだ」
そしてケビンがソファから立ち上がると、他の勇者たちにも声をかける。
「勇者たちは魔物の残党を引き続き処理しろ。あいつらは俺たちでやる」
それからケビンは嫁たちを集合させると、作戦を手短に伝えて現場へと赴く。そこでは魔王の手によって陣形が崩されてしまった王国軍が、それでも負けるものかと奮闘しているようだ。
そこでケビンは戦っている兵士たちを一気に転移させて、安全な後方に下げた。そのようなことが起きたものだから、戦っていた魔物たちや乱入した魔王たちはキョトンとしてしまう。
だが、その時間はケビンが作戦を進めるためには充分なもので、ケビンはシーラに指示を出した。
「姉さん、お願い」
「任せて! ケビンと共同開発した私の新魔法。これが私の全力全開の《氷結地獄》だぁぁぁぁ!」
新魔法を唱えたシーラの声が戦場に響きわたる。
しかしながら、ケビンから装備制限解除を受けている嫁たちはケビン印のチート武器を手に持ち、シーラの唱えた魔法の威力に驚くと言うよりも、『相変わらず氷魔法なのね……』という気持ちの方が大きかった。
そのシーラの魔法によって中央で暴れ回ってた魔王たちは、広範囲をドーム状の分厚い氷の壁に囲まれてしまい、ようやく呆けていた自分たちが何をされたのか理解する。
「冒険者たちはそのまま目の前の敵と戦え! 勇者たちもだ! 王国軍は負傷者の回収と手当を優先しろ! 手空きは魔物の残党処理の応援にまわれ!」
ケビンが魔法の力を使って戦場に声を届かせると、シーラの魔法によって呆けていた味方たちも次々と動き始めるが、魔力を使い果たしたシーラはその場で座り込んだ。
「はぁはぁ……ケビン……お姉ちゃん頑張ったわよ。もう、動けない……」
「ありがとう姉さん。プリシラ!」
「はい、ここに」
ケビンに呼ばれたプリシラがケビンの背後に現れたことで、ケビンはちょっとだけビクッとしてしまうが、そこは何とか平静を装ったまま背後に控えるプリシラに指示を出す。
「姉さんを休ませてくれ」
「かしこまりました」
するとプリシラはシーラの傍によって、しゃがみこんでいるシーラをお姫様抱っこした。
「ちょ……プリシラ!? お姫様抱っこなの!?」
「はい、運びやすいので」
「そんな……ケビン以外の人にお姫様抱っこされるなんて……」
プリシラからお姫様抱っこされたシーラが、ソファのある休憩所にドナドナされていくと、それを見守るケビンは気持ちを切り替えて口を開いた。
「じゃあ、初の魔王戦と行きますか」
「ケビン、別に魔王を倒してしまってもいいのよね?」
「ちょ……母さん、それフラグっ!!」
『うっはー! サラお義母さんがサラっとフラグを立てたー! サラだけに(ドヤ)!』
《サナちゃん……》
サラの無意識によるフラグ立てにケビンは戦慄し、サナは狂喜乱舞するが、サナの寒いギャグにシステムは呆れてしまう。だが、フラグを知らない嫁たちは、サラの意気込みに便乗していく。
「それでは私は魔人族とやらを相手にするかの」
「私たちは側近らしきキングを相手にするわ。久々のパーティー戦をするわよ」
「支援は任せて」
「私は遊撃に入ります!」
「じゃあ、前衛は私の役割だねー」
「私はどうしようかしら?」
「マリーは獣人族を頼む」
「殺していいの?」
「いや、魔王に与したお仕置きだ。獣人族の誇りとなる尻尾を切り落としてくれ。さすがに耳は可哀想だから残したままで」
「別に耳もいいんじゃない? 穴が開いていれば聞こえるでしょう?」
「髪の毛とかあるけど綺麗に切り落とせるの?」
「多少ハゲても構わないでしょ。どうせ帰ったら粛清よ?」
「それなら別にいっか」
ケビンの指示を発端にしてマリアンヌによる追加が決まると、魔王に与した獣人族はえげつない処罰を受けることになってしまう。しかも、相手は【インビジブル】と言われたマリアンヌだ。気づかないうちに耳や尻尾を切り落とされて、痛みと同時にその事実を知ることになるだろう。
「じゃあ、行くぞ!」
そうケビンが掛け声をかけると、シーラの施したドーム状の中へみんなを引き連れて転移する。そして、転移した先では氷の壁を壊そうとしているのか、魔王たちは一生懸命になって攻撃を加えていた。
「無駄だ。その氷はそう簡単に壊せないぞ。何せ最強装備の姉さんの魔力が全部込められているからな。壊したければ強いドラゴンでも味方につけるんだったな」
「ブヒっ!? いつの間に!?」
自分たちの後ろに突如現れたケビンたちに驚いている魔王だったが、その魔王に向かってサラが先制攻撃を加える。
「くらいなさい」
「ブヒ!?」
不意打ちでサラの攻撃を受けた魔王は再び驚いたものの、そこはやはり魔王と言われるだけあってか、大した手傷は負わなかった。
「ブヒヒ! いくら攻撃されようとも所詮は低俗なる人間の攻撃ブヒ。魔王の俺様には効かないブヒ。お前は生け捕りにして苗床にしてやるブヒ!」
「あなたみたいなブタの苗床なんてお断りよ」
そして、サラと魔王の戦いが本格的に始まってしまうと、他の嫁たちもそれぞれのターゲットに対して攻撃を開始していく。
「ニーナ、邪魔されないように私と牽制! クリスは好きに攻撃して! アリスは隙を見ながら攻撃!」
「《ライトニングランス》多数展開待機、逐次迎撃」
「はい!」
「行っくよー!」
ティナたちパーティーが攻撃を開始すると、別の場所ではクララが魔人族を相手に遊んでいた。
「ほれ、どうした? そんな弱っちい攻撃は当たらんぞ」
「くそっ、何なんだよお前はっ!」
「何だと聞かれても、主殿の嫁としか言いようがないの」
魔法をぽんぽんと撃たれているのに、その魔法を躱したり、殴り消したりしているクララ。それを見ている魔人族の男は『こんな理不尽があってたまるか!』と、苛立ちを隠せずに精細さを欠いた攻撃をひたすら繰り返していく。
「もらった!」
「あげるか、馬鹿が」
そのような中で、戦況を見守っていたケビンの背後から不意打ちで魔人族の男が斬りかかると、ケビンは振り向きもせずにその男を殺す。その倒れた男の体には、ケビンの操る漆黒の魔力が突き刺さっていたのだった。
「がふっ……ま……お…………ぅ……」
魔人族の男は驚愕の表情を浮かべたままで、そのまま事切れた。
さっそく1人殺したというのに涼しい顔をしたケビンの見つめる先では、ティナたちが複数のキング相手に油断なく戦っている。
「相手はたかがキング! このまま押し切るよ!」
「了解」
「任せてください!」
「規格外ダンジョンよりぬるいねー」
ケビンの創り出した規格外ダンジョンでの修行が身についているのか、ティナたちパーティーは複数のキングがいたところで、難なくそれらを対処していき、確実にその数を減らしていく。
「ぎゃあぁぁぁぁ!」
「尻尾がっ!? 耳まで!!」
そして、背後からサクッと獣人族の誇りを切り落としていくマリアンヌは、簡単な仕事のためか順調に処罰を進めていたのだった。
「ブヒヒヒヒ! 効かぬ、効かぬぞ人間!」
サラと魔王の戦いは、一見サラが押しているようにも見えるが、大したダメージをあたえることができていないのか、魔王は余裕の笑みを浮かべたまま剛剣を振り回している。
「タフ過ぎるのも嫌になるわね」
先程からヒット・アンド・アウェイを繰り返しているサラは、魔王の頑丈さに辟易していたが愚直にそれを繰り返していき、塵も積もれば山となる作戦を実行していた。
だが、そのおかげか1つ1つの傷が浅くても無数に切り刻まれてしまえば、如何に頑丈な魔王と言えど血を流し続けていくというもの。
当たれば瀕死間違いなしである振り回していた魔王の剛剣も、徐々にその勢いをなくしていき、1撃と1撃の間が開くようになっていた。
「ブヒぃ……ブヒぃ……」
疲労や血を失っている影響からか魔王が息切れをし始めるが、サラの攻撃が止まることはない。
「家畜の分際でぇぇぇぇ!」
魔王が剛剣を振りかざすとサラを斬ろうとするのではなく、そのままの勢いで地面に叩きつけた。
その衝撃で地面は抉れ、石礫を辺りに撒き散らし、サラは一時的に距離を取らざるを得なくなる。
そして、それを為した魔王へ再び攻撃を開始するためサラが視線を向けると、魔王は空いている手でその指先ほどの大きさしかない小さな何かを摘んでいた。
「地獄を見せてやる……」
魔王がその大きな口を開け、その中に摘んでいた小さな何かを放り込むと、そのまま喉を鳴らして嚥下する。
「ブヒぃぃぃぃ!」
けたたましい咆哮とともに魔王の体は筋肉が膨れ上がり、今まで受けてきた傷が再生すると、逃げ水のようなユラユラとした魔力がその身を包み込んでいく。
それはまるでケビンが魔力を可視化した時のような姿であり、違う点と言えばその魔力はケビンの持つ漆黒色ではなく、茶色という点であった。
「汚い色ね」
そう言うサラの呟きが聞こえてしまったのか、魔王が獰猛な笑みを浮かべると地面を踏み抜いた。
「サラっ、避けろ!」
咄嗟にケビンがそう叫ぶとサラは瞬時に避けようとして体を動かしたが、魔王が目の前に来るスピードの方が勝っていたようである。
「――ッ!」
振り抜かれる剛腕がサラを捉えようとすると、サラは咄嗟の判断で愛剣を盾にして身構え、威力を殺そうと考えたのか後方へ飛ぶ。
そして、魔王の剛腕が剣を捉え振り抜かれた衝撃で、サラはそのまま逃げようとしていた後方へ吹き飛ばされた。
吹き飛ばされたサラが2転、3転と地面を跳ねながら転がり続けると、ようやくその勢いも収まり、サラはうつ伏せの状態で倒れていた。
「ブヒヒヒヒ! これが魔王の力だぁぁぁぁ!」
魔王が勝ち誇った笑みを浮かべてその力に酔いしれていたら、吹き飛ばされていたサラが動き始める。
「くっ……久々にくるわね」
そのサラがその場で立ち上がろうとするが、威力を殺しきれなかったためか膝が笑っており、生まれたての子鹿のように脚がプルプルとしている。
その光景に戦っていた他の嫁たちも目を奪われて呆然としてしまうが、それで目の前の敵が待ってくれるわけでもない。
クララは歴戦の経験からかすぐさま対応し難なく対処していくが、ティナたちは連携を崩されてしまい、押し込んでいた勢いを途切れさせてしまう。
だが、マリアンヌだけは気配を殺していたこともあって、誰からも攻撃を受けることもなくサラの様子を窺っていた。
「サラ、交代だ。そいつが何をしたかは知らないが、ステータスが膨れ上がっている。サラには荷が重い」
「……そうね。お母さんの売りであるスピードで負けたんだもの。悔しいけどケビンに譲るわ」
ケビンはサラに回復魔法をかけてから、周りでうろちょろしている敵残兵の始末をお願いし、それが終わると魔王と対峙する。
「悪いが選手交代だ」
「ブヒヒヒヒ! どいつが来ようとも真の魔王となった俺様の勝利は揺るがん! 貴様を殺して周りの女どもを苗床にしてくれるわ!」
「馬鹿だろ、お前?」
「ブヒっ!?」
「苗床、苗床ってさっきから言ってるけど、お前のそれが人族の身に入るわけがないだろ。せいぜい入れられてオーククイーンじゃないのか? 巨体になって力を得た代償が、同じ巨体の魔物しか相手にできないとはな。同じ男として少しだけ同情する。ほんの少しだがな」
ケビンがそう言うと、親指と人さし指で僅かな隙間を作って魔王に見せる。それを見せられた魔王は、指摘されたことが理解できたのかプルプルと震えだして咆哮を上げる。
「死ねぇぇぇぇ!」
「死なねぇよ」
その者は猛る闘志の邪魔だと言わんばかりに、行く手を遮る木々を吹き飛ばし戦場に姿を現す。
「皆殺しブヒぃぃぃぃ!」
オークキングを超える巨躯から放たれた1撃が地面を割り、その勢いを殺さぬまま衝撃波が王国軍を襲う。
突如現れたのもそうだが、その異様なる雰囲気に飲み込まれてしまった王国軍は、衝撃波を避けきれず吹き飛ばされていく。
「女は生け捕り、男は殺せぇぇぇぇ!」
その掛け声とともに周りにいた部下たちも戦場を走り、王国軍への攻撃を開始していき、王国軍は一部の陣形を崩されてしまった。
「あら、あれが魔王かしら?」
「そうじゃない? オークキングを従えているんだし」
サラとマリアンヌが呑気にそのようなことを会話していると、ローテーションで休んでいた一部の勇者たちが応援に駆けつけようと、ケビンに対し具申する。
「人殺しの覚悟はできたのか?」
そう言うケビンの言葉によって勇者たちは二の足を踏んでしまう。視線の先で暴れているのは、なにもオークの上位種だけではない。
そこでは浅黒い肌をした見た目が人族と変わらないような者たちや、獣人族も一緒になって戦いに参加しているのだ。
「ああいうタイプは初めて見るな。サナ、あれは何種族だ?」
『あれは魔人族ですね。魔大陸の魔素の濃さでも生き延びた人族の成れの果てです。環境適応した人族と言ったところですね。人族の進化には驚かされるばかりです』
「人族と違う点は?」
『人族の派生上位種と思っていただければ。魔物や魔族が跋扈する魔大陸で生きているのですからステータスの基礎値が当然高く、濃い魔素の環境下での影響で魔法にも全員が適応しています』
「兵士との戦闘力差は?」
『一般兵は負けますね。騎士だとそれなりに戦って負け、騎士隊長でかろうじて五分と言ったところでしょうか』
「マジか……」
『基本的に鍛えている者に関しては、冒険者でいうSランクに近い戦闘力だと思っていただければ。強い者だと普通にSランクですね』
「それがあの人数か……ってゆーか、それなら隠れてコソコソしなくても良かったんじゃないか?」
『誰しもがマスターみたいな規格外じゃないんですよ。一般人はみんな体力というものを持っていますから。戦ってたら当然のことながらバテちゃうんですよ』
「いや、俺も普通にバテるんだけど?」
『マスターはバテる前に魔法で無双するでしょ。普通に剣技でも厄介なのに、疲れたと思ったら魔法に切り替える。しかも【無詠唱】が使える。魔法で疲れを取ることもできる。マナポーションがいくらでも飲めたら、無限機関ですよ? 世に言われるチート野郎が可愛く見えます』
サナから例を上げて言われたことでケビンは何も言い返せなくなってしまい、何事もなかったかのように戦場を見つめるのだった。
そして、事情を知らない勇者たちは、ケビンが独り言をブツブツと言っているようにしか見えないみたいで、遠巻きに様子を窺うような仕草を見せている。傍から見れば危ない人、間違いなしだからだ。
「あの……ケビンさん?」
そのような中で勇者さながら勇気を持ってケビンに声をかけたのは、二の足を踏む代表の能登である。
「あ、ああ、悪い。ちょっと調べものをしていてな。それでわかったんだが、能登。お前は戦うな」
「え……」
「あそこに見える日サロ通いのギャル男みたいな魔族がいるだろ?」
「え、ええ……」
ケビンの例えがあんまりなものだったためか能登は戸惑いを隠せないが、その例えのおかげで誰を指して言っているのかは、他の勇者たちにしても一目瞭然だった。
「あれは人族だ」
ケビンが何を言っているのか理解が追いつかなかったのか、能登を始めとする勇者たちはポカンとする。
「魔大陸に住む人族。それがあいつらだ。能登はあいつらを殺せるか? 魔族と一括りにされているけど、人族なのは間違いない。正式には魔人族と言うらしいがな」
「魔人族……」
「地球でも同じ人間なのに、住む環境によっては肌の色が違ったりするんだろ?」
「……はい」
「それと同じだ。肌の色が違うだけの人族。まぁ、細かく言えばポテンシャルも違うがな。だからあいつらと戦うってことは、確実に人殺しをするってことになる。他種魔族みたいに角が生えていたり、翼が生えていたりしていない、完全に肌の色が違うだけの魔族という名の人族だ」
「ぼ……僕は……」
心の内で葛藤する能登を見たケビンは、優しい声音で説得する。
「お前は戦うのをやめておけ。もし殺したりしたら後戻りできないぞ。後に残るのは寝覚めの悪い後味と後悔だけだ。それで済むならまだしも、最悪心を病むぞ。人を殺すには、お前は優しすぎる」
「でも……みんなが頑張っているのに……」
能登は役に立てない自分が不甲斐ないと思っているのか、ギュッと拳を握りしめて地面を睨みつけていた。
「お前はお前にできることをすればいい。魔物相手なら戦えるだろ? あいつらが乱入したせいで、こちら側の勢いが落ちた。だからお前は味方を守るために魔物を倒していくんだ」
そしてケビンがソファから立ち上がると、他の勇者たちにも声をかける。
「勇者たちは魔物の残党を引き続き処理しろ。あいつらは俺たちでやる」
それからケビンは嫁たちを集合させると、作戦を手短に伝えて現場へと赴く。そこでは魔王の手によって陣形が崩されてしまった王国軍が、それでも負けるものかと奮闘しているようだ。
そこでケビンは戦っている兵士たちを一気に転移させて、安全な後方に下げた。そのようなことが起きたものだから、戦っていた魔物たちや乱入した魔王たちはキョトンとしてしまう。
だが、その時間はケビンが作戦を進めるためには充分なもので、ケビンはシーラに指示を出した。
「姉さん、お願い」
「任せて! ケビンと共同開発した私の新魔法。これが私の全力全開の《氷結地獄》だぁぁぁぁ!」
新魔法を唱えたシーラの声が戦場に響きわたる。
しかしながら、ケビンから装備制限解除を受けている嫁たちはケビン印のチート武器を手に持ち、シーラの唱えた魔法の威力に驚くと言うよりも、『相変わらず氷魔法なのね……』という気持ちの方が大きかった。
そのシーラの魔法によって中央で暴れ回ってた魔王たちは、広範囲をドーム状の分厚い氷の壁に囲まれてしまい、ようやく呆けていた自分たちが何をされたのか理解する。
「冒険者たちはそのまま目の前の敵と戦え! 勇者たちもだ! 王国軍は負傷者の回収と手当を優先しろ! 手空きは魔物の残党処理の応援にまわれ!」
ケビンが魔法の力を使って戦場に声を届かせると、シーラの魔法によって呆けていた味方たちも次々と動き始めるが、魔力を使い果たしたシーラはその場で座り込んだ。
「はぁはぁ……ケビン……お姉ちゃん頑張ったわよ。もう、動けない……」
「ありがとう姉さん。プリシラ!」
「はい、ここに」
ケビンに呼ばれたプリシラがケビンの背後に現れたことで、ケビンはちょっとだけビクッとしてしまうが、そこは何とか平静を装ったまま背後に控えるプリシラに指示を出す。
「姉さんを休ませてくれ」
「かしこまりました」
するとプリシラはシーラの傍によって、しゃがみこんでいるシーラをお姫様抱っこした。
「ちょ……プリシラ!? お姫様抱っこなの!?」
「はい、運びやすいので」
「そんな……ケビン以外の人にお姫様抱っこされるなんて……」
プリシラからお姫様抱っこされたシーラが、ソファのある休憩所にドナドナされていくと、それを見守るケビンは気持ちを切り替えて口を開いた。
「じゃあ、初の魔王戦と行きますか」
「ケビン、別に魔王を倒してしまってもいいのよね?」
「ちょ……母さん、それフラグっ!!」
『うっはー! サラお義母さんがサラっとフラグを立てたー! サラだけに(ドヤ)!』
《サナちゃん……》
サラの無意識によるフラグ立てにケビンは戦慄し、サナは狂喜乱舞するが、サナの寒いギャグにシステムは呆れてしまう。だが、フラグを知らない嫁たちは、サラの意気込みに便乗していく。
「それでは私は魔人族とやらを相手にするかの」
「私たちは側近らしきキングを相手にするわ。久々のパーティー戦をするわよ」
「支援は任せて」
「私は遊撃に入ります!」
「じゃあ、前衛は私の役割だねー」
「私はどうしようかしら?」
「マリーは獣人族を頼む」
「殺していいの?」
「いや、魔王に与したお仕置きだ。獣人族の誇りとなる尻尾を切り落としてくれ。さすがに耳は可哀想だから残したままで」
「別に耳もいいんじゃない? 穴が開いていれば聞こえるでしょう?」
「髪の毛とかあるけど綺麗に切り落とせるの?」
「多少ハゲても構わないでしょ。どうせ帰ったら粛清よ?」
「それなら別にいっか」
ケビンの指示を発端にしてマリアンヌによる追加が決まると、魔王に与した獣人族はえげつない処罰を受けることになってしまう。しかも、相手は【インビジブル】と言われたマリアンヌだ。気づかないうちに耳や尻尾を切り落とされて、痛みと同時にその事実を知ることになるだろう。
「じゃあ、行くぞ!」
そうケビンが掛け声をかけると、シーラの施したドーム状の中へみんなを引き連れて転移する。そして、転移した先では氷の壁を壊そうとしているのか、魔王たちは一生懸命になって攻撃を加えていた。
「無駄だ。その氷はそう簡単に壊せないぞ。何せ最強装備の姉さんの魔力が全部込められているからな。壊したければ強いドラゴンでも味方につけるんだったな」
「ブヒっ!? いつの間に!?」
自分たちの後ろに突如現れたケビンたちに驚いている魔王だったが、その魔王に向かってサラが先制攻撃を加える。
「くらいなさい」
「ブヒ!?」
不意打ちでサラの攻撃を受けた魔王は再び驚いたものの、そこはやはり魔王と言われるだけあってか、大した手傷は負わなかった。
「ブヒヒ! いくら攻撃されようとも所詮は低俗なる人間の攻撃ブヒ。魔王の俺様には効かないブヒ。お前は生け捕りにして苗床にしてやるブヒ!」
「あなたみたいなブタの苗床なんてお断りよ」
そして、サラと魔王の戦いが本格的に始まってしまうと、他の嫁たちもそれぞれのターゲットに対して攻撃を開始していく。
「ニーナ、邪魔されないように私と牽制! クリスは好きに攻撃して! アリスは隙を見ながら攻撃!」
「《ライトニングランス》多数展開待機、逐次迎撃」
「はい!」
「行っくよー!」
ティナたちパーティーが攻撃を開始すると、別の場所ではクララが魔人族を相手に遊んでいた。
「ほれ、どうした? そんな弱っちい攻撃は当たらんぞ」
「くそっ、何なんだよお前はっ!」
「何だと聞かれても、主殿の嫁としか言いようがないの」
魔法をぽんぽんと撃たれているのに、その魔法を躱したり、殴り消したりしているクララ。それを見ている魔人族の男は『こんな理不尽があってたまるか!』と、苛立ちを隠せずに精細さを欠いた攻撃をひたすら繰り返していく。
「もらった!」
「あげるか、馬鹿が」
そのような中で、戦況を見守っていたケビンの背後から不意打ちで魔人族の男が斬りかかると、ケビンは振り向きもせずにその男を殺す。その倒れた男の体には、ケビンの操る漆黒の魔力が突き刺さっていたのだった。
「がふっ……ま……お…………ぅ……」
魔人族の男は驚愕の表情を浮かべたままで、そのまま事切れた。
さっそく1人殺したというのに涼しい顔をしたケビンの見つめる先では、ティナたちが複数のキング相手に油断なく戦っている。
「相手はたかがキング! このまま押し切るよ!」
「了解」
「任せてください!」
「規格外ダンジョンよりぬるいねー」
ケビンの創り出した規格外ダンジョンでの修行が身についているのか、ティナたちパーティーは複数のキングがいたところで、難なくそれらを対処していき、確実にその数を減らしていく。
「ぎゃあぁぁぁぁ!」
「尻尾がっ!? 耳まで!!」
そして、背後からサクッと獣人族の誇りを切り落としていくマリアンヌは、簡単な仕事のためか順調に処罰を進めていたのだった。
「ブヒヒヒヒ! 効かぬ、効かぬぞ人間!」
サラと魔王の戦いは、一見サラが押しているようにも見えるが、大したダメージをあたえることができていないのか、魔王は余裕の笑みを浮かべたまま剛剣を振り回している。
「タフ過ぎるのも嫌になるわね」
先程からヒット・アンド・アウェイを繰り返しているサラは、魔王の頑丈さに辟易していたが愚直にそれを繰り返していき、塵も積もれば山となる作戦を実行していた。
だが、そのおかげか1つ1つの傷が浅くても無数に切り刻まれてしまえば、如何に頑丈な魔王と言えど血を流し続けていくというもの。
当たれば瀕死間違いなしである振り回していた魔王の剛剣も、徐々にその勢いをなくしていき、1撃と1撃の間が開くようになっていた。
「ブヒぃ……ブヒぃ……」
疲労や血を失っている影響からか魔王が息切れをし始めるが、サラの攻撃が止まることはない。
「家畜の分際でぇぇぇぇ!」
魔王が剛剣を振りかざすとサラを斬ろうとするのではなく、そのままの勢いで地面に叩きつけた。
その衝撃で地面は抉れ、石礫を辺りに撒き散らし、サラは一時的に距離を取らざるを得なくなる。
そして、それを為した魔王へ再び攻撃を開始するためサラが視線を向けると、魔王は空いている手でその指先ほどの大きさしかない小さな何かを摘んでいた。
「地獄を見せてやる……」
魔王がその大きな口を開け、その中に摘んでいた小さな何かを放り込むと、そのまま喉を鳴らして嚥下する。
「ブヒぃぃぃぃ!」
けたたましい咆哮とともに魔王の体は筋肉が膨れ上がり、今まで受けてきた傷が再生すると、逃げ水のようなユラユラとした魔力がその身を包み込んでいく。
それはまるでケビンが魔力を可視化した時のような姿であり、違う点と言えばその魔力はケビンの持つ漆黒色ではなく、茶色という点であった。
「汚い色ね」
そう言うサラの呟きが聞こえてしまったのか、魔王が獰猛な笑みを浮かべると地面を踏み抜いた。
「サラっ、避けろ!」
咄嗟にケビンがそう叫ぶとサラは瞬時に避けようとして体を動かしたが、魔王が目の前に来るスピードの方が勝っていたようである。
「――ッ!」
振り抜かれる剛腕がサラを捉えようとすると、サラは咄嗟の判断で愛剣を盾にして身構え、威力を殺そうと考えたのか後方へ飛ぶ。
そして、魔王の剛腕が剣を捉え振り抜かれた衝撃で、サラはそのまま逃げようとしていた後方へ吹き飛ばされた。
吹き飛ばされたサラが2転、3転と地面を跳ねながら転がり続けると、ようやくその勢いも収まり、サラはうつ伏せの状態で倒れていた。
「ブヒヒヒヒ! これが魔王の力だぁぁぁぁ!」
魔王が勝ち誇った笑みを浮かべてその力に酔いしれていたら、吹き飛ばされていたサラが動き始める。
「くっ……久々にくるわね」
そのサラがその場で立ち上がろうとするが、威力を殺しきれなかったためか膝が笑っており、生まれたての子鹿のように脚がプルプルとしている。
その光景に戦っていた他の嫁たちも目を奪われて呆然としてしまうが、それで目の前の敵が待ってくれるわけでもない。
クララは歴戦の経験からかすぐさま対応し難なく対処していくが、ティナたちは連携を崩されてしまい、押し込んでいた勢いを途切れさせてしまう。
だが、マリアンヌだけは気配を殺していたこともあって、誰からも攻撃を受けることもなくサラの様子を窺っていた。
「サラ、交代だ。そいつが何をしたかは知らないが、ステータスが膨れ上がっている。サラには荷が重い」
「……そうね。お母さんの売りであるスピードで負けたんだもの。悔しいけどケビンに譲るわ」
ケビンはサラに回復魔法をかけてから、周りでうろちょろしている敵残兵の始末をお願いし、それが終わると魔王と対峙する。
「悪いが選手交代だ」
「ブヒヒヒヒ! どいつが来ようとも真の魔王となった俺様の勝利は揺るがん! 貴様を殺して周りの女どもを苗床にしてくれるわ!」
「馬鹿だろ、お前?」
「ブヒっ!?」
「苗床、苗床ってさっきから言ってるけど、お前のそれが人族の身に入るわけがないだろ。せいぜい入れられてオーククイーンじゃないのか? 巨体になって力を得た代償が、同じ巨体の魔物しか相手にできないとはな。同じ男として少しだけ同情する。ほんの少しだがな」
ケビンがそう言うと、親指と人さし指で僅かな隙間を作って魔王に見せる。それを見せられた魔王は、指摘されたことが理解できたのかプルプルと震えだして咆哮を上げる。
「死ねぇぇぇぇ!」
「死なねぇよ」
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