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第82話 恵美さんは頼れるお姉さん
遠くからスマホの着信音が聞こえる。まだ仕事には行きたくない。もしかしたら秘書のアヤちゃんから催促かな……? 布団を頭まで被り知らんぷりをする。
「……Zzz」
二度寝をしていたが、またスマホの音が鳴り響いた。鳴り止まないスマホの音にイラッとしてしまい、しょうがないから出て見る事にした。アヤちゃんから電話だろうけど、今日は何か予定あったっけ?
モソモソとベッドから起き上がり、テーブルの上で充電中のスマホを手に取り画面を見た。画面にはアヤちゃんでは無く、夏っちゃんからだった。こんな朝早くからどうしたのだろうか……?
「もしもし~?」
「あっ! お母様やっと出た!! 大変なんです助けて下さいぃ~」
夏っちゃんの声は、まさに助けを求める子供の声だった。うん、夏っちゃんは私の子供だから間違ってないね。でもこんな泣きそうな声を聴くのはいつ振りだろうか?
「どうしたの? あ、分かった! ユウ君と喧嘩したんでしょ!?」
「うえぇぇん! そうなんですぅ~」
「……えぇぇ?」
からかってみたら、まさか当たっていたなんて……。寝ぼけた頭が覚醒してしまった。温厚なユウ君と喧嘩するなんて、余程の事があったに違いない。ユウ君は優しいし気遣ってくれるし、そんなユウ君を怒らせるなんて想像出来ない。何をやったんだろう……?
「ユウ君と喧嘩なんて、どうしたのよ?」
「ううぅ……ちょっと……しただけなんです……ユウタ君……ううぅ……」
「え、何? 聞こえな~い!!」
涙を流しながら喋っているようで、うまく聞き取れない。ガチ泣きね……。
「ううう……ちょっと、ユウタ君のお尻を……その……」
「……は? お尻?」
この子まさか、ユウ君のお尻を開発しちゃったの? 嫌がるユウ君を逃げられないように拘束して、秘密の穴に指を突っ込んでアヘアへ状態にしちゃったの!? なんて羨ましい!!
「昨晩は酔っ払っちゃって、その……張り切ってヌポヌポしちゃったんです。ユウタ君ったら猫ちゃんみたいにトロトロになって、『ううぅ……らめぇ、夏子さん、止めてぇ……ああ、イっちゃうの……怖い、ダメ、あああっっイくぅ!!』って感じでアヘ顔になっちゃったんです。うふふ、逃げようとするユウタ君を桜ちゃんが押さえて徹底的にクチュクチュしちゃったんです。ああ、幸せでした。でも翌朝起きたらユウタ君の顔が死んでて、いつのも笑顔が可愛いユウタ君じゃ無くなっていたんです!!」
「……単なる寝不足じゃないの?」
「そんな事ないです! いつもは『夏子さんおはようございます! 今日も綺麗ですね。愛してますチュッチュ』って感じでラブラブなのに、今朝は『おはよーっす』って感じだったんですよ!?」
「……へぇ。随分と羨ましい事してるじゃない。それでそれで、朝っぱらから私に自慢したい訳?」
たぶん前半のセリフは誇張してると思うけど、ユウ君ならあり得る。でも後半のセリフは不気味だ。ユウ君がそんなセリフを言うとは思えない。たぶん、夏っちゃんがそんな感じに聞こえただけだと思う。ああ、いいなあ。私もユウ君とラブラブチュッチュしたいわね。
「ち、違うんですっ!! あのですね、ユウタ君の目が暗いんです! 漫画に出てくるレイプされたショタっ子のように目のハイライトが消えてて、あれがレイプ目なんだな~って分かりました!! きっと心に傷を負ってしまったんだと思います」
「……つまり、ユウ君はあんたら二人にレイプされたって事なのね。そりゃユウ君もレイプ目になるわね~」
夏っちゃんは我が子ながらしっかりしていて、道徳的で賢い子だと思っていた。しかも桜ちゃんも自制の出来る良い子なはずだ。そんな二人をレイプ魔にしてしまうユウ君ったら、魔性の男の子ね!!
「それでユウ君が怒ってるのね? もう夏っちゃんが土下座して謝るしかないわね」
「いえ、怒ってません。でもちょっと壁を感じます。しかも今日は気合を入れて女装したいってお願いされました。もしかしたら家出しちゃうのかもしれません。ユウタ君が居なくなったらもう生きていけません! ああ、ユウタ君が居なくなっちゃう!? うえぇぇぇん」
……はぁ、溜息が漏れてしまった。まあユウ君が家出するとは思えないけど、ちょっと心配ね。それにしても夏っちゃんったら、可愛くなっちゃって。普段はキリッとして真面目な雰囲気を出してるけど、好きな子に嫌われてショックを受ける乙女モードなのね。
「分かったわ。今日は私がユウ君を見ててあげる。心のケアもしておくから、あんたはしっかりと稼いで来なさい。あと、夕飯はユウ君の好きな物にしなさいね」
「ありがとうございます、お母様!! ユウ君の好きな物……お肉ですね」
「じゃあどこか美味しいところを予約しなさい。もちろん私の分もね」
「はい! 後で連絡しますので、よろしくお願いします」
通話を切ってこれからの事を考える。時刻はもうすぐ8時になる。夏っちゃん達が出掛けてからユウ君もお出掛けだろう。そうすると急いで準備しないと間に合わない。
急いでシャワーを浴びて準備をしよう。マンションの前で張り込んでいればユウ君を拾えるだろう。あ、大事な事を忘れてた。スマホを取り出し、電話を掛ける。
「アヤちゃん? おはよー! ちょっと外せない用事が出来たから今日は休むね!! 上手いことよろしく~!」
『ちょ、待ってください! 今日は大事な会議がありますよ!? どうするんですか~!? 恵美様~!?』
アヤちゃんには申し訳ないけど頑張って貰おう。うん、明日謝れば許してくれるよねっ! 時間も無いし、急いでシャワーを浴びよう。
「うふふ、楽しみだわ♪」
ユウ君とデートだ! どこに行こうかな♪
◇ ―― ユウタ君Side ―― ◇
恵美さんの運転する車が軽快に走り出したが、朝の時間帯は渋滞が多く発生していた。どうやら高速道路に乗るまではこんな感じらしいです。
それにしても、どうして恵美さんが居たのだろうか? ちょっと気になってしまった。
「あの、今日はどうしたんですか? まさか恵美さんに逢えるなんて思っていませんでした」
「ふふふ、今朝起きたらユウ君が悲しんでるシグナルを受信したの。だから居ても立っても居られなくなって迎えに来たのよ」
「えっ!? 本当ですか! その……今朝はちょっと元気無くて、恵美さんに逢えて嬉しいです」
まさかボクの悲しみサインが恵美さんに届いていたなんて……。やっぱり恵美さんは優しい女性ですね。
「うへへ、そうなのよ~。やっぱりユウ君への愛が成せる業って言うのかしら、キュピーンって感じたの」
「ははは、凄いですね恵美さんは。はぁ……ちょっとだけ、話を聞いて貰っても良いですか?」
まだ高速道路まで距離もあるし、渋滞にハマっている今なら相談出来そうだ。今朝からボクの心に燻っている仄かな感情。これは何なのだろうか……。恵美さんに相談したら解決するかもしれない。
「ええ、お姉さんに任せなさい♪」
自信に溢れた優しい笑顔を見せるお姉さんに、全部話してみよう。
「実は昨晩、その……夏子さんに求められて、ちょっといつもと違うプレイをしたんです」
「へぇ……どんなプレイなの? 内容を聞かないと判断出来ないわね~」
「うぇっ!? その、ちょっと特殊なプレイって言うか、あんまり大きな声で言えない内容って言うか~」
「あらあら、どんな内容なのかな? もしかして赤ちゃんプレイとか?」
ニヤニヤした笑顔で問い詰められてしまった。赤ちゃんプレイはこの前やりました。うん、凄く良いものでした。でも今はそれじゃないのです。もうこうなったらありのままを言うしかない! 軽蔑されませんように……。
「そ、それじゃなくてですね、昨晩は夏子さんがボクのアレを責めたいって言われてですね、薄い本を見た限り気持ち良さそうだなーって思ってやっちゃいました」
「アレって何~?」
「ううぅ……ボクのお尻のところにあるアレです……」
言ってしまった。
「ほほう? 随分とマニアックなプレイになったね~。それでそれで? 痛くて痛くてもう嫌だって感じ?」
「それなんですが……」
夏子さんは優しくしてくれた。丁寧に時間を掛けて、ボクが痛くならないように。お嫁さんにお尻をヌポヌポされるのは……正直なところ気持ち良かった。でも気持ち良いのが続いてしまい、怖くなってしまった。気絶するくらいの快楽は、恐怖だったのだ。
自分の気持ちを確かめるように、自分の気持ちを整理するように、言葉を嚙みしめて伝えた。
「そっか。つまりユウ君は気絶しちゃう程に気持ち良くて、それが怖くて、そしてこれからも夏っちゃんにイジメられちゃうんだって思って不安なんだね」
「……そうかもしれません。二人とも楽しみだったようですし、実際楽しんでいたと思います。もう嫌だって訳じゃないんですけど、ボクが下手に言ったら二人がガッカリしちゃうんじゃないかと思ってしまって……」
「ユウ君は優しいね。でも、それこそ言わないと分からないよ。夫婦なんだから、隠し事は無し無し。お尻は手加減してねって言えば大丈夫よ! それでも手加減してくれなかった、私の家に逃げて来なさい。ふふ、ユウ君ならいつだって歓迎よ♪」
「恵美さん……ありがとうございます。ちょっと気持ちが楽になりました。ボクも初めてで混乱していたようです」
恵美さんの運転する車が渋滞を抜けて軽快に走り出し、高速道路へ乗ることが出来た。重低音を響かせて力強い加速を魅せるスポーツカーに、ドキドキワクワクしてしまった。ああ、つっかえていた気持ちが晴れたような気がする。
「うへへ、私なんかで良ければいつでも相談に乗ってあげるね! それと、もしお尻に慣れたいって言うなら私が手伝ってあげるからね♪」
「えっと、じゃあその時はお願いします……」
「ユウ君がデレた!?」
恵美さんと話していたら自然と笑顔になった。恵美さんにお尻の事でお願いする事はないと思うけど、可能性はゼロじゃないからね……。
ボク達は雑談しながら笑い合い、海に向かって順調に進んで行ったのだった。
心の奥深くに燻っていた仄かな気持ちは、いつの間にかスッキリと消え去っていた。まるでこの雲一つない青空のように。
「……Zzz」
二度寝をしていたが、またスマホの音が鳴り響いた。鳴り止まないスマホの音にイラッとしてしまい、しょうがないから出て見る事にした。アヤちゃんから電話だろうけど、今日は何か予定あったっけ?
モソモソとベッドから起き上がり、テーブルの上で充電中のスマホを手に取り画面を見た。画面にはアヤちゃんでは無く、夏っちゃんからだった。こんな朝早くからどうしたのだろうか……?
「もしもし~?」
「あっ! お母様やっと出た!! 大変なんです助けて下さいぃ~」
夏っちゃんの声は、まさに助けを求める子供の声だった。うん、夏っちゃんは私の子供だから間違ってないね。でもこんな泣きそうな声を聴くのはいつ振りだろうか?
「どうしたの? あ、分かった! ユウ君と喧嘩したんでしょ!?」
「うえぇぇん! そうなんですぅ~」
「……えぇぇ?」
からかってみたら、まさか当たっていたなんて……。寝ぼけた頭が覚醒してしまった。温厚なユウ君と喧嘩するなんて、余程の事があったに違いない。ユウ君は優しいし気遣ってくれるし、そんなユウ君を怒らせるなんて想像出来ない。何をやったんだろう……?
「ユウ君と喧嘩なんて、どうしたのよ?」
「ううぅ……ちょっと……しただけなんです……ユウタ君……ううぅ……」
「え、何? 聞こえな~い!!」
涙を流しながら喋っているようで、うまく聞き取れない。ガチ泣きね……。
「ううう……ちょっと、ユウタ君のお尻を……その……」
「……は? お尻?」
この子まさか、ユウ君のお尻を開発しちゃったの? 嫌がるユウ君を逃げられないように拘束して、秘密の穴に指を突っ込んでアヘアへ状態にしちゃったの!? なんて羨ましい!!
「昨晩は酔っ払っちゃって、その……張り切ってヌポヌポしちゃったんです。ユウタ君ったら猫ちゃんみたいにトロトロになって、『ううぅ……らめぇ、夏子さん、止めてぇ……ああ、イっちゃうの……怖い、ダメ、あああっっイくぅ!!』って感じでアヘ顔になっちゃったんです。うふふ、逃げようとするユウタ君を桜ちゃんが押さえて徹底的にクチュクチュしちゃったんです。ああ、幸せでした。でも翌朝起きたらユウタ君の顔が死んでて、いつのも笑顔が可愛いユウタ君じゃ無くなっていたんです!!」
「……単なる寝不足じゃないの?」
「そんな事ないです! いつもは『夏子さんおはようございます! 今日も綺麗ですね。愛してますチュッチュ』って感じでラブラブなのに、今朝は『おはよーっす』って感じだったんですよ!?」
「……へぇ。随分と羨ましい事してるじゃない。それでそれで、朝っぱらから私に自慢したい訳?」
たぶん前半のセリフは誇張してると思うけど、ユウ君ならあり得る。でも後半のセリフは不気味だ。ユウ君がそんなセリフを言うとは思えない。たぶん、夏っちゃんがそんな感じに聞こえただけだと思う。ああ、いいなあ。私もユウ君とラブラブチュッチュしたいわね。
「ち、違うんですっ!! あのですね、ユウタ君の目が暗いんです! 漫画に出てくるレイプされたショタっ子のように目のハイライトが消えてて、あれがレイプ目なんだな~って分かりました!! きっと心に傷を負ってしまったんだと思います」
「……つまり、ユウ君はあんたら二人にレイプされたって事なのね。そりゃユウ君もレイプ目になるわね~」
夏っちゃんは我が子ながらしっかりしていて、道徳的で賢い子だと思っていた。しかも桜ちゃんも自制の出来る良い子なはずだ。そんな二人をレイプ魔にしてしまうユウ君ったら、魔性の男の子ね!!
「それでユウ君が怒ってるのね? もう夏っちゃんが土下座して謝るしかないわね」
「いえ、怒ってません。でもちょっと壁を感じます。しかも今日は気合を入れて女装したいってお願いされました。もしかしたら家出しちゃうのかもしれません。ユウタ君が居なくなったらもう生きていけません! ああ、ユウタ君が居なくなっちゃう!? うえぇぇぇん」
……はぁ、溜息が漏れてしまった。まあユウ君が家出するとは思えないけど、ちょっと心配ね。それにしても夏っちゃんったら、可愛くなっちゃって。普段はキリッとして真面目な雰囲気を出してるけど、好きな子に嫌われてショックを受ける乙女モードなのね。
「分かったわ。今日は私がユウ君を見ててあげる。心のケアもしておくから、あんたはしっかりと稼いで来なさい。あと、夕飯はユウ君の好きな物にしなさいね」
「ありがとうございます、お母様!! ユウ君の好きな物……お肉ですね」
「じゃあどこか美味しいところを予約しなさい。もちろん私の分もね」
「はい! 後で連絡しますので、よろしくお願いします」
通話を切ってこれからの事を考える。時刻はもうすぐ8時になる。夏っちゃん達が出掛けてからユウ君もお出掛けだろう。そうすると急いで準備しないと間に合わない。
急いでシャワーを浴びて準備をしよう。マンションの前で張り込んでいればユウ君を拾えるだろう。あ、大事な事を忘れてた。スマホを取り出し、電話を掛ける。
「アヤちゃん? おはよー! ちょっと外せない用事が出来たから今日は休むね!! 上手いことよろしく~!」
『ちょ、待ってください! 今日は大事な会議がありますよ!? どうするんですか~!? 恵美様~!?』
アヤちゃんには申し訳ないけど頑張って貰おう。うん、明日謝れば許してくれるよねっ! 時間も無いし、急いでシャワーを浴びよう。
「うふふ、楽しみだわ♪」
ユウ君とデートだ! どこに行こうかな♪
◇ ―― ユウタ君Side ―― ◇
恵美さんの運転する車が軽快に走り出したが、朝の時間帯は渋滞が多く発生していた。どうやら高速道路に乗るまではこんな感じらしいです。
それにしても、どうして恵美さんが居たのだろうか? ちょっと気になってしまった。
「あの、今日はどうしたんですか? まさか恵美さんに逢えるなんて思っていませんでした」
「ふふふ、今朝起きたらユウ君が悲しんでるシグナルを受信したの。だから居ても立っても居られなくなって迎えに来たのよ」
「えっ!? 本当ですか! その……今朝はちょっと元気無くて、恵美さんに逢えて嬉しいです」
まさかボクの悲しみサインが恵美さんに届いていたなんて……。やっぱり恵美さんは優しい女性ですね。
「うへへ、そうなのよ~。やっぱりユウ君への愛が成せる業って言うのかしら、キュピーンって感じたの」
「ははは、凄いですね恵美さんは。はぁ……ちょっとだけ、話を聞いて貰っても良いですか?」
まだ高速道路まで距離もあるし、渋滞にハマっている今なら相談出来そうだ。今朝からボクの心に燻っている仄かな感情。これは何なのだろうか……。恵美さんに相談したら解決するかもしれない。
「ええ、お姉さんに任せなさい♪」
自信に溢れた優しい笑顔を見せるお姉さんに、全部話してみよう。
「実は昨晩、その……夏子さんに求められて、ちょっといつもと違うプレイをしたんです」
「へぇ……どんなプレイなの? 内容を聞かないと判断出来ないわね~」
「うぇっ!? その、ちょっと特殊なプレイって言うか、あんまり大きな声で言えない内容って言うか~」
「あらあら、どんな内容なのかな? もしかして赤ちゃんプレイとか?」
ニヤニヤした笑顔で問い詰められてしまった。赤ちゃんプレイはこの前やりました。うん、凄く良いものでした。でも今はそれじゃないのです。もうこうなったらありのままを言うしかない! 軽蔑されませんように……。
「そ、それじゃなくてですね、昨晩は夏子さんがボクのアレを責めたいって言われてですね、薄い本を見た限り気持ち良さそうだなーって思ってやっちゃいました」
「アレって何~?」
「ううぅ……ボクのお尻のところにあるアレです……」
言ってしまった。
「ほほう? 随分とマニアックなプレイになったね~。それでそれで? 痛くて痛くてもう嫌だって感じ?」
「それなんですが……」
夏子さんは優しくしてくれた。丁寧に時間を掛けて、ボクが痛くならないように。お嫁さんにお尻をヌポヌポされるのは……正直なところ気持ち良かった。でも気持ち良いのが続いてしまい、怖くなってしまった。気絶するくらいの快楽は、恐怖だったのだ。
自分の気持ちを確かめるように、自分の気持ちを整理するように、言葉を嚙みしめて伝えた。
「そっか。つまりユウ君は気絶しちゃう程に気持ち良くて、それが怖くて、そしてこれからも夏っちゃんにイジメられちゃうんだって思って不安なんだね」
「……そうかもしれません。二人とも楽しみだったようですし、実際楽しんでいたと思います。もう嫌だって訳じゃないんですけど、ボクが下手に言ったら二人がガッカリしちゃうんじゃないかと思ってしまって……」
「ユウ君は優しいね。でも、それこそ言わないと分からないよ。夫婦なんだから、隠し事は無し無し。お尻は手加減してねって言えば大丈夫よ! それでも手加減してくれなかった、私の家に逃げて来なさい。ふふ、ユウ君ならいつだって歓迎よ♪」
「恵美さん……ありがとうございます。ちょっと気持ちが楽になりました。ボクも初めてで混乱していたようです」
恵美さんの運転する車が渋滞を抜けて軽快に走り出し、高速道路へ乗ることが出来た。重低音を響かせて力強い加速を魅せるスポーツカーに、ドキドキワクワクしてしまった。ああ、つっかえていた気持ちが晴れたような気がする。
「うへへ、私なんかで良ければいつでも相談に乗ってあげるね! それと、もしお尻に慣れたいって言うなら私が手伝ってあげるからね♪」
「えっと、じゃあその時はお願いします……」
「ユウ君がデレた!?」
恵美さんと話していたら自然と笑顔になった。恵美さんにお尻の事でお願いする事はないと思うけど、可能性はゼロじゃないからね……。
ボク達は雑談しながら笑い合い、海に向かって順調に進んで行ったのだった。
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