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第38話 荷造りですか?
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遠くから葉月ちゃんの声がする。でも悲しい事に、僕はもうキスしちゃうぞなんて言う言葉だけじゃ目覚めなくなってきた。だがしかし、ここで二度寝したら学校に遅刻してしまう。起きよう……。
スマホの目覚ましを止め、部屋を見渡す。昨日家に帰ってから、荷物の整理をした。まず最低限必要な衣類と勉強道具を詰め、雑誌とか漫画本は退去時に処分しようと思ってます。葉月ちゃんが欲しい本とかあったら持って行こうかな。
この部屋で寝るのも今日が最後かもしれないのか。ベッドとかも不要だろうし、持って行く物より捨てる物の方が多いような気がしてきたぞ。
冷蔵庫の中身も処分しないといけないので今日の朝ごはんは豪華に行きます! 狭いキッチンでハムを焼いて卵焼きを作ってトーストに挟んでモグモグ! いちごジャムも半分くらい残ってるな。しょうがないからもう一枚トーストを焼くか!
朝からちょっと食べ過ぎた感じがするから、今日のお昼はかけ蕎麦にしよう。よし、さっさと学校へ行く準備をして日課を終わらせよう。
【中野薫】
※今日の運勢※
彼女に面白い本を紹介すると良い事あるかも♪
面白い本を紹介か。うちには漫画くらいしかないけど、葉月ちゃんは漫画とか読むのかな? まあ夕方に来て貰った時に本を紹介してみようかな。
さて、今日も一日頑張りますか!
◇
今日も今日とて朝の集会です。ここ最近は平和な運勢なので、何事もない事を祈ります。そうだ、よく考えたら昨日二人に婚約する事を伝えるの忘れてた。まあ玲子さんは知ってたし、別に良いか!
いつもの集合場所に行ったら、二人で仲良く珈琲を飲んでます。あれはスターバの高級な珈琲だな! 一杯500円とかするやつだよね、庶民には厳しいです……。
「おはよー」
二人がニコニコです。何か良い事でもあったのだろうか?
「うーっす」
「おはようございます薫さん、聞きましたわよ」
なんだろうこの流れ、昨日も同じじゃなかったっけ? つまり僕はここでこう言えば良いんだな。
「玲子さん、セクハラですよ!」
「またそれですの? そんな事ばっかり言ってると葉月ちゃんに有ること無いこと言いますわよ?」
「す、すみませんでした……」
やっぱり玲子さんには敵わない。きっとそのうち、紫苑さんみたいになっちゃうんだろうな……。天王寺家の女性は強すぎる気がします。
「ついに薫も居候生活か、お前ら兄弟はみんな居候だな!」
「なっ! もう知っていたのか……」
そうなのです。僕ら中野家の兄弟は二人とも彼女の実家に居候するダメダメな兄弟なのでした。兄貴の事を笑って見てたけど、僕も同じ状況なのか。そうだ、二人にはしっかりと状況を説明しておこうかな。
「えっと、昨日言おうと思って言えなかったんだけど、葉月ちゃんが卒業したら結婚する事になりました……。あと今日から葉月ちゃんのお家で一緒に住むことになりました……」
「薫すげーな! マジで尊敬するぜ」
「あのヘタレ童貞だった薫さんが立派になりましたわね!」
「ひどい、玲子さんセクハラですよ!!」
玲子さんがニヤニヤしながらこっちを見ている。今度こそセクハラだ!
でもまあヘタレって言葉は否定出来ない。今でもヘタレなところが有ると思います。この金髪お嬢様をギャフンと言わせる良い手は無いものか……。昨日の鑑定結果を言うか? さすがにそれは僕が殺される未来しか見えないからダメだな……。
「こんなのセクハラになりませんわ! あっ……そうだわ薫さん、昨日の事を詳しく教えて下さらないかしら?」
玲子さんが不敵な笑みを浮かべて聞いてきたが、恥ずかしいので教えてあげません! ふふ、僕にセクハラした罰ですよ。
そんな事を考えていたのに、勝手に口から言葉が出てきた……。
「昨日の夜は葉月ちゃんのお家に呼ばれて……」
あれ、おかしいぞ。イジワルして玲子さんに教えないって言うつもりだったのに、勝手に口から言葉が出てくる。知ってる。この感覚は知っているぞ! 紫苑さんと同じだ!!
「……という感じで葉月ちゃんと同居することになりました。今日から葉月ちゃんのお家です」
ああ、言いたくないのに全部言ってしまった。もう認めるしかない。玲子さんに凶悪なスキルが付いてると思います!!
「まぁ薫の部屋で二人暮らしは無理そうだしな」
「これで薫さんも浮気が出来なくなりましたわ。葉月ちゃんも安心ですわね」
ま、まずいぞ。もし玲子さんにあの凶悪なスキルが付いたとしたら、誰も秘密に出来ないことになる……。
さっさと鑑定してみるか。
「も、もう僕の事はいいでしょ!? さっさと日課やるよー」
あんまり恥ずかしい情報とかエッチな情報を見るのはやめて、普通の情報を見て見ます。
【千葉修二】
※今日の運勢※
最前列に座ると良い事があるでしょう。
【天王寺玲子】
※所持スキル※
金髪魔女の強要
※今日の運勢※
駅前にある宝くじ売り場でスクラッチを30枚買いましょう♪
「ええぇぇ!?」
「どうしたんだ薫!?」
「何ですの薫さん、はよはよですわ!!」
まさかの結果だった。修二はいつも通りの平和な結果です。でも玲子さんにはスキルが付いてる。でも紫苑さんのスキルと微妙に違います。
紫苑さんのスキルは『全てを支配する魔女の手腕』だったはずだ。見た感じ、玲子さんの方が下位スキルのような気がする。つまり、スキルもレベルアップするのか!?
しかもですよ、玲子さんの今日の運勢って宝くじが当たるってことですか!? 神様は僕の金運じゃなくて玲子さんの金運を上げてしまったのか……。
「えっと、それぞれこんな感じです……」
「最前列は好きじゃないんだけどな……まあいいか」
「スクラッチってなんですの?」
あれ、玲子さん知らないのか? お嬢様は宝くじを買わないってことか! スクラッチって年末ジャンボとかと違って超高額当選はないけど、定期的に色々な宝くじがあった気がします。
「宝くじ売り場で売ってる銀剥がしの宝くじだよ。年末ジャンボ宝くじとかと違ってその場で当たりが分かるんだよ」
「つまりその宝くじを購入しろって事ですのね。分かりましたわ」
「この運勢だと、当たるのか?」
「どうなんだろうね。僕は引っ越しで付き合えないから、修二も一緒に行って買ってみたら?」
「そうするか……」
占いの神様は玲子さんの金運を上げたのか? 僕と玲子さんの違いを考えて見る。……まあ普通に考えて信仰心か!
神様、いつもありがとうございます。これからも宜しくお願いします。……よし、これで金運アップしたはずだ!
◇◇
大学の講義も終わり、部屋で荷造りを頑張ります。服は修二から貰った勇者装備は絶対に持って行くとして、僕の持ってる農民装備は状態の良いものだけ持って行こう。使わない食器とか、ゴミの日に出せばいいかな? でもテレビとか冷蔵庫とかは出せないから不用品の回収業者を呼ぶのがいいかな……。またお金が無くなる。
玲子さんに金運アップが出たって事は、そのうち僕にも来るかもしれないな。でもいつ来るか分からない金運アップを待つより、紫苑さんのアルバイトで堅実に稼ごう。実はさっき連絡があって、金曜日の午後に千葉のお宅まで行く事になりました。金曜日の午後は講義が無いから助かった。喫茶店のアルバイトは金曜日は入れないようにしよう。
しばらく荷物の整理をしていると、玄関からチャイムが鳴った。きっと葉月ちゃんだと思う。葉月ちゃんも荷物を運ぶのを手伝ってくれるので、軽いものだけお願いしようと思います。
玄関ドアを開けたら天使がいました。今日の天使はポニーテールになってて、可愛さが200%アップです!!
「こんばんは先輩。お手伝いに来ましたよ」
「いらっしゃい葉月ちゃん、寒いからどうぞ入ってください」
外は寒く、葉月ちゃんの頬っぺたが赤くなっています。お泊りに来た時に持っていたボストンバッグを持って来てくれました。
葉月ちゃんがコートとマフラーをハンガーに掛け、白いセーターと赤いチェックのスカート、ニーソックスという僕を殺そうとする装備を披露してくれました。盛り上がるセーターと、スカートとニーソックスの間の白い肌の空間、僕はどっちを見れば良いのでしょうか!?
「……先輩、目がエッチですよ。早く荷物を整理しましょうね」
葉月ちゃんに怒られてしまったが、何故か葉月ちゃんはニコニコの笑顔です。
「ご、ごめん葉月ちゃん。えっと、ここの洋服を持って行こうと思ってるので、詰めて貰えますか」
「ふふ、分かりました。すぐやっちゃいますね」
そうして葉月ちゃんは僕の横を通り、ベッドの上に畳んで置いてある洋服をボストンバッグに詰めて行きます。
だがしかし、何故か葉月ちゃんは四つん這いになりお尻を上げ、チラチラとお尻を揺らします。その瞬間、スカートの隙間からチラっと見える純白の下着がエロいです!!
僕は自然と目が釘付けになった。スカートとニーソックスが作り出す絶対領域だけでも危険なのに、ランダムにチラっと見える純白の下着がたまらない! 僕をこれ以上興奮させてどうするのだろうか!?
次の瞬間、葉月ちゃんが振り返り、僕を見つめます。でも態勢は変えず、チラっと見えてる状態です。
「あんまり見ないで下さい。恥ずかしいです……」
「うっ……」
葉月ちゃんが恥ずかしそうな顔をするけどパンツは隠さないそのギャップに、もう僕はメロメロです。僕はポケットからスマホを取り出し、カメラアプリを起動して葉月ちゃんをパシャパシャしちゃいました。うん、無意識でやってました。
「せ、先輩! カメラはダメです~!」
僕は葉月ちゃんに抱きしめられ、カメラを奪われてしまった。葉月ちゃんの大きな胸が僕に当たり、幸せを感じます。葉月ちゃんの良い匂いに包まれ、このまま押し倒してしまおうかと思ったところ、葉月ちゃんからキスされてしまいました。
「んぅ……先輩、大好きですよ」
「僕も大好きだよ」
今度は僕から熱いキス、舌を絡ませ葉月ちゃんの口内を侵略します。今までやられっぱなしだったから、今日は倒す!! さり気なく葉月ちゃんのお尻にタッチしていたら、葉月ちゃんも盛り上がって来ました。
―― ピリリリリッ♪ ピリリリリッ♪ ――
これは行ける……と思っていたら、まさかの着信です。
僕はキスを止め、葉月ちゃんの顔を見ます。頬が赤くなり、呼吸も激しくなっています。興奮させることが出来たのにまさかの着信です。誰ですか!?
「は、葉月ちゃん、電話鳴ってるよ。で、出ないと……」
「はぁ……はぁ……、こんないい時に誰ですか、もう!」
葉月ちゃんはプリプリと怒りながらスマホを取り出して電話に出ました。プリプリ怒る葉月ちゃんも可愛いね!
「何ですかお母さん!? ……はぃ、分かりました……もう!」
「だ、大丈夫?」
「帰りにキャペツを買ってきて欲しいそうです。……早く終わらせて帰りましょうか……」
「そ、そうだね。急ごうか」
どうやらお義母さんに邪魔されて、ムードが台無しになってしまったようだ。僕も今から襲うのは違うと思うので、大人しく荷物整理を始めます。
◇◇◇
しばらくして、荷物整理が終わりました。やっぱり二人でやると早くていいね! 僕は特に恥ずかしいグッズとか隠してないから、葉月ちゃんが頑張ってエッチなものを探しても無駄です!
そうだ、今日の運勢で面白い本を紹介良い事があるんだっけ。丁度良いから聞いてみようかな。
「葉月ちゃんは漫画とか読む?」
「そうですね、たまに読みますけど友達に借りた本を読むくらいですね」
「そうなんだ。そこの棚にちょっとだけど僕の好きな漫画があるんだ。良かったら読んでみてよ」
棚のすみっこに10冊くらいだけど漫画があるのです。少年漫画だけど、女の子が読んでも笑える楽しいやつです。
僕の言葉に頷き、葉月ちゃんが棚に向かいました。こっちから見えないけど、棚の本を手に取り読んでるようです。面白い漫画だから、きっと読み込んじゃうかもね!!
その間に僕はお風呂場とトイレに行き、捨てる物とかの整理をします。シャンプーとか特にこだわってないし、葉月ちゃんのを使わせて貰おうかな。ダメそうなら新しいの買えばいいや。
キッチンの調味料とかは処分だよね。もうここでご飯食べることも無さそうだし、冷蔵庫の中身も捨てちゃおう。
葉月ちゃんはまだ熱心に読んでます。あの漫画は面白くてついつい笑っちゃうんだよね。……あれ、でも葉月ちゃんのちょっとした笑い声とか聞こえて来ない。面白くなかったかな? やっぱり女性だと合わないのかな……。
そんなことを考えていたら、葉月ちゃんがこちらを見つめて来た。あれ、頬が赤いぞ。
「……先輩はこの本のどんな場面が好きなんですか?」
「あ、あれ……?」
葉月ちゃんの手には僕が紹介した漫画じゃなくて、兄貴から餞別でもらったあのエロ本、【あべこべ世界に迷い込んだショタが、年上のお姉さんに甘やかされてドロドロに溶かされるまで(ラノベ)】が握られていたのだった!!
スマホの目覚ましを止め、部屋を見渡す。昨日家に帰ってから、荷物の整理をした。まず最低限必要な衣類と勉強道具を詰め、雑誌とか漫画本は退去時に処分しようと思ってます。葉月ちゃんが欲しい本とかあったら持って行こうかな。
この部屋で寝るのも今日が最後かもしれないのか。ベッドとかも不要だろうし、持って行く物より捨てる物の方が多いような気がしてきたぞ。
冷蔵庫の中身も処分しないといけないので今日の朝ごはんは豪華に行きます! 狭いキッチンでハムを焼いて卵焼きを作ってトーストに挟んでモグモグ! いちごジャムも半分くらい残ってるな。しょうがないからもう一枚トーストを焼くか!
朝からちょっと食べ過ぎた感じがするから、今日のお昼はかけ蕎麦にしよう。よし、さっさと学校へ行く準備をして日課を終わらせよう。
【中野薫】
※今日の運勢※
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面白い本を紹介か。うちには漫画くらいしかないけど、葉月ちゃんは漫画とか読むのかな? まあ夕方に来て貰った時に本を紹介してみようかな。
さて、今日も一日頑張りますか!
◇
今日も今日とて朝の集会です。ここ最近は平和な運勢なので、何事もない事を祈ります。そうだ、よく考えたら昨日二人に婚約する事を伝えるの忘れてた。まあ玲子さんは知ってたし、別に良いか!
いつもの集合場所に行ったら、二人で仲良く珈琲を飲んでます。あれはスターバの高級な珈琲だな! 一杯500円とかするやつだよね、庶民には厳しいです……。
「おはよー」
二人がニコニコです。何か良い事でもあったのだろうか?
「うーっす」
「おはようございます薫さん、聞きましたわよ」
なんだろうこの流れ、昨日も同じじゃなかったっけ? つまり僕はここでこう言えば良いんだな。
「玲子さん、セクハラですよ!」
「またそれですの? そんな事ばっかり言ってると葉月ちゃんに有ること無いこと言いますわよ?」
「す、すみませんでした……」
やっぱり玲子さんには敵わない。きっとそのうち、紫苑さんみたいになっちゃうんだろうな……。天王寺家の女性は強すぎる気がします。
「ついに薫も居候生活か、お前ら兄弟はみんな居候だな!」
「なっ! もう知っていたのか……」
そうなのです。僕ら中野家の兄弟は二人とも彼女の実家に居候するダメダメな兄弟なのでした。兄貴の事を笑って見てたけど、僕も同じ状況なのか。そうだ、二人にはしっかりと状況を説明しておこうかな。
「えっと、昨日言おうと思って言えなかったんだけど、葉月ちゃんが卒業したら結婚する事になりました……。あと今日から葉月ちゃんのお家で一緒に住むことになりました……」
「薫すげーな! マジで尊敬するぜ」
「あのヘタレ童貞だった薫さんが立派になりましたわね!」
「ひどい、玲子さんセクハラですよ!!」
玲子さんがニヤニヤしながらこっちを見ている。今度こそセクハラだ!
でもまあヘタレって言葉は否定出来ない。今でもヘタレなところが有ると思います。この金髪お嬢様をギャフンと言わせる良い手は無いものか……。昨日の鑑定結果を言うか? さすがにそれは僕が殺される未来しか見えないからダメだな……。
「こんなのセクハラになりませんわ! あっ……そうだわ薫さん、昨日の事を詳しく教えて下さらないかしら?」
玲子さんが不敵な笑みを浮かべて聞いてきたが、恥ずかしいので教えてあげません! ふふ、僕にセクハラした罰ですよ。
そんな事を考えていたのに、勝手に口から言葉が出てきた……。
「昨日の夜は葉月ちゃんのお家に呼ばれて……」
あれ、おかしいぞ。イジワルして玲子さんに教えないって言うつもりだったのに、勝手に口から言葉が出てくる。知ってる。この感覚は知っているぞ! 紫苑さんと同じだ!!
「……という感じで葉月ちゃんと同居することになりました。今日から葉月ちゃんのお家です」
ああ、言いたくないのに全部言ってしまった。もう認めるしかない。玲子さんに凶悪なスキルが付いてると思います!!
「まぁ薫の部屋で二人暮らしは無理そうだしな」
「これで薫さんも浮気が出来なくなりましたわ。葉月ちゃんも安心ですわね」
ま、まずいぞ。もし玲子さんにあの凶悪なスキルが付いたとしたら、誰も秘密に出来ないことになる……。
さっさと鑑定してみるか。
「も、もう僕の事はいいでしょ!? さっさと日課やるよー」
あんまり恥ずかしい情報とかエッチな情報を見るのはやめて、普通の情報を見て見ます。
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最前列に座ると良い事があるでしょう。
【天王寺玲子】
※所持スキル※
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※今日の運勢※
駅前にある宝くじ売り場でスクラッチを30枚買いましょう♪
「ええぇぇ!?」
「どうしたんだ薫!?」
「何ですの薫さん、はよはよですわ!!」
まさかの結果だった。修二はいつも通りの平和な結果です。でも玲子さんにはスキルが付いてる。でも紫苑さんのスキルと微妙に違います。
紫苑さんのスキルは『全てを支配する魔女の手腕』だったはずだ。見た感じ、玲子さんの方が下位スキルのような気がする。つまり、スキルもレベルアップするのか!?
しかもですよ、玲子さんの今日の運勢って宝くじが当たるってことですか!? 神様は僕の金運じゃなくて玲子さんの金運を上げてしまったのか……。
「えっと、それぞれこんな感じです……」
「最前列は好きじゃないんだけどな……まあいいか」
「スクラッチってなんですの?」
あれ、玲子さん知らないのか? お嬢様は宝くじを買わないってことか! スクラッチって年末ジャンボとかと違って超高額当選はないけど、定期的に色々な宝くじがあった気がします。
「宝くじ売り場で売ってる銀剥がしの宝くじだよ。年末ジャンボ宝くじとかと違ってその場で当たりが分かるんだよ」
「つまりその宝くじを購入しろって事ですのね。分かりましたわ」
「この運勢だと、当たるのか?」
「どうなんだろうね。僕は引っ越しで付き合えないから、修二も一緒に行って買ってみたら?」
「そうするか……」
占いの神様は玲子さんの金運を上げたのか? 僕と玲子さんの違いを考えて見る。……まあ普通に考えて信仰心か!
神様、いつもありがとうございます。これからも宜しくお願いします。……よし、これで金運アップしたはずだ!
◇◇
大学の講義も終わり、部屋で荷造りを頑張ります。服は修二から貰った勇者装備は絶対に持って行くとして、僕の持ってる農民装備は状態の良いものだけ持って行こう。使わない食器とか、ゴミの日に出せばいいかな? でもテレビとか冷蔵庫とかは出せないから不用品の回収業者を呼ぶのがいいかな……。またお金が無くなる。
玲子さんに金運アップが出たって事は、そのうち僕にも来るかもしれないな。でもいつ来るか分からない金運アップを待つより、紫苑さんのアルバイトで堅実に稼ごう。実はさっき連絡があって、金曜日の午後に千葉のお宅まで行く事になりました。金曜日の午後は講義が無いから助かった。喫茶店のアルバイトは金曜日は入れないようにしよう。
しばらく荷物の整理をしていると、玄関からチャイムが鳴った。きっと葉月ちゃんだと思う。葉月ちゃんも荷物を運ぶのを手伝ってくれるので、軽いものだけお願いしようと思います。
玄関ドアを開けたら天使がいました。今日の天使はポニーテールになってて、可愛さが200%アップです!!
「こんばんは先輩。お手伝いに来ましたよ」
「いらっしゃい葉月ちゃん、寒いからどうぞ入ってください」
外は寒く、葉月ちゃんの頬っぺたが赤くなっています。お泊りに来た時に持っていたボストンバッグを持って来てくれました。
葉月ちゃんがコートとマフラーをハンガーに掛け、白いセーターと赤いチェックのスカート、ニーソックスという僕を殺そうとする装備を披露してくれました。盛り上がるセーターと、スカートとニーソックスの間の白い肌の空間、僕はどっちを見れば良いのでしょうか!?
「……先輩、目がエッチですよ。早く荷物を整理しましょうね」
葉月ちゃんに怒られてしまったが、何故か葉月ちゃんはニコニコの笑顔です。
「ご、ごめん葉月ちゃん。えっと、ここの洋服を持って行こうと思ってるので、詰めて貰えますか」
「ふふ、分かりました。すぐやっちゃいますね」
そうして葉月ちゃんは僕の横を通り、ベッドの上に畳んで置いてある洋服をボストンバッグに詰めて行きます。
だがしかし、何故か葉月ちゃんは四つん這いになりお尻を上げ、チラチラとお尻を揺らします。その瞬間、スカートの隙間からチラっと見える純白の下着がエロいです!!
僕は自然と目が釘付けになった。スカートとニーソックスが作り出す絶対領域だけでも危険なのに、ランダムにチラっと見える純白の下着がたまらない! 僕をこれ以上興奮させてどうするのだろうか!?
次の瞬間、葉月ちゃんが振り返り、僕を見つめます。でも態勢は変えず、チラっと見えてる状態です。
「あんまり見ないで下さい。恥ずかしいです……」
「うっ……」
葉月ちゃんが恥ずかしそうな顔をするけどパンツは隠さないそのギャップに、もう僕はメロメロです。僕はポケットからスマホを取り出し、カメラアプリを起動して葉月ちゃんをパシャパシャしちゃいました。うん、無意識でやってました。
「せ、先輩! カメラはダメです~!」
僕は葉月ちゃんに抱きしめられ、カメラを奪われてしまった。葉月ちゃんの大きな胸が僕に当たり、幸せを感じます。葉月ちゃんの良い匂いに包まれ、このまま押し倒してしまおうかと思ったところ、葉月ちゃんからキスされてしまいました。
「んぅ……先輩、大好きですよ」
「僕も大好きだよ」
今度は僕から熱いキス、舌を絡ませ葉月ちゃんの口内を侵略します。今までやられっぱなしだったから、今日は倒す!! さり気なく葉月ちゃんのお尻にタッチしていたら、葉月ちゃんも盛り上がって来ました。
―― ピリリリリッ♪ ピリリリリッ♪ ――
これは行ける……と思っていたら、まさかの着信です。
僕はキスを止め、葉月ちゃんの顔を見ます。頬が赤くなり、呼吸も激しくなっています。興奮させることが出来たのにまさかの着信です。誰ですか!?
「は、葉月ちゃん、電話鳴ってるよ。で、出ないと……」
「はぁ……はぁ……、こんないい時に誰ですか、もう!」
葉月ちゃんはプリプリと怒りながらスマホを取り出して電話に出ました。プリプリ怒る葉月ちゃんも可愛いね!
「何ですかお母さん!? ……はぃ、分かりました……もう!」
「だ、大丈夫?」
「帰りにキャペツを買ってきて欲しいそうです。……早く終わらせて帰りましょうか……」
「そ、そうだね。急ごうか」
どうやらお義母さんに邪魔されて、ムードが台無しになってしまったようだ。僕も今から襲うのは違うと思うので、大人しく荷物整理を始めます。
◇◇◇
しばらくして、荷物整理が終わりました。やっぱり二人でやると早くていいね! 僕は特に恥ずかしいグッズとか隠してないから、葉月ちゃんが頑張ってエッチなものを探しても無駄です!
そうだ、今日の運勢で面白い本を紹介良い事があるんだっけ。丁度良いから聞いてみようかな。
「葉月ちゃんは漫画とか読む?」
「そうですね、たまに読みますけど友達に借りた本を読むくらいですね」
「そうなんだ。そこの棚にちょっとだけど僕の好きな漫画があるんだ。良かったら読んでみてよ」
棚のすみっこに10冊くらいだけど漫画があるのです。少年漫画だけど、女の子が読んでも笑える楽しいやつです。
僕の言葉に頷き、葉月ちゃんが棚に向かいました。こっちから見えないけど、棚の本を手に取り読んでるようです。面白い漫画だから、きっと読み込んじゃうかもね!!
その間に僕はお風呂場とトイレに行き、捨てる物とかの整理をします。シャンプーとか特にこだわってないし、葉月ちゃんのを使わせて貰おうかな。ダメそうなら新しいの買えばいいや。
キッチンの調味料とかは処分だよね。もうここでご飯食べることも無さそうだし、冷蔵庫の中身も捨てちゃおう。
葉月ちゃんはまだ熱心に読んでます。あの漫画は面白くてついつい笑っちゃうんだよね。……あれ、でも葉月ちゃんのちょっとした笑い声とか聞こえて来ない。面白くなかったかな? やっぱり女性だと合わないのかな……。
そんなことを考えていたら、葉月ちゃんがこちらを見つめて来た。あれ、頬が赤いぞ。
「……先輩はこの本のどんな場面が好きなんですか?」
「あ、あれ……?」
葉月ちゃんの手には僕が紹介した漫画じゃなくて、兄貴から餞別でもらったあのエロ本、【あべこべ世界に迷い込んだショタが、年上のお姉さんに甘やかされてドロドロに溶かされるまで(ラノベ)】が握られていたのだった!!
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