悪役令嬢らしいのですが、務まらないので途中退場を望みます

水姫

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退院

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又々遅れてしまいすいません。



皆様、本日無事退院いたしますリゼですわ。優れた先生方のおかけで完治!とまではいかないものの、薬がなくても大丈夫な程になりましたの。

様子見ですが、お子も望めるようになるかもしれないと言われましたわ。お父様方の顔が孫を期待しておりましたけれど、まずは婚姻相手を探すことからしなければなりませんのに気が早いですわね。

「「リゼ、退院おめでとう!」」

「ありがとうございます」遠方の方もいらっしゃるのにお時間を空けて来てくださるなんて…。あら?先日お帰りになったセル様までいらっしゃいますね。笑顔でこちらに近付いてきますわ。
「元気な姿を見られて嬉しく思うよ」

「お陰様ですわ。…お帰りになられたのではないのですか?」

「ふふ、1度帰ったのは本当だよ。別れの挨拶をしただろう?」記憶にございますわ、私は頷いて返事をいたしました。

「今日は別の要件があって来たんだ」

「別の用件ですか?」何でしょうか…、セル様が直接来られるということは国が関係しているのでしょうか。皆目見当もつきませんわ。私が聞こうとするとセル様はすぐに分かるよ と言い残し、親族の集まりに行ってしまわれました。

気になりますわ。「…リ……リゼ?」はっ、考え過ぎて全く聞いていませんでしたわ。

「ごめんなさいお兄様、もう一度お願いしますわ」

「ふふ、何をそんなに考えていたんだい?」お兄様ならご存知なのでしょうか…。

「セル様が仰っていたことについてです」お兄様はその綺麗な瞳を最大限に開き、驚かれたようでした。そして、笑みを深められ、家に帰れば分かるよ と一言。

全く、何故今すぐ教えて頂けないのでしょうか…。隠し事は嫌いですわ。あからさまな拗ねた私に、親族は皆あたふたしておりますが、そんなこともう知りませんわ。

「リゼ、ごめんよ」ほらこっちを見て…。そんなこと言われると見ないわけには参りませんでしょう?私は頬を膨らませたまま振り返りましたわ。すると、そこには花束を持って緊張した趣のセル様が…。私にはすぐに理解することができませんでした。けれど周りを見渡すと、複雑な表情のお父様、嬉しそうなお顔のお母様、お姉様、お兄様、etc.

!!「リゼ、ずっと君のことが好きだった。父上や叔父上からは了承を得ている。どうか、結婚を前提に婚約してくれないだろうか」王位を継がないにしても王子には違いありません。私なんかで良いのでしょうか…。

皆の祝福が……。あぁ、このような日をずっと憧れておりました。私の返事は決まっておりますわ。

「私の方こそよろしくお願いしますわ」


皆様、私はきっと今一番の幸せ者でしょう。この幸せが皆様にも巡りますよう…。またお会いできる日を楽しみにしておりますわ。
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