overdose

水姫

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日常

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これはいつもの日常。
なにも可笑しくない。

…笑顔の君のために。



「ほら、今日の分だよ」
「ありがとう!自分が病気になっちゃうなんて思ってなくて、一樹くんがお医者さんで助かったよ」そうじゃなかったら、ここまで生きれてないもんね。

違う、本当は…。

「これくらいお安いご用だよ。君のためならね(ウインク)」
「もう、一樹くん顔が良いんだからそんなことしたらみんな勘違いしちゃうよ」ふふふ。

止めてくれ、良心なんてとうになくなったと思っていたのに…。

「君も勘違いしてくれたらね」私の小さな呟きは笑顔で話をする君の耳には届かない。それでいい、この関係のまま私に依存してくれるなら。
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