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まさかの展開

晩餐会

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挙式が終わり、晩餐会に入った。が、ここで弟のヨハンと顔を合わせる羽目になった。これもリサの謀りだ。

なんと、結婚式の晩餐会はマリソナ公爵家として招待された。わざと追放された家の人間として、だ。だが、当のリサはローサがコーンウォール家に居候していることは知っているのだ。

「姉上様、お久しぶりですね。姉上様生きていたんですね。今頃どこかで娼婦でもやっていると思ってましたよ」ヨハンが肩まで伸びた栗毛色の髪を指で巻きながら話しかけてきた。

「生きてたわよ。生きていちゃいけないの?」

「生きていたならそれに越したことはありませんねぇ」
ヨハンは鼻を鳴らした。まったく生意気ときたらたまらない。


晩餐会には各要人が集まっていた。

コーンウォール家ソフィアの妹のマリアナも招待されていた。「あれ? マリアナ」
新緑を思わせるような緑の髪に緑の瞳。まさしくマリアナだ。

「あ。お久しぶりじゃない、ローサ」
マリアナは結婚後も変わらない。
「実はね、嬉しい話があるの」「嬉しい話?」
するとマリアナはにこやかに笑った。
「妊娠したの」
そう言うと、ソフィアが
「えー!?」と言った。
「おめでとう」と思わず口をついて出た。
「ありがとう、ローサ」
マリアナは嬉し泣きをしていた。涙ぐんでいた。

「そうそう。あそこにいるのが私の国の国王様一家よ」
マリアナがあごをしゃくって見せた。
「国王一家が来ているんだ」
ソフィアが言った。
「あれ? マリアナじゃないの」一人の女性が現れた。金髪で目がブルー。高貴な身なり。
「あれ? カタリナ王女様?」
「マリアナ! マリアナもミルディン王太子の結婚式に招待されていたのね?」

「あ。紹介するね。私のいとこのローサ」
ローサは軽く会釈をした。
「こちらがカタリナ王女様。私の国の王女様よ」
と言ってカタリナがローサに一礼をした。なんと、隣国の王女だったのだ。
「初めまして。マリアナのいとこのローサと申します」
「こちらこそ初めまして。マルシダ王国の王女、カタリナと申します。宜しくお願いします」

「マリアナは王女様と仲良しだったんだ」
と訊ねると
「そうよ。だって年が一緒だもの」同じ17歳。
「未婚と既婚ってあるけれど、二人は仲良しなんだよ」とソフィア。

「公爵家主催の舞踏会が度々あるから、マリアナと仲良くなりました」とカタリナ。

「そうそう。カタリナ様にはとーってもイケメンなお兄様が2人います」とソフィア。

「イケメン王子様って事だよね?」

「そうよ」とソフィア。

「イケメンなお兄さんっていいな」と、カタリナとマリアナとソフィアとローサ4人で料理に舌鼓をしながら仲良く話をしていた。

そして晩餐会が終了した。
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