【完結】気づいたら異世界に転生。読んでいた小説の脇役令嬢に。原作通りの人生は歩まないと決めたら隣国の王子様に愛されました

hikari

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エピローグ

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サミュエル王子の婚約宣言以来、サマンサとアレクサンドラの二人はエルディーヌ王国へと移住した。


かくして堀井伽沙凛の世界、『山紫水明の中庭』はシナリオ通りにはいかなかった。

きっと、堀井自身も驚くことだろう。


アレクサンドラはチャールズと結婚せずに済んだ。

宿命転換できたのだ。


サミュエルもエルディーヌ王国の王立学園に入り直し、そして3人は無事に卒業した。

王立学園にはアルテナもいた。

アルテナも既に子爵令息と婚約していた。


サマンサも、騎士団長との結婚が決まっていた。


騎士団長はサマンサが帰宅途中の姿を見て一目惚れしたという。

騎士団長は公爵令息。


恰幅が良く、どんな魔物さえも捕らえてしまいそうな出で立ち。

黒髪に黒い瞳、たっぷりとたくわえられた口髭に顎髭。まるで熊のようだった。


学園を卒業し、結婚が決まった3人。

しかし、一番最初だったのはサミュエルとアレクサンドラだった。


聞いた話によると、チャールズは意中の彼女(アレクサンドラ)がいなくなってからというもの、学園中の女性に言い寄っていったという話だ。

誰かに一途なのではなく、一度に複数の女性にラブレターを出したというのだから、驚きだ。

しまいには、学園の女教師にまでしつこく付き纏う始末。


問題児にはなったものの、「言っても話の通じない人」というレッテルを貼られていたので、特に何もお咎めはなかったようだ。

チャールズの蛮行に皆が頭を悩ましたそうな。

チャールズは学園を卒業し、農家の後継者を自称していたという。

しかし、実際には何もせず、事実上無職。

昼間からフラフラし、パイプを吸っているらしい。


そして、街中でもナンパばかりしているという。

チャールズは自分ではモテると思っていた。


だから、よく鏡を見て、無い髪の毛を触っていた。

しまいには「僕はイケてるだろ?」などとアルテナに言っていたようだ。


チャールズから開放されたアルテナは今エルディーヌ王国にいる。

そして、アレクサンドラもまたチャールズから逃れる事ができた。


チャールズは何を言っても無駄。

逃げるのが一番だった。

エルディーヌに来たのは正しい選択だった。

これで原作通り、チャールズと結婚しないですんだのだ。


原作でのチャールズのその後は描かれていない。

しかし、そのままでは間違いなく不幸になっていた。

チャールズの事だから、ヒモになっていただろう。


チャールズの家もチャールズの代で農家廃業だろう。




柔らかな日差しの中で、サミュエルとアレクサンドラの結婚式が行われている。

二人の結婚式は王侯貴族が挙式をする聖イシュタル大聖堂で厳かに執り行われた。


二人の結婚式にはオヴァーン王国の国王夫妻が招かれた。

当然の事だが、王太子とディアドラは来ない。

(二人は今何をしているのかしら? まあ、神様から天罰を受けたのだから、ろくな生活をしているわけはないわ)

 
なんだか逆に王太子夫妻が哀れに思えてきた。


他にも、アルテナも招待された。

アルテナは婚約者のノア子爵令息と共に呼ばれた。


「おめでとう、アレクサンドラ」

「ありがとう。アルテナ」

まさか、アルテナがエルディーヌ王国に来ているとは思わなかった。

なぜなら、アルテナもある日突然学園に来なくなったからだ。

聞けば、アルテナは母方の叔母の家に逃げ込んだという。


そこが、エルディーヌ王国の男爵家だった。

「もうお父様の暴力とは無縁になれたわね」

「はい」

「おめでとうございます。サミュエル王子、アレクサンドラ様」

そこに現れたのはアルテナと婚約をしたノア子爵令息だった。

「ありがとうございますわ。ノア様」

「ノア、ありがとう」

サミュエルは頭を下げた。


アルテナはサミュエルが学園に来た事は知らない。

それを話すと、アルテナは驚いた。


内戦ではノアは国王軍についた。そして、勝利を勝ち取った。


(まさか……内乱があったのに、アルテナ無事で)


そして、サマンサが騎士団長を連れてやってきた。

「サミュエル王子殿下、アレクサンドラ様、おめでとうございます」

騎士団長が敬礼をした。

「「ありがとうございます」」


「おめでとう、アレクサンドラ」

「ありがとう。サマンサ」









☆★☆★








後にアレクサンドラは三男一女に恵まれた。


そして、騎士団長とサマンサも結婚をし、二男三女に恵まれた。


さらに、アルテナは子沢山で六男三女に恵まれた。


この3家族はその後も交流が続いた。


そして、サミュエルは王太子となった。
















最後までお付き合いありがとうございます。

また、次作も宜しくお願いします。




我妻ゆりあ
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