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俺様万歳 ※アンドリューside
暖炉では火が豪快に燃え盛っている。
暖かい。
アンドリューはソファーの上でイザベラと抱き合っている。
人の熱気とはこんなに温かいものなのかと思っている。
部屋の外には鉛色の空が広がっている。
部屋には本が散乱。見るも無惨な汚部屋。
さらに、葉巻の匂いが鼻につく。
「本当に私で良かったの?」
「ああ。イザベラ。お前を護りたい。悪魔のようなアトキンス男爵からな」
イザベラの腕は傷だらけだ。
それも全てアトキンス男爵から受けた暴力によるもの。
「お母さんが死んでから、お父さんが暴力ふるうようになって。きっと女が欲しいのよ」
「そうだな。父子家庭でよく耐えてきたな」
「執事もメイドもみんなお父さんの味方だった。私には頼れる人がいなかったの」
何と可哀想に。
きょうだいがいればまた違ったのだろうけども、イザベラは一人っ子。
「イザベラ。俺はイザベラの味方だ。俺は次期一国の主になる。そうだ。俺が国王になったら、必ずアトキンス男爵を国から追放してやるからな!」
「頼もしいわ、アンドリュー様」
イザベラが身体を押し付けてきた。
イザベラは胸が小さい。まるでまな板だ。
しかし、アンドリューはそれで良かった。
骨と皮しかない位痩せているイザベラ。
きっとアトキンス男爵に食べさせて貰えなかったのだろう。
「大丈夫だ。イザベラ。ここへ来れば好きなものが好きなだけ食べられる。少しは太れるだろうな」
イザベラはいつも言っている。
「また痩せちゃった」と。
アンドリューは痩せ型の女性が好きだった。
キャサリンは胸はあるが、若干ふくよかだ。
俺はおっぱい星人なんかじゃねぇ!!
世の中にはおっぱいフェチが多い。
三男のアレックスは大のおっぱいフェチ。
アンドリューはそんなアレックスの気持ちが理解できなかった。
胸の大きい奴は大概デブが多いんだよな。
俺はデブが大嫌いだ。
「胸なんかなくても、乳揉みはできるからよ。なあ、イザベラ」
「はい。アンドリュー王太子殿下」
「俺は哀れだ。生まれた時から既に婚約者が決められていたんだ。ナターシャやアレックスやクレインは婚約者が決められてない! なぜ俺だけが貧乏くじ引かなきゃならないんだ?」
「そうですよね。アンドリュー様。婚約者は自分の意志で決めたいですよね」
「まぁ、親父も政略結婚だったみたいだけどな」
「なぜ、クレイン王子殿下とアレックス王子殿下、ナターシャ王女殿下には婚約者はいらっしゃらないのです?」
「ああ。いない。ナターシャは女だから。それに俺は第一王子だから……らしい。何だこの兄弟間のヒエラルキーはよ!」
アンドリューはテーブルを勢いよく蹴った。
「あー、腹立つ!!」
葉巻を取り出し、火をつけた。
「王太子殿下。私には婚約者はいませんでした。生涯独身だと思っていましたわ。果ては天涯孤独に」
貴族で天涯孤独とは聞いた事が無い。
「イザベラ。お前は親戚も頼れなったんだな」
「はい。父方は絶縁関係、お母さん方の叔母は病弱でどうしようもできなくて」
「そうか。お父さん方は絶縁関係だったか……」
絶縁関係など貴族にしては珍しい。
「そんな私はトラウマがあるんですの」
「何だい?」
「マルシアババアがお母さんの髪の毛を掴んで部屋中引きずり回していたんです」
「マルシアババアって?」
「お父さんのお母さん」
「それは酷いな」
「そんなマルシアババアも娘に馬車で山の中に捨てられたんですの」
「だろうな」
「私…」
「どうしたんだい、イザベラ」
「お母さん方の親戚は侯爵なんです」
「ああ。知っているよ。アトラス侯爵だろ?」
「お母さん。死ぬ前に私に1,000万ソトくれようとしたけれど、お父さんに取り上げられたの」
「気の毒に。でも、大丈夫さ。俺と結婚したら、ドレスも宝石も好きなようにしていいんだからな」
「ありがとうございますわ、王太子殿下」
「食べ物も好きなものを沢山食べると良いぞ!」
ああ。そうさ。
このお金はこの国の税金なんだからな。
でも、それでもまだ税収は少ない。
俺が国王になったら、税金をおもいっきり上げて弱者切り捨ての国政をしよう。
福祉。笑止千万。そんなものは必要無い。
俺とイザベラだけが贅沢できればそれで良いのだ。
城も他国に比べて狭い。
もっと広くしたい。
そして、色々な国を旅行し、装飾品ももっと派手に。
美味しいものも沢山食べる。
「なあ、イザベラ」
「はい? なんでしょうか?」
「俺が国王になったら、もっともっと税金を上げる。そうしたら、お前をもっとしあわせにしてあげる事ができる」
「まあ、ありがとうございますわ」
「イザベラ。お前が好きなのは細身というところだけじゃあないよ。お前の天然なところも好きだ」
「ありがとうございます」
「それから……イザベラいつも同じ服を着ているけれど、金が無いのかい?」
「いえ……お気に入りってだけで」
「そうか。髪はいつも自分で切っているのか?」
「はい」
「やっぱりお金が無いのか。でも、大丈夫だ。王室に来ればお金に困る事はないからな。それに税金は不労所得だからな。わはははは」
アンドリューはイザベラの顎を持ち上げ、唇にキスをした。
暖かい。
アンドリューはソファーの上でイザベラと抱き合っている。
人の熱気とはこんなに温かいものなのかと思っている。
部屋の外には鉛色の空が広がっている。
部屋には本が散乱。見るも無惨な汚部屋。
さらに、葉巻の匂いが鼻につく。
「本当に私で良かったの?」
「ああ。イザベラ。お前を護りたい。悪魔のようなアトキンス男爵からな」
イザベラの腕は傷だらけだ。
それも全てアトキンス男爵から受けた暴力によるもの。
「お母さんが死んでから、お父さんが暴力ふるうようになって。きっと女が欲しいのよ」
「そうだな。父子家庭でよく耐えてきたな」
「執事もメイドもみんなお父さんの味方だった。私には頼れる人がいなかったの」
何と可哀想に。
きょうだいがいればまた違ったのだろうけども、イザベラは一人っ子。
「イザベラ。俺はイザベラの味方だ。俺は次期一国の主になる。そうだ。俺が国王になったら、必ずアトキンス男爵を国から追放してやるからな!」
「頼もしいわ、アンドリュー様」
イザベラが身体を押し付けてきた。
イザベラは胸が小さい。まるでまな板だ。
しかし、アンドリューはそれで良かった。
骨と皮しかない位痩せているイザベラ。
きっとアトキンス男爵に食べさせて貰えなかったのだろう。
「大丈夫だ。イザベラ。ここへ来れば好きなものが好きなだけ食べられる。少しは太れるだろうな」
イザベラはいつも言っている。
「また痩せちゃった」と。
アンドリューは痩せ型の女性が好きだった。
キャサリンは胸はあるが、若干ふくよかだ。
俺はおっぱい星人なんかじゃねぇ!!
世の中にはおっぱいフェチが多い。
三男のアレックスは大のおっぱいフェチ。
アンドリューはそんなアレックスの気持ちが理解できなかった。
胸の大きい奴は大概デブが多いんだよな。
俺はデブが大嫌いだ。
「胸なんかなくても、乳揉みはできるからよ。なあ、イザベラ」
「はい。アンドリュー王太子殿下」
「俺は哀れだ。生まれた時から既に婚約者が決められていたんだ。ナターシャやアレックスやクレインは婚約者が決められてない! なぜ俺だけが貧乏くじ引かなきゃならないんだ?」
「そうですよね。アンドリュー様。婚約者は自分の意志で決めたいですよね」
「まぁ、親父も政略結婚だったみたいだけどな」
「なぜ、クレイン王子殿下とアレックス王子殿下、ナターシャ王女殿下には婚約者はいらっしゃらないのです?」
「ああ。いない。ナターシャは女だから。それに俺は第一王子だから……らしい。何だこの兄弟間のヒエラルキーはよ!」
アンドリューはテーブルを勢いよく蹴った。
「あー、腹立つ!!」
葉巻を取り出し、火をつけた。
「王太子殿下。私には婚約者はいませんでした。生涯独身だと思っていましたわ。果ては天涯孤独に」
貴族で天涯孤独とは聞いた事が無い。
「イザベラ。お前は親戚も頼れなったんだな」
「はい。父方は絶縁関係、お母さん方の叔母は病弱でどうしようもできなくて」
「そうか。お父さん方は絶縁関係だったか……」
絶縁関係など貴族にしては珍しい。
「そんな私はトラウマがあるんですの」
「何だい?」
「マルシアババアがお母さんの髪の毛を掴んで部屋中引きずり回していたんです」
「マルシアババアって?」
「お父さんのお母さん」
「それは酷いな」
「そんなマルシアババアも娘に馬車で山の中に捨てられたんですの」
「だろうな」
「私…」
「どうしたんだい、イザベラ」
「お母さん方の親戚は侯爵なんです」
「ああ。知っているよ。アトラス侯爵だろ?」
「お母さん。死ぬ前に私に1,000万ソトくれようとしたけれど、お父さんに取り上げられたの」
「気の毒に。でも、大丈夫さ。俺と結婚したら、ドレスも宝石も好きなようにしていいんだからな」
「ありがとうございますわ、王太子殿下」
「食べ物も好きなものを沢山食べると良いぞ!」
ああ。そうさ。
このお金はこの国の税金なんだからな。
でも、それでもまだ税収は少ない。
俺が国王になったら、税金をおもいっきり上げて弱者切り捨ての国政をしよう。
福祉。笑止千万。そんなものは必要無い。
俺とイザベラだけが贅沢できればそれで良いのだ。
城も他国に比べて狭い。
もっと広くしたい。
そして、色々な国を旅行し、装飾品ももっと派手に。
美味しいものも沢山食べる。
「なあ、イザベラ」
「はい? なんでしょうか?」
「俺が国王になったら、もっともっと税金を上げる。そうしたら、お前をもっとしあわせにしてあげる事ができる」
「まあ、ありがとうございますわ」
「イザベラ。お前が好きなのは細身というところだけじゃあないよ。お前の天然なところも好きだ」
「ありがとうございます」
「それから……イザベラいつも同じ服を着ているけれど、金が無いのかい?」
「いえ……お気に入りってだけで」
「そうか。髪はいつも自分で切っているのか?」
「はい」
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アンドリューはイザベラの顎を持ち上げ、唇にキスをした。
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※小説家になろうサイト様に掲載してあります。