【完結】あなたと婚約破棄をしたお陰で竜の国の王子に愛されました。あなたはどうぞ浮気相手とお幸せに

hikari

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モニカと共に ※クルト視点

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俺様はモニカと落ち合った。

モニカを両親に紹介するのだ。

勿論、激怒されるだろうが、ま、許してくれるだろう。

なんだって、アンジェラと婚約破棄をした事もあっさりと受け入れてくれたからな。



可愛い可愛いモニカちゃん。

モニカこそ、俺様に相応しい花嫁なのだ。


俺様は邸にモニカを連れて行く事にした。

そうさ、ヴィヴィアンとは別れてやるのさ。


勝手に誘っておいて、そりゃないよな。

愛の無い結婚に意味は無い。

どうせパートナーにするなら、心から愛した人が良い。


俺様はモニカの手を取った。

邸にはヴィヴィアンがいる。

ヴィヴィアンにはすっきり、しっかり、きっぱり「お前の事を愛した事は無い」と言ってやるんだ!!


「なあ、モニカ。俺様は妻の事など微塵も愛していない。俺様が本当に愛したのはモニカ、お前だけだ!!」

「本当ですか? クルト様」

「ああ、本当だ」

俺様はモニカの手の甲にキスをした。


「邸には奥様がいらっしゃるんですよね?」

「構わねぇ。あんな奴にはキッパリと嫌だを言うからな」

「本当ですか?」

「ああ、本当だ。それに、俺様は妻に未練は無いからな」


空は晴れている。

空も祝福してくれているんだ。

俺様は晴れ男なんだよな。

何かあると、いつも決まって晴れるら、日頃の行いが良いからなんだよな。

わはははは。


「なあ、モニカ。俺様と結婚したら、お前は次期公爵夫人になるんだぞ!」

「そうですよね。でも、平民の私が、筆頭公爵の夫人なんかになっても良いのでしょうか?」

「かまわねえ」


オルソン公爵家は王室と関係が深い。

初代オルソン公爵当主は第3王子。

そうだよ、そうだよ。

だから、名誉なんだよ。

だから、俺様はこうしていられるんだ。

けど。平民、それも農民の血が混じったって構わないだろ?

両親は猛反対するだろうけどな。

まあ、そんなのお構いなしだ。

俺様が結婚しなければ、公爵家は断絶。

親父に弟はいるけれど、叔父はコネツク家の当主。

だから、そうはいかないだろうな。

それに、コネツク家には男子は一人。

女子は二人いるけど、オルソン家は男系男子のみが継承可能なんだ。

だから、コネツク家の女子はオルソン家に入れまい。

わははは。

全ては俺様の思い通りだ。


「ヴィヴィアン様はどうするんですか?」

「あいつは元々ソーマ家を継承しないといけないんだ。あいつは一人っ子。一人っ子だから、あいつが継承しないとソーマ家は断絶する。ソーマ家は男爵家とはいえ、長い歴史があるからな。それをあいつの一存で断絶させてしまうのはあまりにも勿体ない」

「でも、なぜヴィヴィアン様を妊娠させてしまったのです?」

「それは……俺様がハメを外してしまったからさ。まぁ、情けない話っちゃ情けない話なんだけどな」

「そうだったんですか」

「そうだ。酒って怖いな。飲みすぎには注意だ。とはいえ、やめられないのが現実なんだけどな」

モニカは葉巻を取り出した。

「吸って良いですか? クルト様」

「ああ、勿論だ。我慢は良くないぞ」

「ありがとうございます」

モニカは葉巻に火をつけた。

そして、口に含んだ。


モニカ……可愛い。

「モニカ……俺様の毒牙にかかった女よ」

「はい、クルト様」

俺様はモニカの頭を愛撫した。


ヴィヴィアンもアンジェラも好きではない。

アンジェラは所詮親が勝手に決めた婚姻だ。

俺様の意思に反しての婚姻だ。

そんなの真っ平ごめんだった。


ヴィヴィアンも自分から迫ってきた。

もっとも「ノー」が言えなかった俺様にも落ち度はあった。


ああ、畜生!!

なぜあの時に「ノー」をしっかり言わなかったのだろう?

「ノー」を言っていれば、俺様はモニカと結婚できたかもしれない。

いや、するんだ。モニカと結婚を。

もう一度チャンスをもらうのだ。


親父もお袋もOKしてくれるはずだ。

なぜなら、ヴィヴィアンとの結婚を認めたくれたのだからな。












☆★☆★










俺様は親父とおふくろを呼んで、応接間で家族会議をした。

そうだよ。モニカとの結婚を認めてもらうためだ。


「父上! この度は」

「どうした、クルト。これはどういう風の吹き回しだ?」

「はい。モニカとの結婚、そしてヴィヴィアンとの離婚を認めてもらいたくて父上、母上に報告に参りました」

「なぜだ? 認めないぞ」

父上の顔はやはり憤怒の表情。

仕方ないな。まあ、そんなもんだろうな。


「私は認めない!!」

「父上!! なんとかお願いします」

「認めないぞ!!」

「私も認めませんわ!!」


両親共に大反対。

「おまえはアンジェラと婚約を破談させた。そのうえ、ヴィヴィアンを妊娠させてしまった。それがためにヴィヴィアンと結婚をした。違うか?」

「そうですが……私はヴィヴィアンのことは実は愛していなかったことに気づいたんです。なんせ……ヴィヴィアンから誘ってきたわけですから」

「何を考えている!!」

父上がテーブルを叩きつけた。

「はい。反対なのはわかります。でも、私はモニカを心から愛しました。貴族とて、婚姻に関しては本人の意思を尊重するものではありませんか? 父上」

「貴様! 言ったよな? 次に同じことをすれば家から追い出す、と」

「はい。確かに。でも、もう一度チャンスを」

「けしからん!! 家から出ていく条件でモニカとの結婚を認めよう」

「私がオルソン家を出ていったら、オルソン家は断絶します」

「それは大丈夫だ。ローザを迎え入れるからな」

「なぜローザを? オルソン家の継承は男系男子に限られているではないですか」

「止むを得ないことだ。すべての元凶はクルトにあるんだからな」

「……」

俺様は言葉が出ない。


「愚か者、馬鹿者が!! お前の好きにするがいい。財産は没収だ」

「では、私は今後何をすれば?」

「お前は与太者として生きるが良い」

「与太者……ですか?」

「仕事も与えない! まあ、精々医者としての知識を生かして自分で仕事を作ることだな。明日早朝馬車を用意する。お前は治安が悪いで有名なパラダの街に行くがいい」

「そん……なぁ」

「でも、私はどこまでもクルト様についていきますわ」

「ありがとう、モニカ」
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