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11 ルイーズ編
まさかアルフレッドが……。
ルイーズは信じられない思いでいっぱいだった。
カジノなんか行っていたなんて……。
しかし、王侯貴族であっても、カジノに行く人はカジノに行く。
しかし、いずれも節度を持って楽しんでいる。
そして……。
借金証明書までポケットから出てきたのだ。
借金証明書
19,800,000ソト
かなり莫大な額だった。
「嘘よ!」
ルイーズは借金証明書を投げつけた。
ルイーズはアルフレッドを叩き起こすため、アルフレッドの部屋へと向かった。
ルイーズはノックをした。
返事がない。
熟睡しているようだ。
「起きなさいよ、アルフレッド!」
ドアを執拗に叩いた。
すると、中からドアが開いた。
「ルイーズ。今寝ているんだよ。騒がしい。何だってんだよ」
アルフレッドは眠い目を擦りながら面倒くさそうな顔をした。
「私、見つけちゃったのよ」
「何をだ?」
「アルフレッド! あなた、カジノで借金作っているでしょ?」
ルイーズがそう言うと、アルフレッドは
「気のせいだよ。借金なんかしていないよ」と言ってドアを閉めようとした。
しかし、ルイーズはドアの前に足を置いて止めた。
「私は見たのよ」
と言って借金証明書を目の前に叩きつけた。
「あ~、それ。拾ったんだよ。メモ帳代わりにと」
見え透いた嘘をつくアルフレッド。
「何でこんなもの拾うのかな? 拾うならもっといいもの拾いなさいよ」
「だから寝かせてくれよ、ルイーズ」
ルイーズは平然とはしていられない。
「借金を誤魔化さないで」
「だからそれ違うって。誤解だよ」
アルフレッドは意地でもはぐらかすつもりだ。
「それから。カジノのチケットも見つけたんだけどなぁ」
カジノのチケットを目の前に差し出した。
「違う! それは酒場でもらったんだ。『今度俺と行かない』って誘われたんだ」
「しらを切るつもりね?」
アルフレッドの顔が引きつっている。
「顔に書いてあるわよ。『俺は借金しています』って」
「何だ? そこまで言うなら裁判だ! ルイーズ、お前を訴える!」
「訴えたいのはこっちよ。借金ありながら私と結婚!? それってさ~
け
っ
こ
ん
さ
ぎ
ってやつじゃないの?」
「だーかーらー。借金なんか無いよ。清廉潔白だ」
「何が清廉潔白よ」
「だからもう夜遅いから寝かせてくれよ」
「だめよ。こんな夜遅くまで遊んでおいて何が『夜遅いから寝かせて欲しい』よ。逃げているだけじゃない!」
「だいたいな、何で俺の上着のポケットなんか漁るんだよ」
「答えは簡単。アンソワー・イズ・イージー。アルフレッド。あなたが女と密会していないか気になったからよ」
実際そうだ。
一度婚約破棄している身。
また他に気になる女が出てくれば乗り換えるに決まっている。
「だからそれは無いよ。俺はルイーズ一筋なんだから」
「それはわかっているわ。そうよ。ポケットの中身がそれを物語っているわ」
ルイーズは目の前で借金証明書とカジノのチケットをピラピラちらつかせている。
「だから、これはな……違うんだって。何度も言うけど広いものなんだよ。そうとわかったら寝かせてくれ」
「だから借金証明書なんか拾ってくるバカいないわよね」
「うーるーさーいーなー」
「そろそろ認めたら? いずれ発覚するんだから」
「出てけ!」
ルイーズは思い切り蹴飛ばされ、床に叩きつけられた。
いったーい!
そしてドアを締められてしまった。
しかし、懲りずにルイーズはアルフレッドの部屋のドアを叩く。
「バカヤロうっせーぞこの野郎」
中から声がする。
ルイーズも流石に呆れ、諦めた。
――今日はもうこの位にしておいてやるか。
そんか気持ちだった。
やれやれ。困ったものだ。
ルイーズはため息をついた。
♢◆◇◆
ある日。
「調査隊です。レスター公爵家に借金があるという事でお伺いしました」
ルイーズは嘘をつくことにした。
「いえ、うちは借金なんかありませんよ」
「借金が無い前提で来ました。本当に借金が無いかどうか調査に来ただけです」
「借金なんか本当にありません。お引取り願えませんか」
ルイーズは振り切る。
「借金が無いかを調べるためです。事実、レスター公爵のご子息はカジノの常連客だと聞きます」
ルイーズは瞬間真っ青になった。
まさか……。
というか執事はどうしてこんな奴らを通したのかしら?
面倒臭いことになった。
「ルイーズ様、申し訳ありません。私も借金なんか無いと信じたいのですがね」
蝶ネクタイにこだわる執事のセシル。
「セシル。どうして追い返さない?」
「ルイーズ様、ここで無実を証明して下さい」
ルイーズはため息をついた。
「無実を証明するために、家宅捜索に協力を!」
ルイーズは渋々許可を出した。
「ありがとうございます」
と言って捜索隊が家の中へと入っていった。
ルイーズは自分の部屋で待機する事にした。
なぜ捜索隊が来るの?
一体誰が借金疑惑を持ち出したの?
そうね。
借金が白日の下に晒されたら離婚してやるんだ。
「あった!」
と下から声がした。
「借金をしているという証明が掴めたぞ!」
ルイーズの決意はついた。
今日はアルフレッドは仕事。
仕事から帰ってきたら、離婚を告げてやるんだ!
◇◆◇◆
「ただいまー」
アルフレッドの脳天気な声。
「お帰りなさい……ってかアルフレッド! 借金が見つかってしまったわよ」
「何!?」
「国の捜索隊が今朝家宅捜索に来てね」
アルフレッドは頭を抱えている。
「そんな。そんな。そんな。そんな」
「どうして黙っていたの?」
「うるさい! なぜ見つかった?!」
アルフレッドは動揺し始めた。
「そしてね、言われたの」
「国外追放」
ってね。
ルイーズは信じられない思いでいっぱいだった。
カジノなんか行っていたなんて……。
しかし、王侯貴族であっても、カジノに行く人はカジノに行く。
しかし、いずれも節度を持って楽しんでいる。
そして……。
借金証明書までポケットから出てきたのだ。
借金証明書
19,800,000ソト
かなり莫大な額だった。
「嘘よ!」
ルイーズは借金証明書を投げつけた。
ルイーズはアルフレッドを叩き起こすため、アルフレッドの部屋へと向かった。
ルイーズはノックをした。
返事がない。
熟睡しているようだ。
「起きなさいよ、アルフレッド!」
ドアを執拗に叩いた。
すると、中からドアが開いた。
「ルイーズ。今寝ているんだよ。騒がしい。何だってんだよ」
アルフレッドは眠い目を擦りながら面倒くさそうな顔をした。
「私、見つけちゃったのよ」
「何をだ?」
「アルフレッド! あなた、カジノで借金作っているでしょ?」
ルイーズがそう言うと、アルフレッドは
「気のせいだよ。借金なんかしていないよ」と言ってドアを閉めようとした。
しかし、ルイーズはドアの前に足を置いて止めた。
「私は見たのよ」
と言って借金証明書を目の前に叩きつけた。
「あ~、それ。拾ったんだよ。メモ帳代わりにと」
見え透いた嘘をつくアルフレッド。
「何でこんなもの拾うのかな? 拾うならもっといいもの拾いなさいよ」
「だから寝かせてくれよ、ルイーズ」
ルイーズは平然とはしていられない。
「借金を誤魔化さないで」
「だからそれ違うって。誤解だよ」
アルフレッドは意地でもはぐらかすつもりだ。
「それから。カジノのチケットも見つけたんだけどなぁ」
カジノのチケットを目の前に差し出した。
「違う! それは酒場でもらったんだ。『今度俺と行かない』って誘われたんだ」
「しらを切るつもりね?」
アルフレッドの顔が引きつっている。
「顔に書いてあるわよ。『俺は借金しています』って」
「何だ? そこまで言うなら裁判だ! ルイーズ、お前を訴える!」
「訴えたいのはこっちよ。借金ありながら私と結婚!? それってさ~
け
っ
こ
ん
さ
ぎ
ってやつじゃないの?」
「だーかーらー。借金なんか無いよ。清廉潔白だ」
「何が清廉潔白よ」
「だからもう夜遅いから寝かせてくれよ」
「だめよ。こんな夜遅くまで遊んでおいて何が『夜遅いから寝かせて欲しい』よ。逃げているだけじゃない!」
「だいたいな、何で俺の上着のポケットなんか漁るんだよ」
「答えは簡単。アンソワー・イズ・イージー。アルフレッド。あなたが女と密会していないか気になったからよ」
実際そうだ。
一度婚約破棄している身。
また他に気になる女が出てくれば乗り換えるに決まっている。
「だからそれは無いよ。俺はルイーズ一筋なんだから」
「それはわかっているわ。そうよ。ポケットの中身がそれを物語っているわ」
ルイーズは目の前で借金証明書とカジノのチケットをピラピラちらつかせている。
「だから、これはな……違うんだって。何度も言うけど広いものなんだよ。そうとわかったら寝かせてくれ」
「だから借金証明書なんか拾ってくるバカいないわよね」
「うーるーさーいーなー」
「そろそろ認めたら? いずれ発覚するんだから」
「出てけ!」
ルイーズは思い切り蹴飛ばされ、床に叩きつけられた。
いったーい!
そしてドアを締められてしまった。
しかし、懲りずにルイーズはアルフレッドの部屋のドアを叩く。
「バカヤロうっせーぞこの野郎」
中から声がする。
ルイーズも流石に呆れ、諦めた。
――今日はもうこの位にしておいてやるか。
そんか気持ちだった。
やれやれ。困ったものだ。
ルイーズはため息をついた。
♢◆◇◆
ある日。
「調査隊です。レスター公爵家に借金があるという事でお伺いしました」
ルイーズは嘘をつくことにした。
「いえ、うちは借金なんかありませんよ」
「借金が無い前提で来ました。本当に借金が無いかどうか調査に来ただけです」
「借金なんか本当にありません。お引取り願えませんか」
ルイーズは振り切る。
「借金が無いかを調べるためです。事実、レスター公爵のご子息はカジノの常連客だと聞きます」
ルイーズは瞬間真っ青になった。
まさか……。
というか執事はどうしてこんな奴らを通したのかしら?
面倒臭いことになった。
「ルイーズ様、申し訳ありません。私も借金なんか無いと信じたいのですがね」
蝶ネクタイにこだわる執事のセシル。
「セシル。どうして追い返さない?」
「ルイーズ様、ここで無実を証明して下さい」
ルイーズはため息をついた。
「無実を証明するために、家宅捜索に協力を!」
ルイーズは渋々許可を出した。
「ありがとうございます」
と言って捜索隊が家の中へと入っていった。
ルイーズは自分の部屋で待機する事にした。
なぜ捜索隊が来るの?
一体誰が借金疑惑を持ち出したの?
そうね。
借金が白日の下に晒されたら離婚してやるんだ。
「あった!」
と下から声がした。
「借金をしているという証明が掴めたぞ!」
ルイーズの決意はついた。
今日はアルフレッドは仕事。
仕事から帰ってきたら、離婚を告げてやるんだ!
◇◆◇◆
「ただいまー」
アルフレッドの脳天気な声。
「お帰りなさい……ってかアルフレッド! 借金が見つかってしまったわよ」
「何!?」
「国の捜索隊が今朝家宅捜索に来てね」
アルフレッドは頭を抱えている。
「そんな。そんな。そんな。そんな」
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「うるさい! なぜ見つかった?!」
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「国外追放」
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