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エピローグ
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夏の日差しは地面をも溶かすほど熱い。
炎天下。
アルバラード伯爵令嬢のステファニーとアヴィーコ王国の王太子、ジェラールの結婚式が営まれた。
国を挙げての結婚式は盛大に行われた。
結婚式には国中の王侯貴族が招待され、また、隣国の王侯貴族も招かれた。
結婚式には勿論、アルバラード伯爵夫妻も、チャーリーも招待されている。
ステファニーは360℃見回した。
皆が自分を祝ってくれるのだ。
と……そこに。
ふと違和感を感じた。
「あれ? きみの義理のお母さんいないね」
ジェラールも気づいたようだ。
なんと、マリサがいないのだ。
さらに、ハンスとジュリエットもいない。
一体何が起きたというのだろう。
と、そこへ茶色の髪を逆立て、茶色の瞳にりっぱな顎ひげを蓄えた熊のような体型をした男性が現れた。
彼こそがアトラス伯爵令息であり、ジュリエットに理不尽な婚約破棄を叩きつけられたチャーリーだ。
「あら、チャーリー」
「ステファニー伯爵令嬢、いえ、王太子妃殿下。この度はご結婚おめでとうございます」
チャーリーは続けた。
「実は紹介したい人がいます」
チャーリーの横には桃色の髪を横ポニーテールをし、水色の瞳に鼻筋の通った鼻、首の長い女性がいた。
チャーリーはさらに続けた。
「彼女はカズンズ子爵令嬢のエレンです。僕の新しい婚約者です」
「宜しくお願いしますわ」
エレンはドレスをたくしあげて挨拶をした。
「エレン・カズンズさん、こちらこそ宜しくお願いしますわ」
「チャーリー。素敵な人を見つけたわね」
「お陰様で」
「ジュリエットなんかより、ずーーーーっと素敵な人ですわ」
「で、そのジュリエットなんだけど」
ジュリエットに何があったというのだろう?
気になる。気になる。
「ジュリエット、ハンスと離婚したらしいよ」
り……離婚!?
「何でまた?」
「ハンスが詐欺を働いていたらしく……。それで実家に帰ったみたいだけど、アルバラード伯爵から勘当され、彼女の実の母共々ドルガーデンに送られたみたいだ」
「そ……そうなの!?」
驚きでいっぱいだった。
やはり、罰は当たったのだ。
不謹慎ながらも、ステファニーは心の中でガッツポーズをしていた。
「で、ハンスは?」
「ハンス様もドルガーデンに送られたみたいです」
ハンスもまた罰が当たったのだ。
ステファニーの不幸に関わった人たちが次々に不幸になっていく。
罰を確信した。
☆★☆★
結婚式は聖ゴロル大聖堂で行われた。
二人はレッドカーペットを歩く。
ウェディングドレスを身に纏ったステファニー。
数々の苦悩を乗り越え、この日を迎えた。
誓いのキス。
指輪の交換。
ステファニーとジェラールは永遠の愛を誓いあった。
了
最後までお付き合いありがとうございましたm(_ _)m
次作もまた宜しくお願いします。
炎天下。
アルバラード伯爵令嬢のステファニーとアヴィーコ王国の王太子、ジェラールの結婚式が営まれた。
国を挙げての結婚式は盛大に行われた。
結婚式には国中の王侯貴族が招待され、また、隣国の王侯貴族も招かれた。
結婚式には勿論、アルバラード伯爵夫妻も、チャーリーも招待されている。
ステファニーは360℃見回した。
皆が自分を祝ってくれるのだ。
と……そこに。
ふと違和感を感じた。
「あれ? きみの義理のお母さんいないね」
ジェラールも気づいたようだ。
なんと、マリサがいないのだ。
さらに、ハンスとジュリエットもいない。
一体何が起きたというのだろう。
と、そこへ茶色の髪を逆立て、茶色の瞳にりっぱな顎ひげを蓄えた熊のような体型をした男性が現れた。
彼こそがアトラス伯爵令息であり、ジュリエットに理不尽な婚約破棄を叩きつけられたチャーリーだ。
「あら、チャーリー」
「ステファニー伯爵令嬢、いえ、王太子妃殿下。この度はご結婚おめでとうございます」
チャーリーは続けた。
「実は紹介したい人がいます」
チャーリーの横には桃色の髪を横ポニーテールをし、水色の瞳に鼻筋の通った鼻、首の長い女性がいた。
チャーリーはさらに続けた。
「彼女はカズンズ子爵令嬢のエレンです。僕の新しい婚約者です」
「宜しくお願いしますわ」
エレンはドレスをたくしあげて挨拶をした。
「エレン・カズンズさん、こちらこそ宜しくお願いしますわ」
「チャーリー。素敵な人を見つけたわね」
「お陰様で」
「ジュリエットなんかより、ずーーーーっと素敵な人ですわ」
「で、そのジュリエットなんだけど」
ジュリエットに何があったというのだろう?
気になる。気になる。
「ジュリエット、ハンスと離婚したらしいよ」
り……離婚!?
「何でまた?」
「ハンスが詐欺を働いていたらしく……。それで実家に帰ったみたいだけど、アルバラード伯爵から勘当され、彼女の実の母共々ドルガーデンに送られたみたいだ」
「そ……そうなの!?」
驚きでいっぱいだった。
やはり、罰は当たったのだ。
不謹慎ながらも、ステファニーは心の中でガッツポーズをしていた。
「で、ハンスは?」
「ハンス様もドルガーデンに送られたみたいです」
ハンスもまた罰が当たったのだ。
ステファニーの不幸に関わった人たちが次々に不幸になっていく。
罰を確信した。
☆★☆★
結婚式は聖ゴロル大聖堂で行われた。
二人はレッドカーペットを歩く。
ウェディングドレスを身に纏ったステファニー。
数々の苦悩を乗り越え、この日を迎えた。
誓いのキス。
指輪の交換。
ステファニーとジェラールは永遠の愛を誓いあった。
了
最後までお付き合いありがとうございましたm(_ _)m
次作もまた宜しくお願いします。
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