【完結】義理の妹のために婚約破棄になりましたが、なぜか王太子に愛されました。

hikari

文字の大きさ
17 / 17

エピローグ

しおりを挟む
夏の日差しは地面をも溶かすほど熱い。

炎天下。

アルバラード伯爵令嬢のステファニーとアヴィーコ王国の王太子、ジェラールの結婚式が営まれた。


国を挙げての結婚式は盛大に行われた。

結婚式には国中の王侯貴族が招待され、また、隣国の王侯貴族も招かれた。


結婚式には勿論、アルバラード伯爵夫妻も、チャーリーも招待されている。


ステファニーは360℃見回した。

皆が自分を祝ってくれるのだ。


と……そこに。

ふと違和感を感じた。


「あれ? きみの義理のお母さんいないね」

ジェラールも気づいたようだ。

なんと、マリサがいないのだ。

さらに、ハンスとジュリエットもいない。


一体何が起きたというのだろう。

と、そこへ茶色の髪を逆立て、茶色の瞳にりっぱな顎ひげを蓄えた熊のような体型をした男性が現れた。

彼こそがアトラス伯爵令息であり、ジュリエットに理不尽な婚約破棄を叩きつけられたチャーリーだ。


「あら、チャーリー」

「ステファニー伯爵令嬢、いえ、王太子妃殿下。この度はご結婚おめでとうございます」

チャーリーは続けた。

「実は紹介したい人がいます」

チャーリーの横には桃色の髪を横ポニーテールをし、水色の瞳に鼻筋の通った鼻、首の長い女性がいた。

チャーリーはさらに続けた。

「彼女はカズンズ子爵令嬢のエレンです。僕の新しい婚約者です」

「宜しくお願いしますわ」

エレンはドレスをたくしあげて挨拶をした。


「エレン・カズンズさん、こちらこそ宜しくお願いしますわ」


「チャーリー。素敵な人を見つけたわね」

「お陰様で」

「ジュリエットなんかより、ずーーーーっと素敵な人ですわ」

「で、そのジュリエットなんだけど」

ジュリエットに何があったというのだろう?

気になる。気になる。


「ジュリエット、ハンスと離婚したらしいよ」

り……離婚!?

「何でまた?」

「ハンスが詐欺を働いていたらしく……。それで実家に帰ったみたいだけど、アルバラード伯爵から勘当され、彼女の実の母共々ドルガーデンに送られたみたいだ」

「そ……そうなの!?」

驚きでいっぱいだった。

やはり、罰は当たったのだ。


不謹慎ながらも、ステファニーは心の中でガッツポーズをしていた。


「で、ハンスは?」

「ハンス様もドルガーデンに送られたみたいです」


ハンスもまた罰が当たったのだ。

ステファニーの不幸に関わった人たちが次々に不幸になっていく。

罰を確信した。












☆★☆★











結婚式は聖ゴロル大聖堂で行われた。


二人はレッドカーペットを歩く。

ウェディングドレスを身に纏ったステファニー。

数々の苦悩を乗り越え、この日を迎えた。


誓いのキス。

指輪の交換。


ステファニーとジェラールは永遠の愛を誓いあった。




























最後までお付き合いありがとうございましたm(_ _)m

次作もまた宜しくお願いします。
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

千夜歌
2022.07.28 千夜歌

クズ親父へのざまぁがございませんが!?
奴こそ1番の罰を受けるべき人物だと思うのですが。

解除

あなたにおすすめの小説

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

実家を追放された地味令嬢、呪われた『氷の騎士』様の元へ身代わり婚。枯れた庭を癒やしていたら、旦那様の呪いも解いてしまい溺愛ルート突入です!

黒崎隼人
恋愛
「貴方の庭を、救わせてください」 実家で空気のように扱われてきた地味な伯爵令嬢リゼット。 彼女は、妹の身代わりとして「氷の騎士」と恐れられる呪われた侯爵、ギルバートの元へ厄介払いされる。 待っていたのは、荒れ果てた屋敷と、死に絶えた庭園。 そして、呪いに蝕まれ、心を閉ざした孤独な騎士だった。 しかし、リゼットには秘密があった。 触れるだけで植物を蘇らせる「癒やしの力」。 彼女がこっそりと庭を再生させていくうちに、頑なだったギルバートの心も次第に溶かされていき――? 「リゼット、君は俺の誇りだ」 これは、虐げられた令嬢が荒野を緑の楽園に変え、最強の騎士に溺愛される、再生と幸福の物語。

処刑された悪役令嬢、二周目は「ぼっち」を卒業して最強チームを作ります!

みかぼう。
恋愛
地方を救おうとして『反逆者』に仕立て上げられ、断頭台で散ったエリアナ・ヴァルドレイン。 彼女の失敗は、有能すぎるがゆえに「独りで背負いすぎたこと」だった。 ループから始まった二周目。 彼女はこれまで周囲との間に引いていた「線」を、踏み越えることを決意した。 「お父様、私に『線を引け』と教えた貴方に、処刑台から見た真実をお話しします」 「殿下、私が貴方の『目』となります。王国に張り巡らされた謀略の糸を、共に断ち切りましょう」 淑女の仮面を脱ぎ捨て、父と王太子を「共闘者」へと変貌させる政争の道。 未来知識という『目』を使い、一歩ずつ確実に、破滅への先手を取っていく。 これは、独りで戦い、独りで死んだ令嬢が、信頼と連帯によって王国の未来を塗り替える――緻密かつ大胆なリベンジ政争劇。 「私を神輿にするのなら、覚悟してくださいませ。……その行き先は、貴方の破滅ですわ」 (※カクヨムにも掲載中です。)

落ちこぼれで婚約破棄されて周りから醜いと言われる令嬢は学園で王子に溺愛される

つちのこうや
恋愛
貴族の中で身分が低く、落ちこぼれで婚約破棄されて周りから醜いと言われる令嬢の私。 そんな私の趣味は裁縫だった。そんな私が、ある日、宮殿の中の学園でぬいぐるみを拾った。 どうやら、近くの国から留学に来ているイケメン王子のもののようだけど…

わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。

織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。 父であるアーヴェント大公に疎まれている―― 噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。

「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!

野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。  私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。  そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。

令嬢失格な私なので

あんど もあ
ファンタジー
貴族の令息令嬢が学ぶ王都学園。 そこのカースト最下位と思われている寮生の中でも、最も令嬢らしからぬディアナ。 しかしその正体は……。

結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました

ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。 ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。 王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。 そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。 「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。