誰もが持っている大切なもの

tomo

文字の大きさ
1 / 5

1話 変わりつつある日常

しおりを挟む
「君の望みは何だい?」
「俺は、、、、」
 この選択が、俺の人生を大きく変えようとは、思ってもいなかった。

 俺こと佐倉綾斗は、○○高校に通う高校2年生。ごく普通の男子高校生だ。特にこれっといった特徴もない。唯一あるとしたら、彼女が今までできたことが無いということぐらいだろう。正直自分の顔は悪いとは思っていない。中の上といったところだ。それなのに、なぜか告白されたことも、仲良くなった女子もいない。けど、そんな俺にでも友達はいる。

友達とは、幼馴染の美香と親友の春樹だ。

美香は、吹奏楽部に入っていて、面倒見がよく、おとなしい性格。だがクラスの人気者、モテる方だといってもいい。休み時間になれば、俺のいるクラスに遊びに来る。たぶん、クラスに気になる奴がいるのだろう。

春樹は、超絶イケメン野郎。それに、成績優秀でバスケ部のエース。そのおかげでコイツの周りには常にといっていいほど、女子がいる。けれど、コイツが彼女を作ったことは無い。モテる奴は何を考えてるのかわからん。

クラスは、美香と春樹は同じで俺だけ違うクラスだ。一年の時は、同じだったの二年になった時のクラス発表の紙を見たときは、絶望した。

二年になってからは、話す相手もいなく、毎日退屈な日常を過ごしていた。 

そんな俺に転機が訪れた。

 ある日の朝、靴を履き替える時に下足箱から、一枚の紙が落ちていた。その中身の内容は、「今日の放課後、体育館裏に来てください」とのことだった。

 そして放課後、一目散に体育館裏に行ったら、そこには一人のかわいい女の子が立っていた。

 綾斗「君かな?俺に手紙を出したのは」
 ○○「はい。いきなりすみませんでした。」
 綾斗「大丈夫だよ。いきなりなんだけど、名前聞いていいかな?」
 ○○「あっ、はい。本田愛衣っていいます。」
 綾斗「で、本田さん。呼び出した理由って、何かな?」
 愛衣「実は、、、」
 愛衣「佐倉君のことが、好きです。もしよかったら、付き合って下さい」
 その言葉を聞いた俺は、そのままその場でフリーズしてしまった。
 愛衣「あっ、あの、佐倉君?大丈夫ですか?」

 その問いかけに、ようやく我をとりもどした。

 綾斗「えっ、あっ、はい。僕でよければ是非。よろしくお願いします。」
 愛衣「ほ、本当ですか?本当にいいんですか?」
 
 と、本田さんは俺の手をつかんで、飛び跳ねていた。

 愛衣「これから、佐倉君のこと綾斗君って呼んでもいいですか?」
 愛衣「私のことも、愛衣って呼んでいいので。」
 綾斗「あー、いいよ。これからよろしく。あ、あ、愛衣ちゃん。」
 愛衣「うん。これからよろしくね。綾斗君」

 そして、愛衣ちゃんと連絡先を交換して、俺の初めての彼女ができた。

 それからというもの、毎日が楽しい日々だった。学校の日は、一緒に昼飯食べて、放課後は一緒にデパート行ったり、もちろん休日はデート。毎日が天国のような日々を過ごしていた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

処理中です...