変えられないもの

tomo

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第2話

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 「♪~~」

 いつものように、1時間早くセットした目覚ましがなっている。起きたくないという気持ちと格闘するが勝てるわけもなく、目覚ましを止めてあと五分。 と念じ、また睡眠に入る。

 「おーい。お兄ちゃん。はやく起きてー、遅刻するよー。」

 あれ?妹の声がする・・・、なんで?あいつそんなに早く起きるはずないのに、どうしたんだ?まだ、あれから5分しかたってないはずなのになんでだ?

 「早く起きないと、遅刻するよー。もう、8時30分だよ。早く起きて。」

 ん?いま妹はなんと言った?8時30分と言ったのか?聞き間違えかな?聞き間違えだよね!8時30分なんて、もう遅刻確定レベルだよ? なんて、考えているt

 「はーやーくー、起きろーーー。トリャ!」

 「ぐえっ」

 俺の体にもの凄い衝撃が走る。それもそう、なんと妹が突っ込んで来ました。これが、ハグだったらとてつもなく嬉しい事なんですけどねーwwwテヘ

 「おい!突っ込んで来るとか、どんな起こし方だよ。危ねーじゃねーか、お前が怪我したらどうするんだよ」

 「だって、お兄ちゃんが起きないから。あと、怒るとこそこ?もう少し違うとこで怒ろうよ」

 「は?この他に怒るとこあるのかよ。」


 「いやいや、いっぱいあるでしょ。ビックリするとか、痛いとか。」

 「まー、ビックリはしたけど、たいして痛くなかったし。それにお前が起こしてくれてる時点でメリットの方が絶大だから、多少のデメリットなど関係ない。」

 「うわぁ、お兄ちゃんそれはキモい。」

 「やめて。そんなに引かないで、お兄ちゃん泣いちゃう。妹に嫌われたら死んじゃうから。」

 「それもキモい。はやく、妹に離れしてよ、彼女作ってさー」

 「やめてね。ほんとに泣いちゃうから。あと、彼女なんていらん。そもそも、俺を好きなる女子なんて存在しないから作れない。」

 「はぁ~、これだからお兄ちゃんは」ボソ

 「聞こえなかったんだけど、ちゃんと聞こえる声で話して、じゃないと全部悪口に聞こえちゃうからね!」

 「もういいよ。あっあと、いまさらだけど今8時30だからね。早くしないと遅刻するよー。」

 「・・・おいおいまじで?。それを1番早く言って。なんでもっと早く起こしてくれなかったんだよ。」

 「だいぶ前から起こそうとしたけど、死んだように寝てて起きなかったんですけど?」ギロ

 「す、すみませんでした。起こしてくれでありがとうこざいました。」

 妹に嫌われるのが嫌だったため土下座をして、感謝を示した。

 「ねー、そんなことしてなくていいから、早く準備したら?」

 が、我が妹は何も無かったかのようにスルーする。無視されるのは慣れてるが妹からとなると結構くるな。なんて、落ち込んでいる内に妹はもういなかった。

 今日は妹に起こして貰えた最高の朝と思いきや、妹に無視される最悪の朝となった。

 不幸というものは、連鎖するようで、落ち込みながらも登校すると、言うまでもなく、完全な遅刻だったため学担に怒られました まる


 「ふぁ~ぁ~」

 昨日の件で考え事をしていて、なかなか寝付けず寝不足であくびをしていると。

 「おっはー」

 「うぉっ!」

 誰だよ。マジびっくりするからやめろよ。寝不足+遅刻の説教で機嫌悪いんんだぞ、この非常識やろーが。と言ってやりたがったが直接そんな事は言えるわけなく、

 声のした方を見てみると、昨日の階段から落ちた例の彼女がいた。

 げっ、ここはとぼけて逃げるしかないな。よし、やってやるぜ!!!

 「どなたかご存知ありませんが、いきなり声をかけるのはやめてください。心臓に悪いので。それでは、失礼します。」

 完璧だ。これで、トイレに駆け込めば俺の勝ち。よし、教室の出口まであと2メートル。・・・・・・・・・あれーれー、なんか進んでない気がする。きっと気のせいですよね?気のせいであってくれぇーーーー。

 「気のせいじゃないよ。だって、君の腕掴んでるもん。あと、知らないふりは酷いなー。流石に怒っちゃうよー」

 やっぱ、そうですよねー。進んでないのは気のせいじゃないですよねーw
 てか、なんで俺の考えてることわかるの?

 「じょ、冗談ですよー。わざとですよ。ははは」

 「へぇー、冗談ならよかった、本気だったらどうしようかと思ってたよ(*⌒▽⌒*)」

 あれれぇー。顔が笑ってないですよー。笑顔なのに怖い。怖いですよ。それじゃー、みんな逃げてきますよー。

 「大丈夫。君は逃がさないから」

 だから、何で俺の心の声が聞こえるの?もしかして、この子エスパーだったりしちゃう?

 「そんなわけないじゃん。いたって普通の女子高校生だよ」

 本気でこの子エスパーだ。これはもう逃げられないな。ここは諦めるしかないと悟ったため息を付きながら問いかける。

 「はぁーで、俺に何の用ですか?」

 面倒ごとなのは察しがつくため、深めのため息が自然に出る。

 「わかってるくせに~、昨日の話のことだよ。」

 彼女の言う昨日のこととは、あの競争率が高いで有名なイケメン先輩が振り向いてもらえる為の相談だ。

 「なんか話しましたっけ、記憶にないです。」

 「ほんとに?」

 「はい。何のことかさっぱり」

 ここで負けたら、俺の今後の高校生活がろくにならないことがそうぞうできる。

 「ほんとにほんと?」

 そう言いながら、どんどん顔を近づけてくる。顔近い近いやばいやばい、それは色々とやばい。ほら、周りの男子なんて鋭い目つきでこっち見てますから。

 「ほ、ほんとでしゅ。」

 「いいのかなー、君のある事ないことを言ってもいいんだよ。」

 「あっ、今おもいだしました。ちゃんとしっかり鮮明に思い出しました。だから、やめてくださいお願いします。」

 はい。勝てませんでした。勝てると思ってた二分前の自分にお前には不可能だと教えてあげたい。

 「最初からそう言えばいいのに」

 「だって、彼女いたことない歴=年齢の俺に何をしろっていうんですか。」

 ほんと、自分で言ってて悲しい。けど、これは逃げれるかもしれない。

 「そこを考えるのが君なんでしょーが。」

 「いやいや、そんなのわかるわけないじゃいですか。あなたの方が恋愛経験豊富そうに見えますけどね。」

 「毎日のように告白されるくらいなんですから。」

 「それはそうだけど。こっちからってのが今までほとんど無かったから」

 「微塵も否定する気なしかよ。」

 おっと、本音が出ちゃった。いけないけないテヘペロ。うん。酷いなこれは使ってる俺キモいなwww

 「ん?なにが?」

 「いや、何でもないです。つまり俺は貴方の恋のキューピットにでもなれってことすか?」

 「ご名答。さすっがー、物分りが良くてよろしい」

 「はぁー。めんどくせぇー」

 そうすると前にいる彼女は、なにを言われたのか、怖い笑顔で言ってきた。

 「君なかなか度胸あるね。わざわざ本人の前で言うなんて」

 「えっ?もしかして声に出てました?」

 「もしかしなくても、ぜーんぶ聞こえたよ。『めんどくせぇーって』」

 「・・・・・」

 あ・・・、これ終わったわ。今までありがとう。せめて最後の悪あがきをしてみる。

 「すみませんでしたぁぁぁぁぁあーーわ」

 渾身の土下座をかました。死んでももう悔いはないさ。キリ

 「もういいよ。いつもそんな感じなんでしょ?その代わりちゃーんと働いて貰うからね。恋のキューピットさん♪」

 まじかぁーーーー、助かったぁー。
 てか、『働いて貰うからね。恋のキューピットさん』あれ。俺って本当に助かったの?どっちにしろ逃げ道はありませんでした。

 「は、はい。仰せのままに。」

 「今頃なんですけど、俺貴方の名前知らないんですけど、なんて呼べばいいですか?」

 よくよく思えば聞いてなかったな。聞いてなくてよく会話できてたなw

 「あれ?言ってなかったか、私は〇〇〇〇二年生だよ。これからよろしく」

 「俺は、〇〇〇〇二年生っす。よろしくされたくないですけど、よろしくお願いします。」

 お互いの自己紹介を済ますと、〇〇さんは張り切っていた。

 「さっ、これから私の恋が成就するように頑張ってこー。」

 「・・・・お、おう。」

 はぁー、これからどうなるんだろ。俺の高校生活は・・・

 

 このやる気の無い掛け声とともに俺の高校生活は大きく変わっていく。
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