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第三章 初めての課題
12.校外学習に行こう!
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「ふっふっふ。」
僕は課題である"恋"についてわかったのかもしれない。
じゃがいもを握りながら、つい笑いがこぼれてしまった。
今日の夜ご飯はクラムチャウダーとトースト、トマトサラダ。
和食好きなお姉さまでも三食和食では飽きてしまうだろうし、明日は朝早いって言ってたから軽めの洋食にしよう。
学園には広めの食料庫あり、妹たちはそこから随時必要な食材を持ってくる。わりとどんな食材も用意がある、何とも便利で摩訶不思議な倉庫だ。
「何か楽しいことでもあった?」
聞き覚えのある声が隣から聞こえる。
「ローズ!」
「チカ、お昼ぶり。その顔じゃセレナ様と話ができたみたいだね。」
布袋に食材を詰めながらローズが話しかけてきた。
「話以外も楽しんだみたいだけど。」
そう言って僕の首筋を見つめる。
お姉さまに噛まれた跡が赤く残っていた。
「セレナ様のお気持ち、"証明"できたみたいね?」
「うん、まるで大型犬だったよ…。」
「きゃー!どんなプレイなの?」
「プレイって…。」
ローズのなかでまた何か暴走してないか?
このまま爆走してどっかに行っちゃわないように話題を変えることにした。
「それより聞いてよ。僕、恋って何かわかったんだ!」
「え、課題の?」
「うん。」
そう。僕は、早くもわかってしまったのだ。
自信満々に人差し指を立てた。
「恋はね、ドキドキなんだよ!」
「…ん?」
「特定の人と触れあったときに、呼吸困難になったり、鼓動が速くなったり、体が熱くなるんだよ!」
(…あれ?)
ローズの反応が悪い。
小指のリボンを確認するが、シーン…としてほどける様子が微塵もない。
「え、え?」
「チカ。」
ローズは僕の肩にぽんっと手を置いた。
「それは誰でも知ってる。アリア様が言ってるのは本当の意味を理解しろってことでそんな単純じゃないよ。」
「誰でも…。単純…?」
「そうよ。」
少女漫画を読んでも、妹に恋愛映画を付き合わされて見ても、恋する気持ちは他人事に思えてよくわからなかった。
それを誰でも知っていただと…!?みんなあの主人公の状態が理解できてたのか!?
「僕は…ついさっきまでこんな気持ち知らなかった。皆は知っていたんだ…。」
呆然とする僕をローズが揺さぶる。
「えっ、チカ!?ついさっきまで知らなかったってどういうこと!?」
「お姉さまといると、恋みたいな症状になることに気がついたんだ…。それで課題の意味もわかったとおも」
「それって恋みたいじゃなくて恋だよ!!」
また被せて言われてしまった。
「でも、小指のリボンは外れてないよ?」
「課題は一旦置いときなさい!!」
「あっ、はい。」
ヤバい。ローズのブレーキが外れてしまったようだ。
(まぁ、とりあえずテキトーに相づち打って聞いておけばそのうち収まるでしょ。)
…なんて考えは甘かった。
その後も途中下車は叶わず、部屋に戻るまで廊下でも延々とあることないことぶっ放す妄想炸裂なローズに付き合うことになってしまうことをこの時の僕はまだ知らない。
お姉さまに恋してることも。
翌朝。
「チカ!チカ!起きなさいよぉ。」
「んー…。」
揺すぶられる体を丸める。
昨日は色々ありすぎて疲れてしまった。体がだるくてすぐには動きたくない。世紀のひらめきだと思った課題の答えも、ローズに一刀両断されて振り出しに戻ってしまったし。
「今日は校外学習なんだからぁ!早く支度なさい!」
「はーい…。」
(…ん、校外学習?)
「それ、僕もついていっていいんですか?」
「当たり前よぉ。ほとんどの授業中も妹はお姉さまのそばにいてお手伝いと勉強をするのよ!」
(わぁ、妹ってかなりハードだ。)
実際、お姉さまと自分の食事や洗濯などの家事をこなし、そのうえ授業に同席し勉強もするなんて。学園に置いてもらうには身を削って励むしかなさそうだ。
そもそもそれで音をあげてたら生徒になれないし。
(学外に出るのは初めてだな。)
思えば、あの窓口がある真っ白な空間と学園以外は行ったことがなかった。
「皆さま、集まりましたか?」
門に集まった下級生と妹達に、先頭に立つ上級生とみられる生徒が呼び掛けている。
「お姉さま、あの方は上級生で間違いないですよね?」
「そうよ。見分けがつくようになってきたわね。」
お姉さまに教えてもらったのは、ジャケットとワンピース姿をしているのは下級生、シンプルめのワンピースだけ着ているのが妹、それ以外でローブかケープを身に付けているのが上級生ということ。
この学園は下級生がジャケットを羽織り、妹が姉と似たデザインの服装(姉より目立つのは良くない)なら、あとは自由に決めていいのだそう。だから、各自仕立て屋に頼み各々好みのものを着ている。
(それってめんどくさくないのかなぁ。用意とか考えるのとか。)
「何言ってるの?それが楽しいんじゃない!各自のセンスも光るし、皆と同じじゃつまらないわぁ。」
そういうものなのか。
「にしても上級生は下級生みたいに特に決まりもないのに、皆してローブとか着けて鼻につくわぁ。」
「慣習、なんですかね。」
そんなこと話してる僕らのことを上級生が気がついたようだ。
「セレナ?ごちゃごちゃ言ってると置いてきますよ!」
お姉さまはムスッとして、はーい、と身の入ってない返事をした。
「本日の校外学習では、街へ行き住人の生活の様子を観察します。
そして、住人の過去…つまり生前の記憶をひとつ聞き出すこと。世界を知り、人を知ることは大切な教養です。
女神なるものなら、相手を苦しめずに聞き出せるはず。自然に、気づかれずにね。」
(苦しめずに?)
「あなた達の特技を存分に発揮してみなさい。」
(上級生はああ言ってたけど…。)
「苦しめずにってどういう意味?」
「チカ!ブツブツ言ってるとはぐれるわよ。」
街では各自バラけて自由行動だ。
僕は慌ててお姉さまのあとについていく。
それにしても、中世のヨーロッパを舞台にした映画に出てきそうな街並みだ。
レンガ造りの家が並び、所々に店も立ち並んでいる。
天界って感じのしない、ただ普通の街並み。
(天界っていうと何かもっと、ふわふわモクモクで淡い空気感のこの世のものでないって感じだと思ってた…。)
目にしたなかで一番この世って感じがしなかったのは、一番最初に来たあの真っ白な空間だけ。学園も、ここも、人が生活してて違和感がない。
「ひとまず休憩でもしましょお。」
お姉さまはそう言って軽食屋さんに入っていく。
「セレナお姉さま、いいのですか?」
「腹が減っては戦はできぬ、ってね。」
そうは言っても腹が減りすぎじゃないか?
テーブルに並べられたごはんやらスイーツやらを、お姉さまは目を輝かせて頬張っている。
周りの旅人っぽい人やご婦人達の目が痛い。
(あれ?旅人?)
ここの天界は思ったよりも広いのか?
「あの旅人の人って、生前からあの格好じゃないですよね?街の人たちは時代や国を表してるような服装じゃなかったし、異世界の格好は知りませんが奇抜な格好の人もいない。」
「チカはよく見てるわねぇ。」
「いや、皆の格好がある程度同じような系統で統制がとれているのが気になっただけです。
生前の格好でいるなら、ここの住人たちももっと色んな格好をしてるはずですから。」
「そうねぇ。生前の格好でここにいたら、きっとちぐはぐよね。」
僕の話をそうやって頷いて聞くとは珍しい。
まるで答え合わせをしてる先生のようだ。
(なるほど。)
「お姉さまはわざと色んな人が集まる軽食屋に来て、僕にも住人の生活の様子を観察させてくれてるんですね。」
「さぁ、どうかしらぁ?」
オムレツを頬張りながら知らないふりをする。
「さて、お腹も膨れてきたことだしそろそろここの人たちに過去のお話を聞いてみましょ。」
「忘れてなかったんですね。」
「当たり前よぉ!私のことなんだと思ってたの?」
ケチャップのついた口で言われても。
勝ち気でわがままで食いしん坊な女神様という証明をしてるだけだ。
「でも、どうやって聞き出すんですか?上級生の人は苦しめずにとか自然にとか言ってましたよね。」
「ここに長く居る者にとって、生前の記憶はないも当然なのよ。それを無理やり掘り起こすとなれば大変なことだわぁ。」
「記憶が、ない?」
「チカは自分の家族の顔を思い出せる?」
「そんな当たり前…。」
(…あれ?)
お母さん、お父さん。妹。
記憶はある。
でも、皆がどんな表情をしていたのか、靄がかかったように思い出せなくなっていた。
「ね、あなたのも無くなってるでしょ?」
僕は課題である"恋"についてわかったのかもしれない。
じゃがいもを握りながら、つい笑いがこぼれてしまった。
今日の夜ご飯はクラムチャウダーとトースト、トマトサラダ。
和食好きなお姉さまでも三食和食では飽きてしまうだろうし、明日は朝早いって言ってたから軽めの洋食にしよう。
学園には広めの食料庫あり、妹たちはそこから随時必要な食材を持ってくる。わりとどんな食材も用意がある、何とも便利で摩訶不思議な倉庫だ。
「何か楽しいことでもあった?」
聞き覚えのある声が隣から聞こえる。
「ローズ!」
「チカ、お昼ぶり。その顔じゃセレナ様と話ができたみたいだね。」
布袋に食材を詰めながらローズが話しかけてきた。
「話以外も楽しんだみたいだけど。」
そう言って僕の首筋を見つめる。
お姉さまに噛まれた跡が赤く残っていた。
「セレナ様のお気持ち、"証明"できたみたいね?」
「うん、まるで大型犬だったよ…。」
「きゃー!どんなプレイなの?」
「プレイって…。」
ローズのなかでまた何か暴走してないか?
このまま爆走してどっかに行っちゃわないように話題を変えることにした。
「それより聞いてよ。僕、恋って何かわかったんだ!」
「え、課題の?」
「うん。」
そう。僕は、早くもわかってしまったのだ。
自信満々に人差し指を立てた。
「恋はね、ドキドキなんだよ!」
「…ん?」
「特定の人と触れあったときに、呼吸困難になったり、鼓動が速くなったり、体が熱くなるんだよ!」
(…あれ?)
ローズの反応が悪い。
小指のリボンを確認するが、シーン…としてほどける様子が微塵もない。
「え、え?」
「チカ。」
ローズは僕の肩にぽんっと手を置いた。
「それは誰でも知ってる。アリア様が言ってるのは本当の意味を理解しろってことでそんな単純じゃないよ。」
「誰でも…。単純…?」
「そうよ。」
少女漫画を読んでも、妹に恋愛映画を付き合わされて見ても、恋する気持ちは他人事に思えてよくわからなかった。
それを誰でも知っていただと…!?みんなあの主人公の状態が理解できてたのか!?
「僕は…ついさっきまでこんな気持ち知らなかった。皆は知っていたんだ…。」
呆然とする僕をローズが揺さぶる。
「えっ、チカ!?ついさっきまで知らなかったってどういうこと!?」
「お姉さまといると、恋みたいな症状になることに気がついたんだ…。それで課題の意味もわかったとおも」
「それって恋みたいじゃなくて恋だよ!!」
また被せて言われてしまった。
「でも、小指のリボンは外れてないよ?」
「課題は一旦置いときなさい!!」
「あっ、はい。」
ヤバい。ローズのブレーキが外れてしまったようだ。
(まぁ、とりあえずテキトーに相づち打って聞いておけばそのうち収まるでしょ。)
…なんて考えは甘かった。
その後も途中下車は叶わず、部屋に戻るまで廊下でも延々とあることないことぶっ放す妄想炸裂なローズに付き合うことになってしまうことをこの時の僕はまだ知らない。
お姉さまに恋してることも。
翌朝。
「チカ!チカ!起きなさいよぉ。」
「んー…。」
揺すぶられる体を丸める。
昨日は色々ありすぎて疲れてしまった。体がだるくてすぐには動きたくない。世紀のひらめきだと思った課題の答えも、ローズに一刀両断されて振り出しに戻ってしまったし。
「今日は校外学習なんだからぁ!早く支度なさい!」
「はーい…。」
(…ん、校外学習?)
「それ、僕もついていっていいんですか?」
「当たり前よぉ。ほとんどの授業中も妹はお姉さまのそばにいてお手伝いと勉強をするのよ!」
(わぁ、妹ってかなりハードだ。)
実際、お姉さまと自分の食事や洗濯などの家事をこなし、そのうえ授業に同席し勉強もするなんて。学園に置いてもらうには身を削って励むしかなさそうだ。
そもそもそれで音をあげてたら生徒になれないし。
(学外に出るのは初めてだな。)
思えば、あの窓口がある真っ白な空間と学園以外は行ったことがなかった。
「皆さま、集まりましたか?」
門に集まった下級生と妹達に、先頭に立つ上級生とみられる生徒が呼び掛けている。
「お姉さま、あの方は上級生で間違いないですよね?」
「そうよ。見分けがつくようになってきたわね。」
お姉さまに教えてもらったのは、ジャケットとワンピース姿をしているのは下級生、シンプルめのワンピースだけ着ているのが妹、それ以外でローブかケープを身に付けているのが上級生ということ。
この学園は下級生がジャケットを羽織り、妹が姉と似たデザインの服装(姉より目立つのは良くない)なら、あとは自由に決めていいのだそう。だから、各自仕立て屋に頼み各々好みのものを着ている。
(それってめんどくさくないのかなぁ。用意とか考えるのとか。)
「何言ってるの?それが楽しいんじゃない!各自のセンスも光るし、皆と同じじゃつまらないわぁ。」
そういうものなのか。
「にしても上級生は下級生みたいに特に決まりもないのに、皆してローブとか着けて鼻につくわぁ。」
「慣習、なんですかね。」
そんなこと話してる僕らのことを上級生が気がついたようだ。
「セレナ?ごちゃごちゃ言ってると置いてきますよ!」
お姉さまはムスッとして、はーい、と身の入ってない返事をした。
「本日の校外学習では、街へ行き住人の生活の様子を観察します。
そして、住人の過去…つまり生前の記憶をひとつ聞き出すこと。世界を知り、人を知ることは大切な教養です。
女神なるものなら、相手を苦しめずに聞き出せるはず。自然に、気づかれずにね。」
(苦しめずに?)
「あなた達の特技を存分に発揮してみなさい。」
(上級生はああ言ってたけど…。)
「苦しめずにってどういう意味?」
「チカ!ブツブツ言ってるとはぐれるわよ。」
街では各自バラけて自由行動だ。
僕は慌ててお姉さまのあとについていく。
それにしても、中世のヨーロッパを舞台にした映画に出てきそうな街並みだ。
レンガ造りの家が並び、所々に店も立ち並んでいる。
天界って感じのしない、ただ普通の街並み。
(天界っていうと何かもっと、ふわふわモクモクで淡い空気感のこの世のものでないって感じだと思ってた…。)
目にしたなかで一番この世って感じがしなかったのは、一番最初に来たあの真っ白な空間だけ。学園も、ここも、人が生活してて違和感がない。
「ひとまず休憩でもしましょお。」
お姉さまはそう言って軽食屋さんに入っていく。
「セレナお姉さま、いいのですか?」
「腹が減っては戦はできぬ、ってね。」
そうは言っても腹が減りすぎじゃないか?
テーブルに並べられたごはんやらスイーツやらを、お姉さまは目を輝かせて頬張っている。
周りの旅人っぽい人やご婦人達の目が痛い。
(あれ?旅人?)
ここの天界は思ったよりも広いのか?
「あの旅人の人って、生前からあの格好じゃないですよね?街の人たちは時代や国を表してるような服装じゃなかったし、異世界の格好は知りませんが奇抜な格好の人もいない。」
「チカはよく見てるわねぇ。」
「いや、皆の格好がある程度同じような系統で統制がとれているのが気になっただけです。
生前の格好でいるなら、ここの住人たちももっと色んな格好をしてるはずですから。」
「そうねぇ。生前の格好でここにいたら、きっとちぐはぐよね。」
僕の話をそうやって頷いて聞くとは珍しい。
まるで答え合わせをしてる先生のようだ。
(なるほど。)
「お姉さまはわざと色んな人が集まる軽食屋に来て、僕にも住人の生活の様子を観察させてくれてるんですね。」
「さぁ、どうかしらぁ?」
オムレツを頬張りながら知らないふりをする。
「さて、お腹も膨れてきたことだしそろそろここの人たちに過去のお話を聞いてみましょ。」
「忘れてなかったんですね。」
「当たり前よぉ!私のことなんだと思ってたの?」
ケチャップのついた口で言われても。
勝ち気でわがままで食いしん坊な女神様という証明をしてるだけだ。
「でも、どうやって聞き出すんですか?上級生の人は苦しめずにとか自然にとか言ってましたよね。」
「ここに長く居る者にとって、生前の記憶はないも当然なのよ。それを無理やり掘り起こすとなれば大変なことだわぁ。」
「記憶が、ない?」
「チカは自分の家族の顔を思い出せる?」
「そんな当たり前…。」
(…あれ?)
お母さん、お父さん。妹。
記憶はある。
でも、皆がどんな表情をしていたのか、靄がかかったように思い出せなくなっていた。
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