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ムーンの本性
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騒がしかった店内は、今やしんと静まり返っていた。理由は明白。ムーンが先程、娘に無礼を働いた男をビールグラスで殴打したからである。バッタリと倒れた男は、数人の仲間によって介抱され、ボックス席のソファに無様に横たわっていた。
「おい、あんたやばいぞ」
「あいつは、ここら一帯を仕切ってる組の手下で」
「すまないが、ちょっと待ってくれ。アスカ、まだ、認めないつもりかい?自分が本当にやりたいことを……」
周囲の者たちが潜めた声で忠告を与えるが、ムーンは彼らを片手で制し、娘との話し合いを続行する。
「君だって分かっているはずだ。にも関わらず、必死に見て見ぬふりをしている」
「それは……だから」
アスカはもうほとんど反論らしい反論が紡げずに、押し黙ってしまっていた。かろうじて数語発してみるものの、どれもきちんとした文章にはならずに、静寂の中に溶けてしまう。下を向いてもじもじするだけの彼女に、ムーンは一歩踏み込み追撃を加えた。
「本当に望むなら、最初からはっきり言えばいい。僕も、ミヤさんも、君が本気で決めたことなら、無闇に反対しはしないよ。勉強だってそうだ。大学への進学を、僕らが一度でも強制したことがあったかい?君が、自分で決めたんだろう?それなのに、君はいつまでも半端なことを繰り返す……挙句、ミヤさんを泣かせた。どうしてそんなことをしたんだ?」
妻の名前を出した途端、彼の声音がガラリと変わった。優しく訴えかけるような調子から、極寒の吹雪のような冷たさへと瞬時に切り替わる。
「っ!」
未だかつて味わったことのない気迫に、アスカは怯えビクリと身を震わせた。高い位置から赤い瞳で睥睨され、まるで威圧されているかのような錯覚を覚える。しかし、ムーンは構わずに言い募った。
「母親を困らせて、何が楽しい?アスカ、少し部屋に入られたくらいで、どうして暴れる必要がある。君のせいで、家は滅茶苦茶だぞ。理由があるなら答えなさい」
「は……?ま、待ってよ!」
大人しく父の叱責を受け入れていた彼女だが、途中で何かに引っかかって彼に尋ねた。
「父さん、何の話をしてるの?あたし、全然分からないんだけど」
「惚けるつもりか?白々しいな。今更そんな手が通じると」
「違う、聞いてってば!あたしは何もしてない!」
強く抗う娘の様子に、流石のムーンも疑問を覚え口をつぐむ。身振りで先を促すと、アスカは堰を切ったように話し始めた。
「父さんの言ってること、本当に分からない。最近、ママとの喧嘩が多かったのは事実だけど、暴れたり、暴言なんて言ったことない」
困惑げな声音で語る彼女に、ムーンも全く同じ戸惑いを抱き、きつく眉根を寄せた。
「どういうことだ?ミヤさんは確かに、今日君と言い争いになったと言っていた。君の部屋で怪しげな物を見つけて、問い詰めたら、君がいきなり叫んで暴れ出したと」
ミヤが嘘をついているとは考えにくいし、そんなことをするメリットもない。ムーンだって、散らかった室内を目撃しているのだ。だが、アスカは余計に狼狽して、首を横に振るばかりであった。
「何それ……?あたし、そんなことしてない。そもそも、今日は家にも帰ってないし!!」
「……何だと?」
彼女が口走った内容を、ムーンは即座に問い返す。ところが、それ以上質問する前に店の入り口から怒号が響いてきた。
「オゥ、どいつだ!?ウチの若ぇのをやった奴ァ!」
濁声の中年男が、いかにも荒くれ者らしい目付きで店内を見渡す。そこにいた客たちは全員水を打ったように静まり返り、男の動向を恐々と窺っていた。
巻き込まれるのを疎んだ彼らは、自然な流れでムーンたちから離れていく。従って、男の問いには即座に暗黙の答えが提示されることとなった。男は片手を挙げて仲間に指示すると、連れ立ってズカズカとカウンターの方へ近付いてくる。
「と、父さ……」
狙われていることに気付いたムーンは、娘を背中に庇うと、至極にこやかな笑みで応対した。
「やぁ、初めまして。僕に何か用かな?」
「そこに伸びてる馬鹿は、俺んとこの手下だ。あいつをビール瓶でぶん殴ったってのは、テメェだな……?」
やってきた男は彼の全身をジロジロと眺め回し、ドスの効いた声でいきなり切り出す。男の太い指が、依然として失神したままの若者を指した。
「瓶じゃない、グラスだ。ちょっと小突いただけのつもりで、まさか倒れるとは思ってなかった。悪ふざけが過ぎたことは謝るよ。でも、相手も相当酔っ払っていたようだし、酒の席にはありがちな過失ってことで、許してもらえると嬉しいんだけどね」
「ふざけんじゃねぇぞ……!俺たちを舐めてんのか!!」
「舐めてはないよ。だけど、せっかく盛り上がっていた場を白けさせたことには、軽蔑を感じている」
ムーンはいくら怒鳴り付けられても臆さず、淡々と言葉を返した。むしろ、踵を上げたり下げたりして暇潰しまでしている。悠々とした彼の態度と、彼の嫌味に同調した周囲の冷笑が、男の神経を酷く苛立たせた。
「貴様……!誰に喧嘩売ってんのか分かってんのか?俺たちゃ<青薔薇>だぞ!?この辺りは、全部俺たちのシマだ!!」
「なるほど。だからあんな小物でも、大事な子分として面倒見なきゃいけないわけだ。侮られたら、商売にならないからね」
「この野郎……!!」
遂に堪忍袋の尾が切れた男は、憤怒に任せて硬い拳を振り上げる。しかし、ムーンは素早く身を翻すと最小限の動きでそれをかわした。
「おっと。危ないじゃないか」
攻撃が空振りした男は、つんのめってカウンターに手をつく。醜態を晒したことで彼は尚もヒートアップし、再びムーンに殴りかかった。だが、またもや軽く回避され、今度は壁際のテーブルに倒れ込んでしまう。その拍子に、目の前の椅子に座っていたカップルと視線がぶつかった。彼らは必死に口を覆って、笑いを抑えている。
「クッソォ!!」
男は屈辱のあまり、視界が真っ赤になったような感覚に陥った。衝動的に付近の椅子を掴み上げ、ムーンめがけて振り下ろそうとする。けれどもそれより早く、ムーンの回し蹴りが彼を見舞った。こめかみを強かに叩かれ、男はなす術なく転倒する。脳震盪でも起こしたのか、足に力が入らず、立ち上がることも出来なかった。
客たちの間で、感嘆と驚愕の囁きが交わされる。アスカも同様に、素知らぬ顔をしてジャケットの襟を直している父をこっそりと見上げた。
ボスが敗北したことで、配下の男たちの間に動揺が走る。しかし、反撃もしないで引き下がるのはプライドが許さないと、勇気のある何人かが武器を片手に飛びかかってきた。ムーンは冷静に彼らを見据えると、まず手前の一人目に軽く足を引っ掛ける。バランスを崩した彼はカウンターの縁に頭を打ち付け、もんどりうって倒れた。続く二人目は、ナイフを持った手を捻り上げられ、あっさりと得物を手放してしまう。そのまま壁に押さえ付けられて、彼は痛みに呻いた。
「この……!」
三人目がとうとう、人目も憚らずに銃を取り出したせいで、周りから悲鳴がこぼれる。ムーンは瞬時に事態を察すると、拘束した男を自らの前に立たせ、生きた盾を作った。すると、仲間は呆気なく日和ってしまい、視線を左右に泳がせている。その銃口が娘を捉えぬよう、ムーンは捕らえた男の背中を蹴り飛ばすと、銃を構えた男と衝突させた。彼らが混乱しているわずかの隙に、自分の懐から銃を抜き取り、容赦なく発砲する。男たちのすぐそばにあった、グラスや皿がいくつか砕け散った。店内の叫喚が一層大きくなり、人々の中を戦慄が駆け巡る。
ムーンは冷徹な眼差しで皆を一瞥すると、ごく平坦な声色で堂々と言い放った。
「家族との大事な話の最中だ。邪魔をしないでもらえるか?」
「おい、あんたやばいぞ」
「あいつは、ここら一帯を仕切ってる組の手下で」
「すまないが、ちょっと待ってくれ。アスカ、まだ、認めないつもりかい?自分が本当にやりたいことを……」
周囲の者たちが潜めた声で忠告を与えるが、ムーンは彼らを片手で制し、娘との話し合いを続行する。
「君だって分かっているはずだ。にも関わらず、必死に見て見ぬふりをしている」
「それは……だから」
アスカはもうほとんど反論らしい反論が紡げずに、押し黙ってしまっていた。かろうじて数語発してみるものの、どれもきちんとした文章にはならずに、静寂の中に溶けてしまう。下を向いてもじもじするだけの彼女に、ムーンは一歩踏み込み追撃を加えた。
「本当に望むなら、最初からはっきり言えばいい。僕も、ミヤさんも、君が本気で決めたことなら、無闇に反対しはしないよ。勉強だってそうだ。大学への進学を、僕らが一度でも強制したことがあったかい?君が、自分で決めたんだろう?それなのに、君はいつまでも半端なことを繰り返す……挙句、ミヤさんを泣かせた。どうしてそんなことをしたんだ?」
妻の名前を出した途端、彼の声音がガラリと変わった。優しく訴えかけるような調子から、極寒の吹雪のような冷たさへと瞬時に切り替わる。
「っ!」
未だかつて味わったことのない気迫に、アスカは怯えビクリと身を震わせた。高い位置から赤い瞳で睥睨され、まるで威圧されているかのような錯覚を覚える。しかし、ムーンは構わずに言い募った。
「母親を困らせて、何が楽しい?アスカ、少し部屋に入られたくらいで、どうして暴れる必要がある。君のせいで、家は滅茶苦茶だぞ。理由があるなら答えなさい」
「は……?ま、待ってよ!」
大人しく父の叱責を受け入れていた彼女だが、途中で何かに引っかかって彼に尋ねた。
「父さん、何の話をしてるの?あたし、全然分からないんだけど」
「惚けるつもりか?白々しいな。今更そんな手が通じると」
「違う、聞いてってば!あたしは何もしてない!」
強く抗う娘の様子に、流石のムーンも疑問を覚え口をつぐむ。身振りで先を促すと、アスカは堰を切ったように話し始めた。
「父さんの言ってること、本当に分からない。最近、ママとの喧嘩が多かったのは事実だけど、暴れたり、暴言なんて言ったことない」
困惑げな声音で語る彼女に、ムーンも全く同じ戸惑いを抱き、きつく眉根を寄せた。
「どういうことだ?ミヤさんは確かに、今日君と言い争いになったと言っていた。君の部屋で怪しげな物を見つけて、問い詰めたら、君がいきなり叫んで暴れ出したと」
ミヤが嘘をついているとは考えにくいし、そんなことをするメリットもない。ムーンだって、散らかった室内を目撃しているのだ。だが、アスカは余計に狼狽して、首を横に振るばかりであった。
「何それ……?あたし、そんなことしてない。そもそも、今日は家にも帰ってないし!!」
「……何だと?」
彼女が口走った内容を、ムーンは即座に問い返す。ところが、それ以上質問する前に店の入り口から怒号が響いてきた。
「オゥ、どいつだ!?ウチの若ぇのをやった奴ァ!」
濁声の中年男が、いかにも荒くれ者らしい目付きで店内を見渡す。そこにいた客たちは全員水を打ったように静まり返り、男の動向を恐々と窺っていた。
巻き込まれるのを疎んだ彼らは、自然な流れでムーンたちから離れていく。従って、男の問いには即座に暗黙の答えが提示されることとなった。男は片手を挙げて仲間に指示すると、連れ立ってズカズカとカウンターの方へ近付いてくる。
「と、父さ……」
狙われていることに気付いたムーンは、娘を背中に庇うと、至極にこやかな笑みで応対した。
「やぁ、初めまして。僕に何か用かな?」
「そこに伸びてる馬鹿は、俺んとこの手下だ。あいつをビール瓶でぶん殴ったってのは、テメェだな……?」
やってきた男は彼の全身をジロジロと眺め回し、ドスの効いた声でいきなり切り出す。男の太い指が、依然として失神したままの若者を指した。
「瓶じゃない、グラスだ。ちょっと小突いただけのつもりで、まさか倒れるとは思ってなかった。悪ふざけが過ぎたことは謝るよ。でも、相手も相当酔っ払っていたようだし、酒の席にはありがちな過失ってことで、許してもらえると嬉しいんだけどね」
「ふざけんじゃねぇぞ……!俺たちを舐めてんのか!!」
「舐めてはないよ。だけど、せっかく盛り上がっていた場を白けさせたことには、軽蔑を感じている」
ムーンはいくら怒鳴り付けられても臆さず、淡々と言葉を返した。むしろ、踵を上げたり下げたりして暇潰しまでしている。悠々とした彼の態度と、彼の嫌味に同調した周囲の冷笑が、男の神経を酷く苛立たせた。
「貴様……!誰に喧嘩売ってんのか分かってんのか?俺たちゃ<青薔薇>だぞ!?この辺りは、全部俺たちのシマだ!!」
「なるほど。だからあんな小物でも、大事な子分として面倒見なきゃいけないわけだ。侮られたら、商売にならないからね」
「この野郎……!!」
遂に堪忍袋の尾が切れた男は、憤怒に任せて硬い拳を振り上げる。しかし、ムーンは素早く身を翻すと最小限の動きでそれをかわした。
「おっと。危ないじゃないか」
攻撃が空振りした男は、つんのめってカウンターに手をつく。醜態を晒したことで彼は尚もヒートアップし、再びムーンに殴りかかった。だが、またもや軽く回避され、今度は壁際のテーブルに倒れ込んでしまう。その拍子に、目の前の椅子に座っていたカップルと視線がぶつかった。彼らは必死に口を覆って、笑いを抑えている。
「クッソォ!!」
男は屈辱のあまり、視界が真っ赤になったような感覚に陥った。衝動的に付近の椅子を掴み上げ、ムーンめがけて振り下ろそうとする。けれどもそれより早く、ムーンの回し蹴りが彼を見舞った。こめかみを強かに叩かれ、男はなす術なく転倒する。脳震盪でも起こしたのか、足に力が入らず、立ち上がることも出来なかった。
客たちの間で、感嘆と驚愕の囁きが交わされる。アスカも同様に、素知らぬ顔をしてジャケットの襟を直している父をこっそりと見上げた。
ボスが敗北したことで、配下の男たちの間に動揺が走る。しかし、反撃もしないで引き下がるのはプライドが許さないと、勇気のある何人かが武器を片手に飛びかかってきた。ムーンは冷静に彼らを見据えると、まず手前の一人目に軽く足を引っ掛ける。バランスを崩した彼はカウンターの縁に頭を打ち付け、もんどりうって倒れた。続く二人目は、ナイフを持った手を捻り上げられ、あっさりと得物を手放してしまう。そのまま壁に押さえ付けられて、彼は痛みに呻いた。
「この……!」
三人目がとうとう、人目も憚らずに銃を取り出したせいで、周りから悲鳴がこぼれる。ムーンは瞬時に事態を察すると、拘束した男を自らの前に立たせ、生きた盾を作った。すると、仲間は呆気なく日和ってしまい、視線を左右に泳がせている。その銃口が娘を捉えぬよう、ムーンは捕らえた男の背中を蹴り飛ばすと、銃を構えた男と衝突させた。彼らが混乱しているわずかの隙に、自分の懐から銃を抜き取り、容赦なく発砲する。男たちのすぐそばにあった、グラスや皿がいくつか砕け散った。店内の叫喚が一層大きくなり、人々の中を戦慄が駆け巡る。
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