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宿敵現る
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「セイガだって?」
娘の口から唐突に出た名前に、ムーンは驚きを禁じ得ない。まさかここでその人物と繋がるとは、思ってもみなかったからだ。
凶悪な裏の顔を持つ、アメジスト出身の若手投資家。近々街に戻ってくるという話だったが、もう既に潜り込んでいたのだろうか。剰え、自分たちのそばにまで迫っていただなんて、到底信じることは出来なかった。尤も、娘が嘘をつく理由もない以上、受け止めるしかないのだが。
「た、多分。けどあたし、その時結構酔ってて、あんまり覚えてないっていうか、気付いたらバッグの中に入ってたって感じで……」
アスカは辿々しい口調で、自身に起こったことを説明する。高校を卒業しても尚、世の中には楽しいことしかないと思い込んでいる楽天家の彼女を、ムーンは嘆くことさえ出来なかった。
「アスカ」
冷淡な声音で名を呼ぶと、彼女はかすかに視線を泳がせてから憮然と言い返す。
「な、何よ。悪かったとは思ってるよ。でも、しょうがないじゃん。勉強漬けで苦しかったのはホントだし、何かで息抜きしないと、死にそうだったんだから……それに、元はと言えば、父さんたちが悪いんでしょ!?あたしのこと放ったらかしにしてさ!あたしがいなくなってもよかったって言うの!?」
彼女は懸命に訴えるが、しかしムーンは聞く耳を持たない。彼はアスカの腕を強く掴むと、力任せに引き立てた。
「細かい話は後だ。アスカ、今すぐ病院に行くぞ」
「はっ?ちょ、ちょっと待ってよ!!」
反射的に抵抗する娘を、ちらりと見遣り脅し文句を投げる。
「待たない。早く検査をしてもらわないと、命に関わるかも知れないよ」
「ど、どういうこと?」
流石のアスカもこれには怯んで、声を大きく震わせた。ムーンは一度歩みを止めると、彼女の両肩を押さえ正面から目を合わせる。
「じゃあ単刀直入に言うが、君が使用したのは違法薬物の可能性が高い。一見茶葉に似ているが、摂取すると強い幻覚や錯乱などを引き起こす麻薬、ジギタリスだ。ニュースで見なかったか?」
無慈悲に提示された真実と、スマートフォンに映った記事がアスカの胸に強い衝撃を与える。彼女の頭の中で、父の言葉が呪いのように駆け巡り何度も反響する。否、それは実際に呪いであった。彼女の心を奈落の底まで転落させる、恐ろしい呪いだ。
「あ……ぁ……」
己の過ちを今やっと理解し、アスカは顔面を蒼白にさせる。意味を持った単語にならない音が、閉じ切らない唇の隙間からこぼれた。膝下から力が抜ける感覚がして、視界が大きく揺らぐ。
「大丈夫だ。知らずに使ったのなら、酌量の余地は大きい。それに、たとえ依存性が高くとも、魔法による治療なら打ち消せるはずだ。大事なのは、迅速な行動と、包み隠さず全てを話すことだよ」
ふらつく娘を、ムーンは慌てて横から支える。そして彼女の背中に手を当て、出口に向かおうと促した。未だ放心状態から抜け出せないアスカは、父に導かれるまま、覚束ない足取りで歩き出す。
「さぁ、行こう。警察と、ミヤさんに連絡しなければ」
愛娘の憔悴しきった姿を見ると、ムーンは胸が痛まないでもなかったが、ここは情けをかけるべき場面ではないだろう。彼は優しくも冷静に考えると、無言で彼女を店外へとエスコートする。ドアを開けて先に通してやると、アスカは亡霊じみた動きでよろよろと路上へ出た。
直後、付近の曲がり角から眩いヘッドライトの光が注がれた。黒塗りのミニバンが物凄い速度でカーブを切り、店の前まで突っ込んでくる。
ムーンは咄嗟に、アスカの腕を後ろから掴んで思い切り引っ張った。とはいえ流石に、相手も殺人をするほどの度胸はなかったらしい。車はバンパーの表面が店の外壁を掠める寸前で、甲高い音を立てて急停止する。後一瞬でも遅れていたら、店内の客たちが犠牲になっていたところだ。娘と自分にも危険が迫っていたかも知れないと、ムーンは憤りの滲む眼差しで暴走車を見据えた。
ところが、現れた車は一台きりではなかった。物陰から立て続けに、様々な種類の車が派手な色のボディを覗かせる。どれも皆似通った荒っぽい運転で、次々と店頭に集結した。断続的に鋭いクラクションが鳴り、ステレオから流れる煩い重低音のリズムが車外まで漏れてくる。
「な、何……っ?」
動転し店内に駆け戻ろうとするアスカを、ムーンは肩を押さえて封じた。彼が睨むのは、真っ先に出現した先頭のバン。それは彼の眼前で黒塗りのドアを開け、運転席から黒服の大男を排出した。数秒後、一人の若い男が現れる。上等な革靴が、乾いた道路を無造作に叩いた。仕立てのいいスーツと、青いシルクのシャツを纏った痩身が、街灯のもたらす人工的な明かりに照らされる。
「こ、この人……あたしに、お茶をくれた人」
目を丸くしたアスカが、ムーンの袖を引いて小さく囁く。指摘されるまでもなく、相手の髪色で正体に気付いていたムーンは、ただ頷いただけで同意を示した。
未だ静かに佇んでいる男は、悠々とした態度でポケットからタバコを取り出す。すかさず、傍らの黒服が手を伸ばしてライターを近付けた。先端に灯った火は巻き紙が黒いせいか、やけに色鮮やかに映えている。
「……それで?“返し”が必要な相手は、どいつだ」
彼は片手で青い髪をかき上げ、怜悧なブルーグレーの瞳で部下を一瞥した。その眼差しや声の調子は、一切の感情らしきものを宿していない。表情などは特に、蝋で固められでもしたかのように、微細な変化さえ表さなかった。顔立ちがかなり整っているだけに、そのことは一層冷酷な恐ろしさを感じさせる。あるいは、原因は吸血鬼じみた肌の白さのせいかも知れないし、薄い唇や吊り気味の目尻のせいかも知れなかったが。
ムーンは瞬きすら最小限に留めて、彼の一挙一動を具に観察する。恐らく、この男がセイガなる人物であろうことは気配で察していた。男の全身からはただならぬ気迫と冷たさが放たれ、服越しにでも精緻に鍛え上げられた肉体と、静謐な暴力の予感が伝わってくるからだ。肌は若々しく、まさしく青年と呼ぶに相応しい外見をしていたが、同時にどこか老練な印象をも漂わせていた。無論、とてもではないが一介の投資家とは思えない男である。しかしながら、地元に蔓延る不良共のリーダーとも大きく異なる雰囲気を持っていた。例えるならば、孤高に君臨する一匹狼。自らを虐げた群れへの復讐を誓い、虎視眈々と機会を狙っているようだ。まるで分厚い氷か鋼で覆われてでもいるのか、彼の本性は中々に捉え難く、さしものムーンにすら瞬時に看破することは不可能に近かった。
「おいテメェら、何ジロジロ見てやがる!!」
運転手の黒服が、突然怒号を発し静寂を打ち破った。彼の叫びを合図として、他の車からも次々に黒服を着込んだ男たちが顔を見せる。彼らの剣呑な目付きと、ドアを力任せに閉めるバタバタという音が、アスカの身体を強張らせた。対するムーンは、平然としてその場に立ち尽くしている。
「おい、まさか、こいつらが?」
セイガはやはり少しも表情を動かさないで、隣の黒服に目を遣った。
「へい。こいつが、オーウェンと奴の子分をやったんです。若ぇ女を連れた、金髪で眼鏡の親父。間違いありやせん」
男は酷くかしこまった様子で、セイガに事情を報告する。だがその仕草には、媚を売っているにも等しい、卑屈で狡猾な意図が滲んでいた。セイガは初め大人しく耳を傾けていたが、彼の話が終わるよりも早く、もったいぶった手つきで吸いかけのタバコを捨てる。
「……馬鹿が」
そして、予告なく拳を振るい、愚かな男を殴り飛ばした。
娘の口から唐突に出た名前に、ムーンは驚きを禁じ得ない。まさかここでその人物と繋がるとは、思ってもみなかったからだ。
凶悪な裏の顔を持つ、アメジスト出身の若手投資家。近々街に戻ってくるという話だったが、もう既に潜り込んでいたのだろうか。剰え、自分たちのそばにまで迫っていただなんて、到底信じることは出来なかった。尤も、娘が嘘をつく理由もない以上、受け止めるしかないのだが。
「た、多分。けどあたし、その時結構酔ってて、あんまり覚えてないっていうか、気付いたらバッグの中に入ってたって感じで……」
アスカは辿々しい口調で、自身に起こったことを説明する。高校を卒業しても尚、世の中には楽しいことしかないと思い込んでいる楽天家の彼女を、ムーンは嘆くことさえ出来なかった。
「アスカ」
冷淡な声音で名を呼ぶと、彼女はかすかに視線を泳がせてから憮然と言い返す。
「な、何よ。悪かったとは思ってるよ。でも、しょうがないじゃん。勉強漬けで苦しかったのはホントだし、何かで息抜きしないと、死にそうだったんだから……それに、元はと言えば、父さんたちが悪いんでしょ!?あたしのこと放ったらかしにしてさ!あたしがいなくなってもよかったって言うの!?」
彼女は懸命に訴えるが、しかしムーンは聞く耳を持たない。彼はアスカの腕を強く掴むと、力任せに引き立てた。
「細かい話は後だ。アスカ、今すぐ病院に行くぞ」
「はっ?ちょ、ちょっと待ってよ!!」
反射的に抵抗する娘を、ちらりと見遣り脅し文句を投げる。
「待たない。早く検査をしてもらわないと、命に関わるかも知れないよ」
「ど、どういうこと?」
流石のアスカもこれには怯んで、声を大きく震わせた。ムーンは一度歩みを止めると、彼女の両肩を押さえ正面から目を合わせる。
「じゃあ単刀直入に言うが、君が使用したのは違法薬物の可能性が高い。一見茶葉に似ているが、摂取すると強い幻覚や錯乱などを引き起こす麻薬、ジギタリスだ。ニュースで見なかったか?」
無慈悲に提示された真実と、スマートフォンに映った記事がアスカの胸に強い衝撃を与える。彼女の頭の中で、父の言葉が呪いのように駆け巡り何度も反響する。否、それは実際に呪いであった。彼女の心を奈落の底まで転落させる、恐ろしい呪いだ。
「あ……ぁ……」
己の過ちを今やっと理解し、アスカは顔面を蒼白にさせる。意味を持った単語にならない音が、閉じ切らない唇の隙間からこぼれた。膝下から力が抜ける感覚がして、視界が大きく揺らぐ。
「大丈夫だ。知らずに使ったのなら、酌量の余地は大きい。それに、たとえ依存性が高くとも、魔法による治療なら打ち消せるはずだ。大事なのは、迅速な行動と、包み隠さず全てを話すことだよ」
ふらつく娘を、ムーンは慌てて横から支える。そして彼女の背中に手を当て、出口に向かおうと促した。未だ放心状態から抜け出せないアスカは、父に導かれるまま、覚束ない足取りで歩き出す。
「さぁ、行こう。警察と、ミヤさんに連絡しなければ」
愛娘の憔悴しきった姿を見ると、ムーンは胸が痛まないでもなかったが、ここは情けをかけるべき場面ではないだろう。彼は優しくも冷静に考えると、無言で彼女を店外へとエスコートする。ドアを開けて先に通してやると、アスカは亡霊じみた動きでよろよろと路上へ出た。
直後、付近の曲がり角から眩いヘッドライトの光が注がれた。黒塗りのミニバンが物凄い速度でカーブを切り、店の前まで突っ込んでくる。
ムーンは咄嗟に、アスカの腕を後ろから掴んで思い切り引っ張った。とはいえ流石に、相手も殺人をするほどの度胸はなかったらしい。車はバンパーの表面が店の外壁を掠める寸前で、甲高い音を立てて急停止する。後一瞬でも遅れていたら、店内の客たちが犠牲になっていたところだ。娘と自分にも危険が迫っていたかも知れないと、ムーンは憤りの滲む眼差しで暴走車を見据えた。
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「な、何……っ?」
動転し店内に駆け戻ろうとするアスカを、ムーンは肩を押さえて封じた。彼が睨むのは、真っ先に出現した先頭のバン。それは彼の眼前で黒塗りのドアを開け、運転席から黒服の大男を排出した。数秒後、一人の若い男が現れる。上等な革靴が、乾いた道路を無造作に叩いた。仕立てのいいスーツと、青いシルクのシャツを纏った痩身が、街灯のもたらす人工的な明かりに照らされる。
「こ、この人……あたしに、お茶をくれた人」
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未だ静かに佇んでいる男は、悠々とした態度でポケットからタバコを取り出す。すかさず、傍らの黒服が手を伸ばしてライターを近付けた。先端に灯った火は巻き紙が黒いせいか、やけに色鮮やかに映えている。
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ムーンは瞬きすら最小限に留めて、彼の一挙一動を具に観察する。恐らく、この男がセイガなる人物であろうことは気配で察していた。男の全身からはただならぬ気迫と冷たさが放たれ、服越しにでも精緻に鍛え上げられた肉体と、静謐な暴力の予感が伝わってくるからだ。肌は若々しく、まさしく青年と呼ぶに相応しい外見をしていたが、同時にどこか老練な印象をも漂わせていた。無論、とてもではないが一介の投資家とは思えない男である。しかしながら、地元に蔓延る不良共のリーダーとも大きく異なる雰囲気を持っていた。例えるならば、孤高に君臨する一匹狼。自らを虐げた群れへの復讐を誓い、虎視眈々と機会を狙っているようだ。まるで分厚い氷か鋼で覆われてでもいるのか、彼の本性は中々に捉え難く、さしものムーンにすら瞬時に看破することは不可能に近かった。
「おいテメェら、何ジロジロ見てやがる!!」
運転手の黒服が、突然怒号を発し静寂を打ち破った。彼の叫びを合図として、他の車からも次々に黒服を着込んだ男たちが顔を見せる。彼らの剣呑な目付きと、ドアを力任せに閉めるバタバタという音が、アスカの身体を強張らせた。対するムーンは、平然としてその場に立ち尽くしている。
「おい、まさか、こいつらが?」
セイガはやはり少しも表情を動かさないで、隣の黒服に目を遣った。
「へい。こいつが、オーウェンと奴の子分をやったんです。若ぇ女を連れた、金髪で眼鏡の親父。間違いありやせん」
男は酷くかしこまった様子で、セイガに事情を報告する。だがその仕草には、媚を売っているにも等しい、卑屈で狡猾な意図が滲んでいた。セイガは初め大人しく耳を傾けていたが、彼の話が終わるよりも早く、もったいぶった手つきで吸いかけのタバコを捨てる。
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