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春
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フリンダルは朝から川辺で流れる水を眺めていた。
年末のフォンラードの言葉を実践したくなって、
研究室へ向かう時間になっても水を眺めたり、
棒や石で水を叩いている。
「刺激ってこんなんじゃ駄目なのかな?」
属性を持つ魔力は一定の刺激下でその性質を変化させる。
その事が気になって仕方が無いフリンダルは思いつく刺激
を与えていた。バシャバシャと水を叩きつけるが、
飛沫が上がるだけでそれで何かが変わる風でも無く、
棒を足元に投げ捨てるとその場にしゃがみ込んでどうしたら
良いのかと頬杖を着いた。
「フリンねー!学校!」
背後から、まだ幼い弟アロが声を上げた。
まだ新芽は芽吹かない。
枯れ草が茂る土手を転がる様に駆けるその姿は、
鞠の様にコロコロ転がりながらも蛇行していて、
フリンダルは慌てて側に駆け寄り手を貸した。
「フリンねー。学校遅れちゃうよ?」
「アロ。わざわざ教えに来てくれたの?」
「うん!母さんがフリンねーを見て来てって。
まだ川にいるからって」
「ありがとうアロ!遅刻する所だった!」
フリンダルはアロの小さな身体を抱き上げると
額にキスして家に向かった。家の前でアロと別れた後、
通りに出て時計を見上げる。家に時計の無いフリンダルに
とっては、色んな所に設置されている色々な形や報せ方を
する時計はありがたかった。
「9時半!大変!急がないと」
公園を通り抜け、近道である廃屋の庭を通る為に柵を
跨いで着地するとフリンダルは『お邪魔します』と言って
入って行った。砂利の敷かれた道を小走りで通り彼女は
ちらりと窓辺を見上げたが、今日は何も無いのかと
少しがっかりして庭に出た。
その廃屋は、とても古いが誰かが手入れをしているのか
横道や庭から見える室内はとても綺麗で、偶に窓辺には
一輪の花が置かれている。
その花はいつも薔薇だった。フリンダルは何故そこに花が
置かれるのかが不思議で、いつかここに誰かが居たら
聞いてみようと思っていた。
赤い薔薇に黄色い薔薇、この前はピンクの薔薇だったよね?
このお家に来る人は薔薇が好きなのかな?
それともここに住んでいた人が好きだったのかな。
なんでお花を置くんだろう?なんで薔薇なのかな?
どんな気持ちで置いてるんだろう。
不思議…なんで私はそれを知りたいのかな?
「ふふん。また一つ不思議を見つけた!」
フリンダルは庭から隣の芝生の道に出ようと木戸を開けた。
「そこに居るのは誰かしら?動物かしら」
急に声がして、ドキリとしたフリンダルは怒られるかも
しれないと思いながら恐る恐る振り返った。
きっと怒られるよね?母さん言ってたもの…
勝手に他所のお家のある場所に入ってはいけないよって…
言う事を聞いておけば良かったわ。
「勝手にお家通ってごめんなさい」
フリンダルは木戸横の柊の木に身を隠しながら
顔をそっと出して、声のする方を見た。
「あら、妖精さんかしら?ふふっ妖精さん、いくつ?」
優しい声の女の人だわ。
とっても優しい声…それに『妖精』って私の事かな?
「私妖精じゃないよ。フリンダルって言うの…
6歳だけど、今度の夏で7歳になるよ」
「あら、フリンダルさん?妖精ではないのね。
そう、6歳なんだ」
「うん」
「フリンダルさん。良かったらお茶でもいかが?
お話がしたいわ」
木の幹から身体を出して、おずおずとフリンダルは
車椅子に乗った女性の元に近づいた。
お母さんよりも若い人。それに…何でお目目を
瞑っているのかな?見えないのかな。
「お姉さん。お目目見えないの?」
「ふふ。私はお姉さんと呼んで貰える程若くはないわ、
是非フォルヤード夫人と呼んで頂戴な。
えぇ、もう長い事この目で物を見ていないわね」
「フォルヤード夫人?フォルヤードさんの奥さんなの?」
「えぇ。旦那様はもう居ないけどね」
「そう、でもどうしてフォルヤード夫人は泣いてるの?」
何故だかフリンダルの目には、閉ざされた目元から
大粒の涙が流れている様に見えた。何がそんなにも
悲しいのかと、フリンダルは近寄るとそっと目元を
拭う様に触れた。
「あら?何か付いていたかしら?」
「うん。涙がいっぱい」
「涙?不思議な事を言うのね。私のこの目はもう涙を
流す事は出来ないの」
「でも、いっぱいいっぱい流れてるよ?」
「あら、本当?」
夫人はそっと自分の目元に指を這わせたが、
涙が溢れている様には思えなかった。
だが、フリンダルの言葉に嘘や揶揄いは無い様に思えて、
まだ頬に触れる彼女の指を握った。
「貴方に見えているのはきっと…
私の心の涙かもしれないわね」
「そう…でも夫人。もしかしたら陰が
3つ揃っただけなのかも」
そう。もしかしたらこの世界にある〈陰〉が夫人に集まって
水の魔力を作っているのかもしれない。
どうして〈陰〉だけが集まったのかな?
心が涙を溢したら、〈陰〉が集まるのかな…
だったら楽しくなれば無くなるのかしら。
「陰?なぁに、それは」
「魔力の事よ!陰の気が3つ揃うと水になって、
陽の気が3つだと風になるの。陰と陽一つずつだと
水か土が生まれるよ!後、陽二つに陰一つだと火、
陰二つに陽一つだと土の魔力になるんだって!」
「あら、貴方6歳なのに博識ねぇ」
ふふ!だって先生から沢山教わっているもの!
何か知りたい事はないかしら?
教えてあげるのはとても楽しいもの!
「えへへ、先生が沢山教えてくれたの」
「それは素晴らしい先生ね」
「そうでしょ?フォンラード伯爵なんだよ!
学校で先生もしてる偉い人なの。私、先生が大好きなんだ!」
朗らかに話すフリンダルの声は、まるで草木の揺れる
音の様に高過ぎず低すぎず夫人の耳にはとても
心地良く聞こえた。
もし、私にこの子の様な子供がいたなら…
どんなに幸せだったかしら。
きっと私を今も大切に思ってくれていたでしょう。
花を摘んで私にくれたかもしれない…
もしかしたら、車椅子を押して何処か遠くへと
連れ出してくれたかもしれないわね。
「そう、フリンダル。沢山学んで…
やりたい事を沢山しなさい」
「やりたい事?…お勉強!それでね、
いつか先生みたいになるんだ!」
「ふふふ。とても素敵な夢ね」
10時の鐘の音が響き渡り、フリンダルは青ざめた。
フォンラードの授業はとっくに始まっている。
本当ならば授業前にフォンラードの飲むコーヒーを淹れて、
学生達の集めた資料を教室に置いておかなくてはならなかった。
けれど、好奇心旺盛なフリンダルは夫人に興味を持ってしまった。
そして時間が経っていた事に気付かなかった。
どうしよう!どうしよう!
先生の準備…私のお仕事忘れちゃった!
あぁっ!なんで私時間を気にしなかったのかしら。
今から走ったら間に合うかしら?
いや、駄目よフリンダル。
もうとっくに始まっているわ…今行って、もしも先生が
『時間も守れない子は出ていきなさい!』なんて事…
言ったらどうしよう?私…私…嫌!
研究室を追い出されたら一人になっちゃう。
また…一人で図書館でお勉強なんてもう出来ないわ。
「ふぇっ…えぇ、うぁーーーん!あーーん!」
鐘の音を聞いて急に泣き出したフリンダルに驚いて、
夫人は慌てて車椅子から立ち上がった。
手探りで、フリンダルを探すとしゃがんで頬を包み込んで聞いた。
「どうしたの?何処か怪我をしたのかしら⁉︎」
「ふぇっ…えぐっ…えっ。えっ…ち、遅刻っ…
ひっくお仕事…遅刻しちゃったの!
せっ、折角先生がっ…私にくれたっうぇっお仕事なのに!」
「あらあら…何時に行かなくてはならなかったの?」
嗚咽を上げ泣き出したフリンダルは答える事が
出来なかった。ただ悲しくて、悲しくて、夫人に
抱きつくと涙が枯れるまで泣いた。
夫人も、良く分からなかったがフリンダルの
軽い身体を抱き上げ膝に乗せると車椅子を動かして
温室まで移動した。
そこは風も入ってこず、花はもう無かったが、
初夏の様にとても暖かい場所だった。
「フリンダル。人は誰しも失敗するものよ?
それに、先生はいつもなら来ている筈の貴方が
まだ来ない事の方が心配なのでは無いのかしら?」
「ヒック…ヒック…もうダメよ。行けないわ…
ヒック…先生に嫌われちゃった筈だもの」
きっとそう。先生はとても時間やルールを守る人だから…
私の事、嫌いになっちゃったわ。
先生にだけは嫌われたく無いの。
でも、夫人が言う様に行かなければ先生は
心配するかもしれない。
どうしよう?どうすれば嫌われずに許してもらえるかしら…。
けれど先生の顔を今は怖くて見れない。
だって怒った所を見た事が無いんだもの。
それって、クイン兄さんみたい…いつもは優しくて
静かなのに怒ると一番怖いの。先生もきっとそうよ。
「素直に謝りなさい…私も一緒にごめんなさいって言ってあげるわ」
「本当?私…一人だと怖くて…先生の顔を見れないって思ってたの」
「えぇ。だって私が貴方に声を掛けてしまったのだもの」
年末のフォンラードの言葉を実践したくなって、
研究室へ向かう時間になっても水を眺めたり、
棒や石で水を叩いている。
「刺激ってこんなんじゃ駄目なのかな?」
属性を持つ魔力は一定の刺激下でその性質を変化させる。
その事が気になって仕方が無いフリンダルは思いつく刺激
を与えていた。バシャバシャと水を叩きつけるが、
飛沫が上がるだけでそれで何かが変わる風でも無く、
棒を足元に投げ捨てるとその場にしゃがみ込んでどうしたら
良いのかと頬杖を着いた。
「フリンねー!学校!」
背後から、まだ幼い弟アロが声を上げた。
まだ新芽は芽吹かない。
枯れ草が茂る土手を転がる様に駆けるその姿は、
鞠の様にコロコロ転がりながらも蛇行していて、
フリンダルは慌てて側に駆け寄り手を貸した。
「フリンねー。学校遅れちゃうよ?」
「アロ。わざわざ教えに来てくれたの?」
「うん!母さんがフリンねーを見て来てって。
まだ川にいるからって」
「ありがとうアロ!遅刻する所だった!」
フリンダルはアロの小さな身体を抱き上げると
額にキスして家に向かった。家の前でアロと別れた後、
通りに出て時計を見上げる。家に時計の無いフリンダルに
とっては、色んな所に設置されている色々な形や報せ方を
する時計はありがたかった。
「9時半!大変!急がないと」
公園を通り抜け、近道である廃屋の庭を通る為に柵を
跨いで着地するとフリンダルは『お邪魔します』と言って
入って行った。砂利の敷かれた道を小走りで通り彼女は
ちらりと窓辺を見上げたが、今日は何も無いのかと
少しがっかりして庭に出た。
その廃屋は、とても古いが誰かが手入れをしているのか
横道や庭から見える室内はとても綺麗で、偶に窓辺には
一輪の花が置かれている。
その花はいつも薔薇だった。フリンダルは何故そこに花が
置かれるのかが不思議で、いつかここに誰かが居たら
聞いてみようと思っていた。
赤い薔薇に黄色い薔薇、この前はピンクの薔薇だったよね?
このお家に来る人は薔薇が好きなのかな?
それともここに住んでいた人が好きだったのかな。
なんでお花を置くんだろう?なんで薔薇なのかな?
どんな気持ちで置いてるんだろう。
不思議…なんで私はそれを知りたいのかな?
「ふふん。また一つ不思議を見つけた!」
フリンダルは庭から隣の芝生の道に出ようと木戸を開けた。
「そこに居るのは誰かしら?動物かしら」
急に声がして、ドキリとしたフリンダルは怒られるかも
しれないと思いながら恐る恐る振り返った。
きっと怒られるよね?母さん言ってたもの…
勝手に他所のお家のある場所に入ってはいけないよって…
言う事を聞いておけば良かったわ。
「勝手にお家通ってごめんなさい」
フリンダルは木戸横の柊の木に身を隠しながら
顔をそっと出して、声のする方を見た。
「あら、妖精さんかしら?ふふっ妖精さん、いくつ?」
優しい声の女の人だわ。
とっても優しい声…それに『妖精』って私の事かな?
「私妖精じゃないよ。フリンダルって言うの…
6歳だけど、今度の夏で7歳になるよ」
「あら、フリンダルさん?妖精ではないのね。
そう、6歳なんだ」
「うん」
「フリンダルさん。良かったらお茶でもいかが?
お話がしたいわ」
木の幹から身体を出して、おずおずとフリンダルは
車椅子に乗った女性の元に近づいた。
お母さんよりも若い人。それに…何でお目目を
瞑っているのかな?見えないのかな。
「お姉さん。お目目見えないの?」
「ふふ。私はお姉さんと呼んで貰える程若くはないわ、
是非フォルヤード夫人と呼んで頂戴な。
えぇ、もう長い事この目で物を見ていないわね」
「フォルヤード夫人?フォルヤードさんの奥さんなの?」
「えぇ。旦那様はもう居ないけどね」
「そう、でもどうしてフォルヤード夫人は泣いてるの?」
何故だかフリンダルの目には、閉ざされた目元から
大粒の涙が流れている様に見えた。何がそんなにも
悲しいのかと、フリンダルは近寄るとそっと目元を
拭う様に触れた。
「あら?何か付いていたかしら?」
「うん。涙がいっぱい」
「涙?不思議な事を言うのね。私のこの目はもう涙を
流す事は出来ないの」
「でも、いっぱいいっぱい流れてるよ?」
「あら、本当?」
夫人はそっと自分の目元に指を這わせたが、
涙が溢れている様には思えなかった。
だが、フリンダルの言葉に嘘や揶揄いは無い様に思えて、
まだ頬に触れる彼女の指を握った。
「貴方に見えているのはきっと…
私の心の涙かもしれないわね」
「そう…でも夫人。もしかしたら陰が
3つ揃っただけなのかも」
そう。もしかしたらこの世界にある〈陰〉が夫人に集まって
水の魔力を作っているのかもしれない。
どうして〈陰〉だけが集まったのかな?
心が涙を溢したら、〈陰〉が集まるのかな…
だったら楽しくなれば無くなるのかしら。
「陰?なぁに、それは」
「魔力の事よ!陰の気が3つ揃うと水になって、
陽の気が3つだと風になるの。陰と陽一つずつだと
水か土が生まれるよ!後、陽二つに陰一つだと火、
陰二つに陽一つだと土の魔力になるんだって!」
「あら、貴方6歳なのに博識ねぇ」
ふふ!だって先生から沢山教わっているもの!
何か知りたい事はないかしら?
教えてあげるのはとても楽しいもの!
「えへへ、先生が沢山教えてくれたの」
「それは素晴らしい先生ね」
「そうでしょ?フォンラード伯爵なんだよ!
学校で先生もしてる偉い人なの。私、先生が大好きなんだ!」
朗らかに話すフリンダルの声は、まるで草木の揺れる
音の様に高過ぎず低すぎず夫人の耳にはとても
心地良く聞こえた。
もし、私にこの子の様な子供がいたなら…
どんなに幸せだったかしら。
きっと私を今も大切に思ってくれていたでしょう。
花を摘んで私にくれたかもしれない…
もしかしたら、車椅子を押して何処か遠くへと
連れ出してくれたかもしれないわね。
「そう、フリンダル。沢山学んで…
やりたい事を沢山しなさい」
「やりたい事?…お勉強!それでね、
いつか先生みたいになるんだ!」
「ふふふ。とても素敵な夢ね」
10時の鐘の音が響き渡り、フリンダルは青ざめた。
フォンラードの授業はとっくに始まっている。
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どうしよう!どうしよう!
先生の準備…私のお仕事忘れちゃった!
あぁっ!なんで私時間を気にしなかったのかしら。
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いや、駄目よフリンダル。
もうとっくに始まっているわ…今行って、もしも先生が
『時間も守れない子は出ていきなさい!』なんて事…
言ったらどうしよう?私…私…嫌!
研究室を追い出されたら一人になっちゃう。
また…一人で図書館でお勉強なんてもう出来ないわ。
「ふぇっ…えぇ、うぁーーーん!あーーん!」
鐘の音を聞いて急に泣き出したフリンダルに驚いて、
夫人は慌てて車椅子から立ち上がった。
手探りで、フリンダルを探すとしゃがんで頬を包み込んで聞いた。
「どうしたの?何処か怪我をしたのかしら⁉︎」
「ふぇっ…えぐっ…えっ。えっ…ち、遅刻っ…
ひっくお仕事…遅刻しちゃったの!
せっ、折角先生がっ…私にくれたっうぇっお仕事なのに!」
「あらあら…何時に行かなくてはならなかったの?」
嗚咽を上げ泣き出したフリンダルは答える事が
出来なかった。ただ悲しくて、悲しくて、夫人に
抱きつくと涙が枯れるまで泣いた。
夫人も、良く分からなかったがフリンダルの
軽い身体を抱き上げ膝に乗せると車椅子を動かして
温室まで移動した。
そこは風も入ってこず、花はもう無かったが、
初夏の様にとても暖かい場所だった。
「フリンダル。人は誰しも失敗するものよ?
それに、先生はいつもなら来ている筈の貴方が
まだ来ない事の方が心配なのでは無いのかしら?」
「ヒック…ヒック…もうダメよ。行けないわ…
ヒック…先生に嫌われちゃった筈だもの」
きっとそう。先生はとても時間やルールを守る人だから…
私の事、嫌いになっちゃったわ。
先生にだけは嫌われたく無いの。
でも、夫人が言う様に行かなければ先生は
心配するかもしれない。
どうしよう?どうすれば嫌われずに許してもらえるかしら…。
けれど先生の顔を今は怖くて見れない。
だって怒った所を見た事が無いんだもの。
それって、クイン兄さんみたい…いつもは優しくて
静かなのに怒ると一番怖いの。先生もきっとそうよ。
「素直に謝りなさい…私も一緒にごめんなさいって言ってあげるわ」
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