聖なる幼女のお仕事、それは…

咲狛洋々

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第一章 転生と始まり

6.5 あるアルバートの休日

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「あるまーとさん」

 久しぶりに俺は1日非番で、今の所続いている女の元にでも行って、王宮の情報収集でもしようかと思っていた。しかし、朝っぱらからメイド長やあいつの専属メイド、それに護衛のフリムまでもが部屋に押しかけて来て、ずっと家に篭りきりなんだから、外に出る機会を作れと言ってきた。

「黙ってろ聖。俺は機嫌が悪い」

 はぁ……。結局あいつ等に押し切られ、何の因果か存在がばれにくいだろう下町に連れて行く羽目に。何も俺じゃ無くたって良いじゃ無いかと不満を言えば、あいつにすっかり骨抜きにされた屋敷勤めの者達は皆、俺をまるで最低の人間を見る様な目で見てきやがる。お前等の雇い主は誰だ!そう言ってやりたかったが、頼みの綱であるハリィが陛下に呼ばれ、魔神すら簡単に殺っちまいそうな顔をして出て行ったから、それに比べたらこいつの相手をしている方がマシだと、それ以上文句も言えなかった。

「むぅっ!べつに むりして そとでなくても いーのに」 

「ならメイド達にそう言ってやれよ」

「いったよ?わたし おへやで パパとあそぶから だいじょぶって」

 もじもじと、スカートの裾を掴むのはこいつの癖なのか、俺に萎縮しているからなのかは知らないが、苛立って仕方が無い。だが、その悲壮感を感じさせる表情や仕草に屋敷の者達は庇護欲を掻き立てられる様で、こいつが「NO」と言えば言うほど、我慢しているのだと俺が責められるのだ。大人の癖に、周囲の目や評価をこいつはまるで気にしない。魂は成人していると言うが、俺から言わせてみれば、カナムの所の12になる弟の方がよっぽどしっかりしている。


「そんな同情を引く様な顔や仕草をするからだろ!」

「してないよ!このタレめ タレまゆ わたしのせい ちがう!それに、カナムさんから おはなし きいたから そと でないほうが いいて わかってるし」


 カナムから日々届く、こいつの学習報告を見る限り、自力で聖女が何故疎まれていたのかを知ったのだろう。あの方は神の力と親和性が高く、与える加護は騎士の力を大幅に底上げし、盾が不要な程の防御を一度に一個大隊分施す事が出来た。加護に祝福、浄化に癒しと歴代の聖人の中で随一と言って過言無かった。そう、王族や教会と言う権威の象徴が不要な程に。だから、彼等に疎まれたのだ。その聖女の子供が現れたら……馬鹿なこいつでも、己の立場の危うさを自覚出来る程の結果が待っている。


「……」

 だが、魂が成人していると言う事は事実なんだろう。こんな状況を取り敢えずは理解し、不平不満を言わず、屋敷から出たいとか、退屈だとか面倒な事は言わない。俺からしたらそこは褒めてやっても良いと思える程だ。普通なら文句の一つも出てくる所だろう。だが、陛下や教会がやっきになってこいつを保護した村を捜索している状況で、自分がどうすべきかを分かっている点はありがたい。俺の知る馬鹿女は、自分の置かれた状況を理解していても、己を、その浅ましい欲求を優先して行動する。その尻拭いをさせられる教皇はざまぁ無いが、そいつに比べたらこいつの方が扱い易い。

「わたしをおうさま さがしてるんでしょ?」

「あぁ。何故だかわかってるのか?」

「けいやくでしょ?」


そう契約だ……お前が持っているかもしれない【聖女の契約】を確保する為だ。あそこで収容した2人の遺体にそれらしい物は無かったんだろう。俺達にさえ疑いの目を向ける程だしな。

 【聖女の契約】それは聖女候補が神と交わした契約の証。それが物なのか、魔術制約の様な形の無い物なのかは当人しか知らない。陛下達がそれを探すのは、自身の息のかかった者を次の契約者とする為なのか、神との繋がりを断ち切るためなのか……どちらにしてもまともじゃ無い。だが万が一にも、こいつがそれを持っていたら、知っていたなら……どうなる事か。

「お前は……辛く無いのか?」

「どれが?」

「どれがって……そんなにあるのか?」

死に直結する様な物を抱えているのではと思われている事、前世の記憶がある事、見知らぬ文化やその常識に慣れない事、意識と身体の年齢差に同調出来ない事。まぁ、挙げたらキリが無いな。

「うーん。じいしきのかっとー」

「自意識の葛藤?」

「からだは こども ずのうは おとな」

「それが一番辛いのか?」

「からだ しょうじき。パパのまえ いくと あまえたくなる でも わたし おとなだから はずかしい」

「ふっ」

本当にそうだろうか?こいつの脳内はいつだって恥ずかし気も無くハリィに甘えているではないか。今朝だって、ハリィが王宮から来た遣いの者達と出ていく時「置いていかないで」「まだぎゅうが足りない」なんて事を叫んでいた様に思うがな。……お前が寂しいんじゃないか。

「お前の世界はどんな世界だったんだ」

「ん?どんなっていわれても」

「平和だったか?」

「わたしの いた くには へいわ。へいわすぎて いせかい いきたいひと いっぱい」

「なんだそりゃ」

「まほうない まものやまじんいない まいにち しごとして たべて ねるだけ。ぼうけん みんなしたいみたい」

「そりゃ平和だな。でも、俺達はそんな世界が羨ましいがな」

「どっちも どっち。となりのしばふ あおくみえる」

「?」

「たいした さ、ないのに となりのいえ じぶんのいえより よくみえる」

「あぁ、お前の世界ではそんな言い方をするんだな」

「こっちは?」

「火の神レネベントより戦神のレネベント」

「は?」

「違う加護を与えはするが、同じ神だ。結局変わらないと言う事だ」

「ふーん。そこらへん おぼえるの たいへんそう」


 そうだろうな。こいつの思考を読んで分かった事。それは多岐に渡ってこちらの世界との齟齬が大きいという事だ。特に厄介だなと思ったのが、神と言う存在がまるで何かの象徴や物語の人物の様で、その輪郭がはっきりしていない。この世界の基準は全て神の加護無くして成り立たないと言うのに、それでどうやって生きて行こうと言うのか……頭が痛い。それに、こいつの常識や習慣、行動基準がこちらの物と大きく違い、周囲からしてみたら突飛過ぎて理解出来ないのも難点だ。先日、俺の寝所に現れた時は、思わず枕元に置いていた懐剣で刺し殺す所だった。どんな思考をしたら、貴族の、しかも男の寝所に忍び込む、なんて事をしようと思うのか、頭の中を覗いているというのに全く理解出来ない。

 理解出来ないと言えば、とにかく生死に関して煩い事、貴賤を嫌っている事、何事も己と並列に考えると言う事だ。この世界、人は簡単に命を落とす。主人の為に身代わりになる事、魔力補給の為に奴隷や罪人が上位貴族や王族、聖職者の為に死ぬ事は当たり前だ。しかし、その事を知ったこいつは俺の魔法が解けかける程激怒した。人の命は道具では無いと言い、自分が他人の命を使わなくては生きられないのなら死んだ方がマシだと俺を睨んだ。その言葉を、俺やハリィは理解出来ずにいる。

「何故お前なんだろうな」

もっと馬鹿な人間だったなら、泣いて縋って、言いなりとなる様な自己保身に長けた者だったなら、陛下も教会も駒として生かす事もあるかもしれない。

 下町へと向かう馬車は、次第に舗装されていない道を走り始め、ガタガタと揺れた。フロリアは、その振動で座席の上を跳ね、座席横のポールを抱き締める様にして耐えていた。

「あぅっ わわっ! おぉぉっゆ、ゆれるっ」

「ちっ。……こっちに来い」

「はぅっ、はっ、あ、あるまーとさん!」

 両腕を伸ばし、俺に飛びかかって来たこいつを俺は抱き止め、膝の上に乗せた。小さく、軽いその身体が次第に力を抜いて行くのが分かる。

「とるとれしゅ くろーべる ふぇりあーで れねべんと しゃなあむと ざざなむ おーふぇんたーる あるけしゅなー」

「何故神々の名を言う」

「これ、おぼえるの たいへんなんだよ!わたしの せかいに ない おとのくみあわせ!ごろあわせ しないと おぼえられないんだよぅ」

「ほぅ、語呂合わせか。しかし覚えられたんだな」

「うん。だって かみさま おぼえないと ばつ うけるんでしょ?」

「あぁ、真名の縛りか」

 そう。この世界、名を付けられた瞬間から神による縛りが生まれる。名を付ける事、それは神が許した者にしか行えない行為だ。故に神に対して不遜な言動をすれば生まれ月を守護する神の恩寵は消え、下手をすれば神の元へも還れず魔に身をやつす事もある。神の名を覚える事は、貴族ならば真っ先に行う事の一つだ。平民はそれ故に名を持たない者が多い。力を得る代わりに俺たち貴族は神の作った道具であり、神に生かされている玩具である事を幼少期から叩き込まれるのだ。思い通りにならない者に慈悲を与える神はいないからな。

 だが、唯一真名縛りが行われない存在がいる。それは王族と聖女、聖人。王族は人間を束ねる代表としてその縛りから外されていて、聖女、聖人は【聖女の契約】【聖人の契約】を交わす事で縛りは外される。それが吉と出るか、凶と出るかはその者次第だが。

「あるまーとさん」

「何だ」

「なんで きし してるの?」

「我が家門は王家を長とし、分家となったが王族だ。国を守る事がフェルダーン家の使命なのは当然だ」

「ちがう! あるまーとさんきしで ありたいのか きいてる!」

「どうだかな。そんな感情や栄誉に自惚れていた時期はとうに過ぎた。だが、魔神という存在を屠れる力が俺達にしか無い、という事はそれが俺の定めなんだろう」

「ふーん わたしと いっしょね」

「前世ではどんな役割がお前にあったんだ?」

「とくにない ただおかねかせいで たべて ねて いつかしぬ」

「はっ!ただ命を消費する事、それが役割か?」

「そう わかいとき ゆめあったよ。じぶんのでざいんで おみせ かざりたいとか いちりゅうに なりたいとかね。でも げんじつ あまくない すごいひと いっぱいだからね。いつしか ただいきていくのせいいっぱいで ゆめ みてるひま なかった」

「お前の下らん人生と一緒にするな」

何かと思えば大した事ない人生と、国を守る俺の仕事を同立に語るとは。馬鹿にするにも程があるだろう!

「かわんないよ? そこに いしがないならさ。あるまーとさん、きしでいたい りゆう わからない いったじゃん。わたしも なんで そんなせいかつしてたか わからない。ならいっしょ!そんないきかたしか できない かえられない」

「重さが違う。国を守る立場となって、己の願望や欲求等を一番に考えては守る者も守れない。ただ怠慢に過ごしているわけではないからな」

「……それはそうか。ならすてきな じんせいね」

「?」

「みんな かんがえる なんのために わたし うまれたの?いみのある じんせい、もがいても えられない。だれが わるい? わたし?それともかみさま?わからない。でも あるまーとさん うまれたときからもってる。それ、だいじにしてる。ならとってもうらやましい すてきなじんせい」

「ならば考えろ、思考を止めるな。安直で安易な答えを選ぶから何も得られぬのだ。まずは一手先、そして三手先、五手先と打った一手がどうやって求める物に届くのかを考えろ……お前が後悔するのは物を知らず、手元にある物だけで何とかしようとするからだ。俺は俺の手元にある物を奪う者を許さない。その為の権力と力と智恵だ」

「うーん!こんげん!いいこというけど わすれてる!」

「何をだ」

「それ、できるひと すくない!でも あるまーとさんに いのち たくすひとのきもち わかる。パパとちがうけど あんしんかん あるもん」

 何かしら考えているのかと思ったが、やはりこいつは馬鹿だったな。しかし、俺の人生がこいつには良い物に見えたのなら、寄る辺と思うのなら……この世界に必要な力を持つお前を隠し通す位はしてやる。

「あっ!まちだ!」

 少し開いている窓から吹き抜ける風に、フロリアの金色の髪が揺れ舞い上がる。下町を遠く臨む街道の横手には麦畑。土の神ザザナームの守護する初夏の光は眩くて、俺は瞬きをして目を慣らす。鳥の声、風の音、稲穂の擦れる音、そしてフロリアの悪ガキの様な声がここには満ちていて、なんだかどうしようも無い気持ちになる。きっと、俺達聖騎士が戦う理由はこれなんだろう、漠然とした幸福感に俺は思い知らされる。王族への忠誠心の為でも、神の力を己の力と慢心する教会の為でもなく、純粋に生きる為に命を燃やす人々の為に存在しているのだと。
 
 目を瞑り、俺は膝の上に座るフロリアの腰に回していた手を緩めた。道が砂利道から土道に変わり、揺れが穏やかになったようだ。そろそろ下そう、そう目を開けば、既に風景は変わっていて、青空に包まれている様な細々と色鮮やかな建物が集まる下町が見えた。

 いつぶりか、こんなに風景をゆっくりと眺めるのは。そんな事を考えていたのを知ってか知らずか、聖は俺の顔を見てふわりと笑っていた。俺はその顔をただ見ていた。

 金髪に青い瞳。俺に子供がいたら、出来たらこんな感じなんだろうか。家族……俺には無縁の物だと思っていたが。

 それから、何がおかしくて楽しいのか知らないが、町に入る門、数100メートル手前まで馬車が近付くと、聖は手を上げ俺の膝の上でバタバタと暴れて興奮していた。俺はこいつの肉体をフロリアと認識し、その言動や精神は聖なんだと分けているが、子供染みた動きに思わず「落ち着け、聖」と呼んだ。石でも踏んだか、ガタンと大きく揺れた馬車。外を眺めているその横顔が、一瞬だけ驚きと共に大人の見せる悲しみの中に喜びを含んだ笑みに見えた。

「あるまーとさん あーとね」

その表情に、俺はドキリとして無言で窓を閉めた。膝に乗せていた事への感謝か、保護した事への感謝なのか。何ともむず痒い感覚を抱えたまま、俺達は下町入り口で手を繋いだまま馬車を降りた。まさか、数日後にその手を離す事になるとは知らずに。



















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