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第二章 盾と剣
8 それは神の意志を伝えること
しおりを挟む今、私はアルバートさんとパパさんの上司2人が集まる会食に途中参加している。4日も眠っていたせいか、空腹で食べても食べてもお腹が空いていて、その感覚は空腹と言うよりも飢餓感に近い。前世では良く仕事中に感じていた感覚だ。
「フロー、あんまり急いで食べると喉に詰まってしまいますよ。それに、メイド長から食事の作法については習いましたよね?」
「……あい」
ショボンですよ。
本当ならこの骨付き肉、骨を持ってかぶりつきたい所だ。
しかし、貴族のご令嬢はそんな食べ方はしないそうだ。
まずは骨に沿ってナイフを入れて、肉と骨をすぱっと分離!
そして骨を皿の隅に寄せる。お肉は赤身と脂身のついた部分を分けて、赤身、脂身と交互に食べるのだそうだ。いや、普通に一緒に食べた方がおいしくない?ガブリと行くから骨付き肉は美味しいんじゃないの?そう言いたいが、我慢だ。だってここはお貴族様の世界だからね!ちゃんとしないと周囲のパパさんへの評価にも繋がると脅されりゃあ、従うしかないざます。
そして私は細心の注意を払って食事を続ける。食器の音はなるべく立てない、お肉切る時はギコギコ鳴らさない。大口開けて食べちゃ駄目!総じて食事がまずいという感想しかない訳ですが……空腹が過ぎる私には味など二の次だ。そして、私が注意を払うべき事は食事のマナーだけじゃない。チラリと視界の隅に映るの人は、長いテーブルの奥、お誕生日席に優雅に、そして神力にも似た、それだけで誰をも屈服させられる様なオーラを纏って座っていた。
あの2人は、アルバートさんよりも偉い人らしい。だけど、あのおばあちゃま……おばあちゃまと言って良いのかな?シャンデリアの光が反射する程ハリがあって、ツヤツヤな肌。もちろん、たるみや皴はあるけれど40代だと言われたら普通に納得できる……でも70歳だというのだから驚きだ。銀髪なのか白髪なのか、オールバックにしたその短くきっちりと刈り込んだ髪型が、格好いいな。それに、アルバートさんやパパさんが着ている隊服とは違って、黒のジャケットの様な上着とベスト、シャツを着てるね。
ロヴィーナの羽織る軍服は、その肩や胸元に、階級を示しているのか沢山のバッジ、そして花や動物をモチーフにしたワッペンが縫い付けられていた。フロリアはそこにどうしても目が行ってしまうのだった。
「パパ、あのおばあちゃまの制服素敵ね」
「閣下の隊服ですか?」
「かっか?」
「はい。聖騎士団、騎士団を統括する最高責任者です。ロヴィーナ・ラヴェントリン元帥閣下……私とアルバートの上司でもあります」
「肩にあるワッペン、鳥さんやお花の刺繍が素敵!私もあれ欲しい。デザイン超格好いい!あれデザインした人、配色考えた人凄いね!」
元デザイナーとしての血が騒いだ。あの縦幅の短いスペースを使ってデザインを考えるのはかなり苦心しただろう。単体での使用だけならば好きにデザイン出来るけれど、重ねて使用される事を考えれば制作の難易度は上がる。それなのに、統一感がありつつ各デザインをしっかり魅せる事が出来るんだからすごいと思う。色や柄の違うどのワッペンも、明度や彩度が同程度に見える糸が使われている。そう染色するのは大変だったろうな。
「おや、フローは肩章や階級章が気になるのですか?」
「へぇ、あれって階級章なんだねぇとっても素敵!」
「右肩の物が肩章と言って、魔力等級、戦歴を記した物になります。そして、胸元に細長いバッジが付いていますよね?あれは階級章になります。自身の職務階級を示す物でもありますが、閣下が管理している部門の数でもあるのですよ」
「おぉ…優に20個はバッチ付いてるよ?バリキャリだね。あのおばあちゃま」
「バ……バリ?何ですか?」
「うん、簡単に言うならお仕事が超絶ラブな女子って事かな」
「女、子……フロー。その言葉は外で使用なさらないでくださいね?もしまた同じ事をお言いの場合は【お勤めに励まれる淑女】そう言ってください」
「ん」
(長いっ!そしてゴロが悪い!)
もぐもぐしながら、私は直視は失礼かと思いチラチラとその素敵な隊服をじっくり観察した。すると、急にそのおばあちゃまがテーブルをドンっと叩いたから、私はびっくりして思わずパパさんにしがみ付いてしまった。
「アルバート、あんたが聖魔力保持者をすぐ第1師団に補給できるように私兵として屋敷に集めていたのは知っている。けど黙認していた、それはダダフォンを含め部隊を持つ者なら誰もがそうしているからだ。それに関してならば、私も庇い立てする事は出来る……でも、あの子は駄目だ、庇えない。可哀想だが天上界へ還って頂きなさい」
おっとぉ。私の事を話していたんですね?あぁ、矛先が……というか、そもそもこのお二人がここに来たのは、アルバートさんが私の事を相談する為に呼んだのだろうか?なんだか嫌だな、扱いが難しいというのは分かっている事だけど、こう目の前で否定されちゃうとね。悲しくなってきた。
「閣下‼︎」
アルバートさんの声は縋る様なものだった。でも、おばあちゃまの言ってる事はごもっともだと私は思った。
「閣下、あの子はハカナームト神2柱を従えていると言って過言ない存在なのです。この世界、リットールナが未だ存在を許されているのは、フェリラーデ神の残した物を守りたい、その為だけにハカナームト神は王族、教会との結びを解かずにいる。フロリアは次のフェリラーデ神になる事が確約されています。あの2柱にフロリアを還す時、神は躊躇わずにその結びを解き……この国を終わらせますよ」
アルバートさん。ありがとね、庇ってくれてさ。でもさ、もしもそんな事になったとしても恨んだりしないよ?だから上司とは喧嘩しない方が絶対良い。長い物には巻かれていた方長生きするんだから。
「何故だい?あの子が次代のフェリラーデ神となるのならば、御返し差し上げた方がお喜びになるだろう?にも関わらず神罰を受けるなんて、そんな道理はないだろう」
まだ、フロリアとトルトレス、クロ―ヴェル神との関係性が納得いかないロヴィーナは、冷めた視線でフロリアを一瞥する。その視線を遮るかの様に、ハリーがフロリアの顔を覗き込み頬にキスをした。
「フロー、私が怒って差し上げましょうか。丁寧な言葉を使えば、殺すと言っても問題無いと思っているだなんて、いくら上司でも……段々腹が立ってきましたね。聖琰が居るのなら、リットールナの防壁と謳われる閣下の口から謝罪の言葉と懺悔が聞けるかもしれませんよ?」
最近のパパは私の前だと、かなり素の感情を口にする様になったと思う。いい事だけど、言ってる内容が物騒なんだけど。
「んーん。だって、あのおばあちゃまの言っている事は正しいもん」
「……何故です」
静かに怒りを込め語気を強くするハリィ。その薄緑色の目をフロリアは見つめてニカっと笑った。
そして、ロヴィーナの発言を正しいと言い切ったフロリアの発言に、それまで寝ているかの様に目を瞑っていたダダフォンが目を開け、そしてロヴィーナもアルバートとの会話を手を上げ制するとフロリアを見た。
パパさん怒らない、怒らない!とりあえず、何故私が国王さん達に理解を求める事が無駄だと思っているのか、ロヴィーナさんの反応が正しいと思っているのか理解してもらおうじゃないか
「パパにクイズですっ!」
「は、はい?」
ふふ、パパさんのきょとん顔可愛いね!では行きます。
「第一問、じゃじゃん!国王さんの前にハカナームト神が現れました。そして、国王さんに代わって世界を統治すると言いました。その時、国王さんは何というでしょーか?はいっ、答えて!」
「え?えぇっ」
「チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、後10秒……」
「え、えっと、そ、そんな急かすなんて!たぶん、あの方だ。神の元に在っても、人間は神の物ではない。人間に任せるべきと仰るのでは?」
私は、唇をタコの様に突き出すと、首を振りながらパパさんに「ぶーっ!」っと言う。すると、急に眠ってた様に見えたおじさんが答えた。
「陛下は今後一切の祝福と加護を拒否し、契約を破棄して教会を潰す。信仰を弾圧する。そう言った!ど、どうだ?正解か?なぁ、正解か?」
子供かっ!正解だけど、なんか癪に触るなこのおじちゃん!
「ははっ、その顔じゃ当たりだな?どうだ、俺の推理。死に損ないの次期フェリラーデ様。正解か?」
「正解だけど……推理って程でも無いじゃん。いや、そうじゃない、そうじゃないです!このクイズは答えを出して欲しいと言うよりも、そこに至る部分に気付いてほしいんだよ。パパ」
そう私が振り返って言うと、無精ひげのダダフォンさんというおじちゃんと、おばあちゃま、アルバートさんが私とパパの正面に場所を移してストンと座った。
「お嬢ちゃん、詳しく答えてもらおうかね。何に気付いて欲しんだい……そしてハカナームト神は何を望んでおいでなのか教えておくれ?」
ニコニコ笑ってるけど、目が笑ってないんだよねぇ……。
「えと。話を聞く限りでも、天上界で聞いた話と併せて考えると、国王さんや教会の人は自己愛性パーソナリティ障害を患ってると思うんだよね」
「自己愛……パーソナリティ障害とは?」
「自分は優れていて素晴らしい!自分は神と同じく特別で偉大な存在だ!いやそうなければならない!って思い込んでる王様や教会の人達を総称した言葉だよ」
「……確かに。そうかもしれませんね」
「だって、国王さんは人間の力だけで生きていけるって本気で思ってるんだよね?パパ」
「お嬢ちゃん、陛下や聖下に対して大層な物言いだ。それに、この国が信仰を蔑ろにしていると言いたいのかい?」
「……パパ」
直接この人と話すべきだろうか?私はこの人達に理解してもらおうなんて思っていない。ただパパさんさえ、アルバートさんとこのお屋敷の人達さえ理解してくれていたならそれで良いと思っていた。だから、このおばあちゃまの質問に答える事を躊躇した。
「お部屋に戻りますか?後の事は気にしなくても構いませんよ」
「ハリィ、邪魔をするんじゃない。お嬢ちゃん、答えは?」
答えるしか無かった。大人しくしている様にと言われた聖琰が背後に立ち、睨みを利かせているにも関わらず恐れてもいないこの人に誤魔化しは効かない。フロリアはそう思った。
「国王さん分かってない。神様が居ないとこの世界は立ち行かないって事。信仰は確かに神様にとって大切……でも、その事だけで神様から統治の役割を完全に引き継ぐのは無理。だって、信仰心はこの星じゃなくても得られるもん」
「「……」」
「神様が欲しいのは真摯な気持ち。それをあげられないこの世界を守る必要、神様には無い。だから、私が天上界に行く事は……フェリラーデさんの残した物をこれ以上無駄に消費されたく無い神様と、これ以上目の上のたんこぶを増やしたく無い国王さん、両方にとって願っても無い事なの。だからおばあちゃまの言ってる事、間違ってないよ」
「なら、我々人間の行う聖戦は……神にとって何だと言うんだい」
「そもそも、神様は人間に意思という名の自由を与えてる。ここからは私の想像でもあるけど、間違ってないと思うから言うね?神罰を与えるのは神様にとって本意じゃ無い。そんな面倒臭い事したいなんて思ってないよ。でも、その神罰を最初に望んだのも人間なんだよ。それに命を、人の魂の輝きをお兄ちゃん達は愛しているから、それを生み出す行為の中に戦争があるんだと思ってる。誰かの為に、何かの為に、そう強く思う気持ちが魂をキラキラさせてる……別に戦争じゃなくてもいいんだけど、その神様の気持ちを人間が理解出来てないだけ」
「神は、聖戦すらゲームを楽しむ様な物と捉えているのかい」
ほらね?やっぱり分かり合えないんだよ。だって、神様達ってある意味単純で純粋だけど、人間は正と悪が表裏一体で複雑過ぎるんだと思うんだ。だから、神様達の制約を素直に受け止められずに裏を読んだり、逆手に取ったりするんだよ。
「違うよ!精一杯生きてる命が神様には美しく見えてるの。人間が勝手に神様の為って争ってるだけ。誰に祈られたって、その祈りが純粋じゃなきゃ意味ない。どっちが偉いとか、強いとか。そんな感情望んで無い。そうじゃなきゃ……ヤーリスに加護や祝福を少なかったとしても与えたりしない。もし、この国の人達の祈りが、誓いが……生きている事への感謝だけだったならトールお兄ちゃん達は見限ったりなんかしないよ」
「聖、ハカナームト神は……俺達を見限っておいでなのか」
「この国って言うか、国王さんを見限ってる感じかな」
その言葉に、ハリィは「だから挿げ替えろと仰ったのか」そう言った。
聖戦が明日と迫ったこの段階で、私が彼等に言うべき事では無かった。けれど、ロヴィーナさんというおばあちゃまの私への言葉に反抗したかった気持ちがどこかにあったのだと思う。私は物じゃ無い、1人の人間として感情があって、大事にしてくれる人がいる。前世では得られなかった物を手に入れて、私はどうしても手放したくなかった。その為に助けが必要だと思った。私の言葉が、彼等の意識を少しでも変えるきっかけとなるなら、そう思っていた。でも、甘かった。もう、親しくはなれそうに無いロヴィーナさんは、長年の信仰が無意味だったのかと怒って席を立って帰ってしまった。
「おい、アル坊、ハリィ。明日の聖戦だけどよ」
「「はい」」
「そのお嬢様、連れて行ったらどうだ」
なんて爆弾落とすんだ、この永遠の少年め!私を戦争に連れて行く?まだ寝ぼけて夢でも見ているんではなかろうか?
「司令官、冗談はやめて下さい。こいつを連れて行って何をしようと考えているんです!」
「いやよ。お前達の望みって何だ?」
「何って……それは、こいつがこの国の国民として、ハリィの養子として問題無く受け入れられる様に、家族として結べる様にする事です」
そう、私はパパさんの娘でいたい。そして、パパさんもそれを望んでいる。トールお兄ちゃん達はそれを許した。だって、私の盾にしたって事はそう言う事でしょ?でも、国王さんにそれを望むのは難しいかもしれない。
「次期フェリラーデさんよ、お前さん女神として戦場に降臨しろや」
「は?な、何言っちゃってるの?」
嘘でしょ?マジで言ってるのこの人。こんな子供が空から降ってきても、誰もフェリラーデの再来!なんて事は思わんよ?
「正攻法では国王を納得させる事も、教会を黙らせる事も出来ん。なら、追い詰めて、首を締め上げイエスと言わせろ。おい、明日俺と一緒に行くぞガキンチョ女神様。アル坊、俺今晩ここに泊まるわ」
誰かー!この自己中止めて!追い返して‼︎
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