51 / 74
第三章 魔法と神力と神聖儀式
9 神命
しおりを挟むアルバートとハリィは、また何かフロリアがしでかしたのだろうかとゴクリと喉を鳴らす。彼等が何故こうも緊張しているのか。それは目の前にハカナームトとオーフェンタールが送ったユーグレオーブが5体も居たからだった。
真っ白な肌に、真っ白な髪。瞳だけが皆色が違っていて、フロリアの様な幼児にも見えたが、その表情は神の眷属らしく感情も何も無い様に思えた。
何で俺は連日跪かなきゃならないんだ。この一カ月に何度神々は降臨された?俺も慣れてきて、多少の目溢しがあるかと思ったが、まさかのユーグレオーブ。あぁ、神罰がついに俺にも下されるのか。あの馬鹿の所為で。
『しんめいを くだす。たてとつるぎは よくよく いとしごを きょういく すべし』
教育しろだと?神々の愛し子ならば、其方でやって頂きたい!俺達はあの馬鹿を守るので精一杯なんだが⁉︎
『いとしごに しどうしゃ を つけるべし』
誰を?どこにあいつを指導できる奇特な奴がいるって言うんだ!大抵の学者はあいつの底抜けの馬鹿さ加減にきっと一週間と保たないだろうな。
『なづけを こんごは おこなう べからず』
は?名付け?誰が、誰に⁉︎あぁっ!聞きたく無い、聞きたく無いぞ!
『あらたなる かみを うみだす それ しんこんを けずる おろかなる こうい てんばつ が くだされる』
糞がっ!何してくれたあの馬鹿娘!
『てんばつ ふろりあ とるとれすのかご つき すぎる まで ちから ふういん す』
無表情のユーグレオーブ達が伝言をそれぞれ口にし終えると、録音メッセージの様なオーフェンタールの声が響いた。
『叡智の神オーフェンタールが命じます。私が行く予定でしたが、戻れなくなった故、急ぎホーリーパレスに残るフロリアを迎えにお行きなさい。そして一つ……無垢過ぎる彼女の心は諸刃の剣、怒りでは彼女を導けず、優しさだけでは導を見いだせぬ物。あの子の優しき心は其方らでは曇らせる事となろう。其方らはあの子の為の巣作りに専念なさい』
そして、ハカナームトの禍々しい声が続いて響いた。
『お主らは何を教えておる。我々が居らぬ所で力を使えばリットールナを守るフェリラーデの加護と祝福が削られる!良く聞け盾よ、剣よ!上神もしておらぬ者が名付けをした挙句、その者は天界でフロリアの眷属として上神してしまった。これではあの魂を転生させてやれぬではないか!其方らの不足を補うべく7日後、ある者を其方らの元へ向かわせる。良く良くフロリアを導き、聖の魂を呼び出し馴染ませる様に。さすれば今よりは幾分大人しくなるであろう……我々はいつでもフロリアを上神させる用意がある。そうされたくなくば……分かっておるな』
ぷつりと切れた音、ついさっきまでそこに居たユーグレオーブ達は跡形無く消えていて、2人は頭を下げたまま目を瞑り考えた。
どうすればフロリアを大人しくさせていられる?
「「はぁぁぁ」」
「……私は、自分に出来ない事など無いと思っていました。子育てだってやれる自信があったのです」
ハリィは真っ暗な部屋から見える夜空を見つめながら、ぽつりと呟いた。そして、アルバートも月を眺めながら考えていた。今までは、異常な事だがハカナームトが自ら現れていた。しかし、ユーグレオーブを5体も送ってくるなんて、天上界はもしかしたらとんでもなく混乱しているのでは無いだろうか?と。
「……あれは赤子の様でいて、大人の頑なな部分も残した子供だ。しかも、こちらに説明をさせる機会を与えぬ程振り回す。単に子供ならば叱って終わりだが、あいつの場合は説明して理解させ、納得させねばならぬというのが難しい。確かに説明が出来ぬ事、話してやれぬ事が多過ぎて説明不足は否めないが、自分に足りぬ物がわかっていれば……あんな馬鹿な真似、出来ないと思うのだがな」
「それも含めて話しましょう。フロリアの中に眠るヒジリィ様を信じて……」
「あいつは本当に俺達を振り回す天災だよ」
ホーリーパレスの前では、同じくユーグレオーブがフロリア達の前に現れていて、3人と対峙していた。
『いとしご こんごは みだりに しんせい ぎしき おこなう こと まかりならぬ ゆるし える まで せかい を ひろげる べし』
「?」
『いとしご こんごは みだりに しんせい ぎしき おこなう こと まかりならぬ ゆるし える まで せかい を ひろげる べし』
「?」
『いとしご こんごは みだりに しんせい ぎしき おこなう こと まかりならぬ ゆるし える まで せかい を ひろげる べし』
「分かった!分かった!お兄ちゃん達のお使い?ねー、お名前は?」
「嬢ちゃん!この方々はユーグレオーブだっ!」
「ユーグレオーブ?」
「天仕だよ!今、神命が下されたんだ!」
「しんめい……え、お兄ちゃん達からの命令って事だよね?」
「そうだ」
なんでお兄ちゃん達が来ないんだろう?それに、神聖儀式って?別に祈祷とかしてないよね。初めてユーグレオーブを見るな。真っ白で、目の色だけが違う。彼等を送り込むなんて、余程なのかな。
「伝言、お願いできますか?」
『くもつ もらう できる』
「供物?何だろう」
「嬢ちゃんの神力をお渡しするんだ」
未だにダダフォンとサーシャベルは地面に手を着いて頭を下げていて、フロリアは普通でいいよ。と軽口を言ったが、サーシャベルは頭を横に振った。
「ユーグレオーブ、これあげる」
神力を供物にしろと言われたが、力を使うとまた何かやらかしてしまうのではと、フロリアはお店の人に貰った巾着に入っている神力の欠片を手渡した。
「これで足りる?」
『……よき』
「うん。足りなかったら私の神力取ってくれていいよ」
『ことたりた』
そう言うユーグレオーブ達は目に見えて嬉しそうで、フロリアはそれが嬉しくてガサガサとドレスのポケットに手を突っ込んだ。
「嬉しいの?それならこれもあげる!魔法の練習しようと思ってリボンを貰ったんだけど、とっても綺麗だから皆んなに結んであげるよ!」
フロリアは彼等の側に行くと手首にリボンを結んでやった。真っ白な彼等のそこには、レースやラメでキラキラと光る物、艶々とした革で出来たリボンが結ばれた。その白く華奢な手首を彩る物を彼等は色々な角度から眺めている。ユーグレオーブ達は、それまで薄ら開いただけの目で3人を見下ろしていたが、目を見開き不思議そうにリボンとフロリアを交互に見つめた。
『われわれ へんとう ゆる され ない でも』
「返答を許されない?へんなの。お喋りしたければすれば良いのに。でも、許されないって事はお兄ちゃん達の命令なんだね。ごめんね、命令違反させたね」
『はじめて ものを もらた かんしゃ する』
何だか、言い方は悪いけど【奴隷】、そんな言葉が思い付いてしまった。片言なのは余計な事を言わせない様に言葉を制限しているんだろうか。
「ふーん、ならさ。またお兄ちゃん達からのメッセージを持ってきてくれる?そしたらその時はお菓子あげるよ。あのねー、その欠片みたいににキラキラした飴とか沢山あるんだよ?次会えたらおやつを一緒に食べようよ」
『わかた』
「お兄ちゃん達にごめんなさいって伝えて?よく分からないけどお兄ちゃん達が来てくれないって事はさ……失望させちゃったんだよね?でも頑張るから。頑張るからさ、見捨てないで……パパやアルバートさんからも呆れられちゃって、お兄ちゃん達からも見放されたら……どうしたら良いか分かんないよ」
フロリアはいじいじと腰に結ばれたリボンを弄りながらしょんぼりとしていて、ユーグレオーブはそっと頭を撫でると声を掛けた。
『しかと うけとた』
「うん。よろしくね」
『しんめい は つたえられ た くだ された』
ふわりと消えるその姿を眺め、フロリアは滲む涙を堪えてサーシャベルに抱きついた。
「また怒られる事しちゃった。私、誰かの幸せ願っても駄目なの?ただみんな幸せだと良いなって思っただけなのに」
「フロリア様はまだ無垢なままで、この世界の理について知識は多少あっても実感できていないのですわ。ですから、加減が分からない。思ったままに行動してしまう……そこに悪意が無い事も、誰かに迷惑を掛けたいと思っていない事、私は分かっておりますよ」
「ありがとう、サーシャベルさん」
ダダフォンはホーリーパレスを見つめ、手首をぎゅっと握ると呟いた。
「俺に任せてみないか」
「?」
「嬢ちゃんに理論や理屈を説明しても、自分の行動がどの問題に結びつくのか、どれに当てはまるのかが分かんねぇんじゃねーか?」
「……」
確かにそうかもしれない。後で、こうなるから駄目だと言ったんだと言われた時は納得しているし、前もって言っていてくれたらとも思うけど、言われていたのにこれ位、と気を抜いたらこの有様だ。だから歴代成人、聖女は教会に入ったのかもしれない。でも、私は教会には行きたく無いな。勿論、このまま私が私なりの頑張りを見せても、結果迷惑かける事になるなら教会行きは仕方が無い事だけど。
「嫌か?」
「んーん。教わるならおじちゃんが良い。多分アルバートさんやパパは天才肌だよね?1を理解したら10、20は理解してるんだと思うけど、私は次の2すら想像つかない」
「難しいよな?魔法や神力なんて人によって発現の仕方は様々なのに、法則は決まってるし、神との関わりもある。嬢ちゃんはハカナームト神達との繋がりはあるが、その全てを理解出来る程全てを知ってる訳でもねぇみたいだからな」
「おじちゃん、パパに聞いても良い?おじちゃんに師匠になってもらいたいって」
師匠。その言葉に、ダダフォンは遠い昔の記憶に残るサーシャベルの兄であり、師匠の笑う顔を思い出した。
「俺はやっと師匠に恩返し出来るのかもしれねぇな。ハリィ達が許可を出したら一緒に頑張るか」
「うん!」
「だがよ。俺達はいつまでオーフェンタール神を待てば良いんだ?」
それから、アルバート達はフロリアをキングズガーデンまで迎えに行った。何やら木の後ろでもじもじとしているフロリアをハリィは見つけると、両手を取って微笑んだ。
「怒られちゃいました」
「……お兄ちゃん達に?」
「はい。私が親として未熟な所為で、フローの好奇心、優しい心を押さえつけてしまっていると。分からないからと何も伝えず、教えなかった私達に全ての責任があります……フロー。申し訳ありませんでした。まだ私は貴女のパパだと思っていても宜しいのでしょうか」
「パパ、あのね」
「はい」
「フローのパパは、世界で1人だけなんだよ」
「私も、娘は貴女1人だけ。何物にも変え難い宝物」
ぎゅっと抱きつくフロリアを抱き上げると、ハリィは深く息を吐いた。もしかしたら、フロリアは自分から離れて行くかも知れないと恐怖していたハリィ。何をしても怒られ、詰られる娘を、上手くフォローも出来ない自分はきっと呆れられているだろう、見限っただろうと思っていた。
「お家に帰ろ」
「えぇ。師団長と一緒に帰りましょう」
「うん」
「そう言えばフロー。お腹、空いていませんか?」
「パパは?」
「緊張が解けて、お腹がぺこぺこなのを思い出しました」
「皆んなでサーシャベルさんのお店のご飯たべよー?」
「……フロー。知っていましたか?」
「ん?」
「あの店の料理、高位貴族でも一瞬躊躇う程……」
「何?」
「お高いんですよ」
「‼︎」
アルバートとダダフォンは何かを話していたが、笑い合いながら歩き出して、ハリィとフロー、サーシャベルはその後ろを3人で歩いた。
空気が読めず、下心を隠せないフロリアはサーシャベルの店の料理が食べたいと強請り、ハリィは苦笑いしながら頷いて、サーシャベルはご馳走しますよと笑っていた。ハリィとサーシャベルが声を上げて笑う姿、それを振り返り微笑むアルバートとダダフォンの姿を見て、久しぶりに心置きなく笑えているとフロリアは思った。
「フロリア様っ!申し訳ございませんでした!」
屋敷に戻ると、エントランスにはメイヤード執事長、ラナ、ロアが頭を下げて3人を出迎えた。フロリアはハリィの腕から降りると、ロアの前に立ち頭をぺこりと下げた。
「ロアさん。ごめんね……専属の意味、分かって無くて。アルバートさんに怒られた?」
「い、いえっ、旦那様より叱責される様な事は御座いませんでしたが、私こそ主をお諌めする事もせずに御見送り致しました事、誠に申し訳御座いませんでした」
フロリアはロアの腰に抱き付き何度も謝り、もう2度と残っていろとは言わないと言った。
「フロリア様、私の事を御知りくださいますか?」
「う、うん?何を知ったら良い?」
「私は以前、旦那様の義母様であるセイラ様の護衛騎士でございました。私が重用されておりました理由は3つございます。」
ロアは跪き、フロリアをじっと見つめながら秘匿していた事の全てを語った。
「私にはクローヴェル神とシャナアムト神。そして東の地、セジャーイーで信仰されております……魔神、セルトト様の加護を持っております」
は?魔神っつった?ロアさん、魔神っつった⁉︎
「え。それってアウトな奴じゃないの」
「ご、誤解なさらないで頂きたいのですが、魔力汚染から発生します魔神では無く、魔力の神なのです!土地神故、他国でもあまり信仰されておりませんが、セルトト神の加護は一度頂くと決して消える事は無く、3神5形威への祝詞無く魔法の使用が出来るのです」
へー。それってお兄ちゃん達よりも有能って事じゃ無い?いーなー。
「そして、私は同じくセジャーイーで武神ロウヴェン神の加護を頂きました」
「武神?」
「戦神レネベント様の眷属で、武術の神でございます。肉体強化、武器強化が可能な魔術が使用出来ます」
「魔術とかあったっけ?」
「これは魔力だけでは使えぬ秘術。一族から受け継がれた術と、祝詞にて完成致します」
「へー!魔法と魔術はちがうんだ。すごいねぇセジャーイーって!」
「魔術とは、己に掛ける呪いの様な物で、現象として発動する事はありません。故に肉体強化や自身の人骨もしくは血肉で作った武器にのみ術が施せるのです」
「げ。なにその武器……エグいね」
「彼の地は伝統を重んじる国家として、魔法を使うより磨く事を重視しております。そして、肉体とは神が与えし神物として傷付ける事が許されません。故に、私も10歳まではセジャーイーで鍛えられました」
「10歳まで?」
「えぇ、この世界は10歳を人の子の始まりとする風習があります。それまでに祝詞や言祝ぎを覚え、己が存在の在り所ろを見定めるのです」
「在り所ろって?」
「誰の為に己が存在しているのかと定める事でございます」
それは明確に誰かを定めろとか言う事では無いらしく、何を自分の力とし、何の為にその力を振るうのかを心に決める。それを10歳までに決めるらしい。なる程、どうしてアルバートさんやハリィ、カナムさんがまだ20代にも関わらず大人なのかと思ったけれど、早くから目指す先を決めているからなのか。私は決められるだろうか。
「私は、魔術、無属性攻撃魔法、転移魔法、武術全般、察知魔法が使用出来ます。ですので、外出の際は私を是非お使い下さい」
私の手を握り、ラナさんはその鷹の目の様な鋭い眼差しを緩め、微笑んでくれた。私はアルバートさんを見た。こんなに有能な人を自分では無く私に付けてくれたのは、それだけ心配してくれているのだと思った。
「アルバートさん。教えてくれる?沢山お勉強するし、ダダフォンのおじちゃんと沢山練習もするから。もう間違えたく無いの」
「……司令官については、閣下の返答次第だ。司令官本人は退団して、お前の専属侍従兼、指南役をしたいと仰った。正直、司令官を食客とすればこの家が破産する。本人は金は要らんと言ったが、そんな訳にもいかん」
え?ダダフォンのおじちゃん本気で辞める気なの。そんでもって侍従って……アルバートさんを雇用主にするって事だよ?
「それって……おじちゃん辛くないのかな。だって部下が今度は雇用主なんだよね?」
ハリィはフロリアの前にしゃがみ込むと、フロリア額に頬を寄せ抱きしめた。
「それすらも些細な事と思えるほど、貴女を大切な存在だと思われたのですよ、司令官は」
私は、皆んなにそんな風に想って貰える様な人間だろうか?何をした訳でも無い。思いつくままに行動して、何が迷惑となるのかも理解していないただのお荷物なのに。
「馬鹿野朗、まだそんな事を考えてんのか。お前はそれに報いる為に必死にならなきゃならない。ただそれだけを今は考えておけばいいんだ。俺は本当に嫌ならお前なんかをここに置いておかないし、ロアを側に置かせる事もしない。分かれよ良い加減」
笑っていないのに、その声が、言葉が私を慰めている。きっとお兄ちゃん達に何か言われたんだろう。だからと言って、素直にそれを受け止めて態度を変える人じゃ無いのはもう知ってる。だから、これはアルバートさんの本心だ。
私は何を目指すんだろう。聖女?女神?本当に私がなりたい物なのだろうか。まるでティーンネイジャーの様な悩みをまた抱えるとは思わなかったけど、ちゃんと考えなきゃ。じゃないと、胸を張って言えない。
私はハリィ•トルソンの娘、フロリア•トルソンだと。
0
あなたにおすすめの小説
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる